神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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第43話 5教科の時間

 

 

本校舎に向かう途中、神栄はぼーっとしている。

 

 

 

 

「神栄君、大丈夫?」

 

 

「ん?ああ、だ、大丈夫」

 

一見やる気のなさそうに見える神栄だが、E組の中では一番と言ってもいいほどやる気はある。

 

 

ここで最終目標を達成し、新しい目標を設定することで、自分を強くするためである。

 

 

新しい目標とは、『このままカルマに勝ち続け、クラスは当然、学年でも1位を取る』だ。

 

 

 

 

そのために、様々なことをしてきた。

 

 

 

今の神栄に、死角はない。

 

 

 

「………俺は、絶対勝つ。五英傑にも、カルマにも………!!!」

 

 

 

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期末テスト。

 

 

いろいろな人たちが応援してくれたり、野次を飛ばしたりしている。

 

 

 

だが、そんなものは神栄には関係ない。

 

 

殺ることはただ一つ。

 

 

5教科、そして学年1位を取る。それだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間目、英語。

 

 

(うわ………中間より強くね?こいつら……!!)

 

 

 

動きが速くなっているが、やることは変わらない。

 

 

いつも通り、普通に解く。

 

 

 

何事も焦ることはよくない。

 

 

落ち着いて解けば……勝てる!

 

 

 

(てか、中村すげぇな……勝てねぇかも………)

 

 

 

 

2時間目、理科

 

 

 

 

(地味に苦手な教科だが……それなりに行けばなんとかなる!)

 

 

 

理科のテストでは、暗記はもちろん重要ではあるが、それだけでは解けない。

 

 

殺せんせーが教えてくれなきゃ、やばかったのかもしれない……!!!

 

 

 

(よし!これで行ってやるぜ!)

 

 

 

 

 

とりあえず1日目のテストが終わり、自宅に帰る。

 

 

 

 

しかし、家でも勉強である。

 

 

「こうでもしないと……勝てないかな………」

 

 

そして次の日、

 

 

 

1時間目、社会。

 

 

 

(社会は得意中の得意!全部ぶっ殺してやるぜ!オラオラオラァ!!)

 

 

 

 

磯貝は神栄の大胆かつ完璧な戦いを見ながら、自分も頑張らなきゃ!と喝を入れ、戦いに臨んだ。

 

 

 

 

(アフリカ開発会議の首相の会議の回数だぁ?ンなもん余裕だっつーの!オラァ!)

 

 

神栄は時間を大量に余らせて、問題を解き終えた。

 

 

(マニアックな問題だらけだったけど、満点だな。これは)

 

 

 

 

2時間目、国語。

 

 

 

(国語だって得意教科の一つだっつーの!古文?余裕だわ!)

 

 

国語は問題文の中に答えがある、とよく言われる。

 

 

だから、神栄は少し長めに文を読む時間を取り、回答を速くし、とりあえず問題は全て解いた。

 

 

(もう一度だ……!心配な問題はもう一度解く!!オラァ!!!)

 

 

 

 

(神栄君……すごい……)

 

 

神崎はそう思いながらも、神栄のような戦い方をしている。

 

 

榊原は知らん。

 

 

 

 

そして、3時間目、数学。

 

 

神栄の一番の敵である。

 

 

(やばっ……!わかんねぇ!勘でもいい、解かねぇと勝てねぇ!)

 

 

 

(……あー、みんな張り切っちゃって…。勝つって、通常運転でサラッと殺るもんなんだよねぇ……。見せてやるよ。これが正しい勝ち方さ………)

 

 

 

 

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こうして、2日間の戦いが終わり、全てが終わった。

 

 

 

この対決は、すべての結果が丸の数で決まる。

 

 

 

期末テストが終わり3日後。

 

 

 

 

「さてみなさん。テストの結果が届きました。では…………発表します」

 

 

 

 

 





次回、全てが決まる結果発表です。


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