インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし

…今回始まりと終わりに架空の書籍からの引用文があります。
書いててちとこっぱずかしかったです。



第九十三話「最悪(災厄)の序章」

旧IS学園文化祭大規模襲撃事件…

この事件における亡国機業の目的は

一体なんだったのか今日でも意見が分かれている。

現在の通説としては【IS学園の戦力をそぐため】だったとされているが

筆者はこの通説に疑問を抱いている。

 

…よくよく考えるとわかるだろうが

現在の【国際IS教導院】とは異なり

当時の旧IS学園は別に軍関係の学校ではないのだ。

(まあその割にこれ以前に軍事行動をしたことが一度だけあるが;)

そんなところの戦力を削っても意味がない。

…そうおかしいのだ。

何故…

何故亡国機業はIS学園を襲撃したのだろうか…

 

今日に至るまでそれを決定づけるものは発見されていない。

 

+++

 

西暦2XXX年

9月27日(土)

午後01時30分頃…

 

(そろそろだな…)

ゴソ…

 

目標とうまく接触できていたその少女は

作戦を次に進めるために

懐からそれを取り出す。

 

「…ん?

なにして…

 

プシュ!!

 

るの゛!?」

 

…ガク!!

 

首筋に何か硬いものが当たった…

そう認識した次の瞬間、

彼は…カイトは倒れ伏す。

 

(体に…力が入らない!?)

にゃ…にゃにほぉ…(な…何を…)

 

呂律のまわらない口で何とか言葉を出すも…

 

「…すまない。」

 

彼女は何も答えない…

ただ悲しげに倒れ伏すカイトを見下ろすばかりだった…

 

(…い、意識が…)

 

そして失神するカイト…

彼を見下ろしていた少女は

懐から無線機を取り出し…

 

「こちらエム…

+++

『こちらエム

目標の捕獲に成功。

早急な回収を求む。』

 

「了解した…

すぐさま回収部隊を送る。

 

P!

 

ふう…

これで作戦目標の半分は完了か。

次は…これだな。」

潜水艦の中でそいつはエムからの報告を受けていた。

 

ポチッ!!

 

そしてスイッチを押し…

 

…ズドドドドド

 

潜水艦から再度ミサイルが発射された!!

 

+++

その頃

港湾施設では…

 

「ああもう…

こいつらしつこい!!」

 

輸送船は沈められてしまったものの

本土からの救援が入港できるようにするために

警備隊の手による無人機掃討が行われていたのだが…

 

「あいつら【黒光りするG】かなんかか!?

撃墜しても撃墜してもキリがねえ!!」

 

そう…もう台所に出てほしくないGのように

かなりの数がいたわけである。

 

それなのに…

 

ズドドドド…

上空にミサイルが1つやってきて…

 

空中で弾頭部分が開き…

 

…ズチャ!!

 

そこから4脚型下半身に人型上半身という

異形の組み合わせをした無人機らしき存在が

降り注いだ!!

 

「…気持ちわる!!」

 

しかし警備部隊のメンバーは知らなかった。

この異形が港湾施設だけではなく…

学園の様々場所へと無差別にまき散らされていたのだ。

 

…そう、

無差別に。

 

+++

今日に至るまでそれを決定づけるものは発見されていない。

…しかし私はこう考える。

 

あの襲撃は目くらましだったのではないだろうか…

本命はとても小さなことで…

それから目をそらさせるために

大規模な襲撃を行ったのではないだろうか?

 

無論これが暴論であることはわかっている。

しかし…

現在紛失してしまった当時の資料にこんな情報が残っていたとされている。

彼の【蒼き雷光】がこの事件の最中に所在が分からなくなっていた。

…もしそうならば彼の誘拐がこの襲撃の目的だったのかもしれない。

 

そして本当にそうならば私は亡国機業を決して許せない。

…たった一人のために

当時IS学園にいた【数百人】の命を犠牲にしたということなのだから。

 

著【礼久(れいく)永矛(えいむ)

【IS時代の始まりと終わり】

【第四章 亡霊戦争】より抜粋。

 

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

混乱のさなか…

彼らは出会う。

…出会ってしまう。

 

次回

「悲しき再会」

…思い出した。




お待たせしました。
第93話完成いたしました。

次回…ついに彼らは出会ってしまいます。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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