インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
某人物

この人って一応頭いいけど…
基本的には脳筋思考だよねwww

…いやだってさ。
あのスローガンってどう考えても…ね?


何気に今回対戦相手の機体が少し強化されています。
…個人的にこれはこれで有りだと思うの。


第八十五話「御邪魔な彼女に気をつけろ!!」

9月12日(金)

午後4時50分頃

IS学園第二アリーナにて…

 

ザワザワ…

ザワザワ…

 

その日第二アリーナにて

二人の生徒が対峙していた。

 

一方は白銀の鎧を身に纏い、

その瞳に不満と期待の相反する感情を宿し…

 

もう一方は麗しさすら感じさせる

流水でかたどられたドレスを身に纏い

どこか楽しげに相手を見つめていた。

 

「さあて…

それじゃあやりましょうか織斑君?」

そうどこか彼を見下しながら口にした相手を見て一夏は…

 

(メンドくせー…

でもああいっていたからには

かなり強いんだろうなあ…

ああ…

このタイミングじゃなきゃ

存分に楽しめるんだけどなあ…)

単純にこの戦いを楽しめないことを残念がっていた。

 

何故こうなったのか?

それを知るために少し時間を巻き戻そう…

 

+++

 回 想 

約20分前

1年1組教室にて…

 

「だぁぁぁ!!

調理組はともかく…

接客組のシフトが纏まんねぇぇぇ!!」

 

そう叫びながら頭をかきむしる一夏…

 

そんな彼の様子を周囲で見ていた友人たちは…

 

(ああ…

オーバーヒートした。)

 

さらっとその様子をスルーしていた。

 

しかし…

 

「ハァイ!!

皆さんご機嫌いかが~?」

 

よりにもよってこんな時(文化祭準備中)に、

この人は軽いノリで現れたのだ…

この…

 

「何しに来やがったんです?

楯無(無能)会長さん?」

 

「…相っ変わらずあたしには辛辣よね、

五反田君ってさ…」

 

現生徒会長【更識 楯無】は…

 

「…で?

その生徒会長が何の用です?

今見ての通り取り込み中なんですが…?」

そう眉間にしわを寄せながら言う一夏に対して…

彼女は軽くこう言い放った。

 

「…いやね?

実は一夏君を鍛えてくれないかって

織斑先生から頼まれたのよ~

だから少し借りてくね~」

 

そういうとともに一夏の首根っこを掴み

引きづり始める彼女を見て…

 

ブチィ!!

 

ある事情を知っていた弾と

クラスが違うためにその場にいなかった鈴以外の

友人たち全員同時に…

堪忍袋の緒がブチギレた。

 

ズバァ!!

 

そしてそのまま楯無めがけて飛び掛かるも…

 

ドゲシィ!!

あるものは蹴飛ばされ…

 

ガシィン!!

またあるものはほかのメンバーとぶつかるように

跳躍の軌道をそらされて…

 

という風にさまざまな方法で

瞬時に無力化されていた。

 

「…さすがは前年の生徒会長選挙で

【学園最強!!】をキャッチコピーにして当選した…

【歴代で最も武闘派】な生徒会長。」

 

その様子を見ていた弾が口にした言葉を…

一夏も当然聞いていた。

 

+++

そして今に戻り…

 

「さあて…行くわよ?」

 

そういって楯無は手に持ったランスを構え…

 

ゴオゥ!!

 

そのまま突撃する!!

 

「…直進する相手にはこれだな。」

 

それを見た一夏は背中に背負っていたブースターを

肩に担ぐような形にスライドさせた。

 

「ブースターキャノン…

撃てぇ(ってぇ)!!」

 

ドグォン!!

 

ブースター先端から放出されたレーザーが楯無へと命中するが…

 

「フフフ…

残念(ざぁんねん)でした♪」

 

そう一夏の背後から声が聞こえるとともに…

レーザーが命中した楯無の姿が崩れていく!!

 

「!?

水の…デコイだと!?」

 

「ええそう…

私の【霧纏いの淑女(ミステリアス・レイディ)】は水を操るIS…

あなたに対処できるかしら?」

 

そういった後楯無はそのまま離脱する。

…一夏に対して余裕の表情を見せながら!!

 

ブチィ!!

「…へえ。

そういうこと言っちゃうんだあ…

ぶっ潰す!!」

 

それが一夏の怒りに火をつけた。

そして…

 

「ふぅん…

できるの?」

 

「はっ!!

俺をなめんじゃねえ!!」

グォウ!!

 

それでも軽口をたたく(挑発を続ける)楯無と

ブチ切れながらも彼女へと突撃した一夏。

しかし…

 

ガキィィン!!

 

「!?

ランスじゃなく…

ただの水で受け止めた!?」

 

「あら…

ただの水じゃないわよ?

この水にはね…

ISのエネルギーを伝達するナノマシンが含まれてるの。

だから…

こんなこともできるのよ?」

 

バッシャァァァン!!

 

「ウワップ!?

おいおい…

ナノマシンを含んでいるとはいえ…

ただの水をかけてどうするん…」

ドグァァァン!!

 

一夏の問いかけのさなかにそれは起きた…

白式・双牙に付着していた水が

突如として爆裂したのだ!!

 

(!?

なんで水が…

まてよ?

含まれているナノマシンは…

ISのエネルギーを伝達するんだよな?)

 

「…その顔は気が付いたみたいね。」

 

「ナノマシンを介して

水を一気に気化させることによる爆発…

こりゃすげえな。

だけど…

これって本来はこの距離で使う技じゃねえだろ?」

 

そう…

水を気化させて爆発させるその特性上、

接近戦で使うと…

 

「中~遠距離用の攻撃手段を

無理やり近距離で使ったら…

そりゃそっちもダメージあるわな。」

 

楯無自身にもダメージが発生するのだ。

実際彼女の体を覆っていた水のベールが

少し減っている他、

機体細部に損傷が見られた。

 

「それでも…

満身創痍なあなたほどじゃないと思うけど?」

 

そう…

あくまでも爆発の余波によってダメージを受けただけの

楯無とは異なり…

一夏の白式・双牙はぼろぼろだった。

機体各部の装甲にはひびが入り、

背中のブースターは片方から火花が散っており、

両腕のシールドは損傷が激しく武装としては使用不能になっていた。

 

「ハッ!!

それでも…

まだ負けたわけじゃねえ!!」

 

そういって一夏は獅子王を展開して…

 

「我流剣、

その奥義が一振り…」

 

そういいながら天空に掲げた獅子王を

ゆっくりと切っ先で円を描くように動かしていき…

 

「その身で受けろ!!」

 

最後にそう叫ぶとともに脇構え(わきがまえ)の形となる!!

※脇構えとは剣術の構え方の一つであり

 右足を後ろに引いて体を右斜めに向けた状態で

 刀を右脇に取った状態で切っ先を後ろに下げた構え方。

 元々は刀の長さを隠すことなどによる奇襲に優れた構えであったが

 現在主流である【剣道】では

 竹刀の長さや攻撃位置が決まっていることから廃れてしまっている。

 

そして…

 

グォォォォォ!!

 

そのまま楯無めがけて突進する!!

 

「ヌォォォォォォ!!」

「そうはさせないっての!!」

 

ズガガガガ!!

 

それに対して楯無はランスに内蔵していたガトリングガンによる攻撃で

彼を止めようとするが…

 

「無駄

無駄

無駄

無駄

無駄ぁ!!」

 

それらを意に介さず一夏は突進する!!

そして…

 

必殺(ひっさぁぁぁつ)!!」

そう叫びながらすれ違いざまに一撃を加えようとするが…

 

「そこまでだ!!」

 

生徒からの通報によって駆けつけた

建御雷を装備した千冬によって

その攻撃は受け止められ…

 

「楯無…

私はお前に【一夏を時間のある時に(・・・・・・・)鍛えてほしい】と

しっかりと言ったはずだが?

今は一夏を鍛えるよりも…

文化祭の準備の方が大事なはずだが?

…なんで邪魔をした!!

それ以前に貴様…

生徒会の仕事はどうした!!」

 

楯無はその後やらかしたことをきっちり叱られていた。

 

なお…

 

「一夏…

お前もあの奥義をむやみやたらに使うんじゃないぞ!!」

 

一夏も叱られていた。

 

TO BE CONTINUED.

 

 

次回予告

着々と進む準備…

そのさなか一夏たち男子に危険が!?

 

次回

インフィニット・ストラトス蒼き雷光

「同意なしの契約は犯罪です」

…一遍〆た方がいいか?




お待たせしました。
第85話完成いたしました。

本作では弾君、
初対面での敵だと思われて攻撃されたこと(あれ)もあってか楯無さんを公然と
【無能】や【バカ】、
【脳筋】などと表現するくらい嫌っています。
まあ…仕方ないよね。

さて…
次回は原作5巻における最大の問題点をお送りします。

本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。

それではまた次回の更新で逢いましょう。
よき一週間をお過ごしください。

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