魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

150 / 220
すまぬ、新潟と山形の親戚の為に、色々とやってたら書く暇が無かったよ


温泉へ

ヴィヴィオとアインハルトが離れると、コロナとリオが

 

「ヴィヴィオとアインハルトさん、やる気モードになっちゃったね」

 

「あたし達も、頑張らないと!」

 

と気合いを入れていた。

そこに、ルーテシアが

 

「実はね、コロナ。ナイショにしてたけど、例のアレ。もう完成してるんだ」

 

とコロナに告げた。

 

「ほんと!?」

 

「ほんと。後は、コロナが起動調整するだけだよ」

 

ルーテシアの話を聞いたコロナは喜び、ノーヴェ、ディエチ、剣士郎は首を傾げた。

すると、ルーテシアの話の意味に気付いたらしくリオが

 

「アレって、もしかして……!?」

 

とコロナに視線を向けた。

するとコロナは、満面の笑みを浮かべて

 

「ルーちゃんお手製。わたしの、インテリジェントデバイス!」

 

と教えた。

 

「コロナ専用のカッコカワイイやつ!」

 

「お嬢が組んだのか!?」

 

「す、凄いね……」

 

まさかインテリジェントデバイスを組んでいたとは思わず、ノーヴェとディエチは素直に驚いていた。

すると、コロナもデバイスを取り出して

 

「これは、あたしらも負けてられやいね。ソル!」

 

《そうですね、リオ》

 

と愛機たるソルと確認しあった。

 

「よーし! あたしも、明日の練習では、新魔法とか披露しちゃうもんね!」

 

『おおーっ』

 

「まあ、頑張れ」

 

リオの宣誓を聞いて、ノーヴェ、ディエチ、コロナルーテシアは笑みを浮かべながら拍手。剣士郎は見守っていた。

その頃、ヴィヴィオとアインハルトは少し離れた森の中でミット打ちをしていた。

 

「どーです? こういうミット打ち、練習になります?」

 

「古流の型打ちとは、だいぶ勝手が違いますが……」

 

ヴィヴィオの問い掛けに、アインハルトはそこまで答えると、一気に連打を繰り出した。

そしてアインハルトは、軽く呼吸を調えてから

 

「良い練習になります」

 

と告げた。

 

(アインハルトさん、やっぱり凄い)

 

ヴィヴィオは腕の痺れを感じながら、アインハルトに羨望の視線を向けた。

そして、足の位置を確認してから

 

「では、どんどんどうぞ!」

 

とアインハルトに促した。

その頃、ホテルアルピーノ大浴場では

 

「ふふ……皆、元気ねぇ」

 

とメガーヌが、掃除用のデッキブラシを片手に持ちながら、なのは達をモニターで見ていた。

 

「本当にねぇ」

 

そんなメガーヌの言葉に同意したのは、大量の野菜や卵を持ったセインだった。

彼女は聖王教会から、配達に来ていたのだ。

 

「ありがとうね、セイン」

 

「いやいや。あたしは上司からの指示に従っただけだからね」

 

「そんなこと言っちゃってぇ! 本当は、皆と遊びたいくせにぃ!」

 

セインの話を聞いたメガーヌは、屈託の無い笑みを浮かべながらセインの肩を突っついた。

 

「いやまあ、そうなんだけどね! だからまあ、ちょっと温泉サプライズの一つでも仕掛けて、皆を驚かせてみようかな、って思ってるけどね」

 

セインはイタズラ子供みたいな笑みを浮かべながら、どうしようか考え始めた。

時は進んで、夕方。

 

「はーい! 午後の訓練終了!」

 

『お疲れ様でした!』

 

なのはの言葉を合図に、特訓は終了した。

そこに、見学していた子供組も向かい

 

「お疲れ様でーす!」

 

と声を掛けた。

 

「あー、おつかれー」

 

「あれ? アインハルトとヴィヴィオは?」

 

二人が居ないことに気付き、ティアナが問い掛けた。

 

「二人なら、一緒に練習中です」

 

「多分まだ、夢中でやってると思いますよ」

 

とリオとコロナが言った通り、二人はまだ森の中でミット打ちをしていた。

今は入れ替わり、アインハルトがミットを装着し、ヴィヴィオが拳を繰り出していたが。

その後、二人とも合流し

 

「やっぱり、ずっとやってたんだ」

 

「あははー。ちょっと気合い入っちゃって」

 

コロナの言葉を聞いて、ヴィヴィオは苦笑いを浮かべながら頭を掻いた。

その後ろでは、ノーヴェが

 

「近代格闘のミット打ちも、中々良いだろ?」

 

「はい。良い練習になりました」

 

とアインハルトと会話していた。

するとヴィヴィオは、その中になのは達が居ないことに気付いて

 

「ママとパパ達は、まだ?」

 

「少し残って、練習の仕上げだって」

 

「四人で飛んでるんじゃないかな?」

 

ヴィヴィオの問い掛けに、エリオとキャロが答えた。

するとルーテシアが、ピッと指を立てて

 

「さて、お楽しみはまだまだこれから! ホテルアルピーノ新名物、天然温泉大浴場に集合!」

 

と告げた。

そして、十数分後

 

「あー……すっごいいい湯加減ー……」

 

「ほんとですー……」

 

先に体を洗い湯に浸かっていたティアナの言葉に同意しながら、キャロも湯に浸かった。

その頃、ヴィヴィオ達はルーテシアの案内で

 

「あっちの岩造りのところが、熱いお湯ね」

 

「わーい! 熱いの好きー♪」

 

ルーテシアの指差した先の岩造りの温泉の方に、リオは嬉しそうに向かっていった。それを見送りつつ、ルーテシアは

 

「で、向こうの滝湯はぬるめだから、のんびりきるよ」

 

と別の方を指差した。

 

『滝湯!?』

 

コロナとヴィヴィオが見た先には、見事な滝湯があった。

 

「新しく作ってみたんだけど、けっこうオシャレじゃない?」

 

「凄い、すごーい!」

 

「あ、ちょっと温めで気持ちいい」

 

「ゆっくり楽しんでねー」

 

ルーテシアの言葉に従うように、ヴィヴィオ達は好きなように温泉を楽しむことにした。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。