テストって、4日間あるのな。
明日が一番やばいわ。
今日もやばかったけど。
そんなわけで、久しぶりに本編です。
最後に一つ、神栄は(色んな意味で)切り替えの早いやつだ。
殺せんせーとの最後の電話が終わり、次の日の朝、神栄はいつもの制服に着替え、本校舎まで行く。
噂によれば、A組はこの夏休みに本校舎へ自主的に勉強をしているらしい。
しかも、大体の人が行っているので、話す人も増えるだろう。
「ここが、3年A組か……」
神栄はA組に入る前に、理事長室へ行った。
事情を伝えると、理事長は快く受け入れてくれた。
そして、3年A組に入る。
そこには、五英傑の姿はなかった。
ついでに茜音の姿もない。
………と思ったのだが。
「あ?なんでお前がここにいるんだよ」
そう言ってきたのは、五英傑の1人、瀬尾だった。
「お前なんでここに来てんだ?五英傑サンは自由だろ?」
「バカか……!俺は五英傑ハズされたんだよ!あの女のせいで!」
それはおそらく、神栄 茜音の事だろう。
そりゃあ、まぁ、前回のテストで学年2位になれば、五英傑の仲間入りするのは当然のことだ。
しかもあいつは英語が得意。そしたら強い奴が生き残るに決まっている。
瀬尾はハズされ、茜音が新しく五英傑の中に入った、という事だ。
「今は「新」五英傑だー、とか言って、俺はもう終わってんだよ。だから見返す為に今こうして頑張ってんだろーが!」
「まぁ、俺も今日からここに来るし、よろしく」
瀬尾は差し出された手をはらい、怒っているようだ。
「断る。というか、なんでお前がこんなところにいるんだよ。それと、E組の分際で、俺に気安く触るな」
………ふーん(怒)
ちょっとウザイな、瀬尾。
「いっぺん痛い目合わせねぇとわかんねぇな……!」
神栄が拳を握ったその時、
ドアが開いた。
「やぁ、神栄君、A組に来てもらったのは嬉しいが、少し来てもらおうか」
さっき理事長室に行ったばかりなのに、また行くのか……?
「君は、確かにE組から抜けた。だが、心の中では、少し戻りたい、とか考えてはいないか?」
「………まぁ、無くはないですね」
「正直でよろしい。が、その雑念を消さなければ意味がない。そうだな……『コレ』を書いてきなさい。話はそこからだ。提出期限は明後日まで、もし書けないのであれば、君を再びE組に落とす。それか……退学、という手があるな………」
「………!?」
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自宅に帰り、再び紙を見る。
「これは……E組に対してのヤツか………。E組を変えるための委員会の設立?俺が委員長になるってことか……」
「こんなことしてまで……E組を変えたいのか……?あの人は………」
神栄は考える。
仮にこれをやったら、みんなが苦しむ。これ以上みんなに被害を加えたくない……。
これが……俺のできることだ。
理事長に………話そう。これはできない、と。
神栄はケータイを出して、殺せんせーに電話をしようとした。
すると、ケータイからとあるアニソンが流れた。
「もしもし…」
「も……もしもし……神栄君………ですか?」
「ん………?お前は……?」
「新」五英傑か……。「真」と迷ったことがあったぜ…
「真」だとちょっとおかしいから、「新」にしました。
ああ、当然頭いい順にしたら、浅野→茜音→荒木→榊原→小山の順です。
次回、電話の向こうにいる人は………!?
はよテスト終われ。