インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし…かな?

第3章完結編です。
後個人的に原作での境遇から考えても
千冬さんやさしい顔もできるんじゃないかなあ?
…流石に小学1年生に原作の程度で接していたら
いろいろあかんでしょ。



第二十九話「女難と嫁宣言と接触と…」

7月1日(火)

IS学園

1年1組教室にて

 

あの後タッグトーナメントは中止となった。

まああんなことがあった以上続けるわけにはいかないだろう。

…夜になって山田先生から大浴場が使えると言われたが俺とシャルは部屋のシャワーで済ませた。

夏が近いと暑くて風呂に入る気にはならないんだよ。

 

それで翌日になって朝のSHR前なんだが…

…今日からなんだよなあ。

 

「はぁ…」

「どうしたカイト…

いつもより教室に来るのが早い上にため息なんてついて。」

「ああ一夏か…

いやまあついにこの日が来たのかと思うとちょっとな?」

 

…なんかいやな予感しかしないんだよなあ。

あーそろそろ来たか?

今日は織斑先生か…

顔色が悪いな…今度なんか奢ります。

 

「…あー今日は諸君にお知らせがある。

転校生?というか転校しなおしたというか…

まあ自己紹介しなおしたい生徒がいる。

デュノア…入ってくれ。」

「はい!!」

 

…あー俺と一夏以外のみんなの目が点になっているよ。

そりゃあ昨日まで男だと思っていた生徒が

女子の制服で現れた上に胸があるなら…

まあ、そうなるな。

 

「えーとまずはすいませんでした。

僕の本名は…シャルロット。

シャルロット・デュノアです。

…父親であるデュノア社社長に命令されて男装していましたが、

このたび親権が親戚に移ったことと

デュノア社が解体されたことを受けて

女子として転校しなおすことになりました。

…えーと皆さん改めましてよろしくお願いします。

かさねがさね騙していてすいませんでした。」

 

…あーシャルルのファンクラブの連中が泣き崩れている。

ん?

セシリアがこっちをすごい顔で見ている?

…いやーな予感。

 

「すいませんデュノアさん?」

「なんですかオルコットさん。」

「…カイトさんはその事をご存知でしたの?」

 

…ヤバい!?

 

「そうだよ?

…むしろ助けてくれたのってカイトだし。」

「なるほど…

カイトさん後で話があります。」

「…変なことはしてないからな。

シャルの親権持っている人怒らせたくないし。」

「ならいいんですが…

そう言えば昨日…」

 

ん?

廊下が騒がしいような…

 

「い・ち・かー!!

シャルルが男子ってどういうことよ!?」

 

あー鈴ちゃん(注 最近名前の方で呼ぶようになった)か…

「いや俺も今知ったからな!?

…まあ昨日の時点でそうじゃないかなーとは考えたけどさあ。」

「あー…まあそれならいいかな?」

 

あれ…織斑先生が苦笑している?

 

「凰…驚いたのはわかるがまだSHR中だからな?」

「千冬さ…じゃなかった織斑先生、

SHR中に乱入してすいませんでした。」

 

あれー可笑しいな?

いつもならもう少しセメント対応なんだけどなあ?

 

「…あの…織斑先生?

私はいつまで廊下にいれば?」

「む…すまんラウラ入っていいぞ。」

 

なんだ銀髪もいたのか。

…流石に反省しているよな?

ん?

何で一夏の方に…

 

ズギューン!!

キ・キスしやがったー!?

 

「織斑一夏…お前は私の嫁にする!

異論は認めん!!」

「何で嫁!?」

「…日本では気に入った相手を嫁にするのが一般的だと聞いたのだが?」

 

…それ違うから!?

つーかどうしてそうなったのよ…

 

「それと…すまなかったな嫁よ。」

「ん?」

「私はお前を誤解していた…

お前は確かにあの人の弟だよ。」

 

+++

回想…

昨日の夕方頃

医務室にて

 

ベッドの上で眠っていたラウラだがその寝顔は穏やかだった。

その隣で千冬が彼女を見ていた。

 

「ん…

ここは…」

「目が覚めたか…ラウラ。」

 

目を覚ますと同時にとび起きようとする彼女を

千冬はやさしく押しとどめる。

 

「教官!?

私は…

そうだ…VTシステムが起動して…」

「ラウラ…

一夏から聞いたぞ。

…お前は私の誇りになりたかったのだな。」

 

そうラウラに問いかける千冬の顔はとても優しいものだった。

そしてその顔を見たラウラが…

見とれるほど美しかった。

 

「…はい。

落ちこぼれと言われていた私を

教官はここまで鍛え上げてくれた。

あなたのようになりたい…

そう思ったこともあった。

でもそれは無理なことです。

だから…

せめてあなたの誇りになりたかった。」

「そうか…

なあラウラ…

何でお前は人を信じようとしないんだ?」

 

そう問いかけられたラウラは…

顔を青ざめさせた。

 

「怖いんです…

どれだけ信じても人は裏切る。

この目が…その証明です。」

「ああ…そうだな。

だが…今の部隊の奴らはお前を慕っているし、

一夏を始めとしたクラスメイト達はお前の過去を

詳しくは知らない…

お前があまりにもアレな事をしたから

嫌われているだけで謝れは許してくれるさ。」

「…そうでしょうか。」

「まずは部隊の奴らと話してみろ…

これからのことはその後に考えればいい。」

 

まあその後副官のクラリッサの影響を多分に受けて

日本文化を勘違いした状態になってしまうのだが…

これはまた別の話である。

 

+++

その頃…

イスルギ重工本社内

社長室にて

 

「ミツコ?

…えーと冗談だよね?

篠ノ之束がうちに入社したいとか…

そんな嘘をつかないでほしいんだけど。」

「兄さん…

信じたくない気持ちはわかりますけど本当の事です。

…後白騎士事件の件兄さんの思っていたとおりだったわ。

やっぱり亡国機業が真犯人よ。」

「そうか…

彼女はなんといっている」

「うちを通してISコアの供給の再開をしたいそうよ。

その代わり亡国機業からある人物の救出を依頼されたわ。」

「…一体だれだ?」

「それは…」

 

この日篠ノ之束は極秘裏にイスルギ重工に入社することになる。

彼女が依頼したこと…

その詳細が明かされるまではしばしの時を要することになる。

 

EPISODE3「A New Encounter」FIN

NEXT EPISODE「The double-wing of awakening」

Coming Soon!

 

次回予告

臨海学校に向けて買い物に行くことになった俺達。

そこで意外な人たちに出会い…

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「ハプニング・ショッピング」

ああ…頭が痛い。

 




お待たせしました。
第29話完成いたしました。

本作ではラウラが信頼関係を築くことができなかった理由を
「過去のトラウマによる対人恐怖症」によるものとしています。
…いや彼女の年齢的にトラウマになってもおかしくないですからね?

次回からは原作3巻に当たる第4章「覚醒の双翼」をお送りいたします。
さあ皆さん…ついに原作からのズレが大きくなりますよ。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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