神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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闇を見ました。なんの闇かは言いませんが。


それと、最終回見ました。

みんな!神崎さんのその後の話に投票しようぜ!
(ジャンプ内にあったアンケート(?)の話です)


第143話 勉強の時間

 

 

あれから神栄と有希子は休み時間になる度にしつこいメディアのように付きまとわれた。

 

飯の時間も満足に食べることが出来ず、腹が減ったまま授業を受けるハメになってしまった。

 

そして、学校が終わり即帰ろうとすると、「社会がわかんない」と言われ神栄は帰れなくなった。

 

一方、有希子も「国語がわかんない」と言われ教えることになったのである。

 

 

 

 

………と、こんなことがあり、今に至る。

 

 

 

 

「……豆知識程度の感覚で覚えていれば良いが、戦時中、『欲しがりません、勝つまでは』や『ぜいたくは敵だ!』と言った看板がいろんなところにあったのはわかるよな?

で、『ぜいたくは敵だ!』という看板に漢字一文字だけいれて、真逆の意味にしてみろ」

 

 

「これ、絶対テストに出ないだろ」

 

前原に社会を教えている神栄は、何としても勉強を飽きさせる為に、本当にどうでも良い知識を前原に植え付けようとしていた。

 

「うるせぇ。答えは?」

 

 

「わからねーよ!『ぜいたくは《無》敵だ!』か?」

 

「はい不正解。次、岡野」

 

「えー?『ぜいたくは《大》敵だ!』とか?」

 

「それじゃ意味が変わらないだろ。次、イトナ」

 

 

「知らん、パスだ。かみかさ」

 

「かみさか。な?

答えは『ぜいたくは《素》敵だ!』だ。言われりゃなんとなくわかるだろ」

 

 

皆は「おー!すげぇ」と感嘆の声をあげている。そんなにすごいことではないのだが。

 

 

 

 

とっとと帰りたい神栄は教える気が失せてきたのか、曖昧な答えしか言わなくなってきた。

 

「あ?あー、こんな感じじゃないのか?」

 

 

「おい神栄!ちゃんと教えてくれよ!俺らマジでやばいんだからさ」

 

 

「うるせぇうるせぇ。俺はとっとと帰りたいんだ。そんなに教えて欲しかったら岡島とか磯貝がいるだろうが」

 

「あいつらは例えがわかりづらいんだよ。とくに岡島」

 

岡島の例えは必ずと言っていいほどエロが入るから、確かに教わる側としてはわかりにくい。

 

神栄の場合は例えもなく、ただ普通に教えるので、無駄のない教え方ができる。そういった点では社会に関しては神栄に聞こう、とみんなが言っていたのである。

 

 

 

「……ちっ、10分で第二次世界大戦の範囲終わらせるから、覚悟しとけよ」

 

 

 

「さすが!わかってるな神栄!」

 

実際、教えるもなにも社会は基本暗記で十分である。余程変な先生じゃない限り普段聞かないような問題は出されない。

 

さすがに○○年に、○○が起こった。などの情報は知っとかなければいけないが。

 

 

 

 

 

 

…本当に10分後。

 

 

「……と、こんなもんだ。社会の場合は基本暗記と自分の持ってる知識で行ける。あとは戦前の総理大臣覚えときゃ80点は余裕で取れる」

 

 

「総理大臣って……『いくやまいまいおやいかさかさ』ってやつとかか?」

 

 

「そうそう。それは明治のやつだけどな。どうせ範囲は縄文時代からだから、覚えといて損はないけど」

 

 

 

 

 

 

………。

 

……。

 

…。

 

 

 

 

こうして神栄の社会講座が終わった。

 

 

皆はわからなかった事がわかり、ご満悦だが、神栄はわかってる知識を教えるだけ教えたので疲れている。

 

チラリ、と横を見ると、有希子が奥田と岡島と千葉に漢文を教えていた。

 

 

……これは話しかける時間無いな。

 

そう思い、神栄はカバンを持ち、1人で自宅に帰った。

 

 

 

 

 

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当然だが、神栄は家に帰ると勉強を始めた。

いつもなら帰宅したら即パソコンの電源をポチり、まとめサイトの巡回とゲームの実況動画で数時間費やすが、さすがにテスト期間、しかも集大成のテストなので帰宅するとすぐに二階の自分の部屋に行き、理科のノートを開いた。

 

 

ここで1つ。

 

 

理科は暗記、と言う人が多い。確かにそれは間違ってはいない。

神栄は暗記は基本的に得意だが、なぜか理科になると暗記する事が出来ない。

 

『○○事件』など、起こった事を覚える社会とは大きく違う理科は、どうも頭に入らない。

 

特に元素記号。これは色々混ざってしまって全くわからない。

 

 

結論を言えば、「理科は難しい」

 

 

 

 

そんなことを思いつつ、神栄は酸と塩基についての基本について学んでいた。

 

「……アルカリ性じゃなくて塩基性。よくわかんねぇな……」

 

 

なかなかペンが進まない。神栄は早く帰らずに殺せんせーに聞けばよかったのか、と今更ながら後悔している。

 

 

 

悩みに悩んだ結果、神栄は家に殺せんせーを呼び、教えてもらおうとした。

 

が、殺せんせーは「お二人がどのような関係か教えてくれないと先生も教えません!」などとふざけた事を言ってるので、その作戦は失敗した。

 

 

 

 

殺せんせー以外に理科が出来る人となると、奥田あたりしかいない。ちなみにカルマと茜音は論外だ。

 

 

 

とりあえず奥田に聞いてみるだけ聞いてみようと、神栄はケータイのメールで問題を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがに数十分で返信が来るとは思ってなかったが、一時間経っても既読すらつかなかった。

 

 

 

まだ有希子に教わってるのか、それとも帰って勉強してるのか。わからないまま神栄は再び理科の勉強を始めた。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「結局返信どころか既読すらつかなかったぞ……」

 

 

朝、起きた瞬間にケータイを開くと通知が無かった。これは返信が無かったということと同じ、つまり奥田はケータイを見てない。

 

 

また学校で聞けばいいか。と自分に言いつけ、制服に着替えていつもと同じ時間に学校に向かった。

 

 

 

 

 

「……………うーん…難しい」

 

 

自分より少し前に単語帳を見ながら歩いている生徒がいた。青い髪、小さい、これらの情報からして渚だ。

 

 

「よぉ。大丈夫か?」

 

 

「う……うん。まだ数学の暗記が出来てなくて……」

 

「あぁ、sin、cos、tanとかか。あれは図を見て覚えれば余裕だぞ。俺はそれで覚えたし」

 

「うん。やってみるよ」

 

 

「それはそうと、渚は理科わかるか?」

 

「え?まぁ、それなりに」

 

 

それから、学校に着くまで渚に理科をたくさん教えてもらった。

 

 

 

 

 

「渚は、なんかを教えるの上手いよな。先生とか向いてんじゃね?」

 

「え……?僕が?」

 

「あぁ、将来の夢とかまだ無いんだろ?この際先生になってみろよ」

 

 

「そうかな……?考えてはみるけど、僕が先生か…」

 

 

渚は戸惑いながらも、どこか嬉しそうだった。

 

渚は殺せんせーに憧れていたのだろう。確証は無いが。

 

 

 

「先生……ねぇ」

 

 

 

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それからというもの、勉強まみれの1週間だった。

 

朝から夜まで勉強勉強。ゲームなんかする時間はない。

 

 

ついに来たテスト当日、E組全員は受験のために圧倒的アウェーの本校舎に早めに行った。

 

 

指定された教室に入るので、たくさんの教室を覗けるのだが、A組はなんか変だった。

 

 

狂った顔でただただ「E組殺すE組殺すE組殺すE組殺す……(以下略)」と言っていた。

 

 

 

「こりゃ、手強いねぇ〜。行けんの?カルマと神栄」

 

 

「まぁ、それでも手強いのは1人だけだよ。あ、2人か」

 

「カルマてめぇ俺のこと眼中に無かっただろ殺すぞおまえ」

 

「じゃあ殺ってみろよ。テストで」

 

 

 

 

 

 

「ぶっ殺してやる!!!」

 

 

 

 

 

ついに始まる……3年で最後のテスト。

 

 

 

俺たちは、チャイムと同時に武器を持ち、未知の問スターに立ち向かうのである。

 

 





みなさん、お久しぶりです。

今日(いや、昨日か)僕の高校1年が終わりました。

進級できます。やったぜ
学年末テストで数学7点取ったときは死を覚悟しましたが、なんとかなって良かったです……w

ここで連絡。

今日の夜から、諸事情によりオーストラリアに行ってきます。感想や、メール、Twitterなどのリプライは今日の夜9時まで返信出来ますがそれ以降、4月1日までは完全に返信出来ません。空港でWi-Fi貰えれば別ですが。

それに伴い、ゲームもログイン出来ません。
「あれ……こいつプレイ○日前じゃね?」
と思っても消さないでいただきたい。

ロシアよりかは安全だと思うので死ぬ危険は無いと思いますが、まぁ……なんとかなるさ。

次回は、テスト!結果まで行ければ最高!

感想、評価待ってます

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