遊戯王GX~鉄砲水の四方山話~   作:久本誠一

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清明と書いてあきら、実は万葉集にも載ってるれっきとした読み方です。

それと、こちらはタグ見て読んでくれた人へ。グレイドルは2期終盤あたりから、壊獣に至っては3期入ってからの登場ですのでご了承ください。


入学編
ターン1 生き返って、入学試験


「じゃあ………頼んだぞ。俺のデッキのこと」

「わかってる。一緒に頑張らせてもらうよ」

「ああ。そんじゃ、俺はしばらくお前の中に引っ込んでるとしようかね。ま、案外もう二度と会うことがないかもしれんが」

 

 じゃあな。最後にそう言って、目の前の少年は霧になって消えていった。なんだかつくづく嘘みたいだけど、僕の手には確かにデッキがある。だから、これは夢でもなんでもないんだろう。多分。

 …………僕の名前は、遊野清明(ゆうのあきら)。今年デュエルアカデミアの入学試験(筆記)を受けて、今日が実技試験だってのに電車が事故起こしよったせいでニュース速報見た瞬間ヤケになって自転車で飛び出して、それで――――車にリアルダイレクトアタックされて、死んだ。笑うに笑えないね、うん。でもその時に、声が聞こえた。たまたま『全く同じ日付の』、『同じ時間に』死んだ子がいたらしくて、そいつも決闘者だから、っていう雑な繋がりで僕は、生き返った。

 正確には『死にかけの魂二つを足して二で割った』らしいけど、まあ難しいことはいいや。なんでも決闘者は普通の人間よりも生存能力が強いから、そういったこともできるらしい。さすがにほんとかよそれ、ってツッコミたくなったけど、まだ生きてデュエルできるんならそれでいいんじゃねーか?……って、その僕の魂の半分になった奴に言われた。まあいっか、そんなもんで。それにほら、あれだよね?『この世界(=遊戯王)ならよくあること』ってやつだよね?いや、意味はよくわかんないけど。アイツのいた世界なら、とりあえずそう言っときゃだいじょーぶな魔法の言葉らしい。

 そして、それがつい10分前のこと。ただいま、壊れた自転車を押しながらアカデミア試験会場前にたどり着いたところです。

 

「って、受付さんもう片付けしてるじゃん!?わーわーわー!!待って待って待ってくださいっ!受験番号92番、遊野清明ただいま参りましたっ!」

 

 大声で怒鳴ると、気づいてくれた黒服の人が急いだ様子で叫び返してきた。

 

「今も110番の生徒が駆け込みで入ってきたところだ!遅刻については『時間ぎりぎりに到着した』ということにしといてやるから、早く行くといい!!」

「ありがとうございます!」

 

 叫び返して中に入ると、その110番がちょうどデュエルを始めたところだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 経過については省略。フレイム・ウイングマンはカッコいいなあ、と思ったとだけ述べておく。さて、今度は僕の番だ。

 

「全く、今年~の受験生に~は、危機感というものがないんです~か?二人も遅刻ギリギリにやってくるなんて、前代未聞ナノーネ!」

「す、すいません………」

 

 返す言葉もないので、素直に謝る。こればっかりは、ねえ?

 

「まあいいでしょう。それでは受験番号92番、このままクロノス・デ・メディチが相手になるノーネ!」

「はい!よろしくお願いします、先生!」

「少なくとも、礼儀はわきまえてるようなノーネ。結構なことでスーノ」

 

「「デュエル!!」」

 

 遊野LP4000 クロノスLP4000

 

「入学試験において、先攻は受験者のものでスーノ。さ、カードをドローするノーネ」

「じゃあ……僕のターン、ドロー!」

 

 えっと、手札は………どうしよう、見たことあるカードが一枚しかない。なんだこのカード、今からテキスト読めとでもいうのか。

 

『あー、そりゃそうだわな。今の時代はまだGXだしな。つーか何92番て?どーせなら後8番くらい落としとけばキリもいいしネタにもなったってのによ、半端すぎてリアクションに困るわそんな順位』

 

 いきなり、頭の中で声が響いた。さらっと理不尽なこと言われた気もするけどスルーしとこう。

 

「!?………ってあれ?まさか君?」

『落ち着けみっともない、そのとーり俺だよ俺。いいか?俺はお前だし、お前は俺でもあるんだ。だから、そいつらの戦い方も体がわかっててもおかしくないんだよ!それと、アドバイスするとしたらこの人相手にそのカードは………あー待てよ、これアドバイスなんかしたらズルになるか?んじゃやっぱ俺これ以上はなんも言わないわ。頑張れよー』

「え、え、えっと?」

 

 今の声は、僕と一緒に死んだアイツの声だ。間違いない。言いたいだけ言って引っ込みやがって、まるで意味が分からんぞ!………まあいい。えっと、とりあえず今できることとしては、まずモンスターを出さないとね。世の中にはモンスター0のデッキとかもあるらしいけど、僕のセンスで使えるデッキはいたって普通のビートぐらいです。ソリティアとかややこしくて無理。

 

「手札から、オイスターマイスターを召喚っ!」

 

 そう言ってカードをディスクに置くと、ソリットビジョンになった魚の戦士が表れた。………こういっちゃ悪いかもだけど、とてもじゃないけど魚には見えない。

 

「そしてフィールド魔法、伝説の都アトランティスを発動!これによりオイスターマイスターの攻守は上がり、さらにお互いのフィールドおよび手札の水属性モンスターはレベルが1下がります」

 

 これだけは見たことあるカード。周りが海に沈んだ都市に囲まれた。

 

 オイスターマイスター 攻1600→1800 ☆3→2

 

「カードを二枚伏せて、ターンエンドです」

 

 さあ、一体どう来るかな?

 

「私のターン、ドローナノーネ!私ーは永続魔法、古代の機械城(アンティーク・ギアキャッスル)を2枚発動するのーネ!さらに、古代の機械騎士(アンティーク・ギアナイト)を召喚!」

 

 古めかしいつくりの、大砲を正面に備えた城が2つもクロノス先生の前にそびえ立つ。一夜城なんてレベルじゃないな、なんてのんびりしたことを考えているとそのうち片方の城門が軋んだ音を立てて開き、そこから歯車をむき出しにした槍と盾を持つ機械仕掛けの騎士が現れる。

 

「モンスターが召喚されたことにより、まず古代の機械城にカウンターがそれぞれ1つ置かれまスーノ。そして、古代の機械城の効果によ~り、私のの攻撃力は300ポイントアップするのーネ!」

 

 古代の機械騎士 攻1800→2100→2400

 

「待ったあ!!永続罠、アイスバーン発動!このカードは場に水属性モンスターが存在する限り、お互いに場に出したモンスターが水属性以外ならば守備表示にします。オイスターマイスターは水属性………効果を受けてもらいますよ」

 

 重々しく構えて一歩を踏み出したロボ(?)が、そのまま足元に広がった氷でずっこけそうになり、持っていた槍を地面に突き立てて強引に踏みとどまった。………なんかゴメンよ、騎士さん。

 

 古代の機械騎士 守500

 

「むぅ………カードを三枚伏せて、ターンエンドにするノーネ」

「僕のターン、ドロー!」

 

 また見たことないカードだ。でも、これならいける!

 

「モンスターとなる罠カード、メタル・リフレクト・スライム発動。そのスライムを生けn………リリースして、超古深海王シーラカンスを召喚!まあ、城にカウンターは乗りますが。あ、アトランティスの効果でレベルが下がってますから本来レベル7のシーラカンスもレベル6としてリリース1体で場に出せますからね。説明するまでもないでしょうけど」

 

 超古深海王シーラカンス 攻2800→3000

 

 フィールド上にベチャリ、という音とともに上半身が筋肉ムキムキな牛っぽいスライムが現れたかと思うと、その筋肉をフルに使い手札の魚の王様を掴んでフィールド上に引っ張り出した。なお、スライムはその後溶けて消えてしまった。………何このツッコミどころ満載な演出。

 

「こ、攻撃力3000ですート!?(あ、危なかったのーネ……)」

「攻撃力3000だと!?」

「でかい魚だ……あれ食えるんか?」

「色合いがちょっと地味ですわね~」

 

 よっぽどシーラカンスが珍しいらしく、出した瞬間ざわざわと観客がどよめく。個人的には2番目の奴が気になったんだけど、うちの相方の考えは違うらしい。

 

『怒らねえから、最後の奴ちょっと表でろ』

「(どうどう。いや、ムッチャ怒ってるじゃん)オイスターマイスターで、古代の機械騎士を攻撃!オイスターショット!!」

 

 オイスターマイスター 攻1800→古代の機械騎士 守500(破壊)

 

「シーラカンスでダイレクトアタック!!」

「確かに、思ったよりもやりまスーネ。ですが、私だってまだまだデスーノ!罠発動、邪神の大災害!相手モンスターの攻撃宣言時、フィールドの魔法及びトラップをすべて破壊するノーネ!」

 

 宣言とともに黒い嵐が巻き起こり、海と城、それに海底(互いの足元)に広がるスケート場のような氷(アイスバーン)がまとめて吹き飛ばされて………ってあれ?先生のモンスターゾーンに、ちっこいのが二ついるような?

 

「私が破壊した自分のカードは、二つとも黄金の邪神像だったのーネ。このカードは破壊されて墓地に送られた時、モンスターとして特殊召喚されますーノ」

 

 邪神トークン 守1000

 邪神トークン 守1000

 

「んなっ……!なら、シーラカンス、こっちから見て右側の邪神像を攻撃だ!マリン・ポロロッカ!」

 

 超古深海王シーラカンス 攻3000→2800 邪神トークン 守1000(破壊)

 

ちっこい金色のトークンめがけて某携帯獣ゲームの波に乗っちゃう技のごとく勢いでぶつかっていく魚の王様。迫力あるなあ、コイツ。

 

「ターン、エンドです………」

 

 マズイな、アイスバーンもアトランティスも破壊されちゃったか。でも、先生だって今はハンドレス。トークン一枚でそうそう何ができるとも思えないし………。

 

『なあなあ、なんで今シーラカンスの効果を使わなかったんだ?』

 

 あ。

 

「………………………作戦、です」

『忘れてたんだな』

「…………」

「私のターン、ドロー!モンスターを一体セットして、更にカードを一枚伏せて、ターンエンドナノーネ」

「僕のターン、ドロー。ここは一気に攻める!やれ、オイスターマイスター!オイスターショット、二回目!!」

『ア、アホ!んな見え見えのところで攻撃なんか………』

「セットモンスターはメタモルポット。さあ、お互いの手札をすべて捨てて5枚ドローする、リバース効果の処理を行うノーネ!」

「しまった!」

『言わんこっちゃない……つーか、それくらい予想しとけよ………』

 

 オイスターマイスター 攻1600 メタモルポット 守600(破壊)

 

 くっ………マズイ!クロノス先生はノーリスクで5枚ドロー、一方こっちは手札3枚捨てての5枚ドロー………何を引かれるかわかったもんじゃないな。

 まあしょうがない、ドロー。って!あんまいい手札じゃない!?

 

「えーい、シーラカンスで連撃!とりあえずダイレクトアタック!」

「甘いのーネ!手札から速攻のかかしを捨てて効果発動、攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させるのーネ!」

「タ、ターンエンドです」

『クロノス先生が速攻のかかしせんせーだと!?どうなってんだ一体!?』

「むむぅ~、なかなか危なかったのーネ。私のターン、ドロー!」

 

 あの表情を見る限り、いいカードが来たらしい。正直もうチートドローは勘弁してほしいけど。

 

『お前なあ、本物のチートドローはあんなもんじゃねえぞ?いやマジな話』

「私は、手札からトロイホースを召喚しますーノ。更に魔法カード、二重召喚を発動!」

 

 トロイホース 攻1600

 

『トロイホースはダブルコストモンスターで、二重召喚は通常召喚の補助。となると、ヤツがくるんだろうな』

 

 どうやら僕の中のこいつには、これから何が起こるかの予想がついたらしい。ただ、教えてくれるつもりはないみたいだけど。

 

「さあ、覚悟はいいですか?トロイホースを生け贄にして現れるのーネ、古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)!!」

『きた……!』

「でかい……」

 

 仁王立ちをして立ちはだかるのは、歯車により動く巨人。赤い目を光らせて、こちらを見下ろしている。関係ないけどこの『光る目』って、ロボットとしてはよくあることだけどやっぱり胸熱だよね。カッコいいな、うん。

 

 古代の機械巨人 攻3000

 

『なんかずいぶん余裕だな』

「(マイスターが攻撃されてもダメージは1400………それくらいは受けてやるさ)」

『それで済みゃあいいけどねぇ』

「さらに、速攻魔法月の書を発動、対象は超古深海王シーラカンスにするのーネ!」

「くっ………でもシーラカンスは、効果の対象になった時に魚を一匹リリースして発動を無効にできる!さらにオイスターマイスターが戦闘以外の方法でフィールドから離れたから、オイスタートークンを一体生み出しますよ………守備表示でトークンを召喚します」

『あ、そういうことか!!サーセン先生、俺アンタのことちょっとなめてました!いやー流石実技担当最高責任者、伊達じゃなかったか』

「え?」

 

 嫌な予感がしたけど、今更チェーンは止まらない。月の書から放たれた光からシーラカンスを守るように牡蠣の戦士が両手を広げて立ちはだかり、目も眩む光が弾けたと思ったらそこには牡蠣が一つ転がっていただけだった。

 

「(効果はちゃんと発動できたけど、これで何か問題でもあるの?)」

 

 こっそり聞いてみると、衝撃の事実を言われてしまった。

 

『ギアゴの効果は貫通だからな』

 

 えっと………ギアゴってのは多分古代の機械巨人のこと、だよね………?で、貫通……貫通……

 

「攻撃力3000の貫通!?」

「おおっ!?そ、その通りナノーネ………デスーが、人のセリフをとってはいけませんのーネ!オイスタートークンを攻撃、アルティメット・パウンド!!」

「うわああああっ!」

 

 飛んできた拳が牡蠣を突き破り、そのまま僕の足元に命中する。イテテテテ……いや、ソリッドビジョンだし別に痛くはないんだけど、ただなんか変な感じだ。

 

 遊野LP4000→1000

 

「うぅ……」

『ま、今更何言ったってどーしようもないしな、くよくよせずに頑張れや』

「そんな他人事みたいに」

『他人事だろ?』

「ひどい話だよ」

「これで、ターンを終了するのーネ」

「あ、はい。僕のターン、ドロー!」

 

 正直、状況はかなりマズイ。ここで反撃できないと、あっさり負ける。さあ、引いたカードは?

 

「…………よしっ!魔法カード、クロス・ソウル………発動っ!相手モンスターをリリースする場合、相手モンスターをその材料にできる!」

『ここで引いたか!テメーもドロー運は十分以上に高いじゃねーか、先生のことを言えるような立場じゃないな』

 

 あれ?なんで逆転カード出したのにボロクソ言われてんだろ僕?

 

「先生のフィールド上の古代の機械巨人と、こっちのシーラカンスをリリースして………」

「『来い、マイフェイバリットカード!!霧の王っ!!』」

 

 二つのモンスターが霧に変わり、フィールド上に現れた青白く神秘的に輝く騎士……………にしか見えない魔法使いの全身に吸い込まれる。これこそが、ずっと昔から変わらない僕にとってのエースカード。

 

「霧の王の攻撃力は、生け贄にしたモンスターのもともとの攻撃力の合計……」

「つ、つまり……」

『5800、だな』

 

 霧の王 攻0→5800

 

 おぉ、と湧き上がる試験場。この感覚、悪くないね!

 

「僕はこれでターンエンドです」

『それで正解。クロス・ソウルの発動ターンにバトルができないデメリットもあるしな』

「まだ私は負けないノーネ!ドロー!カードをセットして、ターンエンドですーノ」

「ドロー!いけ、霧の王!ミスト・ストラングル!!」

「罠発動、ガード・ブロック!その攻撃を無効にして、カードをドローするノーネ」

 

 霧の王が大剣を振り上げ大上段に切りかかるが、その1撃は命中する寸前に見えない壁に阻まれた。激しい火花が散るものの、結局その壁を両断することはできない。

 

『くっ、落としきれなかったか………次のターンは気をつけろよ、何が起きてもおかしくない』

「え?う、うん、わかったけど……」

 

 本当にここから何か起きるのか。そんな思いを読み取ってか、さらに言葉をかけてきた。

 

『何かしらのことはある。俺はそう信じるね』

「(ねえ、一体どっちの味方してるわけ?)」

『さあな。いいデュエルが見たいだけさ』

 

 全く……!

 

「私のターン、ドロー………魔法カード死者蘇生を発動、これにより古代の機械騎士を守備表示で召喚しますーノ!」

「でも、騎士さんの守備力じゃあ攻撃は耐え切れませんよ!」

 

 古代の機械騎士 守500

 

「甘いのーネ、このモンスターに装備魔法、古代の機械戦車(アンティーク・ギアタンク)を装備。これで攻撃力が600上がりーノ、ターンエンド」

 

 ゴゴゴゴゴッ、とうなりをあげてどこからともなくやってきた戦車に、よっこらせいといわんばかりに乗り込む騎士。ちゃんと槍も楯も手放さないところは偉いと思う。

 って、そうじゃなくて。肝心のモンスターが守備表示なのに攻撃力が上がる装備カードなんて出して、どうするつもりだろう。

 

 古代の機械騎士 攻1800→2400

 

『まずいな………ここで戦車か。いいか、戦車は破壊された時、相手に600のダメージを与えることができるカードだ、うかつに攻撃しない方がいい』

「え?でも倒しきれば問題ないんじゃ」

『まあな。古代の機械砲台ってのもあるにはあるが、霧の王の前には無力だし』

「でしょ?ドロー!霧の王、今度こそミスト・ストラングル!」

 

 物凄い剣速で振られた剣が、戦車ごと騎士を一刀両断する。が、真っ二つにされる瞬間に戦車の砲台が火を噴き、砲弾が足元に飛んできて爆発する。

 

「ぐっ………」

 

 遊野LP1000→400

 

「カードを一枚セット。ターン、エンドです……」

「私のターン、ドローナノーネ!」

 

 さあ、何を引いた?

 

『BGM:運命のテーマ(仮)ってとこかな』

「(へ?)」

『……気にしないでくれ、お約束みたいなもんだ』

「魔法カード、貪欲な壺を発動!墓地の古代の機械騎士、古代の機械巨人、速攻のかかし、メタモルポッド、トロイホースをデッキに戻し、2枚ドローしますーノ!……そして手札を1枚捨てて魔法カード、ライトニング・ボルテックス発動!相手フィールドの表側モンスターをすべて破壊するノーネ!」

『ここで定番:困ったときの壺ときて、さらにそこからの除去!?なんちゅうドロー運だ!?』

「でも、させない!カウンター罠、神の宣告!!ライフを半分払い、ライトニング・ボルテックスを無効に!!」

 

 遊野LP400→200

 

 天から降り注ぐ雷が直撃する瞬間に白い服の神様がいきなり現れて手を前に突き出し、バリアを張って雷を弾き返した。

 

「そ、そんな馬鹿なナノーネ……ターンエンドですーノ………」

「それじゃあ……いくぞ、霧の王!ミスト・ストラングル!!!」

 

 クロノスLP4000→0

 

「楽しかったです、クロノス先生!ありがとうございました!」

「どういたしまして、ナノーネ………結果は後日配布しますかーら、待っていて欲しいのーネ…………」

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デュエルアカデミア、か…………はてさて、どーなることやらねぇ』




神の宣告の発動タイミングが明らかにおかしい(ガード・ブロックや壺に使えば……)というのは禁句。


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