デート回だよ!読者全員集合!!!
あ、E組生徒はお帰りください。
土曜日、神栄は自宅でテレビを見ている。
「暇だなー、することないなー」
とか言いつつ、P○Pでゲームをしている。
「うわっ!負けた………。最悪だ…もう一度やんなきゃ」
バトルゲームをやってるらしく、最難関のクエスト中だ。
2分後、
『K.O!!』
「よっしゃ!全クリだぜ!」
神栄はこれまでたくさんのゲームで全クリをしてきた。
その回数、なんと100回!!!
「俺にかかれば、24時間以内でゲームのストーリーはクリアできる。全クリは1週間くらいかかるけどな」
独りで自慢気に話していると、テレビでは天気予報をやっていた。
『本日は昼頃から土砂降りの可能性が高いです。外出は少し控えた方がいいでしょう!』
……と言っているが、神栄には聞こえていない。
「このゲーム、エンディングいいな……続編出たら買おう。あ、そうだ、外行ってなんか買おうかな……」
……と外へ出ようとドアを開けた瞬間、ケータイがブルブルと震え始めた。
「……ったく誰だよ…。もしもしー?」
『も…もしもし…神崎…です」
「!?!?」
最近神崎から電話してくることが増えてきたな……。
「……どうした?」
『その…碧君とデートしたいなー』
突然電話してきて、突然デートしたいと!?
まぁ、暇だから構わないけど、でもなぁ……馬鹿ども(カルマとか中村とかその他諸々)にバレると面倒だしなぁ…。
「まぁ……いいけど、どこ行くんだ?」
『服を買いたいから……一緒に来てほしいな………』
「おう、いいぞ。じゃあ椚ヶ丘駅で待ってるわ」
『うん!!』
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30分後、
「………?」
あれ?いない。
確かに椚ヶ丘駅集合だよな?間違ってないよな?
神崎はどこ行ったんだろう……。
神栄はウロウロしていると、突然前が見えなくなった。
「だーれだ?」
「………」
「だーれだ?」
「………はぁ、そこにいたのかよ神崎。まぁいいか、じゃあ行こうか」
「あ、うん」
(なんか反応が薄いなぁ……碧君)
(反応薄いかな……でも、何て言えばいいんだろう……)
◇◇◇
神崎と神栄が歩いていると、周りの人たちから羨ましそうに見られている。
※ちなみに手は繋いでません!残念ながら!
「うわ!あの人かっこよくない!?」
(ヘタレの神栄ですけどね)
「本当だー!彼氏さんイケメンー!彼女さんも可愛いね!」
(神崎は可愛いけど、男の方はヘタレです)
「………なんか、見られてんな」
「そうだね……」
しばらく歩くと、最近出来たばかりの服屋に着いた。
出来たばかりにしては客が少ない。どうしてだろう…。
「いらっしゃいませー」
店員を華麗にスルーした後、神崎は服を探し始めた。
「………碧君、これどう?」
うむ、なかなか良いではないか。
素晴らしい。
「おう、いいじゃん。似合ってるぞ」
「じゃあこれは?」
「うーん、もうちょいなんか欲しいな。これとかどうだ?」
あーだこーだしてるうちに、神崎は何回服を着ただろう……。
結局決まったのだが、予算は見事にオーバーした。
しかし!しかしだ!
ここは彼氏が買ってあげるのが一番だ。(と思っているだけ)
だから……。
「……ん。それ、ちょうだい」
そう言って、神栄は手を服の前に出した。
「え?」
「それ、俺が払うから、ちょうだい」
「………うん、ありがと」
「お会計、3250円でーす」
「はい」
神栄はカッコよく5000円札を渡し、会計を済ませた。
買い物が終わったが、時間はまだまだある。
現在、午前10時。
「なんかねぇかな……することねぇぞこりゃ……」
「そうだね……何しよっか……」
と、2人が考えていると、ポツポツ……と雨が降ってきた。
「うわ……雨かよ……とりあえずどっかで雨宿りするか」
神栄は神崎の手を握り、走っていった。
この時、神崎は嬉しくて言葉も出なかった。
「………」
最初は小雨だった雨が、だんだん強くなってきた。
「………やべぇな、どしゃ降りになってきた………。神崎、家に入れてくれ………」
「え?」
「近くにあるだろ?俺風邪ひいちゃうよ。だから案内してくんないか?」
「わかった!じゃあ、行こうか!」
今度は神崎が神栄の手を引っ張った。
ヘタレの神栄は恥ずかしくて声が出なかった。
(……うわぁ、これは恥ずかしい。でも、雨に感謝だわ…)
2、3分すると、神崎の家に着いた。
「………お…お邪魔します」
ずぶ濡れの2人を見て、神崎母は驚いていた。
「ど、どうしたの!?2人とも」
「見ての通りですよ……濡れました」
「と、とりあえずシャワー浴びてきたら?」
「はい……すいません」
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風呂場に着き、神栄はシャワーを浴びる。
「へっくし!」
地味に可愛いくしゃみをした神栄。
それほど寒かったのだろう。
神栄は風呂場にあった椅子のようなものに座り、頭を洗っている。
「暖かいなぁ……風呂って素晴らしいよな……」
ワシャワシャと洗っていると、ガラ!とドアが開いた。
クルッ、と後ろを振り返ると、そこには、
(タオルはしていたが)裸の神崎がいた。
「…………へ?」
もうこれR18だろ(笑)
まぁ、小学生でも読める健全な小説にしたいですけどね。
(暗殺の時点で健全ではないですが気にしたら負けです)
次回、ヘタレのとる行動は………?