神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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メリークリスマス(怒)

どうもinvisibleです。番外編ばっかりですいません。

最近、たくさんの方の暗殺教室の二次創作を読んでるのですか、その中で多くの作品でヒロインとして活躍してる人がいるんですよ。作者の勝手な偏見ですが。

で、その人を主人公(?)として、某ヘタレといろいろするって話を今日と明日、2日間連続で投稿しようと思います。

今日と明日では人が違いますがね、


最後に1つ、この話は『全て』作者の妄想です。某ヘタレは全く悪くないです。


クリスマスの時間 その1

『クリスマス』

 

 

人間の光(彼氏彼女といちゃいちゃしてる人)と闇(それを見て殺意丸出しにしてる人)が垣間見えるリア充最大のイベントである。

 

 

 

非リアの方には申し訳ないのだが、俺こと神栄 碧はどちらかというと光の方である。

 

 

 

なぜなら………

 

 

 

 

 

 

彼女がいるからだ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

===========================

 

 

12月24日、クリスマスイブ。

 

 

 

冬休みなので神栄は朝に寝て昼に起きるという超不健康な生活を送っている。

 

 

だが今日は珍しく夜にしっかり寝て、朝に起きた。

 

 

現在朝9時

 

 

「ふわぁああ〜〜……今日も積みゲーの消化するか…」

 

 

そう言って乱暴に積まれたゲームのケースを崩す。

 

 

 

バラバラになったケースから無作為に選んだゲームが今日のお供である。

 

 

 

今日は理不尽ゲーとして知られる『みんゴル〜7人の勇者と魔王〜』だ。

 

 

メインはゴルフゲームと言ってるくせにバトル要素が9割で、レベル上げに時間がかかる上、ミッション内容が鬼畜過ぎるゲームだ。

 

 

ちなみに初っ端のミッションは

『パー5のコースをバーディー以上でキメろ』だ。鬼畜だよね?鬼畜……だよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神栄はゲームを起動しようとボタンを押した時。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン!!!

 

 

 

 

 

 

 

とベルが鳴った。

 

 

 

何だ?何か頼んどいたっけ?と思い出そうとすると、今度はノックをしてきた。

 

 

 

「はいはい俺は居ます居ます。せっかちな人だなぁ……って」

 

 

 

 

ドアを開けて出てきたのは、矢田 桃花だった。

 

 

 

 

「……随分珍しい人が来たもんだな。どうした?また買い物か?」

(第64話、第65話、第66話参考)

 

 

 

「ううん、違うよ。今日は……その……」

 

 

 

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

「デ……デートをしたいな………と」

 

 

 

「ファッ!?!?」

 

 

 

 

 

突然のデート宣言。ワタシカノジョイルケドアナタジャナイノ。ドウシヨウ。

 

 

 

「もしかして……予定ある?」

 

 

 

 

「いやいやいや!?無いよ!全く無い!」

(積みゲーの消化あるなんて口が裂けても言えない!)

 

 

 

 

 

こうして神栄の忙しいクリスマスイブが始まった。

 

 

 

===========================

 

 

 

笑顔で歩く矢田の隣では、眠気に襲われている神栄がいる。

 

 

「………何買うんですかね」

 

 

 

「んー?何かなー?」

 

 

 

 

「………え」

 

 

 

まだ決まってないのか。

 

 

「そっか。ならその辺フラフラして行くか」

 

 

 

「うん!」

 

 

 

何という笑顔……!眩しい!!

 

 

 

 

 

 

 

数十分歩いて、矢田が何かを見始めた。

 

 

 

「あ………」

 

 

 

それに気づいた神栄は

 

 

 

「どうした?なんか欲しいもんあったのか?」

 

 

 

「え?あ、その……」

 

 

 

 

「よし、行こうか」

 

 

 

 

そう言って神栄は手を出した。

 

照れっとしながら矢田は神栄の手を握った。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

「これは………カフェ?」

 

 

 

「うん。私の好きなものがあって……食べたいな〜って思って……」

 

 

 

「そっか、ならいいぞ。食べるか」

 

 

 

 

「うん!」

 

 

笑顔!最高!!

 

 

 

 

 

 

店に入るとカップルがやたら多い。非リアには耐えられない空間だろう。

 

 

 

まぁ、非リアじゃないですけどね。

 

 

 

 

 

非リアじゃないんですけどねぇ!?

(大事な事なので2回言いました)

 

 

 

 

一席だけ空いてたので、そこに座ると店員が笑顔でメニュー表とお冷を持ってきた。

 

 

「今日はクリスマスイブなので、特別なイベントがあるのですが、ご存知ですか?」

 

 

「……は?知らないんですk「はい。知ってまーす」

 

 

 

え!?知っててきたの?

 

 

ハメられた……?

 

 

 

「では説明は省きますね。ごゆっくり〜」

 

 

 

 

「………で、なに。特別なイベントって」

 

 

 

店員が去った後にボソッと神栄は矢田に聞く。

 

 

 

「んーと、何というか……カップルっぽい事を複数回すれば割引されるんだよ!」

 

 

「何その曖昧な表現。カップルっぽい事って何」

 

 

「例えば………キ………とか」

 

 

 

「……?」

 

 

 

「そそそんな事より注文しようよ!」

 

 

 

 

結局何が言いたかったのかよくわからなかったが、とりあえず注文する事にした。

 

 

 

「お待たせしましたー」

 

 

「オレンジジュースください」

 

 

 

「『お1つ』ですね?」

 

 

「え、2…」

 

 

「『お1つ』ですね?」

 

 

 

何この圧力。怖い怖い超怖い。

 

 

「じ、じゃあそれで……」

 

 

 

「かしこまりました♡」

 

 

殴りたい、この笑顔。

 

 

 

「あとはカルボナーラ1つお願いします」

 

 

 

矢田が頼むと、店員は去っていった。

 

 

 

 

(どっちも1個?俺だけ食べるの?)

 

 

 

「楽しみだねー」

 

 

 

「え!?あ、そうだな」

 

 

そこから沈黙が続いた。

 

 

 

 

 

 

数分待つと、オレンジジュースとカルボナーラが来た。

 

 

 

 

 

「どうぞ」

 

 

 

「………………ナニコレ」

 

 

 

 

別に珍百景とかでは無いのだが、ジュースの隣にあるストローがもう、アレである。

 

 

 

 

 

 

 

"恋人同士が飲むときのあのストロー"

 

 

 

 

 

1つとか言うからなんか怪しいと思ったが正解だった。

 

 

 

 

「おい………!」

 

 

「さぁ、飲もう」

 

 

 

「さぁ、じゃねーよ、何でだよ」

 

 

 

「………………割引の為?」

 

 

「え、あ、そうなの?」

 

 

 

 

てっきりリア充感を演出してたのかと思ったが違うのか。

 

 

 

まぁ、割引の為なら………。

 

 

 

2人は顔を近づけ、ストローを口に付ける。

 

 

 

店員がジロジロと見ているのが見える。

 

 

 

「……美味いな」

 

 

「……そうだね」

 

 

 

会話がすぐ終わってしまう。

 

 

 

割引の為に神栄は何かを犠牲にした気がした。

 

 

 

矢田は嬉しそうだが……。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

先にオレンジジュースを飲んでしまったので、次はカルボナーラを食べなければならない。

 

 

 

「な、ん、で、フォークが1つなんだよ!」

(それって間接キスしろって事だよな!?!?)

 

 

 

 

 

「まぁまぁ……」

 

 

 

 

そう言って矢田はカルボナーラにフォークを刺し、くるくると巻く。

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

「はい、あーん♡」

 

 

 

 

 

「………え。嘘だろ……!?」

 

 

 

 

「嘘じゃないよ。はい、あーん♡」

 

 

 

 

まさかここまで恥ずかしいとは……。神栄がもう2度とやらないと心に決めた瞬間である。

 

 

 

 

「あ……あーん」

 

 

 

 

 

 

 

その時。

 

 

 

 

 

 

パシャッ!

 

 

 

 

と光と共に音がした。

 

 

 

 

 

 

 

神栄はフォークを噛んだままヌッ!と立ち上がり、音と光があった方向へゆっくりと歩き始めた。

 

 

「え…神栄君?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………おい」

 

 

 

 

 

「は………はい……」

 

 

 

撮ってしまった店員は涙目で返事をする。

 

 

 

「それ…貰っていいかな?」

 

 

「は………はい……」

 

 

 

 

反抗したら殺されると思ったのか、素直にカメラを渡した。

 

 

 

 

ピピピピピ!!

 

 

 

ものすごい速さで神栄はフォルダにあった先ほどの写真を消し、最後に……、

 

 

 

 

 

 

グシャッ!

 

 

 

とカメラを握りつぶした。

 

 

 

 

 

「あああぁっ!カメラ!なんてことするんだ君!」

 

 

 

 

 

 

「金ならいくらでも払ってやるから2度と撮るな。これからやる事全部」

 

 

 

 

 

 

神栄は財布から3万円を取り出し、店員に渡した。

 

 

 

「わかったな?」

 

 

 

 

「は……はい…」

 

 

 

中学生(15)VS店員(20代)は、神栄の圧勝で終わった……。

 

 

 

 

 

 

席に戻ると今度は神栄が矢田に食べさせた。

 

 

 

 

矢田はとても美味しそうに食べるので、神栄が自分で食べてしまう。

 

 

 

 

「あぁ!私が食べさせるの!食べちゃだめー!!」

 

 

 

 

結局神栄は全部食べた。美味しかった。

 

 

 

 

 

 

 

===========================

 

 

 

割引とか言ってた割には結構な金を取られた。多分神栄がやらかしたから普通料金で支払わせたのだろう。

 

 

 

 

 

 

「何だったんだあの店は……。2度と行かん」

 

 

 

 

「まぁ…楽しかったからいいじゃん……」

 

 

 

「矢田が楽しかったならいいけど…」

 

 

 

「…え?」

 

 

 

 

「次、どこ行く?」

 

 

 

神栄は顔を赤くしながら矢田の方を見て呟いた。

 

 

 

 

「次は……あそこ行こう!!」

 

 

 

 

指をさした先には、おもちゃ屋があった。

 

 

 

 

 

「あーそっか、弟いるんだっけ。いいぞ、行こうか」

 

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

ここでさりげなく矢田は神栄の手を握ろうとしたのは、ここだけの秘密である。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「弟はどんなものが良いって言ってたんだ?」

 

 

 

 

「えーっとね、ラジコンって言ってたなー」

 

 

 

「わかった。んじゃ買ってくるわ」

 

 

 

 

「え!?いいよいいよ、私お金もらってるから、そのくらいなら……それに、前にもこーゆー事あったし……」

 

 

 

 

 

 

「いや、今日は結構迷惑かけたというか、いろいろ申し訳ないなーって思って……だからいいよ。そんくらいは払うって」

 

 

 

神栄は性能の良いラジコンを探し、手に取るとレジへと向かった。

 

 

 

「……碧君のバカ!そのくらいって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまで明るかった空も、今は暗くなってきた。

 

 

現在夕方の5時。

 

 

 

「んじゃ、帰るか」

 

 

 

「うん…」

 

 

 

 

帰り道、矢田は神栄の左手を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

────あと数センチ、近づけば触れる事ができる。

 

 

 

 

 

 

 

勇気を出して触れようとしたその時。

 

 

 

 

 

 

 

「なんかこれ、夫婦みたいだな」

 

 

 

 

 

「…え?」

 

 

 

 

「自分の子供にプレゼントあげる為に、2人で買い物に行って、その帰り道にこーやって歩いてるのが、なんか夫婦みたいだなーって」

 

 

 

 

「うん………そうだね」

 

 

 

 

 

矢田は近づけていた途中の手をだらんと下ろした。

 

 

 

 

 

まだ、これは今度のためにとっておこう……と。

 





今日は矢田さんでしたが、明日は誰でしょうね……?


それと、データ交換の件まだお待ちしてますよ!
(とかいいつつまだ来てない)

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