インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし

今回はカイトの活躍回です。
時間軸は前回とほぼ同じ…
さあカイトの大暴れです。


第四十五話「雷光轟く時!!」

前話開始とほぼ同時刻…

鈴・ラウラ組の膠着状態が崩れたのとほぼ同時に

セシリア・シャルロット組もまた自体が動こうとしていた…

 

ビービー!!

「嘘!?

この状況でバッテリー切れ!?」

シャルロットが装備していたトルネードのバッテリーが切れ…

再充電しなければ使用できなくなったのだ。

そしてそれで生じたわずかな隙を見逃すほど…

『対象ノ異変ヲ感知…』

『…武装ノ使用限界ヲ確認』

『『コレヨリ対象ヲ撃墜スル!!』』

こいつらは甘くない。

 

「速い!?」

人間には不可能なほどの速さでシャルロットに接近した二機は

彼女の周辺をそのままの速度で旋回し始める!!

 

「一体何を…

きゃあ!!」

それにあっけにとられたシャルロットをあざ笑うかのように…

アイゼンタイプが連続で突撃し…

ヴァイスタイプが反対側からレーザーを連射する!!

(シールドでの防御が…

追いつかない…)

そして…

 

『コレデ…』

『終ワリダ!!』

そう言うとともに挟み込むような形で突撃する…

「させませんわ!!」

それらの行動を見ていたセシリアは接近して食い止めようとするも…

 

『PPP』

ドゥルルルル!!

 

「きゃあ!?

まさか…新手ですの!?」

そう…全滅していなかったコルニクスが

援軍を連れて再度現れたのだ!!

これによりセシリアは足止めを食らってしまい

シャルロットを助けに行けなくなってしまう。

 

セシリアとシャルロット二人が絶望しかけた時…

その男は駆け付けた。

 

「させるかァァァ!!」

その叫びと共に…

どこからともなくレーザーが降り注ぎ…

シャルロットに突き刺さろうとした二機を…

そしてセシリア周辺のコルニクスを撃ち落とす!!

 

『誰ダ!!』

アイゼンタイプがそう言ったその瞬間…

上空からそれは舞い降りた…

 

「蒼雷…だよね?」

それを見たシャルロットが疑問に思うほど…

その機体の姿は変わっていた。

 

まず目につくのは背中の翼である。

…かつてのそれと比べると単純に大きく、

そして2対に増設されたそれはこの機体の印象を大きく変えていた。

また機体自体も全体的に鋭角化し

より威圧感を相手に与えるようになっていた。

そして両肩には少し崩れた六角形型のパーツが付き…

その下側からブースターが顔をのぞかせていた。

さらには右腕にパイルバンカーを装備しており…

より重武装化しているように見受けられた。

 

そしてシャルロットのその問いかけに

その機体を纏っていたカイトは

装甲の下で不敵に笑いながら答える。

「いや…もう違うぜシャル。

今の相棒の名前は…弐式。

蒼雷弐式だ!!」

 

そう言うとともに

マルチランチャー【フェンリル】を展開し…

アイゼンタイプとヴァイスタイプめがけてある弾頭を発射する…

 

『シマッタ!!』

そう…それは特殊ネット弾!!

それでこの二機の動きを止め…

 

「セシリア…シャルを連れて後退してくれ。

そっちに送った座標にイスルギ重工が誇る

大型高速輸送機がある。

その中で一旦休んでいてくれ。

…ここは俺が引き受ける。」

そう言うとともに両肩のブースターを

後方に向くように回転させ

その状態でコルニクスの大群へ突っ込んでいった…

 

その場に残されたセシリアは…

「…え!?

今私の事を呼び捨てに…

いえ…その前にシャルロットさんを連れて

一旦後退しましょう。

…まだ動けますかシャルロットさん?」

「うん…少しつらいけどまだ大丈夫…

カイト…大丈夫だよね。」

シャルロットと共に一旦戦場を離脱した。

 

+++

コルニクスの大群の中で…

カイトは右手に連射性能に優れたレーザーライフル【マグナガンナー】を

左手に高出力レーザーガン【ブリッツ・シューター】をそれぞれ装備し、

丁度大群の中央付近にいた。

 

「このあたりだな…

さあて弐式の初陣だ。

派手に行かせてもらう!!」

 

そう言うとともに背中に装備したフライトユニット…

【ラプター・ユニット】の上部が開きミサイルが露出する!!

 

「TARGET ALL-LOCK

…FIRE!!」

カイトのその声と共に

周辺の敵機めがけてミサイルが発射され…

命中するとともに周囲の機体を巻き込むように誘爆していく!!

 

「よーしある程度減ったな。

それじゃあ次はこれだ!!」

そして畳み掛けるように…

両手の銃器を乱射する!!

それで運よく誘爆に巻き込まれなかった機体も撃墜されていき…

 

「よーし。

掃討完了!!

後はあいつらだけっと。」

そしてついに全機撃墜された。

そのままネットで捕縛されているはずの二機の方を向くが…

 

「やべえ…逃げてる。」

そうネットが破かれていたのだ。

それを見たカイトは一瞬途方に暮れるが…

 

「!!

そこかぁ!!」

次の瞬間には振り向かずに後方を

マグナガンナーで攻撃する。

 

『…何故分カッタ』

そこには…逃げた二機がいた。

 

「ああ?

なんとなくだけど?」

『マアイイ…』

『…ドウセ貴様ハ』

『『ココデ撃墜スルノダカラナ!!』』

そして二機はシャルロットにした連携攻撃を繰り出そうとするが…

 

「させるかよ…

まずは母さんのパチモンからだ!!」

 

そう言うとともにカイトはヴァイスタイプめがけて突撃し…

「もらった!!」

右腕に装着したパイルバンカー…

【リボルビング・ストライカー】で腹部をアッパー気味に殴りつける!!

 

『ギギギ!?』

「たとえ装甲は自己修復できたとしても

内部構造までは流石にできまい!!

ストライカー…3連射!!」

その叫びと共に…

 

バァン!!

バァン!!

バァン!!

 

という音が響き渡り

ヴァイスタイプが上空へと打ち上げられた!!

 

そして…

『ギギギギ…ビガァァァァァァァ!!!』

という電子音声がヴァイスタイプから発せられるとともに

 

ドガァァァァァァン!!

 

ヴァイスタイプが大爆発した。

 

『ナニ!?

一撃デダト…!?』

 

それを見て驚愕しているアイゼンタイプを見ながら…

カイトは切り札を切る!!

 

「一気に決める!!

蒼天雷鳴…発動!!」

その声と共に

蒼雷弐式の各部からエネルギーが放出され始める!!

 

蒼天雷鳴…それは二次移行した蒼雷が発現した単一仕様能力であり

操縦者であるカイトの感情をエネルギーに変換し

理論上ほぼ無限のエネルギーを発生させることが可能である。

その出力は機体の限界を超えており

機体各部から余剰エネルギーが放出されるほどなのだ。

しかしこの現象はある副次効果をもたらした。

それは…

 

「オラァ!!」

『ナンダコノ威力ハ!?

タダ殴ルダケデココマデノダメージダト!?』

格闘攻撃の威力が格段に上昇するのだ。

そう…タダ殴るだけで相手が吹き飛ぶほどに!!

 

「さあて…このモーションを試してみるか!!」

そう言うとともにマグナガンナーとブリッツ・シューターを

再度両手で装備し…

ラプター・ユニットの下部にサブ・アームで接続されている

レーザーバルカンを脇の下から正面にのぞかせる。

「アサルトモーションパターン…JOKER!!」

そしてその状態でアイゼンタイプめがけて突撃しながら

全武装を乱れ撃つ!!

 

『ギギィ!?』

「まだまだぁ!!

レイザー…セット!!」

そしてすれ違う瞬間に両膝からレーザーソードを展開し

そのまま切りぬける!!

 

「これで…ラストォ!!」

そしてアイゼンタイプの後方で反転し…

そのまま後方からストライカーで殴りかかり

そのままストライカーを3連射する!!

 

バァン!!

バァン!!

バァン!!

 

『ギギ…

オノレ…

ココマデカァ!!!!』

最後にそうアイゼンタイプは叫び…

爆散した。

 

「…これが俺の【切り札】だ。」

それを見ながらカイトはそう呟いていた…

 

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

ついにそろう3人の少年達…

今こそその友情を見せる時!!

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「デルタ・J」

これが俺達の…切り札だ!!




お待たせしました。
第45話完成いたしました。

さて…今回の話は蒼雷弐式のほぼすべての武装を使用して
カイトの両親のパチモンを撃墜する話でした。
これで残りは福音のみです。
さて今章が終わった後の話ですが…
まず番外乃肆は数話にわたって行い
その後第5章に入る予定です。


本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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