神栄 碧と暗殺教室   作:invisible

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今回、ヴァンクリーフさんとコラボさせていただきました。


霧島君のキャラが壊れてるかもしれませんが、お許しください。


僕が今まで書いてきた話の中で、一番文字数多いです。

いつもの7倍もありますよ!





茶番編
コラボ企画、『暗殺教室 新たな仲間は殺人鬼!?』×『神栄 碧と暗殺教室』前編


とある日、神栄 碧は特に目的もなくゲームセンターへ行った。

 

 

 

 

 

 

「久しぶりの外出だな……できれば変な奴には会いたくねぇな……」

 

 

 

そんなことを言いながら、神栄は1人、歩いている。

 

 

 

 

 

椚ヶ丘市にある大きなゲームセンター、都内でもなかなかない大きさで、ほぼ毎日なんらかのゲームの大会があるらしい。

 

 

 

特に出るわけではないが、景品次第では出る。

 

 

 

まぁ、そんなこと言っても、ロクなものではないことくらい俺は知っている。

 

 

 

 

 

正直、お菓子とかいらねぇんだよ。せめて現金にしやがれ。

 

 

 

 

============================

 

 

 

ゲームセンターに着くと、やはり人が多い。

 

 

だが、今日は空いてる方だと思う。

 

 

 

 

酷い時なんかゲームセンターにすら入れないから、マジで。

 

 

 

まず変人(主にE組の奴ら)がいないことを確認する。

 

 

 

よし、いない。

 

 

 

「んじゃ……なんかやろっかな……」

 

 

 

神栄が最初に向かった場所は、コインゲームがある所だ。

 

 

 

何千枚かストックがあるから、今日はそれで行こう。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

コインゲームにおいて重要なのは、「慢心」だと俺は思う。

 

 

「あ、これ行けんじゃね?」とか思ったらもう負けである。

 

 

 

そうなったら最後、コインが無くなるまでその気持ちは消えることはない。

 

 

 

だから、慢心は敵だ。

 

 

 

チャリン、とコインを投入し、大量のコインを下の段の方に落とす。

 

 

すると、なんかフィーバータイムに突入した。

 

 

 

で、なんかルーレットしたら、約500枚コインが上の段に落とされた。

 

 

 

その結果、コイン1枚で手に入れたコインの数、なんと50枚。

 

 

うわぁお、流石俺。

 

 

 

コイン1枚を使って、後はストックした後、神栄はアクションゲームをすることにした。

 

 

 

シューティングゲームだったら、学校の授業でそんな感じのはやってるし、余裕だろう。

 

 

 

 

いざ出陣!と思った瞬間、

 

 

 

 

 

『対戦を申し込まれました!やりますか?』

 

 

と画面に出てきた。

 

 

 

「あ?」

 

 

隣を向くと、青い髪の奴がこちらを見てニヤニヤしている。

 

 

 

殴りたい、あのニヤけ顔。

 

 

 

神栄はもちろん『はい』を選択し、勝負が始まる………。

 

 

 

 

(ギッタギタのメッタメタにしてやらぁ……!)

 

 

 

 

 

 

 

============================

 

 

 

 

一体どういうことだ。

 

 

 

 

青髪のヤツ、弱すぎる。

 

 

 

対戦申し込んどいて、これはないだろ。

 

 

 

神栄があっさり勝つと、青髪はこちらへやってきた。

 

 

 

「おい……名前教えろよ」

 

 

初対面でこれですか、

 

 

 

「あ?まず自分から名乗るべきだろ、負けた奴」

 

 

 

「………負けた奴、じゃねぇよ、俺は霧島 漣だ。お前は?」

 

 

 

「神栄 碧だ。よろしく………」

 

 

 

「お前強すぎるだろ、なんであんなことできんだよ」

 

 

 

霧島クンはなんか……その……うん。

 

 

言っちゃあ悪いけど、ゲームの才能……ないのかもしれない。

 

 

 

 

 

「バカか、お前が弱すぎるんだよ、対戦申し込んどいてあれは流石にねぇだろ」

 

 

「なんだと……?だったら他の勝負行くぞ!」

 

 

 

「上等だ、精神的に殺してやる」

 

 

 

「殺させるのはお前の方だ」

 

 

 

 

 

第2回戦、ルーレットゲーム

 

 

 

2人の設定した勝負の内容は、『先にスリーセブンを出した人の勝ち』だ。

 

 

 

「んじゃ行くぞ」

 

 

「お、おう」

 

 

 

 

試合(?)開始。

 

 

「とりゃ!うりゃ!」

 

 

 

霧島はテキトーにやってんな……。これじゃあ勝てねぇだろ。

 

 

 

一方神栄は、

 

 

 

「………こんな感じか?」

 

 

 

ダダダン!と素早くボタンを押す。

 

 

 

 

すると、なんということでしょう。

 

 

 

真ん中の列に綺麗に7が3つ横に並んでるではありませんか……!

 

 

 

 

「何…………だと!?!?」

 

 

 

「これが、じ、つ、りょ、く、の、さ☆」

 

 

 

我ながら恥ずかしいな、これ

 

 

 

「う………うぜぇ……」

 

 

 

 

 

 

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第3回戦、UFOキャッチャー

 

 

勝負の内容は、

 

 

『一回100円のUFOキャッチャーを使い、500円まで使って何個景品を取れるかで勝負する』だ。

 

 

 

 

「………こんな感じか?」

 

 

 

神栄は地味にUFOキャッチャーが初めてである。

 

 

他人のやってるのは何度か見たことはあるものの、実際にやったことはない。

 

 

まぁ、1、2回戦勝ってるし、一回くらい負けてもいいよね!

 

 

 

 

 

 

 

と、思ったのだが、それだとなんかプライドが許さなくなってきた。

 

 

 

やっぱ勝つわ。絶対勝つわ。

 

 

 

100円を投入し、ゲームスタート。

 

 

 

「なんか……上手い人ってこんな感じでやってたよな……」

 

 

 

カチッとボタンを押し、景品を落とす。

 

 

「よっしゃ、まずは1個……だ!?」

 

 

 

隣をみると、霧島は一回のゲームで小さい景品を複数個取っている。

 

 

 

こいつ……UFOキャッチャーだけ出来るのかよ!

 

 

 

「………負けましたわ、UFOキャッチャー『だけ』は負けを認めてやるよ」

 

 

 

「はぁ?負けを認めたってことは、全部の勝負においで負けを認めたってことだろ!」

 

 

 

「なんでそうなるんだ!話が飛躍しすぎだろ!!だったら他の行くぞ!ほら!」

 

 

 

霧島を連れて行こうとした時、ゲームセンター内のアナウンスが聞こえた。

 

 

 

『えー本日はゲームセンターにお越しいただき、ありがとうございます。本日はこのゲームセンターが出来た記念日です。今日は様々なジャンルを『2人1組』で行う大会を開催したいと思います!景品は素晴らしい物を用意しております!参加する方は入口へと来てください!』

 

 

 

 

神栄は、「景品は素晴らしい物」と聞いた瞬間、出ることを決めた。

 

 

霧島も、「景品は素晴らしい物」と聞いた瞬間、出ることを決めた。

 

 

 

「「なぁ……」」

 

 

 

2人の声がかぶると、2人は顔を赤くして、お互い別の方を向いた。

 

 

 

 

「なんだよヘボ野郎」

「なんだよとはなんだ見た目ヘタレ野郎」

 

 

 

 

「「あぁ!?」」

 

 

 

 

 

============================

 

 

「めんどくせぇ奴だ……お前」

 

 

神栄はもう、呆れている。

 

「それはこっちのセリフだ、ヘタレ」

 

 

霧島はまだやる気のようだ。何こいつ怖い。

 

 

「大会か……1人で出れないものかね……。『1人』で」

 

 

 

「そこを強調すんなヘタレ…………あ、いいこと思いついたよ」

 

 

 

「あ?」

 

 

「この大会内でも、俺らで勝負しようぜ」

 

 

勝負ってことは、またさっきみたいな感じのことなのか?

 

 

 

自分から死にに行く行為をする霧島は、ちょっと痛い子なのかな?

 

 

「………なかなか面白いこと考えちゃうな……ヘボ」

 

 

ついに霧島のあだ名にも『野郎』が抜けた。

 

 

 

「だろ?だったら参加しようぜ……地獄を見ろ、ヘタレェ!」

 

 

 

 

 

………後でこいつぶっ殺すわ……マジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

大まかに現在の展開を説明しよう。

①ゲーセンに来た。

②イライラする奴(霧島)と会った。

③やっぱ俺マジゲーム強い。

④大会に出る事になった。←今ココ

⑤その大会で戦う事に。

 

 

 

「すみません」

 

 

 

俺と霧島は2人1組の大会に出る為に、カウンターにいるお姉さんに声をかける。

 

 

 

「大会に出たいんです。エントリーお願いします」

 

 

 

「分かりました。仲良いんですね」

 

 

 

 

笑いながら言うとお姉さんの言葉に俺の顔と霧島の顔が歪む。

 

 

 

 

「「誰がこんな奴と」」

 

 

 

霧島の声と俺の声が被り、無言で胸ぐらをつかみ合う。

 

 

 

「け、喧嘩はダメですよ! 」

 

 

 

「お姉さんの頼みなら仕方ないですね」

 

 

 

瞬間、俺の手は霧島の胸ぐらから離れ、制止に入ろうとしたお姉さんの手を掴む。

 

 

 

 

「チッ。ヘボがチャラチャラしやがって………」

 

 

 

 

「あぁ? ヘタレは黙ってなさい」

 

 

 

両者睨みあう。

 

 

 

「あ、あの。ここで他のお客様のご迷惑になりますし………手を離して頂かないとエントリーも出来ないのですが……」

 

 

 

お姉さんが顔をひきつらせながら言っている。お仕事も大変だなぁ。俺のせいなんだけどさ………本当、ごめんね、お姉さん……。

 

 

その後、エントリー完了。

 

 

 

「大会開始時刻は30分後です。遅れずに来てくださいね」

 

 

 

天使のような笑顔を浮かべてそういうお姉さんに手を振ってゲーセン内に戻る。

 

 

 

「さて神栄。どう時間潰す? またやるか? UFOキャッチャー(笑)」

 

 

 

「UFOキャッチャーはやるか。これ『だけ』はマジでお前には勝てねぇ」

 

 

 

 

「ほほう?結構思い切る奴なのか。

俺は嫌いじゃないなぁ」

 

「黙れ、他の勝てるからいいだろーが」

 

 

 

「他のは俺勝てないけど……勝てる奴呼べば……ねぇ? 」

 

 

 

(ゲームが出来る奴とは俺(霧島)義姉、霧島 翠の事だ。手先が器用なのでゲーム類は上手いと思う)

 

 

 

 

「は、ん、そ、くだろーが……まぁ、多分勝てるよ?大体の人には」

 

 

俺が勝てないのはせいぜい神崎くらいだけだ。

 

 

 

 

 

 

「デスヨネー」

 

 

 

ま、まぁ、ともかく俺達はアクションゲームやら音ゲーやらをし、30分潰した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果

0勝12敗0分。

 

 

 

「ぜんっぜん勝てないな……」

 

 

 

全部俺様の圧勝。流石俺、超かっこいい。

 

 

 

「つーか……お前は、なぜ勝てもしないゲームを挑む」

 

 

 

「勝てる可能性が1%でもあるなら、俺は挑み続けるぞ」

 

 

「すんげぇカッコイイこと言ってるけど、言ってる奴がアレだからなぁ………」

 

 

 

「ヘタレに言われたくはねぇ」

 

 

俺はまだ霧島とやりたいけど、そろそろ大会の時間だな………。

 

 

大会アナウンスの時は《様々なジャンル》って言ってたから、なんでもやるんだろーけど。

 

 

 

「行くぞヘボ」

 

 

 

「分かってるよヘタレ」

 

 

 

再度両者睨み合う。 回りの客が俺達を避けて通る。背景に「ゴゴゴゴゴゴ」とか流れてそう。

 

 

 

大会会場に行くと、みんながこちらを向く。正確には俺に目が行っている。

 

 

 

 

やっべぇ俺超有名人。いつかジャ○ーズからスカウトくるかも。

 

 

 

 

 

『第1戦はコチラぁぁぁ! ゲーム好きなら1回はやった事があるのであろう人気アクションゲームぅぅぅ!バイ○ハザード3ぃぃぃ!』

 

 

 

バイオ○ザードとな。また古典的なの選んだな。

 

 

 

「よし、作戦の発表だ。ヘボは黙って『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』作戦やってろ」

 

 

 

「悪いのはゲームの銃だ。本物の銃と比べて軽すぎるんだよ。フルメタルにさえなってない。反動もナシ。出来るわけないね」

 

 

「確かに……わからなくもないかもしれない」

 

 

 

 

 

(日頃本物の銃をぶちかましていた俺があんな軽い反動もない銃上手く撃てるわけないっつーの……)

 

 

 

「あ?なんだよ。本物撃った事あるみたいな事言いやがって」

 

 

 

「ある」

 

キッパリいうと神栄の顔がひきつる。

 

 

 

 

「………ん?」

 

 

 

 

『次のチームはぁぁぁ! 神栄&霧島チームだぁぁぁ! 』

 

俺達のチームが呼ばれ、ゲーム台の前に立つ。

 

 

「役に立てる事はないだろうが、出来るだけ死なないようにするわ………」

 

 

 

「本当、そうしてくれ」

 

 

 

 

============================

 

 

 

 

俺達のゲームが終わり、順々にみんなのゲームも終わる。

 

『第1ゲームバイ○ハザード3の結果発表ォォ! 1位のチームは~……神栄&霧島チームだぁぁぁ!!』

 

 

 

(神栄ゲーム上手すぎだろぉぉぉ!神栄1人で敵を倒し、敵も近付かせない。アシストも完璧じゃねーか!)

 

 

 

 

 

 

「神栄には一生ゲームで勝てないか………」

 

 

 

霧島は実力さを認める。

 

 

 

「認めんのか」

 

 

 

「お前が凡ミスしない限りね」

 

 

 

(まぁ、神栄に限って凡ミスは少ない……ってないとは思うが。コイツのゲームの上手さは異常だよ)

 

 

 

『第2戦はコチラぁぁぁ! UゥゥゥFOォォォキャッチャーぁぁぁ!!』

 

 

 

 

「さっきからテンション高いんだよ司会の人!」

 

 

霧島、よくぞ言った。

 

 

 

 

「ああ、確かに何言ってるのか分かんないな。今のはかろうじてUFOキャッチャーだって分かったけど」

 

 

 

 

 

 

「それなら……次は俺の番だな………」

 

 

 

神栄達は知らない。

ここから、この大会の本質だという事を………。

 

 

 

============================

 

 

 

UFOキャッチャー・ルール説明

500円で3回出来るUFOキャッチャーで大きな(高さ40㎝程)のぬいぐるみを3つ取る。

 

 

 

「楽勝楽勝♪」

 

 

 

霧島はそういってUFOキャッチャーに向かった。

一方、俺は怪しいと思っていた。

 

 

 

(いくら難しいと言ってもこれはおかしい。霧島は例外として、この課題は難しすぎるだろう。3回で3個手に入れろって事は、ミスが許されない又はミスしたら1回で2個取らないと課題クリアは不可能だ。いつも行っている大会はこんな感じのやつじゃないのにな………)

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリア♪」

 

 

 

あっという間に3つのぬいぐるみを取る霧島。何か考えているかは知らんが俺の背中をポンと叩く。

 

 

 

「どうしたヘタレ神栄」

 

 

 

「ヘタレいうなヘボ霧島。なんでもねぇよ」

 

 

 

俺は考えても仕方ないと思い、思考を中断した。

 

 

 

『おおっとォ!?最初にゴールしたペアは!神栄&霧島チームだぁぁぁ!!神栄は以前にもなんどか優勝しているがぁ!霧島は知らないぃぃ!』

 

 

 

 

 

「黙ってろ!」

 

「つーか、俺二回くらいしかこの辺の地区の大会参加してないぞ?」

 

 

「え?」

 

 

「いや、なんか記念の大会ばっか参加してて、圧倒的に勝っちゃうから、なんか………な」

 

 

「ド……ドヤ顔うぜえええええ!」

 

 

 

「あ、ぬいぐるみはそのまま貰えるらしいぞ」

 

 

(やったぁ!ぬいぐるみGETぉ!霧島はぬいぐるみ大好き。自分の名前呼ぶの恥ずかしっ!)

 

 

 

「………お前一人でなにやってんだ?」

 

 

「う……うるせぇよ!なんでもねぇし!?」

 

 

「怪しい……」

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、この課題をクリアした人達が申請に来る。5人程がゴールした時に、タイムアップのアナウンスが流れる。

 

 

 

 

『タァァァイムアァァッップ!!それでは第3戦はぁぁぁ………もぐら叩きぃぃぃ!!』

 

 

 

もぐら叩き!?

 

 

 

『パーフェクトクリアが条件だァァァ!!』

 

めんどくさっ………!

 

 

 

「まぁ余裕だろ? んじゃやるか」

 

 

 

俺はもぐら叩きの台まであるき、早速始める。

 

 

「〜〜♪♪」

 

 

(わぉパーフェクトクリアじゃん……鼻歌とかしながら余裕じゃん、流石神栄だ。これは負けを認めざるを得ないな……)

 

 

 

 

 

「俺もやんなきゃいけないみたいだな………嫌いなんだよなぁ、もぐら叩き……」

 

 

 

ハンマーを持った霧島。そして、出てきたもぐらを叩く。瞬間、もぐらは粉砕される。

 

 

 

霧島の手にあるのはゲーム用の物ではなく、鉄で出来た本物だった。

 

 

 

「うぉい霧島!?てか、ハンマー違うの確認しろよクソ運営!」

 

 

 

 

「あははははは」

 

 

 

霧島は乾いた笑いを出す。

 

「弁償額は60万です。払えないならこちらへ」

 

 

 

霧島は領収書を書いて店員に渡す。

 

 

「まぁ、金だけは腐って落ちて肥料になる位あるからね………さて、気を取り直して!」

 

 

 

見事パーフェクトクリア。

 

 

「やれるなら最初からやれよ……」

 

 

 

「行けるさ! もぐら叩きは反射神経さえありゃ出来るんだしね」

 

 

(てか……今の所はあいつと戦えるようなゲームが出てきてないな……)

 

 

 

『残りチームは2組! まずは神栄&霧島チーム! そしてもう1組は、大会4連覇中の最強ルーキー!水地&佐渡チームだぁぁぁ!!』

 

 

 

知らないけど………強いんだろうね。最強ルーキー(笑)って呼ばれるくらいだもんね。

 

 

 

てか、最強なのはこの俺なんだけど、その辺勘違いされると困るわ。

 

 

 

 

============================

 

 

 

さて、再びゲームセンターの真ん中辺りにある場所に戻り、対戦ゲームの発表があった。

 

 

 

『決勝戦は………3回戦行います!』

 

 

 

「へー、それで?」

 

 

 

クソ……霧島の野郎、予選でUFOキャッチャーやったから完全に俺に任せる気だろ……

 

 

 

『と言うかアァァァ、決勝戦では『協力』という言葉が重要になってきますううう!そこでえええ!3回戦行われるゲームのうち、3つは協力するゲームとなっておりますううう」

 

 

 

全部じゃねぇかよ!

 

 

 

てか……こりゃまずいな……。

 

 

 

ここに来て協力プレイとか、俺らを殺しにきてるだろ。

 

 

 

『第1回戦んんん!大画面大富豪ウウゥウウ!!!』

 

 

「おお、大富豪ならヘボでもいけるだろ。こりゃ勝ったな」

 

 

 

『ルールは普通の大富豪と同じです。ですが、このゲームはポイント制です。1位の大富豪は3ポイント、2位の富豪は2ポイント、3位の貧民は1ポイント、ビリの大貧民は0ポイントです。まぁ、1、2位を取れば勝てるってことですよ』

 

 

 

協力もクソもない気がするが……まぁいいだろう。

 

 

『それと、味方なら手札を公開し合うことができます!!!』

 

 

 

よし、勝ち確定だわ。

 

 

 

「なぁ……俺大富豪勝ったことないんだけど……」

 

 

 

 

「嘘つくな霧島ァ、ここに来て冗談キツイぞ」

 

 

「いや……マジで」

 

 

 

 

『では、試合開始です!!』

 

 

 

いや、待ってくれよまだ霧島との話し合い終わってないから……。

 

 

 

 

 

この際仕方ない。なんとかやるっきゃないな……。

 

 

 

 

 

 

 

大富豪は運だ。

 

 

いいカードがあれば勝つ確率は上がるし、いいカードが無かったら負ける確率が上がる。

 

 

だから、カードの神様、オラにジョーカーを分けてくれ!

 

 

………そしてカードが配られた。

 

 

 

 

「………あ?」

 

 

 

霧島は俺の手札を見ると……。

 

 

 

「弱すぎるぞ、お前」

 

 

 

「黙れお前……見せてみr……」

 

 

 

 

見た瞬間わかったよ。

 

 

 

こいつ強すぎる。

 

 

 

ジョーカー持ってるし、キングと2なんて4枚持ってる!

 

 

 

最強すぎて笑うことしかできなかった。

 

 

「ははははっ、これ、引き分け狙いで行くか………」

 

 

 

 

============================

 

 

 

結論を言おう、俺らは引き分けではなく勝った。

 

 

 

 

何故かって?

 

 

 

 

 

相手が想像以上にバカだったからさ。

 

 

 

確かに最強ルーキーではあるらしいが、こーゆーゲームは苦手なようだ。

 

 

 

バカで本当に助かったよ……。

 

 

 

 

『第2回戦んんん!予選でも行ったシューティングゲームううう!!!ですが、ルールが違います」

 

 

ハイテンションからの冷静な声をやめてもらえますか?笑ってしまう………。

 

 

 

 

『ルールは……

一つ!お互い死んではいけない!

二つ!相手を先に2人倒したら勝ち!

です』

 

 

先ほどのシューティングゲームは、的を当てるゲームだった。

 

 

だが、やることは変わらない。

 

 

 

でも……1対2ってつらいな……。

 

 

(この時点で霧島君はカウントされてません)

 

 

 

「よし霧島………行くぞ」

 

 

 

「お………おう」

 

 

 

◇◇◇

 

 

『試合開始ぃぃいいいい!!』

 

 

パァン……!

 

 

 

『霧島君、アウトです』

 

 

 

「はぁぁぁぁああぁ!?」

 

 

「やべ、殺られちった」

 

 

 

 

 

『神栄君、霧島君の拳銃拾ってください』

 

 

「あ?いいのか………?」

 

 

 

霧島はハッと気づいた。

 

 

「神栄!それは罠だ!拾うな!」

 

 

 

「あ?何言ってんd………」

 

 

 

パァン……!

 

 

 

 

 

『神栄君、アウトです』

 

 

 

なるほど、そーゆーことか。

 

 

 

拾ってる時、俺は完全に無防備だった。

 

 

 

そこを狙ったということか、流石だ。

 

 

 

『続いて第3回戦!最終戦です!!内容は…………!

 

 

 

 

 

 

 

 

UFOキャッチャー!!!!!」

 

 

 

 

「なん…………だと!?」

 

 

 

霧島が立ち上がる。

 

 

 

『ルールですが、今回は交互に景品をキャッチしてもらいます。それで、先に10個手に入れたチームが優勝です!』

 

 

 

「俺がなんとか足手まといにならないようにすればいいのか……」

 

 

「そーゆーことだな」

 

 

 

 

霧島、神栄の順でついに最終戦が始まった。

 

 

 

「はい」

 

 

『おおおっとぉ!?早くも霧島&神栄チームは一個手に入れたぁ!』

 

 

相変わらずうるせぇ。

 

 

『ここですかさず水地&佐渡チームも手に入れたぞぉぉお!?』

 

 

 

「俺か……。いけええええ!」

 

 

 

ポロっと景品が落ちた。

 

 

 

「おい……外すなよ!」

 

 

 

「いや……これも作戦の一つだ」

 

 

 

 

 

霧島は落ちた景品の場所を見る。

 

 

 

「なるほど……そーゆーことね」

 

 

 

次に、霧島の番。

 

 

 

『おおおっとぉ!?霧島&神栄チーム!一気に2個取っただとぉ!?』

 

 

 

そこから、神栄はあえて景品を落とさず、霧島に取ってもらう、の連続だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして………。

 

 

 

 

『優勝は……霧島&神栄チームだあああああああああ!!!』

 

 

 

 

「「よっしゃあああ!!」」

 

 

 

2人は勢いあまってハイタッチをした。

 

 

「「あ」」

 

 

霧島は顔を赤くし、くるっと後ろを向いてしまう。

 

 

「まぁ、今回ばっかりは助かったよ、ありがとな」

 

 

 

神栄は手を霧島の前に出した。

 

 

 

「お……おう……」

 

 

 

============================

 

 

「「で、景品は?」」

 

 

 

2人は先ほどお世話になったお姉さんの元へずんずんと歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「景品は………お二人の……友情ですよ………」

 

 

 

2人は理解するのに数十秒かかった。

 

 

 

「…………はぁぁ!?」

 

 

「ふざけんな!誰がこいつなんかと………!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、まぁ確かに、こいつはあんま好きじゃねぇが、同じ境遇にあってる奴だ。またこーゆーことして楽しみたいな」

 

 

霧島はまた地味にカッコイイことを言ってきた。

 

 

「ああ、そうだな。これからもよろしく………」

 

 

 

 

「おう」

 

 

 

2人は、ガシッと手を掴み、(少し嫌だが)友達?になった……。

 

 

 

ストーリーは違いますが、後編に続く………。

 

 




いかがでしたか?


半分僕が書き、半分ヴァンクリーフさんが書いてくれたものを加筆、修正した感じなので、少し変かもしれませんが、まぁ許してください。


後編はヴァンクリーフさんの作品内のみで見るとこができます。


この機会にぜひ『暗殺教室 新たな仲間は殺人鬼!?』を見てもらえればこちらとしても嬉しいです。


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