神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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第46話 会議の時間

 

 

夏休み初日、神栄 碧は忘れ物を取りにE組の校舎にやってきた。

 

 

思えば、最初は嫌だったここも、今は楽しい場所になっている。

 

 

「たった3ヶ月で、こんな変わるとはな………」

 

 

 

さて帰ろう、と思った時、何やら草むらで人の声がした。

 

 

 

なんだろうと覗いてみると、渚と杉野がいる。

 

 

「お前らなにしてんの?」

 

「ああ、神栄君」

 

 

 

「俺ら、昆虫採集してるんだ。お前みたいにお金あるわけじゃないからな」

 

 

 

最後、妬み入ってないですか?まぁ、別に杉野に言われてもどうも思わないが。

 

 

決して杉野が嫌い、というわけではないので、安心してください。

 

 

 

「お前ら2人なのか?」

 

 

 

「いや、前原君もいるよ」

 

 

「大方あいつの目的は女だろうな、名前をゲス原に改名してあげたいくらいだぜ」

 

 

そう言うと、ゲスはr………もとい前原がこちらに気づいたようで、走って来た。

 

 

「ゲス原ってなんだよ。まぁ、目的は合ってるけど」

 

 

「合ってんのかよ。俺、虫苦手だから帰るわ…………」

 

 

 

「うん。じゃあね………」

 

 

 

あの後、変態終末期と倉橋がやってきて、白い目をしたミヤマクワガタを殺せんせーが見つけたらしいが、神栄にはそんなのどうでもよかった。

 

 

 

 

家に帰る途中、旅行のための道具を買いに、ショッピングモールに行く。

 

 

 

「歯磨き粉と……あとはお菓子類か」

 

 

たくさん買ったので帰ろうと店の外に出ると、近くのコンビニでやたら大きい人?みたいな奴がアダルトコーナーの本を立ち読みしている。

 

 

絶対殺せんせーだろ。

 

 

 

神栄は悲しい目をしながら、自宅に帰った。

 

 

テストも終わったので、ゲームをしていると、メールが来た。

 

 

 

片岡『旅行での暗殺についてみんなで話すから、5時にサイ○リアね』

 

 

 

現在、午後4時50分。

 

 

「はぁ?メール遅すぎるだろ…!」

 

 

 

不満を言っても仕方ないので、言われるままにサイ○リアに行く。

 

 

 

 

 

 

「はい遅刻、神栄がなんか払うなら許してあげるよ」

 

 

 

「ひでぇ差別だ。まぁでもドリンクバーくらいなら払ってやるよ」

 

 

「じゃあ遠慮なく、全員ドリンクバー頼もう!!!」

 

 

「ふざけんなよ!」

 

 

 

なんでこんなどうでもいいことに出費しなきゃいけないんだよ……。

 

 

 

まぁ、まだドリンクバーのみだからマシだ。

 

 

逆らうと生命の危機が危ぶまれるので何も言わないが、内心怒っている。

 

 

 

「そ・れ・よ・り・も!島での暗殺、どうする?」

 

 

 

「なんだ?触手を撃った後何をするのかを決めてるのか?」

 

 

「撃った後だけじゃなくても、撃つ前のことでもいいわ。なんか案はない?」

 

 

ふむ、と神栄が考えていると、渚が手を挙げた。

 

 

「あのー、精神的な攻撃をやってから、暗殺したらいいと思うんだ」

 

 

精神的な攻撃となると、殺せんせーの弱点からみて、エロ的なやつであろう。

 

 

「なら、それで決定だな。はい帰ろう」

 

 

神栄は自分で頼んだ料理(ドリンクバー)の数倍のお金を置いて去っていく。

 

 

(これ以上いると生命の危機が……)

 

 

とりあえず帰る。

 

 

走って帰る。

 

 

そして、帰宅。

 

 

 

「はぁ、ここが一番落ち着くわぁ………」

 

 

 

 

 

あの後、散々話し合ったくせに最終的に意見が最初と同じだったらしい。

 

 

本当、早く帰ってよかった……。

 

 

 

 

そして次の日、最終的な練習があるらしい………。

 

 

行きたくねぇ………。

 

 

 

 

 




ついに岡島は名前で言われなくなりました。


突然ですが、高校つらいです。


次回ロヴロ登場

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