神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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ついにコードネームが登場。


一体、誰のコードネームだろうねぇ………



第26話 転校生の時間、2時間目

6月15日。この日は、2人目の転校生暗殺者登場の日である。

 

 

 

防衛省曰く、『本命』である。

 

 

 

 

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「今日は新しい転校生が来る日ですね」

 

朝、殺せんせーがそう言うと、皆がざわつき始める。

 

 

すると、神栄が律に話しかける。

 

「なぁ、律は何も聞いてないのか?同じ転校生なんだから、少しはわかると思うんだが……」

 

 

『はい、少しだけ聞きました。最初、私と『彼』の2人で殺せんせーを殺す、と言う指令が来ましたが、『彼』の調整に遅れた為、最初に私が投入されました。そして、私より、『彼』の方が圧倒的に強いです。これは、皆さんが見てみないと……』

 

 

 

彼、ということは男なのか…………としかわからなかった。

 

 

1時間目開始前、突然ガラッ!とドアが開く。

 

 

 

出てきたのは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い人。

 

 

 

顔もよく見えないし、なんというか、真っ白。

 

 

「ああ、私は転校生じゃないよ?私は保護者、シロ……とでも呼んでください」

 

 

「………初めまして、シロさん。転校生は……どこにいるんですか?」

 

 

「……………席は、機械さんの隣でいいんですよね」

 

 

 

機械……ああ、律の事か。

 

 

同じ転校生暗殺者なのに、名前も知らないのか。

 

 

 

「おーい!イトナ!入っておいで!」

 

 

 

皆、ドアを見る。

 

 

 

 

 

 

『普通』の人間なら、ドアから入るのは、言わなくてもわかる。

 

 

 

『普通』ならだ。

 

 

 

 

 

ガシャ!という音と共に、イトナと言う生徒が後ろの壁からやってきた。

 

 

 

いや、なんでだよ。

 

 

「俺は勝った……。この教室の壁より強いことが証明された。それだけでいい………それだけでいい」

 

 

 

 

全員、とても困っている。

 

 

 

それは殺せんせーも同じだ。

 

 

なんか、顔が中途半端だ。

 

 

「堀部イトナだ。仲良くしてくれ」

 

 

シロが説明してくれると、カルマは異変に気付く。

 

 

「ねぇ、イトナ君、今日は土砂降りだけど、なんで濡れてないの……?」

 

 

すると、イトナは立ち上がり、周りをキョロキョロとみる。

 

 

そして、

 

 

「俺が殺したいのは、俺より強い奴だけだ。俺はお前を殺さない」

 

 

と言って、殺せんせーの前まで行く、

 

 

「俺より強いのは、殺せんせー、お前だけだ」

 

 

「力比べでもするんですか?だとしたら、私は次元が違いますよ?」

 

 

「勝てるさ……………俺達は血を分けた兄弟なのだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………?

 

 

 

 

キョウダイ?

 

 

 

 

どこからどう見ても兄弟とは思えない。

 

 

だって、人間と人外だもん。

 

 

 

「今日がお前の最後の授業だ。勝負は放課後、それまでにこいつらにさよーならでも言ってな」

 

 

そう言って、土砂降りの中、イトナは去っていった。

 

 

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「てか、あの話ウソだろ。殺せんせーが元人間なら、話は別だがな」

 

 

神栄は案外冷静だ。

 

 

 

普通に見たら、2人は兄弟ではないと、そう思うが……。

 

 

 

食事の時間、

 

 

殺せんせーはお気に入りのグラビア本を開く、

 

 

 

 

すると、イトナも全く同じグラビア本を読んでいる。

 

 

「…………似てはいけないところが似てんな………。こいつら」

 

 

 

確かに………と渚が言うと、岡島がなぜか震えている。

 

 

「そうか………俺も兄弟なのk…「黙れ変態終末期。お前はもういろんな意味で終わってんだよ」

 

 

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放課後を知らせるチャイムが鳴り、先ほどイトナが言った通り、暗殺が始まる。

 

 

 

場所は教室、殺せんせーとイトナは机のリングの中に居て、部外者は入れない。

 

 

そして、その暗殺にはルールがある。

 

 

一つ、リングの外に足が着いたらその場で死刑。

 

二つ、観客に危害を加えない。

 

 

 

 

「死刑って……そんなの殺せんせーがやるわけないだろ!」

 

 

杉野が愚痴を漏らす。

 

 

「いや、このルールを破れば、先生としての信用が堕ちるんだ。あーゆーのは意外と効くんだよ」

 

 

「………なるほど、一理あるな」

 

 

神栄は何か違和感を感じる。

 

 

(イトナって奴………まさかとは思うが………あいつ…)

 

 

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「では、始めようか………………暗殺、開始」

 

 

 

こうして、殺せんせーの命をかけた戦いが、始まる。

 

 




変態終末期には原作を見て吹いてしまったので、ここで出してみました。

次回イトナ対殺せんせーの戦い後編です。

その次は球技大会ですね!球技大会はちょっとオリジナルストーリーですよ!

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