最近毎回2000文字超えてる気がする。
それと、最近アニメ観まくってる気がします
昨日だけで下セカ、中二恋、電波教師、モン娘観ました。
電波教師面白いですねー、
そんなわけで113話どーぞ
「………という訳で今日から園長先生に代わって中学生のお兄さんお姉さん達が来てくれました〜」
「わーい!」
「やったー!」
などなど、いろんな声が聞こえるが、正直子供は好きになれない。
うるさいし、ちょこまかちょこまか動くし、タメ口だし、上から目線だし、デリカシーないし、おもちゃ好きだし、すぐ喧嘩するし(これは神栄の言えたことではないが…)すぐ泣くし。
これ以上あるが、ここまでにしておこう。
要は、子供は大っ嫌いということだけわかってもらえばいい。
「ねーねーお兄ちゃん私とおままごとしよーよー」
早くも超絶イケメンの磯貝は女の子に捕まっている。流石っす。
「……で?何やってくれるわけ?おたくら。大挙して押しかけてくれちゃって……減った酸素分の仕事くらいはできるんでしょーね?」
なんだこいつ、偉そうだな。
すると、神栄の隣にいた子供が、
「やべぇな…さくら姐さんがご機嫌ななめだ」
「入所5年の最年長者」
「ああ……学校の支配を拒み続けること実に2年」
「「エリートニートのさくら姐さんに殺られるぞ」」
なんか息ぴったりで腹立つけど、言ってることは不登校だよな。
というか、俺は別に不登校なのは悪いことじゃないと思う。
クラスに居づらいのに学校に行く必要なんてない。
そりゃ、出席日数とか色々問題はあるかもしれないが、そこまで放って置いた先生の方に問題があると言ってあげたい。
その点に関しては、殺せんせーはとてもいい先生だと思う。
実際に体験した俺は、この子の気持ちが少しだけわかる気がする。
だからと言ってずっと不登校なのはいけない。
どこかで勇気を出さなければならない。
まぁ、その勇気が出せないのが現実だが……。
神栄が考え事をしていると、エリートニートのさくら姐さんがほうきを持ってこちらにやってきた。
「あんたらが働く根性あるのか……試してやるわ!」
残り数メートルのところでさくら姐さんは傷んでる床に突っ込み、落ちた。
「なんて残念な子なんだ……さくらちゃん」
「と言うか、修理しないんですか?」
磯貝が空いた穴を指差しながら先生に言った。
「お金がないのよ、だから園長先生も働いてるのよ」
この時E組の人たちは知ってしまった、
自分たちが、どれだけの戦力を潰してしまったのか、と。
「なんか……俺らにできる事ないか?」
「この施設を直すとか?」
いや、どんだけ大がかりな計画なんだよ。
まぁ、別にいいけど。
「よっしゃ!あのじいさんをあっと驚かせてやろーぜ!」
「「「「「おう!」」」」」
(マジでやるつもりかよ……)
神栄が哀れみの目でさくらちゃんを見ていると、
「なー、お前何してんだー?」
男の子がこちらに近づいてきた。
「なにしてんだーって、お前らのお世話してんだよ」
すると男の子はげしっ!げしっ!と神栄の膝近辺を蹴ってきた。
「蹴りながらなんか言ってんじゃねーよ……!ガキンチョが!」
神栄は男の子を持ち上げた。
「はーなーせーヘッポコ!」
そう言われると、他の奴らもヘッポコ!ヘッポコ!と言い始めた。
「ヘッポコ………ぶふっ!」
「笑ってんじゃねーよ岡島!『変態終末期』よりマシだわ」
神栄はめんどくさくなり外へ逃げた。
(2週間の労働……って!14日間ヘッポコって言われるってことじゃねーか)
神栄はさりげなく保育室学童保育わかばパークから去ろうとした。
思い出せ、幼稚園の時になった木の役を!
俺は木!俺は木!俺は木!俺は木!
などとほざいていると、
「あ、そこのヘッポコ!俺に宿題教えろー!」
「バレたし…………」
「なんか言ったか?ヘッポコ」
「宿題?めんどくせぇな……あとヘッポコ言うな」
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「なるほど、頭良い組(主に中村、神栄、竹林、片岡)がガキンチョに色々教えるってことか。いい考えだが、ふざけんな」
「まーまーそう言わずに、ほら、そこの子の宿題教えてあげなよ」
中村に言われるがままにその子のところまで行き、算数の宿題を教え始めた。
「……おい、『1250÷5』くらいはわかるだろ」
「えー、わかんないよ」
「なんでだよ!筆算書けば行けんだろ!」
子供に算数教えるのは案外難しいな……。
普通に言っても通じないし、ナメられてるし。
「わーかーんーなーいー!」
「わかろうとしろよ!わかんないわかんない言ってたらわかるものもわかんなくなるぞ!」
とか言いながら神栄はその子の持ってる鉛筆を取り、筆算を書いてあげた。
「これでわかるだろ。1÷5は出来ないから、12÷5をすればいい。2になるだろ?あ、余りとかは考えるなよ?そしたら、12-10で2になる。次に25÷5、これは5になる。次に0を加えて、答えは550になる、簡単だろ?」
「なに言ってるかわかんなかったけど、わかった気がした!ありがとう!ヘッポコ!」
「ヘッポコは余計だ」
神栄はその子の頭をグリグリとした。
グリグリしながら窓の外を見ると、みんなが丸太だの何だのを持っている。
「力仕事じゃなくて正解だわ……俺、か弱いし☆」
「どの口が言ってんの…?神栄君」
誰にもバレずに言えたと思ってたら茅野に見られていた。
「ちょっとやってほしい事があるのよ」
◇◇◇
「やめて騎士カルマ!もう誰も傷つけないで!」
「いやいや、姫。この魔物ヘッポコーを退治しないと王国の平和は戻りませんって!」
ゴスッ!ゴスッ!ゴスッ!とカルマは神栄を殴っている。
どうしてこうなった………。
それと、ヘッポコーってなんだよ。
「おいこらてめぇ殴るな殺すぞ」
神栄も反撃に出る。
普段やってる喧嘩のように、壮絶なものになっている。
「殴るの無しって言ってたのに殴りやがって、お前マジでぶっ飛ばす!」
子供達は驚いている。
そりゃ、その辺にいる不良の喧嘩の約50倍ハイレベルな闘いだからな。
「うわぁ!魔物ヘッポコーにやられちゃう!騎士カルマ頑張れー!」
「騎士カルマ頑張れー」
うわぁ、完全アウェイ。
だがしかし、勇者が魔物をボッコボコに倒すのはもう見飽きただろう?ガキ共!
教えてやるよ。
全ての勇者が最強じゃねぇんだよ。
最強の魔物がいるって事を、じっくりねっとり叩き込ませてやる!
「死ねクソ騎士ぃいいぃいい!」
カルマが華麗にパンチを避けると、
「ね………眠れ魔物!」
と、奥田が言うと、ハンカチを神栄の口に当て、完全に息ができない状態になった。
神栄は泡を吹いて倒れ、子供達は大笑い。
こんな事聞いてねぇぞ……ふざけんな!
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あれから2週間、俺らはたくさんの事をした。
力仕事はほぼしてない神栄は、子供達のお世話で死にそうになったり。
力仕事組のおかげで、今までアレだったわかばパークが…………おっと、これはまだ言うことじゃないな。
とりあえず、じいさんが来るまでE組の生徒は待っていた。
しばらく待っていると、じいさんは殺せんせーと一緒に来た。
じいさんはわかばパークの入り口に来た瞬間、杖を落としてしまった。
「な………なんということでしょう!!!!!」
「ようこそ、新しくなったわかばパークへ!」
そう言えば、神栄の目が黒くなる時は
『誰かを倒す、もしくは殺す、と思った時』
『誰かを守りたいと思った時』です。
次回アフターの時間終わったらついに死神編ですねー、
当然茜音さんが登場します。
死神編が終われば神栄の過去編の予定です。
あくまで予定です