魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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事件遭遇

部屋を見つけた二日後、ティアナと裕也は引っ越しをした

今度の部屋は、前の倍近い広さだ

二人暮らしには、十分な広さである

そして、ある程度荷ほどきすると

 

「さてと、ご近所さんに挨拶ね」

 

とティアナは言った

そして、ご近所数部屋に回った後に

 

「それじゃあ、家具屋行くわよ」

 

と提案した

その意味が分からず、裕也は首を傾げた

すると、ティアナは

 

「貴方のタンスやらベッドを買うからに、決まってるでしょ」

 

と言った

そう言われたら、裕也に否やはなかった

ティアナの運転で、ティアナ御用達の家具屋に向かった

IKE○という家具屋だった

そこでティアナは、数点購入

翌日配送を頼んだ

そして、二人してレストランで少し遅めの昼食を取っていた時である

突如として、爆発音が聞こえた

それを聞いた二人は、視線を外に向けた

すると、少し離れた所にある一件の銀行

そこで、黒煙が上がっていた

それを見たティアナは

 

「休暇中だけど、見て見ぬ振りは出来ないわね」

 

と言って、立ち上がった

そして、レジで

 

「お釣りはいらないわ!」

 

と言って、お札を何枚か置いてレストランを出た

そして、二人してその銀行の方に向かった

すると中から銃声が聞こえて、中から数人の男達が現れた

しかもその手には、実弾銃が握られている

ティアナは執務官を示す身分証を呈示し

 

「大人しくしなさい! 私は時空管理局執務官です! 貴方達を逮捕します!」

 

と宣言した

すると、一人が

 

「うるせぇ! どけぇ!!」

 

と言って、持っていた拳銃をティアナに向けて撃った

その直後、激しい金属音がした

それは、裕也が銃弾を弾いた音だった

 

「なっ!?」

 

「こいつ!」

 

まさか銃弾を弾くとは予想していなかったらしく、拳銃を撃った奴は固まった

だがもう一人が、持っていた小銃を構えて発砲した

小銃の弾の威力と連射速度は、拳銃の比ではない

約一秒程の時間の間に放たれた数は、十発前後

だがそれすら、裕也はその両手に持った白夜叉の刀で全て弾いた

全て弾いたのを確認すると、裕也は

 

「今ので終わりか……?」

 

と問い掛けた

裕也の問い掛けに、強盗達は恐怖を覚えた

自分達の持っている武器の全てが、通じないように感じたのである

その時、裕也が不意に体を横にズラした

その直後、ティアナが両手に持ったクロスミラージュから数発の魔力弾が放たれた

放たれた魔力弾は、見事に強盗達に直撃

強盗達は動けなくなり、倒れた

 

「ありがとう、裕也。スタンバレットの複数生成、時間が掛かるのよね」

 

「構わん……それが俺の役割だ」

 

ティアナの感謝の言葉に、裕也はそう返答した

するとサイレンが鳴りながら、数台のパトカーが到着

中から、次々と局員が出てきた

どうやら、通報を受けて駆け付けたようだ

その中の一人に、ティアナは見覚えがあるようで

 

「ギンガさん!」

 

と嬉しそうにその名前を呼んだ

すると、その女性

ギンガ・ナカジマが

 

「ティアナ! 久しぶりね!」

 

と言った

すると、ティアナは

 

「あ、遅れましたが、ご婚約おめでとうございます」

 

と言いながら、頭を下げた

するとギンガは、恥ずかしそうに

 

「ありがとうね、ティアナ」

 

と言った

すると、ティアナは

 

「マックスさんは、どうしてるんですか?」

 

と問い掛けた

するとギンガは、思い出すようにしながら

 

「今日は確か、上級士官試験を受けに行ってるわ」

 

と答えた

すると、ティアナは

 

「あ、紹介が遅れました。先日から私の副官をしてくれてます、裕也・カーバイドです。裕也、こちらは陸士108部隊所属の、ギンガ・ナカジマさんよ」

 

と二人に紹介した

すると、ギンガは

 

「初めまして、ギンガ・ナカジマです」

 

と言いながら、右手を出した

すると裕也も、握手に応じながら

 

「裕也・カーバイドです」

 

と自己紹介した

その時、別の局員が近づき

 

「ギンガ陸曹長、犯人グループを全員捕縛しました」

 

と言った

それを聞いたギンガは

 

「その犯人達を、護送車に入れなさい。その後は、収容所に護送」

 

と指示を下した

それを聞いた局員は、敬礼してから離れた

それを見送ってから、ギンガは

 

「ティアナ、もしかして休暇中?」

 

とティアナに問い掛けた

するとティアナは、ここに居る理由をギンガに説明した

それを聞いて、ギンガは

 

「なるほど……運が悪かったのか、良かったのか」

 

と首を傾げた

そして、ある程度資料を纏めて

 

「それじゃあ、今度来てもらうことになると思うから、よろしくね」

 

と言って、現場検証をしている局員達に、指示出しに戻っていった

そして二人は、休暇に戻ったのだった


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