インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし

今回のタイトルはウルトラマンメビウスで使用された作戦名
【プライド・オブ・ガールズ】から取りました。
あちらではGUYS女性陣のみでの作戦でしたが…


第四十一話「プライドオブガールズ」

前回ラストから暫くたち…

 

「…見つけた!!」

謎の無人機部隊を撃退した後ヒビキは再度

福音がいるであろう空域めがけて飛行していた。

そしてついに福音を捕捉したのだが…

 

(あれは…カイトを撃墜した奴か?

まさか福音と合流していたとは…

まあいい…まとめて倒すだけだ!!)

 

福音や紅桜だけではなくアイゼンタイプやヴァイスタイプも

合流した計4機の敵機がそこには存在していた。

運がいいのか悪いのかそれらはヒビキをまだ認識していなかった。

そう…先制攻撃が可能だったのだ。

 

「先手必勝だ…

ニトロパイク…FIRE!!」

 

それを感じ取ったヒビキは両肩のランチャーで攻撃を仕掛ける。

かつてとは違い気づいていない以上…

 

『PPP…PP!?』

『攻撃検知…

敵機ノ索敵ヲ開始シマス』

 

その攻撃は全て命中する。

さらに敵機はまだヒビキを認識できていなかった。

それを見たヒビキは…

(数が多い上にそれなりの性能のはず…

とりあえずあの機体から片付ける!!)

 

見た目からして装甲が薄いであろう

ヴァイスタイプを優先して攻撃しようとする。

この判断は確かに正しい。

なぜならば…

オリジナルと同じくヴァイスタイプもまた

装甲というよりも空力制御用のカウル…

整流板といった方がいいほどの紙装甲なのだ。

 

「グレイブ…セット。

一気に行かせてもらう!!」

『敵機確認…!?』

 

背部ブースターからブレードを取り出して槍にした後

一気に突進し…

すれ違いざまにヴァイスタイプを斬り裂く!!

 

しかし…

『損傷関知…

【ラズムナニウム】ヲ活性化

自己再生開始シマス』

「は…?

自己再生って…

ウソだろおい。」

 

ヴァイスタイプは確かに斬り裂かれた…

しかしその次の瞬間には自身の装甲を構成する特殊金属細胞

【ラズムナニウム】を活性化させて自己再生をしてのけたのだ。

 

それを見たヒビキは凍りつく。

なぜならば…

(カイトを倒した無人機たちは装甲を再生できるのか!?

だとするとどれを先に倒せばいいんだ?)

そうまず最初に倒そうとした一番弱いであろう機体が

かなりの強敵に変化したのだ。

 

しかし直ぐにヒビキは考えを変える。

(こうなったら篠ノ之だけでも無力化するしかない。)

そう裏切り者だと思われている篠ノ之の無力化である。

これならばいっそのこと…

篠ノ之だけでも何とかして見せる

ヒビキはそう判断したのだ。

 

「たとえ勝てないにしても…

篠ノ之お前は何とかさせてもらう!」

しかし…

 

『PPP』

バシューン!!

『攻撃開始』

ドゥルルルル!!

 

「くっ!

左右からの攻撃か!!」

 

左から福音の光弾が

そして右からアイゼンタイプのガトリングが

ヒビキを襲った。

4対1それはヒビキが考えていたよりも…

絶望的な戦力差とだった。

いずれかを攻撃しようとしても…

他の機体が挟み撃ちを仕掛けてくるのだ。

 

「見通しが甘かったか…

すまん二人とも…

仇を取れそうにない。」

 

楽観視していた自身をふがいなく思いながら…

ヒビキが諦めようとした時!!

 

「あきらめるなカミシロ!!」

「あんただけならともかく…」

「私達も戦いますわ!!」

 

その声と共にどこからともなく

レーザーや実弾が敵機めがけて降り注いだ!!

 

「この声…まさか!!」

そう…

旅館にいるはずの…

 

「IS学園1年専用機持ち…4名

救援に参上ってね。」

 

【ラウラ・鈴・セシリア・シャルロット】らが救援に駆け付けたのだ!!

何故彼女らが駆け付けたのか…

それは今から数十分前にさかのぼる

 

+++

回想…

花月荘内臨時救護室にて

 

「くっ…

ここは…」

 

ヒビキが無断出撃してから数分後…

先に一夏の意識が回復した。

それに続くように…

 

「…旅館の天井?

俺は…生きているのか?」

カイトの意識も回復し

すぐさまシャルロットが二人の意識が戻ったことを

司令室にいる教師たちに連絡した。

 

その間に二人が撃墜されてからのことを

ラウラが説明していた。

…ヒビキが独断で出撃したことも含めて。

それを聞いたカイトは…

 

「なあ…何でお前らは出撃しなかったんだ?」

「!?

それは…その…」

「カイト…多分俺達を心配してたんだよ。」

 

言いよどむラウラをかばうように一夏がカイトをとりなすも…

「俺達を心配してくれるのはいい…

なんでヒビキを一人で行かせたんだ!!

…あいつが撃墜されるとは考えなかったのか?

仮にも軍人であるお前が…

いくらなんでもおかしいだろう。」

 

そう…カイトが疑問に思っていたのはそこである。

あのタッグトーナメントの後二人は暇な時間に

戦術について意見交換していた。

彼の知るラウラならばすぐにその可能性に気付き

ヒビキを止めていたはずなのだ。

 

「!!

ああそうだな。

どうも考えている以上に動転していたようだ。

とりあえず何が起こったのか聞かせてくれ。

作戦を直ぐに立てる。」

 

そして何があったか聞いたラウラは…

「カイトの両親の機体を模した無人機に

パイロットに対する洗脳機能を搭載したISか…

とりあえずいそいで救援に向かった方がいいな。

…すまんなカイト。」

「ん?

ああ礼なんていい。

早くヒビキを助けにいってくれ。」

 

その後他のメンバーもカイトと一夏に

【俺のことよりもヒビキを助けに行ってくれ】と言われたことにより

救援に向かうことになる。

そのことを知った教師たちは苦笑いしながら

第二次迎撃作戦【プライドオブガールズ】として

彼女らを出撃させた。

 

そう彼女達は悲しみのあまりに忘れていたのだ。

代表候補生としての誇りと

自分達は未熟なれど戦乙女であるということを。

 

+++

そして今に時間軸は戻り…

 

「ははは…そうか二人には心配かけちゃったな。

…ああそうだな。

あいつらの友だと胸を張るためにも…

負けてられないよなあ!!」

 

そのことをラウラから聞いたヒビキは

奮起した。

そしてその高まった闘志が…

あの奇跡へと導いた!!

 

『MODE-GAI START UP!』

「来たか!!

…ハァァァァ!!!」

 

ジェニオンから鳴り響く電子音声それと共に

かつてのように変形を開始する!!

 

そうもう一度それが目覚めたのだ…

 

「ジェニオン・ガイ推参!!」

 

ジェニオン・ガイが!!

 

「さあ反撃開始といこうか!!」

ヒビキのその叫びと共に敵機めがけて攻撃を開始した!!

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

再度目覚めたジェニオン・ガイ!!

救援に駆け付けた少女達と共にいま反撃を開始する!!

しかしまさかの展開がヒビキ達を待ち受ける…

 

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「闘志燃やす時!!」

 




お待たせしました。
第41話完成いたしました。

今回はヒビキのピンチと彼女達の戦線復帰がメインです。
悲しみのあまりに誇りを見失った彼女達ですが
カイトや一夏の叱咤激励でそれを取り戻しました。

後なんでヴァイスタイプが【ラズムナニウム】を装甲に使用しているかといいますと…
無人機2機と紅桜が【ツェントル・プロジェクト】系列だからです。
…ええいるんですよあの男が亡国機業に。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

後月曜日がほぼ一日仕事なので日曜日に更新しましたが…
来週以降は月曜もしくは火曜日に更新します。

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