魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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無限書庫3

「どうしたの?」

 

『実は、ある事件の調査を手伝ってるんだけど……どうも上手くいかなくて』

 

ルーテシアの問い掛けに、ヴィヴィオはそう答えた

するとルーテシアは、紅茶をアギトのカップに注いで

 

「ロストロギア関連?」

 

とヴィヴィオに問い掛けた

ヴィヴィオが頷くと、ルーテシアは

 

「時代は?」

 

と再度問い掛けた

するとヴィヴィオは

 

『先史ベルカなのは間違いないよ』

 

と答えた

それを聞いたルーテシアは

 

「興味沸いた。原文データ、送れる?」

 

とヴィヴィオに問い掛けた

するとヴィヴィオは

 

『ちょっと待ってて、許可貰ってくるから!』

 

と言って、通信画面から姿を消した

その後に、オットーが

 

『久方振りです、ルーテシアお嬢様、アギトさん』

 

と挨拶してきた

すると、アギトが

 

「おっす、オットー」

 

と片手を上げた

それに続くように、ルーテシアが

 

「久し振り、オットー」

 

と手を振った

その時、ヴィヴィオが戻ってきて

 

『許可貰ったから、送るね!』

 

と言いながら、操作

データをルーテシアに送った

 

「来た……えっと……ここがこうで……」

 

データを受け取ったルーテシアは、解読を開始

そして、少しすると

 

「イクス……? っいうのを、探してるの?」

 

とヴィヴィオに問い掛けた

それを聞いたヴィヴィオは、頷いてから

 

『うん……マリアージュっていう犯人が、殺人を繰り返してるの』

 

と言った

それを聞いたルーテシアが

 

「マリアージュ……待って、確か前にキャロが見つけた希少本の掘り出し物に、記載が……」

 

と言って、奥の本棚に向かった

 

「マジか!?」

 

それが予想外だったのか、アギトは驚いていた

するとヴィヴィオが

 

『あ、ティーカップとマフィン……ごめん、お茶の真っ最中だった?』

 

と申し訳なさそうな表情をした

するとアギトが、親指を立てて

 

「気にすんな、マフィンは逃げない!」

 

と快活に言った

そこに、一冊の本を持ったルーテシアが来て

 

「えっと……あった、ここ」

 

と、その翻訳文をヴィヴィオに見せた

 

「死者の兵、マリアージュ……自らが殺した敵を取り込み、数を増やす……その王、冥府の炎王……イクスヴェリア……」

 

『つまりは……増殖兵器!?』

 

『古代ベルカに、そのような技術が……』

 

ルーテシアの説明を聞いたヴィヴィオとオットーは、驚いていた

するとアギトが、腕組みしながら

 

「まあ、アルハザードが現役だった頃だからなぁ」

 

と同意するように頷いた

そして、ルーテシアが

 

「だから、イクスヴェリアで調べてみて」

 

とヴィヴィオに言った

それを聞いたヴィヴィオは

 

『うん……えっと、キーワード検索……冥府の炎王、イクスヴェリア……っと、出た!』

 

と検索し、一冊の本が手元に来た

それを開き

 

『冥府の炎王、イクスヴェリア……破壊と炎を撒き散らす邪智暴虐の王……』

 

と呟いた

そして、ある一ヶ所を見て

 

『最近は、トレディア・グラーゼという人物が、発掘した!?』

 

と驚いた

その名前も、探していたのだ

 

「ん……キナ臭いね……」

 

とルーテシアが言った

その直後

 

「あ! トレディア・グラーゼって、あたしら知ってるじゃんか!!」

 

とアギトが声を上げた

すると、ルーテシアが

 

「どこで?」

 

と首を傾げた

するとアギトは、少し怒った様子で

 

「ほら! あの変態博士の所!!」

 

と告げた

それを聞いたルーテシアは、少し思い出すように

 

「ドクターの所?」

 

と言った

アギトだが、スカリエッティのことを嫌っているのだ

ルーテシアはそれ程ではないのだが

すると、オットーが

 

『ドクターの? 僕が知らないということは、生まれる前ですか……』

 

と呟いた

それを聞いたヴィヴィオが

 

『オットー! 見つけた資料を、すぐに纏めちゃおう! ティアナさんに送らないと!!』

 

と意気込んでいた

それを聞いたオットーは首肯

ルーテシアが

 

「私達も、翻訳も手伝うね」

 

と言った

するとヴィヴィオが

 

『ありがとう! よぉし! 全力全開で終わらせよう!』

 

とガッツポーズをして、宣言したのだった


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