インフィニタスポテンシア~無限の可能性~   作:北欧狐

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ゼ〇カ「北欧狐。さくせんはどうするの?」

狐「さくせんは『ハーメルンにガンガンいこうぜ』だ。」

どうも。ゲームでのプレイスタイルがSAOのブラッキー先生に似ている北欧狐です。やっぱり遠距離より近距離で削った方が早いと思う。とか、言いつつ本当はただ遠距離が苦手なだけだったり。

そして、奇跡的な2話連続投稿。いや、本当は前回のと一緒に書いていたのですが「これ分けた方が良くないか?」ということで分けました。

それではどうぞ。(*・ω・)つ


更織家に殴り込みじゃあ~。

数日後。昼休み。

 

「輝、少しいい?」

 

俺がスマホでチェス(相手はグランドマスター)と熱い闘いをしていたら水色の髪をした女子生徒が話しかけて来た。

 

「なんだ。簪か。どうした?」

 

彼女名前は「更織簪」。日本政府御用達の暗部「更織家」の次女だ。先日姉のの方から「仲直りの手伝いをしてほしい。」と頼まれ協力し、更織姉妹は仲直りできた。

 

「助けて。」

 

「はっ??」

 

「ごめん。省略しすぎた。」

 

本当にな。

 

「実は、お姉ちゃんが「更織楯無」を継ぐことになったの。でも、楯無は更織家の当主。当然、自由は無くなる。今みたいにあなたと普通に会うことも出来なくなるの。それが嫌でお姉ちゃんが昨日私に「楯無を継ぎたくない。自由を失いたくない。輝君と会えなくなるのは嫌。」って泣いてた。だからお姉ちゃんを助けて!」

 

簪が泣きながら言ってきた。そこまで言われたらやるしかねぇな。確かに、あいつといるのはたのしいからな。

 

「ところで、襲名式はいつだ?」

 

襲名だから1、2週間はあくだろう。

 

「明日」

 

思いの外、近日だった。

 

―――――――――――――――――

 

今俺と簪は更織家の門の前にいる。流石名門。門が木製だけどでかい。

 

「準備は良い?」

 

「もちろんだ。いつでも行ける。」

 

「それじゃぁ「ちょっと待て。」どうしたの?」

 

「何しようとしてんだ?」

 

「何って、一応襲名式の最中だろうからインターホンを」

 

「おいおい、俺たちは襲名式をぶち壊しに来たんだ。インターホンなんかいらねぇよ。」

 

「じゃあ、どうするの?」

 

「こうすんだ…よっ!!」

 

俺は、ドアを蹴り飛ばした。中には似たような着物を着た男たちが数十人と刀奈と恐らく刀奈たちの父親がいた。

 

「何者だ!貴様は!」

 

「白銀輝。ただの簪のクラスメイトでただの刀奈の友達だ。この襲名式をぶち壊しに来た。」

 

「ふざけるな!貴様ら!やれ!」

 

父親(仮)の命令で男たちが一斉に襲いかかって来た。俺は殴ったり、蹴ったり時には相手の胸ぐらを掴んでそのまま頭突きをかました。

 

数十分後

 

その場に立っていたのは刀奈と簪、父親?と俺だけだった。

 

「あんたに聞きたいことがある。楯無を襲名したら友達とはろくに遊べず、友人関係にも制限されるのは本当か?」

 

「当然だ。楯無を継ぐと言うことは更織の当主になること。それなのに友人と遊ぶ、ましてや遊びなど「ふざけるなよ?」何っ!?」

 

「ふざけるなっつってんだよ!なんで当主になったからって遊んじゃいけないんだよ!なんで友人関係すら文句言われなきゃいけないんだよ!刀奈は簪に泣きがら言ってたらしいぜ。「継ぎたくない。自由を失いたくない」って。それなのに父親のあんたが娘の涙無視してどうすんだよ!親ってのは自分の子供のことを何よりも大事にするもんだろ!娘の涙を!自由を無視して何が暗部だ!何が名家だ!泣いてるやつ無視してまで守るくらいならそんな家……俺がぶち壊してやる!!」

 

言ってやった。俺が思っていることを。ふと見たら簪が泣いていた。刀奈においては号泣していた。お父様(笑)は顔を真っ赤にしてご立腹だ。

 

「貴様!言わせておけば!「止めないか。馬鹿者。」先代!?どうして!?」

 

じいさんが出てきた。あれが15代目楯無か。にしても半端ない存在感だ。お父様(爆)とは大違いだ。

 

「彼の言う通りだ。我々は日本を守る暗部だ。それなのに娘のことをかんがえられぬとは。情けないものだ。それにもう「更織家」はいらないかもしれんな。」

 

「先代!?」

 

「最近は、日本政府からの依頼もない。娘には自由を棄ててしきたりを押しつけようとする。それなら無くても良かろう。」

 

「お爺様……「それにワシも夢があったからのぉ」お爺様?」

 

「実はワシ旅館をやってみたくてのぉ。これを期に旅館でも開くか。よしっ!15代目更織楯無最後の命令じゃ。旅館を開くぞ!」

 

「「「えーーーー!!!」」」

 

一同騒然。そらぁ驚くわ。俺も驚いてる。

 

「それでは刀奈よ。お主は自由じゃ。彼と簪と一緒にカラオケでも行って来なさい。」

 

「ありがとうございます!お爺様!」

 

そう言って刀奈は自分の部屋に走って行った。

 

「というわけで、ワシらの代わりに日本を、世界を頼んで良いかのぉ。「白夜の黒十字」さんや。」

 

やっぱり気づいてたか。

 

「もちろんです。あとは任せてください。15代目。」

 

こうして暗部「更織」は長い歴史に幕を降ろした。

 

そして数ヵ月後…………

 

 

 

 

 

本当に和風旅館『更織』を開いた。

 

マジかよ……。

 





どうでしたか?刀奈と簪の更織家としての能力はこの後も使われる予定です。ちなみに、駅で簪が輝に頼んでいるシーンを若干涙目になりながら書いてました。自分で書いている内容で泣くとかwww

それではまた。感想、アドバイス待ってます。

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