インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
なし

さて…それでは参りましょうか。



第九十話「狙われし者」

西暦2XXX年

9月27日(土)

午後01時04分頃…

 

ブゥゥゥゥゥ!!

 

ブゥゥゥゥゥ!!

 

ブゥゥゥゥゥ!!

 

ゼェ…ハァ…

 

鳴り響くサイレンを聞きながら

一夏は来賓客が逃げ惑う校舎内を

人波をかき分けながら走っていた…

 

(まったく…

なんでこんなことになるんだか…)

 

何故こうなっているのか…

それを説明するために時間をしばし遡るとしよう。

 

+++

午後01時01分頃

IS学園校舎内の

とある廊下にて…

 

「はぁぁぁぁ!?」

来賓や一般生徒への避難誘導のさなか

一夏は山田先生より衝撃的なことを聞かされ、

驚愕の叫びをあげていた。

 

「カイトの姿が見えない!?

マジですか山田先生!?」

 

「ええ…

喫茶店のシフトが終わった後

一人でどこかに行ったらしいんですが…

そのあとの足取りがばったり途切れてるんですぅ。」

 

柊カイトの所在不明…

この状況でその情報はシャレにならないくらい不味いものだ。

 

(オイオイオイ!?

まさかとは思うが…)

 

「カイトの誘拐が目的か…?」

 

「え゛!?

いやさすがにそれは…」

(な、ないと言い切れない…

カイト君の機体や体を

非合法な手段を使ってでも調べようとする

組織がいてもおかしくないですし…)

 

「…すいません避難誘導頼みます!!」

 

そう山田先生に言い捨てて一夏は…

避難する人々とは逆方向に走り出す!!

 

「ちょ!?

織斑君!?」

 

「ちょっくらカイトの奴探してきます!!

なあに…直ぐに戻ってきますって!!」

 

そう走りながら山田先生に返答した一夏だが…

 

+++

そして時間は元に戻り…

 

(あれだけ走り回っても見つからないなんて…

カイトの奴どこに行ったんだ?)

 

そう一夏が考えていたとき、

件のカイトと言えば…

 

+++

 

「…大丈夫?

一応気を付けてゆっくり歩いてるけど…」

 

「…大丈夫だ。」

 

一夏が走り回っているのとは反対の方角で

一人の少女を背負ってゆっくりと

最寄りの避難場所へと歩いていた。

 

「足…

災難だったね。

…まだ痛む?」

 

「いや…これくらいなんともないさ。」

 

(…会話が続かないなあ。)

 

背中の少女に優しく語りかけようとするも

すぐに言葉を切られてしまい

会話を続けることができないことを内心悲しむカイト…

 

(しかし…

親御さんはなんで子供を一人にしたんだ?

…見たところ【中学生】ぐらいだよなあこの子。)

 

そう…

カイトは彼女を…

自分よりも少し年下に見える黒髪の少女を

ただ偶然巻き込まれただけの

来賓客だと考えていた。

 

しかし…

 

(まさかこんな形でターゲットと接触できるとは…

幸運と言えばいいのか

それとも悪運と言えばいいのか…)

 

彼女、

実は亡国機業の工作員である。

 

((…しかし))

 

(この娘どっかで見たような顔なんだよなあ…)

(なんで顔を見て怪しまないんだ?

…私って千冬姉さん(・・・・・)とそっくりなんだが。)

 

 

…まあわかるな?

そういうことである。

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

無人機による無差別攻撃で混乱するアリーナ…

しかし偶然居合わせた彼らによる反撃が始まる!!

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「蘇る伝説」

ただ…撃ち貫く!!




お待たせしました。
第90話完成いたしました。

いや~…
もうすぐナンバリング話数が3ケタ入りますなあ。
…できれば今年中に終わるといいなあ。
まあここから1章ごとの話数減らしていけば
何とかなるかなあ…


本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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