そしていつもの駄文注(ry
片岡『あれはこーするべきで……』
速水『そしてこれを……』
矢田『あー、それでこうすれば…………』
倉橋『ねーねー、明日ケーキ食べに行こうよ』
おい、一人だけやる気ない奴いるぞ。
神栄と前原は、女子達の話し合いに全くついていけず、既読だけしていた。
前原と個人でトークし始めるほど難しい話になった。
前原『難しい話だぜ……。あれは女同士がやることだ、俺らが出しゃばると、最悪死ぬ♪(´ε` )』
言っていることと絵文字が合ってない気がするが………。
神栄『眠い。寝る』
そういって逃げ、ゲームを始めた。
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次の日、自律思考固定砲台は原の後ろの席に佇んでいた。
彼女はまだ起動していない。
「あいつ……起きてないのか」
教室に入り、自分の席に座っていると、渚がこちらにやってきた。
「………というか、神栄君達昨日うるさかったよ。塾終わったらLI○Eに500件もあったよ」
「俺はほとんど参加してないし、話してたのは主に女子だろ」
「でも、最初の方は神栄君も入ってるよ?ほら」
そう言って渚はスマホを見せてきた。
本当だ。最初の方は俺が入ってる。
「でも悪いのは女子だっ……!?」
渚の後ろに、殺気を感じた。
「かーみーさーかーくん?」
「ごめんなさい俺が悪かったです許してくださいお願いします」
全ての責任は、神栄が負担するはめになった。
「扱いやすいわ、神栄君って」
本当、女子って怖い………。
「………で、自立さんの対処はどうするんだよ」
昨日散々話したというのに、解決策が決まってなかったらしく、片岡はてへ☆と可愛げにおでこをコツンとした。
「お前、そんなことするんだな。正直気持ち悪いぞ……って、いだだだだだだだ!許して!超可愛いから!」
「全く、神栄君は一言余計なのよ。口がなかったら『そこそこ』カッコいいのに」
「って、そこそこなのかよ」
「ごちゃごちゃうるせーよ!!」
寺坂が机を叩き、強引に教室を静かにさせた。
「とりあえず、あのポンコツ機械をどうにかするんだろ…………だったら、コレだろ」
寺坂がニヤッとしながら、例のブツをくるくると回し始めた。
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「おはようございます」
殺せんせーが教卓に立ち、出席確認をし始める。
「朝8時半。システムを全面起動。今日は6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析し………!?」
自律思考固定砲台の体(?)には、ガムテープをぐるぐる巻きにされていた。
「………殺せんせー、拘束を解いてください。これでは射撃ができません。もしかして、これはあなたの仕業ですか?これは生徒に対する加害であり、契約違反なはずですが」
「ばーか、やったのは俺だ」
寺坂はくるくるとガムテープを回しながら、自律思考固定砲台に言い放つ。
「どう考えても邪魔だろ。常識くらい身につけてから殺りにきやがれポンコツ」
「そうね、昨日みたいなことされると、授業になんないもの」
片岡が寺坂の発言に付け足した。
…………あれ?LI○E必要なかったと思うのは…………どうしてだ?
「俺、運悪いのかな………」
すると、自律思考固定砲台は固まり、シャットダウンした。
「どうしたんだ?」
神栄が機械をバンバン叩く。
しかし、反応はない。
その日、自律思考固定砲台が動くことは、一度もなかった………。
その夜、
『自律思考固定砲台より開発者へ、予想外のトラブルにより、2日目の暗殺を実行出来ず。私の独力で解決できる確率、ほぼ0%。卒業までに暗殺できる確率が格段に下がる恐れあり。至急対策お願いいたします』
「………開発者に頼ってはダメですよ。自律思考固定砲台さん」
夜中、殺せんせーが、自律思考固定砲台の様子を見に、校舎にやってきた。
「あなたの保護者が考える戦術は………この教室の現状に合っているとは言い難い。それに、あなたは生徒であり、転校生です。みんなと協調する方法は、自分で考えるべきです」
現段階で、みんなから見た自律思考固定砲台の評価は、底辺に等しい。
『……協調……?』
「彼らにしてみれば、あなたの射撃で授業が妨害され、おまけに掃除しなければならない。しかも、君が私を殺した時、賞金は開発者である君の保護者に渡るでしょう」
『………………』
「私が言いたいことは、君の暗殺は他の生徒にはメリットが一つも無いということです」
自律思考固定砲台の口が、ゆっくりと動く。
『………………そう言われてやっと理解しました……。殺せんせー』
「ヌルフフフ、では、自律思考固定砲台さんの性能アップでもさせましょうかね………これも一つの手入れですよ…………」
殺せんせーは、工具セットを机に置いた。
「さて………みんなとの協調性を身につけて………どんどん才能を伸ばしてください」
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次の日、
「ったく、昨日はあいつが起動しなかったから普通の授業受けられたけどさ、今日はやばいだろ……なぁ、杉野」
「だなー、てかよ、烏間先生に苦情言おうぜ。あいついると迷惑だからよ」
「おはよー、杉野、神栄君」
渚が走って来る。
そして、杉野がドアを開けると、
昨日より体積が増えている自律思考固定砲台がいた。
「…………ん?」
『渚さん!杉野さん!神栄さん!おはようございます!』
昨日までは自律思考固定砲台の顔しか見えなかったが、今は体全体が見える。
なんか、いろいろおかしくなってきているような………。
「昨日色々自律思考固定砲台さんをいじったら、先生の財布の残高がなんと……………。5円!!!!!そして、なんと!あざとくタッチパネル機能付きです!!!」
「………本当か?それ」
「当たり前です」
神栄は自律思考固定砲台の前に立ち、顔を触る。
「硬い」
しかし、画面では触られてる感が出ている。
自律思考固定砲台は少し照れっとしている。
「うわぁ…………これはこれで気持ち悪い」
『………ひどいです、神栄さん』
ぐすん……!と自律思考固定砲台は泣いてしまった。
それを見てしまった女子達は、神栄を責め始めた。
「あーあ、泣かせた」
「………てかよぉ、いくら愛想よくたって所詮機械だろ。どうせまた射撃でもするんだろ?ポンコツ」
『………………寺坂さんもひどいです……!』
うわあああ!と泣き崩れる自律思考固定砲台。
「寺坂君が二次元の女の子泣かせたー」
「神栄君も泣かせたー!」
「「誤解させる言い方やめろよ!!」」
寺坂と神栄の声がハモる。
「………と言うわけで、仲良くしてあげてくださいね」
(泣いてるのに、そんなこと言うのかよ……!殺せんせー)
「「「「「はーい」」」」」
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6時間目終了後、帰る前のこと。
「あのさ、いつまでも自律思考固定砲台っていうのなんかめんどいし、あだ名でも付けないか?」
神栄が提案すると、みんなが集まる。
「そうだねー、なんか一文字取って………自…………律……」
「「「律!!!!!」」」
(安直すぎるが……)
神栄が最初から決めていた名前は、
《自律っちゃん》(じりっちゃん)だ。
全くセンスのない名前ですね。
もう少し頑張りましょう。
「まぁ………だよな………」
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次の日、何故か律は元に戻っていた。
「……………」
生徒に危害を加えないという契約だったが、改良行為も危害に含めると言われ、殺せんせーは教室の隅で項垂れていた。
「………親よりも生徒の気持ちを尊重したのに………ひどすぎますよ……開発者さん……」
元に戻っている、ということは、銃撃の絶えない毎日が始まるということだ。
「来るぞ!!!」
律が射撃準備をし始めた……!!!
と思っていたのだが、
律の体からは、たくさんの花束があった。
律曰く、自分の意思で開発者に逆らったそうだ。
こうして、3年E組に仲間が1人(?)増えた。
いいのか、悪いのか…………。
最後、めちゃくちゃ雑ですが、許してください
次回、『あの』2人が………!?