神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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今日は珍しくビッチ先生がメインだね!





第24話 師匠の時間

 

先日(尾行の日)は久しぶりの晴れだったのだが、今日は雨だ。(復讐時も雨だったが)

 

 

やる気のしない授業をダラダラと受け、いろんな意味で死にかけていた神栄は、国語の時間、殺せんせーに怒られていた。

 

 

「神栄君!ちゃんと授業を受けなさい!!!」

 

 

「ふぁぁい……。眠い……」

 

 

仕方なく6時間目の英語はちゃんと授業を受けた。

 

 

 

当然、英語は痴女ビッチの受け持ちである。

 

 

 

「………周りに1人いるでしょ?「マジで!?」とかで会話成立させる奴」

 

 

「知らねーよ」

 

 

「うるさい!…で、そのマジで?に当たるのが「really」はい木村、言ってみなさい」

 

 

突然指名された木村は、焦りながら、答える。

 

 

「り、リアリー?」

 

 

 

「はいダメ〜。カミサカ、言ってみなさい」

 

 

 

「really」

 

 

「………私からしたらどっちもクソだけど、カミサカには及第点をあげるわ」

 

 

「殺すぞクソビッチ」

 

 

神栄は『一応』外国に居たし、親からレッスンを受けたのに、このようなことをされると、さすがにイラっとくる。

 

 

「まぁ、LとRは発音の区別がつくようにしときなさい。外人の私からしたら、違和感があるわ」

 

 

なんというか………わからなくもない。

 

 

「相性が悪いものは逃げずに克服する!これから先は常にチェックしてるから、もし……間違えたら、公開ディープキスの刑よ」

 

 

ブルッ!と神栄が震える。

 

 

修学旅行の一件で、神栄はビッチ先生は嫌いになった。

 

 

二度とあの様な思いはしたくない!と本能が思ったのか、

 

 

「…………クソがっ!」

 

 

そう言って、神栄は机に伏せ、眠りについた。

 

 

(痴女ビッチの授業なんてやってられっか!)

 

 

============================

 

 

放課後、職員室にて。

 

 

「私はあのタコを殺しに来たのに、あんなこと(授業)してる程暇じゃないのよ!」

 

「ここに雇われた以上、何も言うな」

 

 

「その肝心のタコは……!私のおっぱいを景色に見立てて優雅にお茶飲んでんのよ!?」

 

 

 

 

「仕方ないだろ、そういう暗殺対象だ。こいつは」

 

 

「やってらんないわよ!!こんなの!!」

 

 

 

ビッチ先生は職員室を出て、理科室に入り、窓に腰掛ける。

 

 

(一体…どうしたらあのタコを殺れるの……?)

 

 

すると、

 

 

 

糸が目の前に現れる。

 

 

 

誰かが糸を引っ張り、ビッチ先生の首を絞める。

 

 

(ワイヤートラップ!?誰がこんなことを……!?)

 

 

「………驚いたよイリーナ。教師をやってるお前をみて、コメディアンのコントを見ているようだったね」

 

 

 

「…………師匠?」

 

 

 

「お前、何者だ」

 

 

音に気づいた烏間先生は、とりあえず誰かと聞いた。

 

 

……が、東欧の言語なので、よくわからない。

 

 

「せめて英語で話してくれると助けかるのだが……」

 

 

「ああ、すまない。私は、イリーナ・イェラビッチを日本政府に斡旋した者、といえばわかるか?」

 

 

 

烏間先生はそれを聞いてやっとわかった。

 

"殺し屋"ロヴロ。

 

 

たくさんの暗殺者を育てている有名な暗殺者だ。

 

現在は引退しているが、その斡旋で財を成しているらしい。

 

 

 

「率直に言わせてもらおう。イリーナ、今日限りで撤収しろ。この仕事はお前には無理だ」

 

 

 

(………!!!)

 

 

薄々、わかっていたことだ。

 

 

自分の得意な色仕掛けが通じても、殺すことはできない。

 

 

しかも、その色仕掛けが通用しなくなったら、何もできない。

 

 

でも、殺れと言われた以上、殺らずに終えるのは自分でも嫌だ。

 

 

わがままかもしれない、そう思われてもいい、ただ、殺したいのだ。

 

 

「見苦しく居座り、教師の真似事か………。俺はお前にあんなことを教えたつもりはない」

 

 

 

そう言い終わると、ロヴロはビッチ先生の首に親指をめり込ませる。

 

(………速い!)

 

 

「確か、『もう1人』の転校生暗殺者が、驚異的な能力を示し、投入準備を終えたらしいじゃないか。ここでの暗殺は、適任者に任せた方がいいんじゃないのか……?」

 

 

「ぐっ………!」

 

 

「さっきお前は発音について教えてたな……。この教室が、お前にとってLとRではないのかね…」

 

 

 

「うーん、半分正しく、半分間違ってますねぇ」

 

 

 

これは、烏間先生ではなく……。

 

 

 

 

 

 

殺せんせーだ。

 

 

 

しかも、顔がマルとバツで半分に分かれている。

 

 

まるで、ウルトラクイズのように。

 

 

「まぁ、彼女は暗殺者として恐るるに足りません。クソですよ」

 

 

「誰がクソだ!」

 

 

殺せんせーはシカトした。

 

 

「……ですが、彼女はこの教室に適任です。では、こういうのはどうでしょう?」

 

 

 

「……なんだ?」

 

 

「殺し比べればいいんですよ。彼女とロヴロさん。どちらが優れた暗殺者かを」

 

 

 





最近前後編に分けすぎてんな……まぁ、これ終わってもまた前後編だが………。


次回、後編


何度も何度も言ってすいません!指摘、感想コメント待ってます!



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