課題「今夜は寝かせないゾ☆」
作者「死ね」
そんなわけで狂気編第4話です。
「神………栄!?」
頭からは血が少し、いや、結構出ていて、固まっている。
半裸の状態で、歯をギリギリとさせている。
みんなはいつもと相当違う神栄を見て、ゾッとしている。
中には、目を閉じてしまっている人もいた。
「見ての通り、神栄君だね。どうする?助けるのかい?」
「…………をした………!」
穴から脱出した殺せんせーは、顔を真っ黒にしてシロの方を向いた。
真っ黒の時の状態は、ど怒りの時である。
殺せんせーは口をガパァ……と開けた。
「神栄君に何をした……!!!」
「…………知らないね、というか、それを知った時にはもうお前は死んでるさ」
「……!?」
「そういえば、彼の実力を測る為に、『ある実験』をしたんだ。相手は知ってる人がいるだろう。鷹岡 明だ」
「…………!!!!」
覚えている。みんなの体にウイルスを入れ、みんなを苦しめた最低の人間。
今は多分、刑務所にでも居るのだろう。
「彼と戦ったんだ。当然、鷹岡にも本気でやってもらう為にある条件を出してね。『この戦いに勝てば、今まで犯してきたことを全て無かったことにする』だ。彼はもう、本気だったね、ナイフまでもって、完全に殺す気だった」
「…………?」
「でも、結果は一瞬だった。
鷹岡の負けだ、しかも1発で殺られた」
「…………え?」
「その後も鷹岡は戦ってた。だが、神栄君はおもちゃのように扱ってたよ。投げたり、踏み潰したり、彼の顔は、戦った後原型を留めてなかった」
すると、殺せんせーはシロに問いかける。
「それと……神栄君に何の関係があるんですか……!?」
「知らないね、でも、この状況でそんなこと言えるのか?」
「何を……………………ハッ!」
殺せんせーは気づいてしまった。
すでに、神栄が目の前にいることを。
神栄は手を後ろにして、殺せんせーには見えないようにしている。
ここからナイフを当てるには少し時間がかかる。
その時、殺せんせーは避けれる気しかしてなかった。
所詮憎悪を煽っただけ。この程度なら楽だ、と。
早く正気に戻し、いつものようにさせようとしていた。
だが、それはただの目標で、結果はまた違う。
瞬間、神栄の手から鞭のようなものが出され、神栄はそれを思いっきり振った。
「完全体の神栄君が鞭を使用した時の最高速度はマッハに近い状態かそれ以上だ。流石にあんたも避けられないんじゃないか?」
「…ッ!!!」
反応が少し遅れたせいで、殺せんせーは触手を2本斬られた。
神栄はすかさず、追撃。
神栄は鞭を捨て、ナイフでの斬撃に移る。
今まで見せたことのない技術を駆使し、殺せんせーを苦しめた。
そして、その攻撃で触手を1本失った。
合計3本。戻るまであと少しかかる。
「…………神栄君!正気に戻りなさい!」
「聞こえないハズだ。集中してるからね」
殺せんせーの言葉は無情にも届かない。
「……………………」
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戦いは一方的だった。
避けては斬られ、避けては斬られの連続。
しかしだんだん斬られることは少なくなった。
「慣れてきたか………なら作戦変更だ。奴らを標的にしなさい」
指を指された方向には、E組の生徒がいた。
神栄は方向を変え、E組のいる場所へと向かう。
「嘘だろ………!?やめろ神栄!」
神栄は急に走り出し、標的を決める。
標的は……………。
神崎 有希子だった。
逃げて!みんな逃げて!
茜音さんマジ空気です。
明日……あ、今日か、
今日古文のテスト返ってくるわ……怖いよ。
テストの結果は87話のあとがきに書いてます。随時更新ですよ。