テイルズオブフェイティア〜宿命を運命へと変えていくRPG〜 作:平泉
※この作品はテイルズオブシリーズを基調としたいわゆるオリジナルテイルズです。ゲーム会社様、その他関係者様とは一切関係ありません。画像の無断転載は固くお断りしております。ご了承ください。
一部分挿絵あり(絵が苦手な方は注意!)
WORLD MAP
【挿絵表示】
あらすじ 世界情勢等
この世界、この惑星、イストラス───
大陸は一つだった。しかし、ある天災が起こった。
正確な年号は解明されてないが、約100年前、「エストケアライン」が発生した。人類に、この「エストケアライン」以前の記録極めて少ない。勿論、あったにはあったのだ。しかし、伝承の書物は解読不可能な文字で書かれている。それを読み解き天災以前の事を知るのが、人類の永遠の目標である。
「エストケアライン」
天から一直線に、幾多に降り注いだ光を人はそう呼んだ。この凄まじい光は、大陸を3つに分断した。
凄まじいエネルギーの光の影響で多くの生命が死に絶えた。動物が凶暴化し、魔物と化したり、人も例外ではなかった。
世界が荒廃し、滅びに向かっている最中、救世主が現れた。傷などを一瞬で治してしまう、治癒の力を持つ者達だった。人々は彼らを「治癒術師」と呼び敬愛した。彼らは人々を再生の道へと導き、やがて3つの国の統制者を選び出した。
北のスヴィエート帝国、西のロピアス王国、東のアジェス皇国。
これらの国の統制者は、治癒術師の助けを借りながらも、荒れた土地と共に国を再建していった。
そして、人々は発見した。エストケアラインによって、新たな力が生まれたのだ。世界に満ちる全ての根源、
「エヴィ」
これは人類のなくてはならないものになった。エヴィを使い、術を使う。エヴィが結晶化したものを、燃料として使う。人々は瞬く間に進化し、再生していった。しかし、3つの国が生まれたとなれば、人間は争うものだ。より良い土地、そして世界を一つに統治せんとした。そして、戦争が起こった。
第1次世界大戦だ。
戦争は激化を極めた。治癒術師達は、傷を治せる力を買われ、次々と戦場に駆り出された。国のために戦う兵士達を壊れた人形を治すかのように治癒術師を酷使した。治癒術師が居ては戦争が終わらない。ロピアス王国は、治癒術師を殺さない。暗黙のルールだったそれを破った。
ロピアスはスヴィエートの治癒術師を虐殺し始めたのだ。治癒術師達は激減した。やがてロピアス王国が勝利を手にし、栄華を極めていった。大敗したスヴィエートは復讐を誓い、一方アジェスは中立を貫く事を決めたのだった。ロピアスと付かず離れず、時々属国として、ロピアスに貢献する。停戦はしたものの、いつまた起こるか分からない、そんな状況だった。
そして、時代は流れ、また戦争が起こる。
第2次世界大戦。
この戦いでスヴィエートは見事復讐を果たした。因果応報、とでも言うように今度はロピアスが大敗を期した。この戦争で、少ない治癒術師がまた減少した。
第2次世界大戦から20年─────
スヴィエート帝国の皇子、
「アルエンス・フレーリット・レックス・スヴィエート」
彼は次のスヴィエートを背負う、第一皇位継承者である。
彼は、この先苦難の道を辿る事をまだ知らない。
この先どんな運命が待っているのか
まだ、知らない──────