今回は長いでーす。
5階から6階に上ると、テラス・ラウンジだ。
そこでは、連夜悪いドラッグなどのパーティーが開かれている。
女子にはチェックが甘い為、女子はそこから行くことになった。
しかし、全員女子だと大変なので、2人男子を呼んだ。
潮田 渚と神栄 碧である。
「くそくそくそくそくそ!なんで俺がまたこんな服装を……!!」
「神栄君!顔怖い!女子っぽくしてよ!あと一人称は俺じゃなくて私ね!」
神栄はガニ股でズンズンと歩いていくが…………。
渚は恥ずかしそうにみんなの二歩前にいる。
これが女子だったら可愛いが、残念ながら渚は男、英語で言うとboyである。
そこに、こちらをジロジロ見てるモノ好きが1名いる。
「ねぇ、どっから来たの?君達。俺と酒でも飲まない……?」
「あぁ?」
「そこの黒髪ちゃんも一緒に来てよ、な?」
黒髪………?ああ、俺(神栄)か
「え……イヤなんですけd…」
「はい、碧ちゃんも行ってきな!」
おいコラ不破!俺はこんなブサ男と一緒に居たくねぇよおおお!
「イヤd…」
「神栄君、これは仕方ないのよ。ここは男に対してチェック厳しいし、作戦が終わったら迎えにいくから、それまでブサ男だろうと相手して?」
こいつ、俺の心理が読めんのかよ………。
てか、男手が欲しいことはわかったのだが、何故俺(神栄)を採用したのか?
原因は、竹林の『アレ』だ。
以前女装したのがクラスにバレたせいで、このような事態になった。
いいのか悪いのか…………いや、悪いな。
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「碧ちゃんは男の子っぽいね!髪もそれなりに短いし」
(本当は男なんですけどね)
「え?まぁ、イメチェンだよ!元々もっと髪長かったんだけど、今回の旅行でイメチェンしたの!」
普段絶対言わないようなめちゃくちゃ高い声で神栄は言う。
屈辱以外の何物でもない。
カルマがいないだけマシだ。
2人を誘ってきたブサ男は、酒をこちらに持ってきてくれた。
当然飲まない。
(あ、未成年者の飲酒はやめましょうね!神栄 碧ちゃんからのお願いだよ!)
「自分で言ってて恥ずかしくないの?」by速水
「くっっっそ恥ずかしいです」by神栄
それは置いといて………。
「ぼ……私達、お酒飲めないんだけど……」
「いいじゃねぇか、飲もうぜ!」
「飲まねぇっつってんだろーが……ブサモゴッ……!」
神栄がキレそうになったところを見事に止めた渚は、神栄の異変に気付いた。
「………!!!」
「……………ひひひはひはは、ほほへほほはひへふへ、はひは」
(息したいから、その手をどかしてくれ、渚)
何事もなかったかのような振る舞いをする神栄は、渚の方を向き、笑顔を見せる。
この笑顔は、おそらく作り笑顔だし、とても無理をしている。
「あ………君ってあの有名なテレビの司会者の息子だよね?なんか似てるし!」
神栄はとりあえず話題を作り、時間を稼ぐ。
「ああ、知ってるのか、そうだよ、俺の名前はユウジだ、よろしく」
まぁお前の名前聞いたところで得なんかないし多分数秒で忘れるけどな。
自己紹介(ユウジのみ)が終わるとユウジはタバコのようなものを取り出した。
だがよく見るタバコではなさそうだ。
かといって葉巻でもない。
「ん?ああ、これは法律じゃダメなやつだ、俺らの歳でこーゆーのやってるやつはカッコいいんだぜ」
カチッ!とユウジが火をつけようとした瞬間、渚はヤクを奪う。
「吸ってカッコ良くなるかはわからないけど、確実に生きづらくなるだろう、って学校の先生は言ってたよ?」
すると、神栄はこの状況がめんどくさくなったのか、トイレ行ってくると言っといて何処かへ消えた。
別場所では、女子達がヤンキー(のような人たち)に絡まれていた。
(全く、次から次へとめんどくさいなぁ……)
「うぃーす、お前ら何してんだy…」
神栄は出会ってしまった。
普通の歩き方でヤンキーに出会ってしまった。
「あぁ?お前男か?」
「え……えぇ?私女ですよぉ♥︎そんなこと言わないでくださいよぉ!」
我ながら恥ずかしい。
「あ、ああ、そうか」
(この娘、普通に可愛いな)
《残念ながら彼は男です》
こんな茶番をしていると、矢田がやってきた。
「お兄さん達カッコいいから遊びたいけど、あいにく私たち、今日パパと同伴なの。うちのパパちょっと怖いから、やめとこ?」
え?マジでパパと同伴なの?
(嘘です)
「パパが怖くてナンパできっかよ…」
「じゃあ、パパに紹介する?」
矢田の指には、エンブレムのようなものが挟まっている。
それには、『凶』と書いてある。
確か、ビッチ先生からもらってたヤクザのエンブレムだな……。
少人数だが凶悪で有名らしい。
ヤンキーは失礼しますと言って逃げていった。
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「神栄君、アレ恥ずかしくなかったの?」
「恥ずかしくて死にたいレベルでしたよ。カルマと中村いなくて本当助かったよ」
『え……えぇ?私女ですよぉ♥︎そんなこと言わないでくださいよぉ!』
「フフフ、私が録音したよ!」
不破はスマホを堂々と神栄に見せつけ、ドヤ顔でこちらを見ている。
「よこせ、ぶっ壊してやる!弁償はしてやるから俺に差し出しやがれ!」
「ま、まぁまぁ、あーゆー神栄君も面白かったよ?」
「フォローになってねぇぞ矢田あああああ!!!」
もう、死にたい………。
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一方渚はまだユウジと話しているようだ。
(うぅ……もう終わらせたい……)
神栄組は全員で抜けれる方法を模索していた。
片岡だけが、
「そう言えば矢田さんビッチ先生の仕事の話よく聞いてるよね」
「う、うん、色仕掛けがしたいわけじゃないけど……」
その胸があるだけで充分色仕掛けは出来ているのではないかと思うのは俺(神栄)だけですか?それとも皆さんもそう思いますか?
「殺せんせーも言ってたじゃない?"第二の刃を持て"ってさ、接待術も交渉術も、社会に出た時最高の刃になりそうじゃない?」
「みんな、店の奥まで来たけど、やっぱここからが難しいよ」
片岡が言うと、皆は話を止め、奥を見始めた。
「なんだよ、あそこに居るなら俺がぶっ飛ばせばいいじゃねぇか」
「いや、もしぶっ飛ばしちゃったら、すぐバレちゃうよ」
だが渚抜きでここを出てはいけないので、茅野が渚を呼びに行った。
渚はやっと来た…という顔でこちらに走ってきた。
しかし、ユウジも付いてきた。
そのハッ○ーセットはいらないです。ユウジ君はお帰り下さい。
「おう、待ってくれよ彼女ら、大サービスだ、俺のダンスを見せてやるよ」
拒否させる暇もなく踊りを始めるユウジはリズムに乗り始めた。
正直、邪魔。
すると、コップに手が当たる。
そこには、明らかに「俺ヤクザやってるぜ」風の男は怖い顔でユウジを見ている。
「おいコラ、この服100万したんだぞ!弁償しやがれ!」
男はユウジの胸倉を掴み、当然ながら怒っている。
(………あ)
矢田は何かを思いつき、岡野の耳元で囁いた。
すると岡野は男の前に行き、蹴り飛ばす。
「うわぁ……体柔らかいな…」
男が倒れたので、店員を呼び、いなくなったのを確認して鍵を開け、みんなは7階に行った。
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『え……えぇ?私女ですよぉ♥︎そんなこと言わないでくださいよぉ!』
どこかから聞こえた。
また不破か!と思ったが、違った。
カルマだ。
「神栄……こんなこと言ってたの?恥ずかしっ!」
「うわああああやめろおおおおおお!」
もう遅い。
全員にあの声は聞こえたし、L○NEで知られた。
「もう………死んだよ」
いやいややってたにも関わらずノリノリだった神栄。
今日学校休みだからめっちゃ書きました。
次回は僕の好きなキャラ出ますね!(村松ではありません)