インフィニット・ストラトス 蒼き雷光 更新凍結   作:09e16

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まず最初に…
読者の皆さま明けましておめでとうございます。
今年も蒼き雷光シリーズをよろしくお願いいたします。

本作はインフィニット・ストラトスの二次創作です。
原作との違いがあるかもしれませんが予めご了承ください。

アンチ対象
たぶんなし。

予告していた新春記念作品です。
「もし原作仕様一夏と本作仕様一夏が戦ったらどちらが勝つか。」
割と読者の方々が気になっているんじゃないだろうか?
今回は私の頭で考えながら
その結果を書いてみました。
無論これは私の考えにすぎません。
これが絶対の答えではないのです。

後蒼雷世界の時間軸は2学期中のどこかです。
そのためこの後の展開をにおわせる描写があります。


記念作品
新春記念「俺VS俺!?」


原作の近似世界

IS学園内第1アリーナにて…

 

今この場には二つの白が存在していた。

片方は背中にブースターを背負った機体【白式・双牙】、

もう片方は背中に機械的な翼を生やした機体【白式・雪羅】、

本来並び立つはずがないはずの機体がそこには存在していた。

 

「…さあてどっちが強いかはっきりしようじゃないの【俺】」

「ああ!!

お前なんかに負けてないって事を教えてやる!!」

 

この二人の間に何が起きたのか。

それは今から1時間ほど前にさかのぼる…

 

+++

1時間前

IS学園グラウンドにて

 

「…一体何しに来たんですか束さん。

そして俺をどうする気ですか。」

「んー…

並行世界の同一人物を呼びだす実験?

後いっくんはその被験者一号だよ?」

 

突如としてIS学園に現れた束さん。

俺を捕まえてグラウンドにやってくると

俺をでかい装置に入れて

その装置についていたコンソールを何やら操作し始めた。

そして何をしているのか今聞いたんだけど…

俺モルモット!?

 

「ちょっ…危険はないんでしょうね!?」

「ないない。

うーんとねえ…

いっくんの存在情報と言えばいいかな?

いっくんをいっくんたらしめているそれを元に

並行世界からほぼ同じ情報を持った人物を呼びだす装置なのこれ。

だからいっくん自体には悪影響ないよ?」

 

あ…

そこら辺は大丈夫なのね。

 

(まあ呼び出される方の安全に関しては

まだ分からないんだけどね?

一応理論上は安全だけど。)

「それじゃあ実験スタート!!

ぽちっとな♪」

 

ブゥゥゥン…

おおなんか唸りだしたと思ったら

上から光が降りてきた。

これで存在情報とか言うのを読み取るのか。

 

読み込み終わったら静かになったぞ。

なんかいやな予感が…

 

ピカ!!

ドガーーーーン!!!

 

装置が吹っ飛びやがった!?

すげー煙…

「ゲホゴホ…死ぬかと思った。」

「一体なんだこりゃあ…何で俺はグラウンドなんかに…」

「大丈夫いっくん…って増えてる!!」

 

ヱ?

 

「はははそんなはずは…本当だ。」

「…はははどういうことか説明しやがれ。

まあ大方並行世界かなんかだろうけどさ。」

 

「何だこれは…」

あ…千冬姉。

 

+++

数分後

IS学園校舎内

会議室にて

 

どうも読者のみなさん。

蒼雷版一夏でございます。

今現在俺は並行世界で…

 

「すまん!!

束の馬鹿を止められなかった私の責任だ」

この世界の千冬姉…織斑先生から謝罪を受けていた。

 

「あー…大丈夫ですよ織斑先生。

そちらも悪気はないみたいですし。」

「すまない。

…でお前達はちゃんと謝ったのか?」

 

そう織斑先生からであって…

 

「えっと…ごめんなさい?」

「何で俺まで…止められなくてすいませんでした。」

この二人は今やっと謝ったんだよなあ…

あ織斑先生…もう後ろで睨まなくていいですよ。

 

「さてと…

とりあえずここがどんな世界か知るためにも…

おい【俺】まずお前の戦闘データ見せろや。」

「はあ!?

なんでそんなことしなくちゃあ…」

 

ごちゃごちゃと…

断れると思ってんのかこいつ?

 

「いいから見せろ!!」

「一夏…見せるんだ。」

「…へーい。」

 

ああやっぱり【千冬姉】には弱いのね。

…ついでにこの【俺】の恋愛事情についても聞いておこう。

 

データ及び恋愛事情確認中…

 

あーうん。

「この世界の【俺】…よっわ!!

後朴念仁って本当にいたんだな。」

「いうな…悲しくなる。

後お前に比べるとこの世界の一夏は弱いのか?」

 

いやだって…

「あの欠陥機状態で戦っている時点でねえ…」

「はあ!?

白式いい機体だろうが!!」

 

へ!?

あの状態の白式をいい機体って

マジでいってんの!?

ああこのバカひょっとして…

「お前…まあいい。

いい機体だと言うなら

その強さを示してみろ。」

「…上等だ!!

千冬姉アリーナ使える?」

「まったく…第一なら使えるはずだ。

…とりあえず準備してくる。」

 

ああそうだ。

「とりあえず部屋の外にいる奴らに言っておくぞ…

この件は外部には一切漏らすなよ?」

 

このバカを心配してか部屋の前に詰めている連中にくぎ刺しとかないとな。

 

+++

そして冒頭に戻り…

 

「先手は譲ってやるよ。

かかってきな。」

「テメエ…ふざけんな!!」

 

蒼蒼雷版一夏…以下蒼一夏と呼称…は

この世界の一夏…以下白一夏と呼称…に対して

挑発交じりに先手を譲ろうとする。

これに対して白一夏は激高し

雪片で切りかかる!!

しかし…

 

「おそいんだよ!!」

「んな!?

受け止めた…!?」

 

そう瞬時に軌道を読み切った蒼一夏は

その軌道上に左手に持ったハンドガード付きの小型ブレード

【雪風】をかざして受け止める。

そしてそのまま…

「オラァ!!」

殴りぬく!!

 

「ぐはぁ!!

ならこれでどうだ!!」

「!?

荷電粒子砲か?

…やっぱ馬鹿だわお前。」

 

それを受けた白一夏はそのまま吹っ飛ばされることで距離をとり

雪羅に搭載された荷電粒子砲を使用する。

しかし…

 

「ふん!!」

「腕の装甲で弾いた!?

ダメージ怖くないのかよ!!」

 

蒼一夏は腕部装甲で弾く。

実は正確には装甲ではなく

腕部に装着されているシールドではじいたため

機体には当たっておらずダメージは0なのである。

 

「それなら!!」

「へえ…零落白夜の二刀流か。

それならば…こっちも二刀流だ!!」

 

それを見た白一夏は雪羅と雪片双方で零落白夜を発動する。

そして蒼一夏も対応するために雪風だけではなく

大型ブレード【獅子王】を展開して二刀流になる。

 

「喰らいやがれ!!」

「…と見せかけての

レーザー発射!!」

 

まあ…カイトの薫陶を受けている蒼一夏がそのまま近接戦に入るはずもなく

シールドに内蔵されていたレーザーガンによる射撃を行うのだが。

 

「しまっ…」

「そしてそのまま決めさせてもらう!!」

そう言うと同時に雪風を格納し

獅子王のみ装備した状態になる。

そして…獅子王が輝きを纏う。

そう零落白夜の輝きを!!

そのまままるで腰の鞘におさめたかのように獅子王を構え

白一夏めがけて一気に突進する!!

 

「我流剣…【一刀・閃光斬】!!」

そしてすれ違いざまにそう叫ぶとともに

獅子王を振り抜き白一夏を切り裂く!!

そしてそれで白一夏のSEが0になり…

 

≪そこまで!!勝者白式・双牙!!≫

 

とアナウンスがアリーナに響き渡った。

 

+++

試合終了後

グラウンドにて

 

「修理おわったよ~。

…いっくんまだ落ち込んでるの?」

「ああ…

まああちらの一夏はこっちよりも実戦経験が豊富の様だからな。

その差が出たんだろう。」

 

爆発した装置の修復も終わり

ついに蒼一夏が元の世界に帰る時が来た。

 

「…ではお二人ともお元気で。」

「ああ…がんばれよ一夏。」

「そっちの束さんにもよろしくね~」

 

束のその言葉に一瞬蒼一夏は顔を曇らせるも

「ええ…伝えておきます。」

そういって元の世界に帰って行った。

 

SP EPISODE 01 FIN.

HAPPY NEW YEAR!!




お待たせしました。
新春記念いかがでした?
今回は原作に限りなく近い世界に
蒼き雷光世界の一夏がやってきて
その世界の一夏と戦いました。

この話を書いて思ったんですが
原作の白式系列と蒼雷仕様の白式系列だと
蒼雷仕様の方が性能バランスいいんですよね。
後今回使用した【一刀・閃光斬】は使いどころを間違えると死人が出ます。
この他にも2~3個ほどオリジナル剣技を考えています。


本作では皆様のご感想やご意見及び誤字脱字報告をお待ちしております。
読者の皆さんにとってこの1年が良いものでありますように…

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