東方神実郷~『仮面ライダーバロン』、駆紋戒斗が幻想入り~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
戒斗「貴様、それでよく二次小説家やってられるな」
チルノ「だよねー」
シオン「一応他のは書けてるけど……執筆意欲がごっそりと、ね……orz」
「―――『アーマードライダーバロン』……貴様みたいな雑魚は、俺の手で倒す…」
戒斗…否、アーマードライダーバロンはバナスピアーをシカインベスに向けて静かに構える。
…が
「…アーマード…ライダー……『バナナ』………?」
チルノが突然空気を壊すかのような、膨大な間違いをしていた。
それを聞いたバロンは思わずずっこけてしまい、チルノの方を向くと激怒していた。
「バナナじゃない!バロンだ!!」
「えっ、いや、でもバナナの鎧してるじゃん!」
「確かにアーマーはバナナだが、だからと言って名前までバナナにする馬鹿が何処にいるか!!今の姿はバロンだ!」
「ばっ…バカって何よバカって!!大体何よバロンって!!ややこしいにも程があるじゃない!その方がバカじゃないの!!」
「これは俺が元いた世界でやってたダンスチームの名前から付けられたんだ!ダンスにはそこまで興味がなかったが、そうやって名前で遊ぶなら、俺は許さんぞ!!」
「ハァ!?何よ逆ギレ!?バナナの癖に!!」
「バロンだと言ってるだろうが!馬鹿が!!」
「アタイバカじゃないもん!バカって言う方がバカなんだよこのバナナバカ!!」
「バナッ…!?なんだそのバナナ馬鹿とは!?まるで俺がバナナの事しか反応してないような言い方だな!」
「実際に反応してるじゃん!このバーカ!バーカ!!」
「バロンだ!そしてチルノ貴様、数秒前の自分の言葉忘れてるだろうが!ならば貴様の方が馬鹿だ!」
「バナナバカ!!」
「馬鹿妖精が!!」
…なんだか、段々と『馬鹿』の言い合いになっている気がするのだが……
そうしている間にも、痺れを切らしたシカインベスが、バナn……バロンに襲い掛かる。
が、バロンはそれをバナスピアーで弾き飛ばし、そのまま攻撃に入っていた。
「邪魔だ!!貴様はすっこんでろ!!」
『ギシャアアアア!!?』
「馬鹿妖精!さっきの続きは後でだ!!」
「バカって言うなバカ!!」
戦いに入りながらも、馬鹿の言い合いをしていると言う事は、それほどバロンは苦戦していないのだろう。
現に今も、バナスピアーでシカインベスを斬りつけたり突いたりして、反撃の隙を与えないように攻撃していた。
次第にバロンの猛攻に耐えきれなくなったシカインベスは、ジャンプを繰り返しながらバロンを翻弄しにかかってくる。
そのスピードはかなりの物で、次第に攻撃が当たらなくなってきていた。
「チッ…オーバーロード程ではないが、それなりの知識はあるか!だが…」
『ギシャアアア!』
「……相手が悪かったな!!」
『!ギシャアアアア!?』
だがバロンは相手の動きをしっかりと見て、次に着地するであろう位置に、バナスピアーで攻撃する。
するとバロンの予想が当たり、シカインベスが着地したと同時に攻撃が直撃、そのまま突き飛ばされていた。
それを見たバロンはチャンスと思い、ドライバーのカッティングブレードを一回倒す。
すると音声と共にバナスピアーにエネルギーが集まり出し、バナナの形状になっていた。
「今だ!」
『カモォン!バナァナスカァッシュ!!』
「はぁぁぁぁ…!」
『ギシ!?ギシャアアアアア!!!』
「くっ!まだ動けるのか!」
だが、シカインベスは素早く起き上がり、逃げようとする。
それを見たバロンは叫んだが、直後にチルノが『氷を操る程度の能力』でシカインベスの足を凍らせていた。
「何ぼさっとしとるのよバカバナナ!!」
「バロンだ!それに言われなくても分かってる!!」
『ギシッ!?ギシィィィィ!!!』
「ハァァァ!!」
バロンは動けなくなったシカインベスに向かって、『スピアビクトリー』を放つ。
それをもろに受けたシカインベスは、そのまま爆散していた。
無事に倒せたのを確認すると、バロンは変身を解き、戒斗の姿に戻る。
そして戦極ドライバーを外すと、バナナロックシードと共に眺めていた。
(俺にまた、戦う力をくれるとは、な……だが、どうしてこの世界にこれg)
「―――何暢気に突っ立ってんのよ!」
「ぐはっ!?」
戒斗がじっとドライバーとロックシードを眺めていると、背後からチルノが飛び蹴りをしてくる。
突然の不意打ちに戒斗は倒れ、チルノはその背中でピョンピョン跳ねて、戒斗をふんずけていた。
「さっきはよくもバカって言ったわね!天才と呼ばれたアタイをこけにすると、こうなんのよ!バーカ!バーカ!!」
「ぐふっ!……チルノ………貴様………いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!」
「Σキャア!?」
遂に戒斗の堪忍袋の緒が切れ、戒斗は思いきり立ち上がる。
チルノはそれに反応せず、後ろに転げ落ち、戒斗はすかさずチルノに拳骨を放っていた。
「いっ、たぁぁぁぁぁぁ!!アンタねぇ!?女の子に優しくできないの!?バカなの!!?」
「生憎俺は女だろうが子供だろうが容赦しない!敵と思えばそいつは敵だ!それに貴様のような馬鹿で女と言えないようなやつは更に容赦なく殴れる!」
「なっ……リグルはともかく、アタイの何処が女らしくないだとおおおおおお!!?」
「全てにおいてだ!これだったらまだ舞の方が女らしかったぞ!!」
「舞って誰よ!あ、もしかしてあっちの世界で好きだった女の人間~?でもカワイソー!こんっっっっな女の子に暴力振るう奴に好かれるなんてねー!」
「貴様……また殴られたいかぁぁぁぁ!」
「あぁん!?やろーって言うの!?上等よ!幻想郷さいきょーのアタイの実力!見せてやろうじゃないの!!」
「最強、か……面白い!そこまで『強者』を自負するなら、貴様には『弱者』というレッテルを貼ってやる!そして貴様みたいな奴に『弱者』の気持ちを存分に味あわせてやる!!」
「やってみなよ!バカバナナ!」
「バロンだ!」
二人はいがみ合いながら、子供染みた喧嘩を再び始める。
そしてチルノが先制で弾幕を放とうと……していた時だった。
何処からか弾幕が飛び交い、攻撃の態勢に入っていたチルノに直撃していた。
「ぎゃあああああ!?」
「!?敵か!」
「―――あー、落ち着きなさい。そこの外来人」
戒斗は敵かと思い、辺りを見回していると、上空から声が聞こえる。
上を向くと、【箒に乗った巫女】がいた。
当然戒斗は驚き、箒に乗った巫女―――霊夢は地上に降りてくると、真っ先にチルノの方に向かっていく。
そして……チルノを思い切り叩き起こしていた。
「起きんか⑨」
「いたっ!?…れ、霊夢……?なんでアンタがここに…?」
「あぁ、それね。そこの外来人に用があってね」
「…俺の事か」
霊夢は戒斗を指差す。
戒斗は自分の事かと納得すると、霊夢が歩み寄ってくる。
「ごめんなさいね、⑨は馬鹿で喧嘩っ早いのよ。程度の能力を使わなかっただけまだマシだったけれど」
「…まるきゅー?」
「⑨言うな!!」
「うっさいわね⑨。あ、申し遅れたわ。私の名前は博麗霊夢、博麗神社という神社の巫女をやっているわ。貴方、名前は?」
「…駆紋戒斗だ」
「そう…戒斗ね。分かったわ」
霊夢はギャーギャー騒ぐチルノを無視して自己紹介をする。
戒斗もとりあえず名乗ると、霊夢は分かったとだけ答え、本題に入りだす。
「それで私にとっての本題だけど、紫に頼まれて貴方を神社に連れて行く事になってるの。一緒に来てくれない?」
「構わんが…何故か俺もこの結界から出られない。先に結界を解除してくれないか」
「あら?おかしいわね…チルノしか結界が反応しないようになっているんだけど……貴方が特別なのか、幻想入りの仕方が特殊すぎて結界が反応したのかしら…。ま、別に構わないわ。ちょっと待っててね」
霊夢はそう言うと、目を閉じて神経を集中しだす。
そして暫くすると、霊夢は目を開いて「終わったわ」と告げる。
本当に解除されたのかと思い、戒斗は先程結界によって弾かれた場所に手を伸ばす。
すると先程と違い、何の反応も示さない…。
どうやら本当に結界が無くなった様で、戒斗はほぅ、と感心していた。
「さて、無事に通れるようだし、行きましょうか。私の箒に……乗るかしら?」
「知らん」
「だよねー…どうしようかしら……流石に妖怪のいる道を歩かせるのも厳しそうだし……というかチルノもそうだったけれど、何で貴方そんなにボロボロなの?」
今更になって霊夢は、戒斗たちがボロボロになっているのに気付く。
戒斗は説明が面倒だと思いながら、渋々と説明をする。
それを聞いていく内に霊夢は信じられないといった顔をしだしていた。
「…それ、本当?大妖精の身体にその…ヘルヘイムっていう植物が生えているって」
「ああ。どうやらインベスの攻撃を相当受けたらしく、至る所に植物が芽吹いている。…あの様子だと、恐らく手遅れの可能性が高い」
「まさかあの大妖精が…とりあえず、その植物に対抗する術(すべ)は?」
「無い。俺が元の世界で使っていた、これとは別のドライバーで無理矢理抑えるぐらいしかない。が、生憎今の俺はそのドライバーを持っていない。…戦極凌馬が俺の時は「手遅れ」と言ってたから、術はあったのだろうが、そんな話は聞いてもない」
「あれ?手遅れだったのに戒斗は無事だったの?じゃあ貴方はどうやってそれを?」
「…それは……」
霊夢の疑問に戒斗は口篭る。
霊夢は首を傾げるが、ふと違和感を感じる。
…それは先程まで騒いでいたチルノが、何処にもいないのだ。
それに気付いた霊夢は辺りを見渡す。
するとチルノの家から、大妖精を抱えたチルノが出てきていた。
そして戒斗たちの所まで連れてくると、ゆっくりと大妖精を下ろす。
…現時点でチルノが自身の能力で植物の進行を止めているらしく、植物はカチコチに凍っている。
が、戒斗の話が本当なら、多分完全には死んでないのだろう……その証拠に、現に今も大妖精は苦しそうに唸っている。
それを見た霊夢は絶句し、戒斗はただ、静かに見ていた。
「っ……酷い…」
「…」
「い、一応アタイの能力で成長を止めてるけど……多分数分も持たない…かといって何回もこの方法を取ったら、いくら妖精である大ちゃんが凍死しちゃう……どうしよう霊夢…!」
「どうしようって言われても…こればかりは……」
「無駄だ。ヘルヘイムの植物が侵食を再開すれば、そいつは助からない。それどころか、そいつのせいで大変な事になる可能性がある。…余計被害が広がるだけだ。ここは一度、そいつはヘルヘイムの植物に飲み込まれて、そこを丸ごと焼き払えば」
戒斗がそう告げようとした……瞬間
―――パァン!
「…なっ……」
「…」
………チルノが戒斗の頬を、叩いていた。
乾いた音が鳴り響き、一気に静寂になっていく。
戒斗は暫く叩かれた頬を押さえ、ゆっくりとチルノの方へ顔を向ける。
「…何のつもりだ」
「……るな」
「?」
「―――ふざけるな!!アンタ、さっきからずっと『手遅れ』だとか『助からない』だとか……その挙句、大ちゃんを焼き殺す?冗談じゃないわよ!」
「…チルノ…」
「何よ……ずっとアンタの話を聞いていれば……同じような事ばっかし……自分の世界では助からなかった人が大勢いたから?それが何よ!!ここは幻想郷なのよ!ここはアンタが元いた世界とは違うのよ!!この幻想郷の事を知らないくせに…自分のいた世界の時と重ねんな!!この世界だったら、まだ救える方法はある筈……なのに何処の世界でも一緒だという、ふざけた価値観で、人の命をどうするかなんて、勝手に決めんじゃないよ!!」
「…」
「チルノ…アンタ……」
「…ふざ、けん、じゃ…ない、わよ……ぐすっ」
チルノは静かに顔を下に向け、先程までの声がどんどん弱まる。
…顔が見えない、というのもあるが、恐らく……否、確実に泣いているだろう……
段々とチルノの顔から、大粒の水滴が落ちてきていた。
「…」
「戒斗…アンタ、言いすぎよ。一応大妖精は妖精の中でもトップクラスらしいし、そもそも妖精は死ぬ事がないって言われてるわ。流石にこの手はアウトでしょうけど……それでも少しは保つ筈だわ。チルノの言う通り、方法はある筈だわ」
「…なら、それはコイツがヘルヘイムの植物に、完全に侵食されるまでに、方法が見つかるとでも言うのか」
戒斗は静かに大妖精の方を見つめ、霊夢に尋ねる。
対して霊夢は、戒斗のその言葉に何も言えなくなる。
…そもそもヘルヘイムは、あらゆる環境を堪えて、次々と異世界を侵食していった。ならばその種子も、例外ではない筈……
何に対して耐性が無いかなど分かるわけないのに、それを除去しようとするなど、まさしく未知のウイルスに対して、様々な抗体を試してみるのと同じなのだ。
しかも仮にヘルヘイムにない耐性が分かったとしても、それは大妖精に影響を及ぼす可能性だってあるのだ。
…つまり、この症状を治すには、ヘルヘイムが持っていない耐性を探し、また、それが大妖精に影響を及ぼさないかどうかも調べないといけないのだ。
しかし症状の進行具合を見れば、明らかに時間が足りない……その上どれぐらい保つのかすらも分からない。
それが分かった霊夢は、心の中でどうすればと悩む。
自分としても大妖精をみすみす放っておけない。そして何よりも……一番事情を知っているチルノが、一番辛い思いをしているのだ。
チルノや一部の者たちにとって、大妖精は『しっかり者の姉』みたいな存在………
当然彼女と関わりが深い者たちも悲しい思いをするだろうし、一番事情を知っているチルノは……下手したら何しだすか分からない。
霊夢はその事を見越した上で、どうすればいいか考え出すと、ふと妙案を思いついていた。
「…ねぇ戒斗。『耐性が分かって』、且つ『大妖精に影響が無いなら』、救える可能性があるのよね?」
「……何か案でも思い浮かんだのか?」
「ええ、一応……かなりの賭けだけどね」
霊夢はやや自信がないように告げる。
霊夢の考えた案は、『永遠亭』と呼ばれる場所に『八意 永琳(やごころ えいりん)』という、幻想郷で医学についての知識が豊富な女性がいるらしい。
しかも彼女は『あらゆる薬を作る程度』の能力を持っているらしい……
そこで霊夢が考えたのは、永琳という女性にヘルヘイムの植物を解析、そこから植物にない耐性を突き止めてもらい、ヘルヘイムの植物を消せる薬を作ってもらおうという魂胆だ。
だが問題は、いくら医学の知識が優れている彼女でも、生物学などが何処までなのかが分からないという事。
だがそれでも、大妖精を救える可能性が僅かながら上がるのには代わりない…
一通り話を聞き終えた戒斗は腕を組むと、暫く考え出す。
「…確かに可能性はあるだろう。だが、俺の世界でも治療が不可だった。そう簡単に事を運ぶのか?」
「戒斗、さっきチルノが言ったわよね?『この世界だったらまだ救える方法がある筈』…その可能性に賭けないと、救える命も救えないわ」
「…それで俺に、アイツに謝れと?」
「あら、分かってるじゃない。……でも、今はまだ、その時じゃないわね」
霊夢はそう言って、チルノの方を見る。
チルノは大妖精に寄り添い、静かに涙を流している…
確かにあれだと、今謝っても逆効果であるだろう……
戒斗がそう思っていると、大妖精の破れた服のポケットから、何かが見える。
それをよく見てみると、非常にロックシードに似た形状をしており、戒斗は大妖精のポケットからそれを取り出す。
「これは……『ロックビーグル』…しかも『ローズアタッカー』か」
「?戒斗、何よそれ」
「ロックシードの1つで、使えば乗り物になる。こういう風にな」
戒斗は薔薇が描かれたロックシードを解錠すると、宙に放り投げる。
すると空中でロックシードが巨大化、更に変形していき、ローズアタッカーと呼ばれるバイクになっていた。
すると霊夢が、ローズアタッカーに興味を示し、戒斗に尋ねてくる。
「へ~。ねぇこれ、バイクってやつでしょ?」
「この世界にはないのか?」
「一応香霖堂って場所においてあったのは見た事あるけど、そこの店主が『これは訓練しないと危険だ』なんて言って売る気はなかったけど。まぁ、私たちは空を飛べるから、別にいいんだけどね」
「…チルノ見たいに羽が生えてないのに、何故飛べるんだ?」
「そこは尋ねたらいけないお約束よ」
霊夢は『お約束』などという訳の分からない事を言うと、大妖精をローズアタッカーに乗せて目的地に向かうと言い、戒斗に任せる。
確かに空を飛べないのが二人いれば、いくら箒で移動している霊夢でも、三人乗れば浮遊できないだろう。
そう思った戒斗は、仕方無くそれを受け入れ、大妖精を抱えてバイクの後頭部座席に座らせ、チルノに支えるように頼む。
そして霊夢に紐か何かで大妖精が落ちないように結んでくれと頼むと、霊夢は紐があるか確かめるため懐に手を入れる。
霊夢が紐を探していると、チルノが戒斗に小さく呟く。
「…大ちゃん落としたら、容赦しないからね」
「…余計なお世話だ」
戒斗はぶっきらぼうに返事を返し、大妖精をもたれ掛からせる。
そして紐を見つけた霊夢がしっかりと結び、大妖精が落ちないようにする。
「目的地の案内を頼んだぞ」
「分かってるわよ。……で?チルノ、アンタも来るの?」
「当たり前だよ!大ちゃんを放っておけないもん!!」
「OK。でも、あんまり無理しないでよ?途中で倒れてもらったら面倒だし」
「余計なお世話よ!!」
霊夢の言葉にチルノは叫ぶ。
どうやらさっきよりは元気になったようで、それを見た霊夢はほっとする。
そして霊夢を先頭に、一同は急いで目的地に向かって行った。
……1つの命を救うために。
シオン「さて、第三話、いかがだったでしょうか?」
戒斗「……本当、どうして集中すれば短くてもどっさりとした内容を書けるんだ貴様は」
霊夢「その集中力を他の作品にも発揮すればいいのに…」
シオン「orz」
霊夢「にしてもアンタら……何してたのよ、ほんと」
戒チル「「あっちが悪いんだ(よ)!!」」
霊夢(どっちもどっちじゃあ……)
シオン「因みに今回の話、所々で『チルノのパーフェクトさんすう教室』を聞きながら執筆してました」
霊夢「作者、アンタ後で夢想封印」
シオン「Σ!?」
霊夢「それでいてちゃんと倒しにはいくのよね、戒斗は」
チルノ「途中アタイがいなかったら、戒斗は負けてたかもよー?」←挑発中
霊夢「⑨は黙っときなさい」←チルノに拳骨
チルノ「いだいっ!?」
戒斗「フンッ、貴様が余計な事言うからだ」
霊夢「あ、それと戒斗。なんかアンタの知り合いから『後で夢の中に殴りにいきますって伝えて』って言われたんだけど」
戒斗「Σ!?」
シオン「※チルノは別に天才なんて呼ばれてません」
霊夢「※チルノは(一応)公式バカ」
チルノ「アンタら凍らせるわよ!?」
シオン「そして二つ目のマシンガントークに関しても『チルノのパーフェクトさんすう教室』を聞いてました」←テヘッ☆のポーズしながら
チルノ「作者はアタイに喧嘩売ってんのかあぁぁぁぁぁ!!?」
戒斗「…ところで、幻想郷には翼や羽もなしに飛べるやつは、どのくらいいる」
霊夢「むしろ人里にいる人間は飛べないわ。それ以外の東方キャラは飛べる」
戒斗「…それだったら、そのうち慣れるな…」
シオン「まぁ、普通空飛ぶ人間なんていないからねー…」
シオン「戒斗が結界から出られなかったのは、霊夢が言ったやつの後者の方。それ以外の結界は変身すれば無理矢理越えられるって感じで、一度越えたら後は変身してなくても結界に拒まれない」
霊夢「流石戒斗、強者と言われるほどだわ」
チルノ「凄くえこひいきしすぎてない!?」
シオン「いや、まだマシだからな?」
チルノ「…今更だけど、本当は対処法あったんじゃあ……」
戒斗「知らん。あっても神経ごと取り除くくらいだろ」
シオン「ただなー。あの裏切りと信用のなさで有名な腐レモンプロフェッサー戦極凌馬だからなー……なんかもう、対抗手段とか分かってたりしてたんじゃね?」
チル霊「「それよりそのあだ名何!?」」
シオン「戒斗の言ってる事、強ち間違いじゃあないんだよね……大妖精が完全にヘルヘイムに飲まれたら、そこから果実とかのせいで一気に被害が広がるし。だからってこのまま見捨てたらチルノ大暴走だし」
チルノ「当たり前だよ!アタイは大ちゃんを見殺しなんて絶対にさせないんだから!」
霊夢「まぁ、対抗手段が見つかったから、よかったけどね」
戒斗「…」
シオン「そして棒指輪の魔法使いの如く最後の希望は、皆さんご存じ!幻想郷のお医者さん(?)、えーりんこと八意永琳だ!」
霊夢「まさかとは思ったけど、ここまで勘が当たるとは……」←途中で気付いた
チルノ「なんでアタイ、えーりんの存在忘れてたんだろ…orz」
シオン「因みに最初からこの案で決まってたけど……この間のスピンオフの感想含め、『もう大ちゃんはオーバーロード化したらいいんじゃないかな?』が結構多かった。そして一番笑ったのは『クウガのモーフィングパワーで人体錬成する』」
戒斗「作者、それはどこぞの人斬りの異名を持つようなやつしかまともに出来ないと思うぞ」
シオン「ロックビーグルを大ちゃんが持ってた理由は単純に、襲われる前に拾った。まぁ、襲われた時の経緯は大妖精が無事に治ったら話すって方針で」
戒斗「…あえて殺す、という展開にする気はないんだよな…?」
シオン「やだなーするわけないじゃないですかーアハハハハハハハ(ry」
チルノ「その不気味な笑いをやめんかぁぁぁぁ!!?」
シオン「はてさて、次回は無事に大妖精を救えるのか!?次回もお楽しみに!」
霊夢(状況的に、楽しみに待ってられないんだけど……)