神崎の家から自宅に帰ってきた直後、神栄の帰りを待っていたかのように電話が鳴った。
「なんだよ………まさか神崎じゃねぇだろうな……」
電話を取ると、聞き覚えのある声がした。
『やぁ、碧クン!東条 早希でーす!』
「貴女から電話してくるなんて珍しいですね、で、何の用ですか?早希さん」
『明後日までに(早希の)お父さんの家に来なさい!だってよ!明日なら私もいるよー?』
「絶対明後日に行きます。てか、三郎さんの家に行きたくねぇ……」
『私も半ば強制的に来てるからねぇ、あ!お友達も連れてこい!だってよ』
「それ絶対早希さんの希望ですよね、貴女普通三郎さんと話しませんよね、本当は今日も明日も明後日も実家に居ますよね?ねぇ、聞いてるんですk……」
『しつこいオトコは、嫌われるゾ☆』
「……うぜぇ」
神栄は耐えられずに電話を切り、スマートフォンを開き、L○NEの3年E組のグループでみんなに明後日行けるか聞いてみる事にした。
神栄『明後日、俺の実家に行きたい人いるか?』
10秒後、
中村『行く(`・ω・)』
倉橋『行くー!』
速っ!そして女子ィ!?
確かにこういう系のヤツだと女子がノリノリなのはわかる。
磯貝『行きたい』
なぜ希望なんだよ。それに磯貝って兄弟いるんだよな?泊まりだけど大丈夫なのか?
CHIKURIN『行けないo(`ω´ )o』
だったら送るなよ……紛らわしいんだよ!
てか、CHIKURINって誰だよ。
ちくりん………竹林(ちくりん)…………ああ、竹林(たけばやし)か。
結局「行ける」と言った人たちは、
磯貝、カルマ、岡野、倉橋、渚、杉野、千葉、中村、速水、不破だ。
(神栄含め)10人か……。うん、多い。
とりあえず集合場所を設定し、明後日になるのを待った。
そして2日後、
まさかの不破、岡野、杉野らがキャンセルしたので、7人になった。
しかし、何故か神崎、矢田が入ってきて結局9人となった。
「とりあえず集まったか……お前ら『もちろん』財布持ってきたよな?」
「持ってきてるわけないじゃん」
え、全員持ってきてないの?
磯貝は持ってきてそうだよね!そうだよね!
「ん?俺か?持ってきてないぞ」
信用できる人に裏切られた時の悲しみは、言葉では表せないと思うんだが……みんなはどうだい?
「なんでここで余計な出費を……」
神栄は全員分の切符を買い、みんなに渡す。
五千円札出してお釣りが三千円しか返ってこない。
これはどういうことですか?J○さん。
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椚ヶ丘駅から少し離れた場所で、神栄達は降りる。
「なぁ、神栄の実家って、どんなところなんだ?」
磯貝は当然言われるであろう質問の第1位を見事言ってくれた。
「ん?ああ、一言で言えば大豪邸だな。あそこでかくれんぼしたら、行方不明者が出てくるほど広い」
「マジで!?!?」
実際、神栄があそこに行ったのも結構前なので、実家がどうなってるかはわからない。
それと、『実家』とは言っているものの、東条家の実家であって、神栄家の実家はまた違う。
神栄家の実家は東京には無く、大阪にある。
いざとなれば行けるが、当分行かないだろう。
さて、とある駅から歩いて約30分、ついに東条家の実家に着いた。
先に言っておこう。東条家は神栄家よりも大きいグループだ。
しかも、東条家の方は政治家と仲が良く、地味に暗殺について知ってるらしい。
これに関しては神栄もよく知らない。この情報が本当かすらわからないし、嘘かもしれない。
それに、ヤクザとの関係も少なくなく、結構悪いヤツなのだ。
その東条 三郎は神栄の父によく似て、横暴で理不尽な男である。
今回何があって神栄を実家に招待したのかはわからないが、きっと何かあるに違いない。
だが、無駄に楽しみにしてるあいつらを心配させるわけにはいかない。
神栄は不安を胸に東条家の実家まで行った………。
課題(色んな意味で)終わった。
音楽聴きながらだったからかな?英語難しすぎる……!!
僕はfripsideの曲が好きです。
そんなことより次回、神栄ピンチ
指摘、感想コメント待ってるぜ
追記、タグに『オリ主ヘタレ』を追加したぜ……