インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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前書き
本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし


前回出た金髪の声のイメージは
【CV斎賀みつき】です。
…ネタ的にも設定的にもマジでびったりなんですな。


REPORT.03【英雄再臨/Hero Second Coming】

前回ラストから数十分後

ドイツの某空港にて…

 

「ハァ…

ハァ…

いないか…」

 

あの後…

何とか武装ヘリを振り切って

無事に空港に到着したギリアムは

一人空港内を駆けずり回って警護対象である

【織斑 一夏】少年を探していた。

 

しかし…

「…遅かったか!!」

 

ドガァン!!

 

彼はすでに空港内にいなかった。

そのことを認識したギリアムは

近くの壁にその拳をたたきつけた。

 

(頼む…

無事でいてくれ…)

 

自身が警護するはずだった少年の安全を願うギリアム…

しかし…

 

+++

同時刻

ドイツ某所にて…

 

(ん…

ここは…)

 

「ムグゥ!?」

 

ギリギリ…

 

倉庫のような部屋の中で一夏は目覚めた。

…猿轡をかまされた上に両手足を縄で縛られた状態でだが。

 

「おや…起きてしまったか。」

 

そこにあの金髪の青年がやってきた…

 

「ムグムグ!?」

 

「フム…何を言っているのかわからんな。」

 

青年の正体、

それは…

(さて…

サンプルはラボへともう送ったからな

ここは彼らに任せて…)

 

「まったく…手間をかけさせないでほしいな。」

 

そういったこの青年は一夏の口元に布を近づけた。

 

「ムぐぐ…」

 

ジタバタ…

ジタバタ…

…ガクン

 

「これでよしっと…

それじゃあ後はお願いね。」

一夏の意識が飛んだのを確認した青年は

後方の部屋に待機していた傭兵たちにその場を任せ後にする…

 

(さて…

うまく抵抗してくれよ…

捨て駒くん?)

 

この人物のコードネームは【サイファー】

主にドイツで活動している…

(しかし…

上もよく考えるよ。

【織斑千冬の教官招聘とアレのサンプル採取】を

同時に行える作戦なんてさ…)

 

亡国機業のエージェントであり…

 

(まあ…たとえオレについて漏れたとしても、

【男だと勘違いしているから】

捕まえることは不可能なんだけどね♪)

 

一見男にしか見えない容姿だが立派な女性である。

 

…なお性的思考は生粋の女好きの男嫌い(ガチレズ)である。

 

今の世界(女尊男卑思想)を亡国機業内では誰よりも歓迎しているのだとか。

 

ちなみに責めるのが大好きらしい…

何がとは言わないけど。

 

+++

そして翌日…

午前11時頃

 

「チィ!!」

 

ドギャン!!

 

ギリアムはひとり壁に拳をたたきつけていた。

自らのふがいなさと…

(わかっているさ…

虫のいい話だもんな。)

彼の救出にかかわれないことを痛みで忘れるために。

 

あの後…

ギリアムは護衛対象をさらわれたことにより

ドイツ軍上層部から叱責を受けた。

これについては当然だと彼自身も納得していたが…

その後手の空いていた外部召集警備員…

通称【外様組】による徹夜しての捜索で見つからなかった一夏少年の行方が

ドイツ軍から発見の知らせが織斑千冬選手の出場辞退とともに

知らされたことに関してはいくらなんでも出来すぎていると考えていた。

 

(まさか…

俺たち外様組はこのために招集したのか?

…いやさすがにあり得ないか。

デメリットが大きすぎる。)

 

ドギャン!!

 

そう思考しながらも

 

ドギャン!!

 

一心不乱に

 

ドギャン!!

 

壁を殴り続けているギリアム…

 

ドギャン!!

 

「…荒れてるねえ。」

 

そこにやってきた一人の男…

 

「あなたは…

確かイスルギの支社長さん?」

 

「ああ…

ちょっといいかな?」

 

そうカルロスだ。

 

彼はギリアムをその場から連れ出す。

そして向かった先は…

 

「イスルギ重工の倉庫がこんなところに?」

 

「正確にはちょっと違うんだけどね…」

 

会場近くにある同社の施設だった。

 

そこにあった物、

それは…

 

「これって…

私のゲシュペンスト!?」

 

彼が現役時代に使用していた相棒(専用機)の…

 

(ゲシュペンストTYPE-R/SP…まさかお前とまた会えるとはな。)

 

「びっくりした?

Mr.ギリアム。

…これをもう一度使ってみる気はないかな?」

 

この日英雄はかつての翼と再会した。

 

そして彼とともに…

 

その翼は進化する。

 

+++

 

そして数分後…

 

『ギリアム・イェーガー…

ゲシュペンスト、発進する!!』

 

そう通信で伝えたギリアムは一人

倉庫に偽装されていたPT格納庫から出撃する…

 

そんな彼の様子を見ながら

カルロスは内心これでいいのかと悩んでいた。

 

(…本当にこれでよかったのかな。

もしも…

いやさすがにないと思うけど…

もしも誘拐犯がISを持ち出してきたら…

彼をみすみす死なせてしまうことに…

さすがに大丈夫…だよね?)

 

そう考えるカルロスの不安は…

 

+++

同時刻

ドイツの郊外某所地下に存在する

亡国機業のセーフハウスにて…

 

「さあて…

そろそろドイツ軍と彼女があのアジトについた頃かな?

後はほとぼりが冷めるまでここで待っていればいいだけか。」

 

一人セーフハウスでくつろいでいるサイファー。

彼女の首には…

 

(フフフ…

こいつを使う機会がなかったのは残念だなあ…)

 

ISらしきアクセサリー(・・・・・・・・・・・)が存在していた。

 

GO TO NEXT REPORT…

 

 

次回予告

かつての相棒とともに亡国機業のセーフハウスへと向かうギリアム

しかしISを展開したサイファーに苦しめられる。

彼と相棒が窮地に陥ったとき…

奇跡は舞い降りる。

 

次回

REPORT.04【英雄戦記/HEROS WAR!!】

英雄の翼は新たなる力を取り込んで…

進化する。

目覚めよ…RV!!




お待たせしました。
REPORT.03完成いたしました。

フハハハ…
驚きました?
いやねサイファーなんですが
最初は男のつもりで書いていたんですよ。
そしたら脳内に【キュピーン♪】ときまして男装の麗人になりました。
…青年は一応男女どちらにも使える表現なのでセーフのはずです。

…さてと、
…やっぱり改訂入れたから4話で終わらないな。
というか今回も割と短かった…
なんでじゃ!?
次回こそは長くなるはず…

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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