インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし

個人的にネットで見た限りでは
旧デザイン版ゼフィルスの方が好きです。
…ブルー・ティアーズの発展系らしくて。



第七十一話「銀翼VS西風」

前回ラストから数十分後…

試験場内特設アリーナ内

特別貴賓席にて

 

≪お待たせしました皆さん!!

これより本日のメーンイベントォ!!

サイレント・ゼフィルスVSミラージュ・レイブンの

模擬戦闘を開始いたします!!≫

 

アリーナに全域に響き渡るアナウンスを聞きながら

隼人は内心今後の方針を考えていた。

 

(…これで本決まりになっちゃったらどうしよう。

日本・フランス・イギリスと密接な関係を持った企業って

いくらなんでも洒落になんねーぞ!?)

 

…隼人というかイスルギ重工的には

BT系列機の開発は今回一度限りの方が

いろいろとよかったのである。

一社独占に近い状況になりかけている以上

これ以上の取引先を増やしてはいけないという

政治的な判断だったのだが…

 

(でもなあ…

こっちの方が正式採用されそうなんだよなあ。)

 

そう考える隼人…

その理由は模擬戦闘で明かされる…

 

+++

 

その頃

アリーナでは…

 

「セルべリア・B・サーシェス…ミラージュ・レイブン参る!!」

 

ミラージュ・レイブンを装着したセルべリアがそういいながら

ピットから出撃すると同時に反対側からも深い青色の機体が出撃する。

 

(…ふむそこまで奇抜なデザインではないな。

見れば見るほどブルー・ティアーズの発展型らしいデザインだ。)

 

視認した相手を見ながらそう考えるセルべリア、

そんな彼女の様子をみた敵パイロットは…

 

(…余裕ですか?

フフフ…なめんじゃないですわよ!!)

 

内心ブチギレていた。

まあ仕方ない…

彼女からすれば横から入ってきた無作法者の機体を纏った

【無名のおばさん】でしかないのだ。

…事実を知らないって怖い。

 

「フン…

無名のくせにこんな場に出てくるなんて…

どーせその体で担当者を誑し込んだんでしょ?

ま、

遊んであげるから感謝してほしいですわ。

…お・ば・さ・ん?」

 

本当に怖い。

 

(ブチィ)

 

…まあわかるな?

このパイロットに名前を付けてないのは…

そういうことだ。

 

 

 

≪お二人とも位置についてください!!

…それではよろしいですね?

 

レディィィィ…GO!!≫

 

そのアナウンスが鳴り響くまで

彼女は待っていた。

そして鳴り響いたとき

瞬時に攻撃を開始する。

 

「遊んであげるといいましたね?

…あれは嘘です!!」

 

そういいながらシールドビットでセルべリアを包囲し

一斉に攻撃を叩き込もうとするが…

 

『…バニシング・ミラージュ』

スゥゥゥ…

 

そうセルべリアがつぶやくとともに

彼女の姿が消える。

 

「…!?

どこに行きましたの!?」

 

そう困惑する彼女の背後に…

 

スゥゥゥ…

セルべリアが表れる!!

 

ブォォォォン

 

そして右腕からレーザーブレードを展開し

ゼフィルスに背後から切りつける!!

 

「きゃぁ!?

…いつの間に背後に!?」

 

彼女が振り向くと同時に上昇したセルべリア…

そして太陽を背にした状態で

 

『舞え…ブレード!!』

 

そう叫び全身に装備した攻撃兵装【BTブレード】を

両肩4基と脚部の2基の合計6基を切り離して

シールドビットめがけて突撃させる!!

 

「フフフ…ビット同士で戦うのですか?

…愚かですわね。

そちらと違ってこちらは射撃もできるのです!!」

 

そういいながらビットに内蔵された

小型レーザー・ガトリングで攻撃するが…

 

ピキュキュキュキュキュ…

 

シュイン!!

 

『フ…若いな!!』

 

しかしそれはブラフだった。

切り離していなかったブレードのうち

腰部側面の2基を両手で逆手持ちし

再度背後に移動したセルべリア…

 

バシュ!!

 

彼女の移動に気づいていないゼフィルスをそのまま切りつけた後

今度は背中に装備している

ウィングスラスターの下部に取り付けたブレードを切り離し

両手で持っていたブレードとともに

ゼフィルスめがけて突撃させた!!

 

「チィ!!

それならば背後からビットで…」

 

そういってビットに攻撃命令を出そうとするが…

 

『フン…所詮は実戦を知らぬ愚か者か。

そちらはすでに撃墜してある!!』

 

そう…セルべリアは自身の攻撃と同時進行で

ブラフとして使用したブレードを使い

シールドビットを撃墜していたのだ。

 

「…なんで素人風情にここまで押されてるのよ!!」

 

そう叫びながらライフルを乱射するゼフィルスに対して

 

『…フ、

あいにくだが私は素人ではない…

専門家(スペシャリスト)だ!!』

 

そう言い放つとともにセルべリアは先に切り離していた

ブレードを呼び戻していく。

 

『本当の戦闘というものを教育してあげよう…』

 

そうつぶやくとともにセルべリアは全10基のブレードを

さまざまな方向から一斉にゼフィルスへと突撃させる!!

 

…ズガガガガ!!

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

 

そして…

 

≪そこまでぇぇぇぇ!!

もういいですから!!

この試合あなたの勝利ですからセルべリア元大佐!!≫

 

『…フム、

よかったな。

これが実戦じゃなくて。』

 

そう最後に言い捨てて彼女はピットに戻る。

 

対戦相手はただ彼女の後姿を見ながら恐怖に震えていた。

 

その後彼女はこの後のごたごたの影響もあってか

パイロットをクビになり親戚を頼ろうとしても

ISパイロット時代にやらかしていたため

全員からそっぽを向かれる羽目になるのだが…

まあ余談である。

 

なお、

「…あの愚か者をパイロットに指名したのは誰ですか!!」

 

彼女が首になったのには

女王陛下の意向がか~な~り関わっているらしい…

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

模擬戦闘も終わり一息ついた俺たち…

しかし奴らはこの瞬間を狙っていた!!

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「モノクローム・アヴァター」

 

バトル・オブ・ブリテン…なんてね?




お待たせしました。
第71話完成いたしました。

フフフ…次回はついに修羅場です。
先週やるといいながらやり忘れていた番外更新を
今日しっかりやっておきますので少しお待ちください。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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