【完結】エレイン・ロットは苦悩する?   作:冬月之雪猫

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エレインがちゃんと主人公するよう、ちょっとストーリーを変更して更新再開します。


第六話「クィディッチチーム」

 窓の外には満天の星空が見える。

 レイブンクローの談話室で六人の影が暖炉の炎によって背後の壁に投影される。

 談話室は甘い香りに満たされていた。暖炉の火に炙られたマシュマロやリンゴ、パイナップルの香りだ。

 暖炉の前の柵に串に刺したお菓子や果物を並べ、トランプに興じているのは私の他にハーマイオニー・グレンジャー、レネ・ジョーンズ、アラン・スペンサー、カーライル・ウエストウッド、そして、ジェーン・サリヴァン。

 少し前までは他にも生徒達の姿がチラホラ見えたのだが、みんな寝室に引っ込んでしまった。

 ホグワーツに入学して一ヶ月。私はこの五人と行動を共にする事が多かった。明確な線引があるわけじゃないけど、寮内で幾つかのグループが出来上がっている。これは魔法薬学や呪文学でグループ行動が多い事に起因していると私は見ている。

 基本的にグループ分けは三人一組が多く、アランがちょくちょくレネを奪っていくものだから、仕方なくレネの抜けた穴を埋める奴を探す必要に迫られた。その時に声を掛けたのがジェーンだった。彼女は夜更かしが大好きで、昼間はいつも眠そうに授業を受けている。まあ、それでも教師に当てられたらスラスラと答えが出て来るあたり、彼女も確かにレイブンクロー生だ。

 陽炎の如く揺らめく暖炉の火が心を落ち着け、適度に焼けたお菓子やフルーツに舌堤を打ち、私達は穏やかな時間を過ごしていた。暖かな空気と適度な満腹感に身を委ねて、何時しかレネとハーマイオニーは絨毯の上でウトウトし始めていた。アランは愛おしそうにレネをソファーに運ぶ。私もカーライルと共にハーマイオニーを運んだ。起こさないように慎重に……。

 ジェーンに協力してもらって、二人を部屋に運び込む時、覚えたての物体浮遊呪文が役立った。

 二人をベッドに叩きこむと、窓の外を眺めた。

 見ると、満月の輝きが顔を出している。空気が綺麗で、夜に輝く光源が無いホグワーツの城から見る夜天の空はまさに輝きを放つ宝石のよう。

 

「……楽しいな」

 

 一人呟くと、私もベッドに入り、目を閉じた。

 

 ◇

 

 翌日、けたたましいノックの音で目が醒めた。

 吃驚して外に飛び出した私を出迎えたのは興奮した様子のジェーン・サリヴァンだった。彼女が朝から目をパッチリさせている事は非常に珍しい。今日は空から槍が降って来そうだ。

 窓から降り注ぐ太陽の日差しが彼女の豊かなブロンドに反射して目が眩みそうになる。背後には彼女のルームメイトであるエリザベス・タイラーの姿もある。

 何事かと聞くと、ジェーンは起きたばかりだと言うのにペコペコのお腹に我慢出来ず、早くご飯を食べに行こうと起こしに来たらしい。

 はた迷惑な奴め、眉間に皺を寄せながら思った。私はもっと優雅に朝を過ごしたい性分なのだ。

 ジェーンは不満気な表情を浮かべる私に構わず、部屋の中に入って行くと、未だ目を覚まさずに布団を抱き枕のように抱き締めて、幸せそうに涎を頬に垂らしているレネのベッドに向かった。何時もは銀色のリボンで結んでいるたっぷりとした金髪が派手に広がっている。涎が垂れていなくて、寝相が良ければ御伽噺のお姫様と言われても驚かない程愛らしい寝顔のレネに対し、ジェーンはまったく容赦が無かった。

 

「レネも起っきろぉ!」

 

 問答無用でレネの布団を引き剥がした。

 

「ニャアアアアアアアァァア!?」

 

 暖かい布団の温もりが一瞬で消え去り、代わりに冷えた外気に身を晒らされ、レネは飛び起きた。

 彼女のあんな大声は初めて聞いた。

 

「おっし、起きたなレネ! おはよう!」

 

 頭が目覚め切ってないのか、レネは辺りを何度も見回して、それからジェーンに視線を向けた。

 

「えっと、あれ? おはよう? あれ?」

 

 何が起きたのか分からず混乱しながらレネは小首を傾げた。ジェーンの悪行に気付いている二人は呆れたように肩を竦めた。

 直後、もう一人の眠り姫にも惨劇が巻き起こった。

 

「ひひゃぁぁぁあああ!?」

 

 レネとハーマイオニーが着替えるのを待ち、私が「んじゃ、行くぞ!」と言うと、一同は大広間に向かって歩き出した。

 途中、廊下を歩いていたアランとカーライルも合流し、大広間に到着すると、揃って目を丸くした。普段見慣れている筈の大広間が様変わりしていたのだ。空中にカボチャをくり抜いたランプが浮かび、天井にはコウモリの姿がある。

 

「あ、そっか! 今日はハロウィンだった!」

 

 ハーマイオニーはポンと手を叩き言った。

 

「あら、あなた達もハロウィンの飾り付けを見たくて早起きした口かしら?」

 

 声のする方に顔を向けると、そこには一学年上のチョウ・チャンの姿があった。

 

「おはよう」

 

 チョウの挨拶に返事を返しながら席に座った。朝食はコンガリと焼いたクロワッサンにジャムを付けて食べ、コーンポタージュで体を温めた。目玉焼きも黄身が確り半熟で、付け合せのポテトサラダとトマトも新鮮で素晴らしい味だった。

 ここの料理人達はいい仕事をする。会う事があれば感謝の言葉を振り撒きたい気分だ。

 

「今日は何をしようか?」

 

 食事が終わり、デザートのイチゴケーキを食べながらエリザベスことリザが言った。彼女はパドマやアンソニーと行動を共にする事も多いけど、私達と一緒に行動する事も割合多い。

 今日はハロウィン・パーティーがあるから授業は午前中の魔法薬学と変身術だけで終わり。午後から夕方に掛けては自由時間になる。

 

「ねえ、みんなでクィディッチの練習を見学しに行かない? 実は今日、レイブンクローの代表選手達が競技場で練習を行う予定らしいのよ。友達はみんな寒いから嫌だって言うの。もし良かったら付き合ってくれない?」

 

 チョウの言葉にアランとカーライルは乗り気じゃない表情を浮かべたが、ジェーンが真っ先に「賛成!」と叫び、私達も直ぐに続いた。寒空の下に出るのは億劫だが、クィディッチとやらには興味がある。エドから最初に聞いた時はドン引きだったが、私も大分魔法界に馴染んできたという事だろう。

 あの引っ込み思案で自分の意思をあまり主張しないレネでさえも瞳をキラキラ輝かせながらうんうんと頷いている。

 クィディッチには魔法使いを熱狂させる魔力があるようだ。

 

「折角だからお昼は競技場でお弁当なんてどう?」

「お弁当!?」

「ど、どうした?」

 

 いきなり立ち上がって叫ぶジェーンにアランがビックリドッキリといった感じで聞くと、彼女は興奮した面持ちでビシッとアランを指差した。

 

「だって、お弁当だよ!? 競技場でお弁当を食べるんだよ!! これが興奮せずにいられるもんか!」

「まったくね」

 

 ジェーンの言葉にうんうんとリザも頷いている。アランはそんな二人に呆れたような表情を浮かべた。

 

「テンション低いわよ、アラン!」

 

 いつの間にか背後に回ったチョウがアランの両手を持ち上げた。まるで、バンザイをしているみたいな格好を取らされ、アランは青筋を立てながらチョウを睨んだが、チョウはどこ拭く風といった様子で無視した。

 

「アラン! 競技場でお弁当を食べる。この楽しさが分からないのかね?」

 

 チョウが瞳をキランと光らせてアランの頬を押しながら聞くと、アランは若干苛立ちながら「はぁ?」と言った。

 

「自然を満喫しながら友達と一緒にちょっと冷えたお弁当を食べる! 素敵じゃない!」

「いや、大広間で熱々のご飯を食べてから行った方がいいと思うんだけど……」

 

 低血圧なカーライルは呆れたように言う。

 

「分かってないわね、カーライル!」

 

 ハイテンションな先輩に呆れたような視線を向けるカーライルの頬に人差し指を突き立てながらジェーンが言った。

 

「お弁当の魔力をわかってないわ。お弁当というのは言ってみれば遠足の必需品! お弁当と言う存在そのものが既に遠足を満喫する上での必須アイテムなの! たとえ、ちょっと冷たくなってて、ついでに競技場自体吹く風が冷たくて体を震わせる事にもなるでしょう! それでも! お弁当は不思議とこの世のあらゆる贅沢を尽くした料理以上に味わい深い存在となるのよ!」

 

 ジェーンのちょっとわけの分からない演説に対して、アランは顔を引き攣らせた。

 

「な、何を言ってるのかサッパリだよね、レネ?」

 

 アランが助けを求めるようにレネに問い掛けると、レネは瞳をこれでもかというほど輝かせていた、

 

「私もお弁当を皆で食べるのって素敵だと思うよ!」

 

 鶴の一声。もしくは胸三寸。

 その言葉にアランは疲れたように溜息を吐いた。

 

「まあ、諦めろよ」

 

 ポンとアランの肩を叩きながら、私は止めを差した。

 

 ◇

 

 午後になり、チョウが人数分のお弁当を持って合流し、私達八人はクィディッチ競技場に向かった。競技場には既にレイブンクローのクィディッチチームの選手達が集まっていた。

 

「こんにちは! 今日は見学を許可して頂き、ありがとうございます」

 

 チョウが先輩らしく率先してチームのキャプテンらしき人に頭を下げる。すると、キャプテンは「いいって事よ」とニッコリ微笑んだ。

 

「君達は未来の仲間になるかもしれないしね。よく見ておきたまえ」

 

 キャプテンはそう言うとチームメイト達を集めた。

 

「今日はこの子達が見学する事になった。分かっていると思うが、後輩達にだらけた練習など見せられん。いつも以上に真剣に取り組むように! それと、今日の練習は折角だから総合練習とする」

「オッケーッス! うおお、燃えてきたッス!」

 

 箒をブンブンと振り回す赤毛の女の子に金髪の少女がゴホンと咳払いをした。

 

「箒を乱暴に扱ってはいけません。後輩達に示しがつかないでしょう」

 

 ブルーの瞳を鋭く細める少女に赤毛の少女は慌てて頭を下げた。

 

「す、すいませんッス、メアリー先輩!」

「反省なさいね、シャロン」

 

 ペコペコと頭を下げるシャロンにメアリーは溜息混じりに言った。

 

「すまんな、みっともない所を見せちまった。ここはいっちょ、仕切り直して、自己紹介をするよ。俺はジェイド。ジェイド・マクベスだ。気軽にキャプテンかリーダー、もしくはジェイド様と呼べ!」

 

 高慢にそう言い放つジェイドに私達だけでなく、シャロンやメアリー、それに他のチームメイト達までもが白け切った表情でジェイドを見た。

 

「ま、まあ、キャプテンと呼んでくれ」

 

 空気に耐えられなかったのか、ジェイドはそう言って今度はメアリーの肩を抱いた。

 

「こいつはメアリー・ミラー。美人だろ? 俺の嫁さんなんだな、これが!」

「え、お嫁さん!?」

 

 レネが驚いてメアリーを見つめると、彼女はコホンと咳払いをした。

 

「正確には婚約者です。学生の内は結婚出来ませんから」

「まあ、未来の嫁さんって所だな。おっぱい大きいだろ。俺が育てた!」

 

 そう言い放つジェイドに私達は大いに引いた。アランはそっとレネをジェイドから遠ざけている。

 

「リーダー! 引いてるッスよ! 新入生達」

 

 シャロンのつっこみにジェイドは「ゲッ!」と焦りながら語り出した。

 

「い、言っておくがな、メアリーは俺の許婚だから俺色に染め上げているだけであって、別に赤の他人のおっぱいまで揉んだりはしないぞ!」

 

 そこじゃない。ジェイド本人以外の全員の考えが一致した。

 

「リーダー! また新入生達引いてるッス! かく言う私もドン引きッス! この変態!」

「へ、変態言うんじゃない! ま、まあ、とにかく次だ。次! シャロンとハロルド! お前等は自分で自己紹介しろ!」

 

 若干ショックを受けた表情でジェイドが言うと、彼に冷たい視線を送りながらシャロンと銀髪の少年がレネ達に近づいてきた。

 シャロンは近くでみると、まるでアイドルのように愛らしい顔立ちだった。

 

「私はシャロン・ニコラス。シャロンって呼んで欲しいッス!」

 

 独特の訛りが気になるが、少なくともジェイドよりはまともな気がしたので、ホッとしながら「よろしく」と返した。

 すると、入れ替わりに銀髪の少年が――密かにシャロンを自分の体でジェイドから守りながら――口を開いた。

 

「やあやあ、僕はマイケル・ターナー。マイクって呼んでくれ。僕とシャロンはチェイサーだ。クァッフルをゴールに叩きこむのが仕事」

「あ、ちなみに俺はキーパーだ。んで、メアリーがシーカー」

 

 ジェイドの紹介にメアリーは競技場の端にあるゴールポストを指差した。

 

「キーパーはあそこに見えるゴールポストを守るポジションです」

「んで、シーカーはスニッチを追い掛けるのが仕事ってわけだ」

「スニッチ?」

「そうさ。君はクィディッチの試合を見た事が無いのかい?」

 

 私が頷くと、ジェイドはニッコリ微笑んだ。

 

「スニッチってのは凄い早さでフィールド中を駆け回る胡桃くらいの大きさの金のボールの事だ。そいつを捕まえるとゲーム終了。スニッチを捕まえたシーカーのチームには150点が加算される。まあ、今日は実際にスニッチを飛ばしてキャッチする練習もするから、楽しみにしておきたまえ!」

「おう!」

 

 その次にジェイドは少し離れた場所に立っている二人の男女を指差した。

 

「あいつらはチサト・シラユキとスヴォトボルク・アダイェフスカヤ。チサトは日本からの留学生で、ボルクはロシアからの留学生だ。どっちも気難しい性格のカップルでな。二人共ビーターだ。チームメイトをブラッジャーから守るのが仕事。愛想は無いが、頼れる奴らだ」

 

 黒髪の東洋人の女性はチラリと此方に視線を向け、小さく頭を下げた。筋骨隆々な大男の方は視線を向けるだけ。

 どちらかというと根暗っぽい雰囲気だ。

 

「最後はアリシアだな」

 

 ジェイドが呼び掛けると、栗毛の女の子がレネ達の下に駆け寄って来た。

 

「へへへ、アタシはアリシア・フォックス。アリスかシアって呼んでくれて構わないよ」

 

 ニッと笑いかけるアリシアに「おう!」と返す。幼気な顔立ちで、同い年くらいに見える。

 

「わかった。よろしくな、アリス!」

「おう!」

「それじゃあ、早速練習を開始するぞ」

 

 ジェイドが言うと、メアリーが私の下へやって来た。他の面々の前にもそれぞれチームのメンバー達が並ぶ。

 

「まずは見学者諸君を箒で観客席まで連れていってあげよう」

 

 そう言うと、先輩達はそれぞれ箒に跨り、後ろに乗るよう後輩達に合図した。チョウは若干警戒心を抱きながらジェイドの後ろに乗っている。

 すると、ふわりと箒が浮かび上がり、凄まじい速度でフィールドを翔け回り始めた。アリスの後ろに乗せられたレネは悲鳴を上げている。

 先輩達は楽しそうに笑いながら遊覧飛行を続けた。数分の間、交代で私達を乗せ、フィールドを飛び回った後、先輩達は私達を観客席に降ろした。

 初飛行体験はまさに衝撃的だった。箒に跨って飛ぶなんて間抜けだと思っていたのに、今では自分の力で飛び回ってみたいという欲求に胸がいっぱいとなっている。

 

「さあ、見ていてくれたまえ!」

 

 練習が開始すると、さっきまでの変態っぷりが嘘のようにジェイドは厳しいキャプテンへと変身を遂げた。ビーター二人がブラッジャーをチームメイト目掛けて殴り飛ばし、チェイサー、シーカー、キーパー問わず、全員が至近距離から迫るブラッジャーを回避するという壮絶な練習風景に思わず息を呑んだ。

 チェイサーの練習では全力で妨害に掛かるビーターコンビの攻撃を回避しながらチェイサー三人がゴールを目指す。ビーターがブラッジャーの対処を完全に放棄している為にチェイサー達はブラッジャーの突撃にも注意しなければならなかった。

 キーパーの練習は特に激しく、全員が協力してゴールを狙って来るのをジェイドが一人必死に防御する。

 激しい練習風景を見ながら、チョウが空いている席に弁当を広げた。

 

「これは確かに、普通じゃ味わえない美味しさだね」

 

 お弁当を食べていると、アランは「なるほど」と言いながらサンドイッチを頬張った。

 

「でしょでしょ!」

 

 とチョウはアランの感想にご機嫌だ。

 そうこうしている内に練習は更に苛烈な内容になっていった。

 シーカーの練習は最後だった。日が暮れ始めた頃にジェイドが金のスニッチを取り出すと、スニッチは元気良く空に舞い上がった。

 

「君達も参加してみるか?」

 

 ジェイドが観客席で見学していた私達に向かって叫んだ。

 みんな顔を見合わせると、パッと顔を輝かせてフィールドに降りて行った。

 その間にシャロン達が私達用の箒を用意してくれていた。

 

「レイブンクローチームは代々クリーンスイープ7号を使ってるんだが、俺達は個人用の箒も持ってるんでね。そっちを貸し出してあげるよ。どれも使い易い箒ばかりだ」

 

 私はメアリーのシルバー・アローを借り受けた。既に製造中止になった箒らしい。追い風に乗れば時速112kmまで出るのだと彼女は少し誇らしそうに言った。

 人数が多いからとアランとハーマイオニー、カーライルの三人は参加を辞退し、残ったメンバーは空に舞い上がった。

 そのすぐ傍にジェイド達も浮上して来る。

 

「暗くなるまで、君達でがんばってスニッチを追い掛けてみたまえ。完全に暗くなったら危険だから降りて貰う。スニッチはメアリーが確保するから心配しなくていい。さあ、スタートだ」

 

 私達が必死に目を凝らしてスニッチを探し始めると、メアリーが箒に跨ったままカメラを構えた。記念だと言って、何枚かシャッターを切った。

 

「後で現像してプレゼントします」

 

 そう言って、メアリーが降りて行くと、私は遠くの空に光る物体を見つけた。金のスニッチだ。


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