神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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今回は神栄のセンスが問われる回です。


そしていつもの駄文注(ry



第19話 改造の時間

 

片岡『あれはこーするべきで……』

 

速水『そしてこれを……』

 

矢田『あー、それでこうすれば…………』

 

倉橋『ねーねー、明日ケーキ食べに行こうよ』

 

 

 

 

おい、一人だけやる気ない奴いるぞ。

 

 

 

神栄と前原は、女子達の話し合いに全くついていけず、既読だけしていた。

 

 

 

 

前原と個人でトークし始めるほど難しい話になった。

 

 

 

前原『難しい話だぜ……。あれは女同士がやることだ、俺らが出しゃばると、最悪死ぬ♪(´ε` )』

 

 

 

言っていることと絵文字が合ってない気がするが………。

 

 

 

神栄『眠い。寝る』

 

 

 

そういって逃げ、ゲームを始めた。

 

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次の日、自律思考固定砲台は原の後ろの席に佇んでいた。

 

 

 

彼女はまだ起動していない。

 

 

 

「あいつ……起きてないのか」

 

 

 

教室に入り、自分の席に座っていると、渚がこちらにやってきた。

 

 

 

「………というか、神栄君達昨日うるさかったよ。塾終わったらLI○Eに500件もあったよ」

 

 

 

「俺はほとんど参加してないし、話してたのは主に女子だろ」

 

 

 

「でも、最初の方は神栄君も入ってるよ?ほら」

 

 

 

そう言って渚はスマホを見せてきた。

 

 

 

 

本当だ。最初の方は俺が入ってる。

 

 

 

「でも悪いのは女子だっ……!?」

 

 

 

 

渚の後ろに、殺気を感じた。

 

 

「かーみーさーかーくん?」

 

 

 

「ごめんなさい俺が悪かったです許してくださいお願いします」

 

 

 

 

全ての責任は、神栄が負担するはめになった。

 

 

 

 

「扱いやすいわ、神栄君って」

 

 

 

本当、女子って怖い………。

 

 

 

「………で、自立さんの対処はどうするんだよ」

 

 

 

昨日散々話したというのに、解決策が決まってなかったらしく、片岡はてへ☆と可愛げにおでこをコツンとした。

 

 

 

「お前、そんなことするんだな。正直気持ち悪いぞ……って、いだだだだだだだ!許して!超可愛いから!」

 

 

 

 

「全く、神栄君は一言余計なのよ。口がなかったら『そこそこ』カッコいいのに」

 

 

 

「って、そこそこなのかよ」

 

 

 

 

「ごちゃごちゃうるせーよ!!」

 

 

 

寺坂が机を叩き、強引に教室を静かにさせた。

 

 

 

「とりあえず、あのポンコツ機械をどうにかするんだろ…………だったら、コレだろ」

 

 

 

寺坂がニヤッとしながら、例のブツをくるくると回し始めた。

 

 

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「おはようございます」

 

 

 

殺せんせーが教卓に立ち、出席確認をし始める。

 

 

 

「朝8時半。システムを全面起動。今日は6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析し………!?」

 

 

 

 

自律思考固定砲台の体(?)には、ガムテープをぐるぐる巻きにされていた。

 

 

 

 

「………殺せんせー、拘束を解いてください。これでは射撃ができません。もしかして、これはあなたの仕業ですか?これは生徒に対する加害であり、契約違反なはずですが」

 

 

 

 

「ばーか、やったのは俺だ」

 

 

 

寺坂はくるくるとガムテープを回しながら、自律思考固定砲台に言い放つ。

 

 

 

「どう考えても邪魔だろ。常識くらい身につけてから殺りにきやがれポンコツ」

 

 

 

「そうね、昨日みたいなことされると、授業になんないもの」

 

 

 

片岡が寺坂の発言に付け足した。

 

 

 

 

 

 

 

 

…………あれ?LI○E必要なかったと思うのは…………どうしてだ?

 

 

 

「俺、運悪いのかな………」

 

 

 

 

すると、自律思考固定砲台は固まり、シャットダウンした。

 

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

 

神栄が機械をバンバン叩く。

 

 

 

しかし、反応はない。

 

 

 

その日、自律思考固定砲台が動くことは、一度もなかった………。

 

 

 

 

 

 

その夜、

 

 

 

『自律思考固定砲台より開発者へ、予想外のトラブルにより、2日目の暗殺を実行出来ず。私の独力で解決できる確率、ほぼ0%。卒業までに暗殺できる確率が格段に下がる恐れあり。至急対策お願いいたします』

 

 

 

 

「………開発者に頼ってはダメですよ。自律思考固定砲台さん」

 

 

夜中、殺せんせーが、自律思考固定砲台の様子を見に、校舎にやってきた。

 

 

 

「あなたの保護者が考える戦術は………この教室の現状に合っているとは言い難い。それに、あなたは生徒であり、転校生です。みんなと協調する方法は、自分で考えるべきです」

 

 

 

 

 

 

現段階で、みんなから見た自律思考固定砲台の評価は、底辺に等しい。

 

 

 

 

 

『……協調……?』

 

 

 

「彼らにしてみれば、あなたの射撃で授業が妨害され、おまけに掃除しなければならない。しかも、君が私を殺した時、賞金は開発者である君の保護者に渡るでしょう」

 

『………………』

 

 

 

「私が言いたいことは、君の暗殺は他の生徒にはメリットが一つも無いということです」

 

 

 

自律思考固定砲台の口が、ゆっくりと動く。

 

 

 

『………………そう言われてやっと理解しました……。殺せんせー』

 

 

 

「ヌルフフフ、では、自律思考固定砲台さんの性能アップでもさせましょうかね………これも一つの手入れですよ…………」

 

 

 

殺せんせーは、工具セットを机に置いた。

 

 

 

 

 

「さて………みんなとの協調性を身につけて………どんどん才能を伸ばしてください」

 

 

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次の日、

 

 

 

「ったく、昨日はあいつが起動しなかったから普通の授業受けられたけどさ、今日はやばいだろ……なぁ、杉野」

 

 

 

 

 

「だなー、てかよ、烏間先生に苦情言おうぜ。あいついると迷惑だからよ」

 

 

 

 

「おはよー、杉野、神栄君」

 

 

 

 

渚が走って来る。

 

 

 

そして、杉野がドアを開けると、

 

 

 

昨日より体積が増えている自律思考固定砲台がいた。

 

「…………ん?」

 

 

 

 

『渚さん!杉野さん!神栄さん!おはようございます!』

 

 

 

昨日までは自律思考固定砲台の顔しか見えなかったが、今は体全体が見える。

 

 

 

なんか、いろいろおかしくなってきているような………。

 

 

 

「昨日色々自律思考固定砲台さんをいじったら、先生の財布の残高がなんと……………。5円!!!!!そして、なんと!あざとくタッチパネル機能付きです!!!」

 

 

 

 

「………本当か?それ」

 

 

 

 

「当たり前です」

 

 

 

神栄は自律思考固定砲台の前に立ち、顔を触る。

 

 

 

 

 

 

「硬い」

 

 

しかし、画面では触られてる感が出ている。

 

 

 

自律思考固定砲台は少し照れっとしている。

 

 

 

「うわぁ…………これはこれで気持ち悪い」

 

『………ひどいです、神栄さん』

 

 

 

 

ぐすん……!と自律思考固定砲台は泣いてしまった。

 

 

 

 

それを見てしまった女子達は、神栄を責め始めた。

 

「あーあ、泣かせた」

 

 

 

「………てかよぉ、いくら愛想よくたって所詮機械だろ。どうせまた射撃でもするんだろ?ポンコツ」

 

 

 

『………………寺坂さんもひどいです……!』

 

 

 

うわあああ!と泣き崩れる自律思考固定砲台。

 

 

 

「寺坂君が二次元の女の子泣かせたー」

 

「神栄君も泣かせたー!」

 

 

 

「「誤解させる言い方やめろよ!!」」

 

寺坂と神栄の声がハモる。

 

 

 

「………と言うわけで、仲良くしてあげてくださいね」

 

 

 

(泣いてるのに、そんなこと言うのかよ……!殺せんせー)

 

 

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

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6時間目終了後、帰る前のこと。

 

 

 

「あのさ、いつまでも自律思考固定砲台っていうのなんかめんどいし、あだ名でも付けないか?」

 

 

 

神栄が提案すると、みんなが集まる。

 

 

 

「そうだねー、なんか一文字取って………自…………律……」

 

 

 

 

「「「律!!!!!」」」

 

 

 

 

(安直すぎるが……)

 

 

 

 

神栄が最初から決めていた名前は、

 

《自律っちゃん》(じりっちゃん)だ。

 

全くセンスのない名前ですね。

 

もう少し頑張りましょう。

 

 

「まぁ………だよな………」

 

 

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次の日、何故か律は元に戻っていた。

 

 

 

 

「……………」

 

 

生徒に危害を加えないという契約だったが、改良行為も危害に含めると言われ、殺せんせーは教室の隅で項垂れていた。

 

 

 

 

 

「………親よりも生徒の気持ちを尊重したのに………ひどすぎますよ……開発者さん……」

 

 

 

 

元に戻っている、ということは、銃撃の絶えない毎日が始まるということだ。

 

 

 

「来るぞ!!!」

 

律が射撃準備をし始めた……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思っていたのだが、

 

 

 

 

 

律の体からは、たくさんの花束があった。

 

 

 

律曰く、自分の意思で開発者に逆らったそうだ。

 

 

 

 

こうして、3年E組に仲間が1人(?)増えた。

 

 

 

いいのか、悪いのか…………。

 

 




最後、めちゃくちゃ雑ですが、許してください



次回、『あの』2人が………!?

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