インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
篠ノ之家(-束)

今回は私の個人的な考察からアンチしています。
…小学生の一般門下生に武術の奥義なんぞ教えるか!!

そして千冬さんに男の影が無い理由をねつ造しています。
…うん泣いていいよ本当に。

最後に…作者は恋愛経験が一切ないため恋愛描写が苦手です。
書いてて背中がかゆくなるのよ。



第三十三話「恋愛模様」

7月7日(月曜日)午後7時頃

花月荘内大浴場にて…

 

カポーン

 

「いい湯だねえ…」

いやー男子が3人しかいないから

風呂が広く使えて嬉しいなあ。

 

「…カイトお前おっさん臭いぞ。」

「えー一夏には言われたくないんだけど。」

…そっちだってときどき糞寒いオヤジギャグ言うくせに。

 

「二人とも風呂位静かにしてくれないか?

…頼むからゆっくり浸からせてくれよ。」

「「あ…ごめんなさい。」」

 

あーうんお前かなり疲れているもんな。

…今日一日中西条先生に振り回されていたしなあ。

 

「そういやあさあ…お前ら誰が本命よ。」

「何言いだすのかね一夏君は…」

「ああまるで俺たちが複数の女性と

そういう関係みたいに聞こえるぞ?」

 

そんなことは…いやさすがにヒビキは違うと思うぞ?

 

「いやだってカイトはオルコットさんやデュノアさんとそう言う関係じゃねーの?

あとヒビキ…お前は更識さんと西条先生どっちが好きなんだ?」

 

…それか!!

つーかブーメランだからなコレ。

 

「まあ答えてもいいだろうが…

一夏…お前も言うんだぞ?」

「…まあしょうがないか。

じゃあ俺から…あれ?」

 

あら?

考え込み始めたぞ?

 

「どうした?」

「俺ってあいつらのどっちが好きなんだ?」

…おいおい。

 

「お前もかよ…」

「ああカイトもなのか?」

「お前ら…」

 

あれ?

ホントにどっちの方が好きなんだ?

 

この後のぼせるまで二人は考え込んでいた。

 

「うやむやにできてよかった…

流石に教師に惚れたかもしれないなんて言えないからな。」

 

+++

同時刻

織斑先生に割り当てられた部屋にて…

 

「さてお前達…

このバカはともかくとして一体誰の事がどうして好きなのか

一切合財しゃべってもらおうか?」

 

簀巻きにした西条教諭を肘おきにしながら

織斑千冬は言い放った。

 

「…わざわざ呼び出してそれですか?」

「いいじゃないか…

青春を過ごせなかった分

そういう話に飢えてるんだよこっちは。」

 

拗ねた顔をしながらそう言った彼女を見て

あるものは唖然とし、

またあるものは恐れおののいていた。

 

「…それでは私から言わせてもらいます。

私セシリア・オルコットは柊カイトさんに好意を…

いえ彼を心から愛しています。

理由?

そんなもの多すぎてとてもじゃないけど語りきれませんわ。

というか好きになった理由を聞く時点で…

恋愛経験ないのが丸わかりですわよ?」

「ぐはぁ!!

…しょうがないじゃないか高校時代はすでに日本代表になっていた関係で

公欠扱いとはいえ殆ど学校に通えなかったし

高校卒業後はブリュンヒルデとか言われて男性から避けられていたんだぞ!!

恋愛しようにも出会いが無いんだよぉ…」

 

ガチ泣きする千冬を見ながら

鈴音はどこか困った顔で自身の持つ

一夏への思いを口にする。

 

「これ私も言わなくちゃダメ?

まあいいけどさあ…

えーと私は千冬さんも知っての通り一夏が好きです。

…転校してきたばかりで日本語に不慣れだった私に親身に接してくれて

さらに私をいじめようとした奴らを一人でぶちのめしてくれた…

カッコよかったなあ一夏。」

 

うっとりしながらそう言う鈴音をみて

周囲にいた簪とラウラは後ずさる。

それを横目で見ながらシャルロットは

どこか恥ずかしげに言葉を紡ぐ。

 

「えーとこれ言わなきゃだめなパターンだよね…

僕ううん私はカイトの事が好きです。

だって私をあの家から助け出してくれたから…

私にとってカイトは白馬の王子様なの。」

 

そう言うシャルロットを呆れた目で見ながら

ラウラも続く。

 

「私は…嫁いえ一夏の事が好きなんだと思います。

ただ…自信が持てないんです。

本当にこれは恋なのか?

ただのあこがれじゃないのか?

いつでもそう考えてしまうんです。」

「いや…お前のそれは多分恋で会っていると思うぞ。」

 

不安げに言うラウラを心配してか千冬はその思いを肯定する。

…慈母と言いたく様な顔で。

無論その顔を見た他の面々は驚いていた。

 

そしてラストとして…

「えっとごめんそういうことはまだ分からないです。」

簪が恥ずかしげにそう言った。

 

更識簪…彼女が恋をするのはまだ先の事である。

 

「…なんで篠ノ之は呼ばなかったんですか?」

「あいつのアレはもう純粋な恋じゃないからな…」

 

(あの時…

一夏に憧れ始めた箒に柳韻先生が色々吹き込んでいた。

おそらくあの人は箒のあこがれを利用して

一夏を…父さんの唯一の息子であり

優れた才能を持っている可能性が高いあいつを

篠ノ之家に取り込む気だったんだろう。

だからこそ束は篠ノ之家を壊したんだ。

…母さんの遺した数少ない【遺産】である

一夏を守るために。)

 

「…本当の事は言えないな。」

「織斑先生?」

「何でもない…」

 

そう言う彼女の顔は悲しげだった。

 

(なあ箒…お前が歪まなければ…

私はお前と一夏が恋仲になってもよかったんだぞ。

だって…

お前は元々純粋に一夏の事が好きだったんだから。)

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

翌日になり浜辺で新しい装備の試験を行っているところに

篠ノ之が現れて姉からもらったという自身の専用機を起動させる。

そしてそこに…

驚愕の知らせが訪れる!!

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「アメイジング・アラート」

なぜ我々がしなければならないんだ!!

 




お待たせしました。
第33話完成いたしました。

個人的に一夏が奥義なんつーのを小学生のころに教えてもらえたのは
一夏の事を【篠ノ之箒の婿にして篠ノ之家を継がせる】気だったんじゃないかと
邪推しています。

本作における織斑夫妻は子供たちを
心の底から愛していました。
しかし…
これ以上はネタバレになるから詳しくは言えませんが
もうすでに二人とも亡くなっています。
…一夏が彼らの事を思い出した時
それが本作におけるターニングポイントです。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

ネタバレ暗号文章…一夏ごめんね。
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