篠ノ之箒は想い人の夢を見るか   作:飛彩星あっき

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強襲、悪夢の四天王

 鈴の声が、確かに聞こえてきた瞬間。私は心の中にひとつの鎧の形を描き出していった。

 

 そう、ほんの少し前にフランスでイザベル――シャルロットに聞いたのと同じ言葉、そしてパリで一度やった行為。

 

 自分を信じ、思いを込めて。

 

 心の中で真紅の装甲、非固定部位と次々形成していき、そして――。

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 現世に蘇った記憶の鎧は、瞬く間に四肢を拘束する鎖を破壊。自由になった直後、私は忌々しいモニターを破壊し外へと飛び出していった。

 

脱出艇だった船の装甲へとX字状に切れ込みを入れて、戦場の真っただ中へと突入していく。

 

「鈴!」

 

 風が頬に当たっていった瞬間、ハイパーセンサー越しに見えてきたもの。それはISが半透明の状態となった親友が、重力に引かれて落下していく光景であった。

 

 黙って見ている事など到底できず、半ば無意識のうちに地面へと向かって非固定部位のスラスターを噴かそうとした――そんな時だった。

 

「篠ノ之! お前は今自分のことだけを考えるのサね!」

 

 オープン・チャンネルごしにアーリィ先生の声が響いたのに前後し、テンペスタが無事に鈴を空中でキャッチ。窮地を救ってくれた親友の心配はこれで必要ではなくなった。

 

 ……では、あとは!

 

「遅いっっっ!」

 

 瞬時加速を敢行するのに並行して、進行方向上にいたゴーレムへと攻撃。腕部の展開装甲を変形させ、剣を振り下ろすのと同時に衝撃波が発射され、温泉街で襲ってきた奴の同型機は瞬く間に、物言わぬ鉄屑と化していった。

 

 そんな時だった。

 

「させるかよッ!」

 

 急速にこちらに接近し、剣を構えた一式――否、安崎が迫る。

 

 クソ、最も厄介な敵と、こんな不安定な状況で戦わねばならんとは……! だが、まだだ!

 

「お前と遊んでいる暇はない!」

 

 諦めるにはまだ早い!

 

 そう思い、なるべく時間のかからない方法での牽制を試みつつも降下する動きが鈍ることは決してない。どんな危機的状況であっても、ここまで来たんだ。負けてたまるものか!

 

 だが。

 

「遅いんだよッ!」

 

 もう既に、奴は瞬時加速を使用して一気に接近を終えていた。

 

 移動途中の適当な位置で剣を投擲、私へと一撃必殺の光刃を喰らわせようとした――その時だった。

 

「――させるか!」

 

 一陣の風。

 

 そう形容するのが相応しいと思うほどに早い「何か」が瞬時加速とともに推参すると、風を切って迫りくる光の剣は真っ二つになり破損。鉄屑となった刀は、もぬけの殻となっている新宿の大地へと墜落していった。

 

 やがてその「何か」は優奈のすぐ前に立ち止まると、白い翼を持つ鎧を纏った姿を私達の前へと晒していく。

 

 光る剣を持ち、安崎と同じ顔を――いや、()()()()()()()()()()()()()

 

 その、名前は――!

 

「いち、か……!?」

「な、お前は……織斑一夏!?」

「遅いっての! ヒーローさん!」

 

 一夏の加勢に優奈は一瞬驚きを浮かべたものの、すぐに満面の笑みに代わってそんな事を口にした。

 

 この二人、前の世界ではそこまで親密ではなかったはずなのだが……。

 

「優奈……お前まで、来ていたとはな」

「どっかの誰かがチンタラしてて安崎倒さないもんだから、代わりに私がぶっ倒しにきてやったのよ!」

 

 その言葉に一夏は複雑な笑みを浮かべ、そんな彼の様子を見てから優奈は瞬時加速で移動。一夏の隣へと一気に距離を詰めて合流する。

 

「まぁ、こっから先どっちが先に倒しても恨みっこなしってコトで!」

「……分かった。だが、俺があいつを倒す事だけは変わらん」

「あっそ。それと――箒! アンタは楯無さんのところまで下がってて! 後は私達に任せてちょうだい!」

 

 あいつとの会話を終えると、優奈はこっちへ向いてそう指示を下してくる。

 

 実のところ、私も安崎には思うところはある……というか、出来ることならこの手で斬り捨ててやりたい。

 

 だが、今のネクロ=スフィア展開には限界があるうえ、拘束から脱けだした直後で身体もあまり調子がよくないと来ている。

 ええいッ――仕方、ないか。

 

「分かった! だが、確実に倒せよ!」

「あったり前じゃない! ね、一夏」

「……そうだ。だからお前は逃げてくれ、箒」

 

 なるべく明るく返す優奈と、どこかぎこちない口調の一夏。

 

 そんな二人の言葉を耳にしてから、私は楯無さんの待つ陣地へと一直線に降下していくのであった――!

 

 

 

 攻め込んだあいつらを東京で待ち構えて皆殺しにして、それから絶望した箒を殺す。

 次に更識のところに上がり込んで殺す。

 そうしてから、力を全部取り戻して。今度は一夏を無様に這いつくばらせ、首を刎ねる。

 

 その計画だった筈なのに、全てが瓦解しやがった!

 

「クソが……クソがぁぁぁッ!」

 

 聞いてねぇ、神崎のクソアマが来てるなんて!

 聞いてねぇ、こんなに早くパリから東京に攻めこんで来るだなんて!

 聞いてねぇ、更識の奴が専用機を持ってここまでしゃしゃり出てきて、こっちの無人機の群れを無効化するだなんて!

 

 どうしていつもいつも、俺の計画は、望みは――なにひとつ叶わねぇんだ!

 

「ふざけるな、ふざけるなぁぁッ!」

「ふざけてるのはアンタでしょ、このゾンビ野郎ッ!」

 

 予備の剣を展開した直後、瞬時加速して突撃したものの、優奈は距離を引き離してライフルで攻撃。

 しかも、そこに加えて。

 

「お前だけは、俺がぁッ!」

「織斑、一夏!」

 

 俺と同じ顔をした宿敵が、猛烈な勢いで上から斬りかかってきた。

 クソ、あいつを苦しめるためにこの顔にしたってのに……今はそうした事が、忌々しくて堪らない!

 

「皆の仇!」

「黙れ、この糞野郎!」

「どっちがぁぁぁッ!」

「黙れ、黙れ! 黙れぇぇぇぇッ!」

 

 乱暴に蹴りを叩き込んで、それから瞬時加速。距離を適度に話しつつも、牽制するために武器を構える。今のままの精神状態で戦っても勝てやしねぇが、だからと言ってクールダウンなんて出来るもんじゃない。

 

 クソ、どうすりゃいいんだ……!!? どうすりゃ!!!!

 

「誰も俺を認めなかった、お前と違って! そんな奴等、死んで当然だろうが!」

「……どこまでも、身勝手な!」

 

 少しでも落ち着くため、ずっと抱えていた呪詛を吐き捨てて、それに対して優奈が歯ぎしりしてから怒りの感想を吐き出していった。

 

 その、ときだった。

 

『一式様』

「なんだ!? 今俺は忙し――」

『四天王機、全機ともに最終調整完了。いけます』

 

 突如、プライぺート・チャンネルに割り込んできた、抑揚がない、機械的な女の声。

 それに対し最初は苛立ち混じりに返答したが……俺の言葉を遮ってまで告げてきた情報は素晴らしいものだった。

 

 これなら、いける!

 

『こちらの無人機による物量作戦は既に崩壊しています。かくなる上は、出すべきかと』

「……分かってる。出し惜しみするべきじゃねェって事くらいは……な」

 

 黙っている間に()()()は補足を入れてくるが……大丈夫だ、それくらい俺でも分かっていた。楯無以外の全員がこっちに向かってきている今、数の上での劣勢を覆すにはそれしかないってことくらいは……な。

 

 いいぜ、お前ら。

 

 こうなった以上は特別だ、本気でやってやる!

 

 瞬時加速で優奈から離れ、脱出艇に張り付くと。俺はある場所へと向けて大声で呼び出す。

 

「ここまで追いつめた事は褒めてやる! だが……いや、だったら! 出すっきゃねぇよなぁ!」

「お前、何を言って、まさか新型が!?」

 

 いきなり俺が脱出艇に向けてそう告げるのを、優奈は驚きと恐怖が入り混じった表情で見つめだす。まぁ元IS学園の才媛様だろうからすぐ察しはついたみてぇだが、現実は受け入れられないって具合だろうな……。

 

 まぁいいぜ、すぐに受け入れざるを得なくしてやるからよぉ!

 

「四天王機、全機発進しろ!」

 

 命令と同時、脱出艇は猛烈な勢いで崩壊。その中から、どの機体とも似ても似つかない奇抜なデザインの機体が四機も出陣。一気に敵へと迫る。

 

「クソ……一夏、アンタは箒達を守りに行って! 今あそこを狙われたらまずいッ!」

「分かった!」

 

 一夏を戦えない奴等への援護に向かわせたようだが、まぁちょうどいいかもしれねぇ。お楽しみは最後に、俺と四天王全員で潰すってかたちで取っておけるんだからな。

 

 さぁて、まずは無駄にこっちに刃向かおうと向かってきた奴等の殲滅からだ!

 

「やれ……四天王! 奴らを八つ裂きにしてやれ!」

 

 俺の掛け声に応じて先陣を切ったのは、透明な翼を持つ白いIS――「眷属機ホワイトウィング」。高速で飛翔し、鋭利なる両翼「スラッシュ・ヘルダイバー」でもって、ラウラを切り裂かんと迫る。

 

「どんなに素早くとも、所詮は――!?」

 

 動きをとめようとAICを使う気だったんだろうが、残念ながらそうは問屋が卸さない。

 

 こっちの機体は翼を一瞬煌かせると、次の瞬間そこから衝撃波を発射。瞬く間に第三世代兵装は故障し、ダメージが銀髪女を襲う。

 

 単一仕様能力、破壊魔鏡(ダイクロイック・ミラー)

 

 敵の第三世代以上の能力の発動、もしくはこっちの第三世代以上の機体に対する単一仕様能力を無効にして破壊する、対代表候補生どもに特化した力だッ!

 

「何だと――ぐぁぁっ!」

「ラウラッ! くそ、こっちにも!」

 

 両翼の斬撃によって吹き飛ばされたラウラに、救援として駆けつけようとしていたシャルロット。

 

 そんなあいつに迫ったのは鋭角的なシルエットを持ち、全身から電撃を放つ黒い機体――「眷属機ブラックリヴェリオン」。

 

 二体目の四天王機は右腕の大型のクロー「ファング・オブ・ディスオヴェイ」で、第四世代機を串刺しにせんと接近する。

 

「だけど、こっちだってぇッ!」

 

 シャルロットはさっきダーク・ルプス相手に披露していた楯殺しの発展武装を展開、そのまま応戦しようとするが――。

 

「甘ぇんだよ、やれ!」

 

 俺の言葉と同時に、こいつも単一仕様能力を発動。

 

 ドラゴンの翼を模した非固定部位。そのスリットを展開すると、そこから強烈な電撃を放出させる。

 

「出力が、どうして急に――くッッ!」

 

 電撃がシャルロットに当たると同時に、奴の機体の能力は大幅に減衰。逆にリヴェリオンの出力は瞬時に増強されていき、強力無比な攻撃が第四世代へと直撃する。

 

 単一仕様能力、幻影叛逆(トリーズンファントム)

 

 電撃を与えた相手に対して発動し、瞬時に敵の出力を半減させてその分こっちに加える、反逆の牙。

 

「シャルロットさん!? この……!」

「待つサね、こっちにも来る!」

 

 セシリアとアーリィが固まっていたところを襲撃するよう命じたのは、禍々しい外見が特徴的な紫色の機体――「眷属機ヴァイオレット・ヴェノム」。

 

 毒々しい外見の機体は、非固定部位の複合ユニットから赤い光の翼を展開、そこからビームを放たんとする。

 

「ですけど、そのような攻撃!」

 

 だが、この程度の攻撃を躱せないってワケじゃないのは承知済み。

 セシリアはそんな憎たらしい言葉を吐いて回避すると、続けてアーリィが口を開きだす。

 

「今度はこっちの番なのサ!」

 

 そう言って奴が展開したのは、見えざる風の槍の投擲。

 同時にセシリアはBTビットを展開して、俺の眷属へと向けて攻撃を放たんとする――が。

 

「そいつを待っていたぜェ! お前らが同時に第三世代兵装を使う、この時をなァ!」

 

 俺の言葉と同時に、ヴァイオレット・ヴェノムは非固定部位に収納されていた触手上のユニットを展開。

 アーリィとセシリアが放った風の槍とビットへ向けて伸ばすと――。

 

「な、なんですって!?」

「喰った……!!?」

 

 そう、奴らが驚いた通り。触手の先端に搭載された食虫植物を模したようなクローアームが展開され、俺の眷属に害なす武器を丸ごと()()()

 

 これこそが、こいつの本領発揮の条件だが――。

 

「まぁ見てろ、まだ終わりじゃないぜェ!」

 

 飲み込んだ直後、本体から怪しい緑色の光が漏れだすのを、セシリアとアーリィも警戒はしているんだろうが……まぁ、何が起こるかは分かるまい。

 

 なにせ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「お前の力を見せてやれ!」

 

 光が収まると同時に命令を下すと、奴の周囲の空間が湾曲。そして――。

 

「あれは、ビット……!?」

 

 出てきたのは、奴の言う通りBTビット。

 ほとんどブルー・ティアーズのものと同じだが、色だけは紫となっている。

 

 だがなぁ。驚くのは……まだ、早いんだよッ!

 

 セシリアとアーリィが唖然としている隙に、複製したビットはいったん消失、その性質を変化させていく。

 

 強烈な風がヴァイオレット・ヴェノムも巻き込んで吹き荒れると――次の瞬間。

 

「な、消えた――くっ!」

 

 おどろくセシリアとアーリィだったが、最後まで言葉を発することは叶わない。

 なぜならすでに、あいつらの後ろには俺の眷属の、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 単一仕様能力、捕食超越。

 

 敵の能力をコピーするのに加え、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()最強最悪の力。

 

 その力の前には、二代目ブリュンヒルデだろうが何だろうがゴミ屑みてぇなモンだ。

 

「皆!?」

「気をつけろ優奈、お前のほうにも――来ているぞッ!」

「そして、お待ちかね最後の機体だ!」

 

 今まで見せたことのないISの登場によって形成逆転され驚く優奈に、箒を守りつつも一夏は忠告するが……もう遅い。最後の一機は既に放たれ、あいつのアクシアへと向けて突撃を開始している。

 

 さぁて、お楽しみはこれからだ!

 

「ダーク・ルプス……違う、あれの有人機タイプか!?」

 

 間一髪のところで超巨大メイスをライフル先端の光刃で受け止めつつ、焦り混じりに感想を口にしていた優奈。

 

 奴の言う通り、この機体の名は「ダーク・ルプス・レクス」、つまりは原型ともいえる存在だ。

 

 だが、オリジナルの機体にはない装備もたくさん持ってるんだよ!

 

「な、腕が!?」

 

 テールブレードを想定してたんだろう。どう見ても背部に集中力を割いていた優奈は、あまりにカモが過ぎた。だから非固定部位がいきなり出現して、そこから腕が生えてきての殴打。それに奴は対処ができなかった。

 

 頭上から叩きつけるように攻撃して僅かな隙を作ると、即座に四本腕すべてに実弾ライフルを装備。かなりの量の弾幕でもってアクシアを潰さんとする。

 

「まだだッ!」

 

 小癪な事に、奴はそう吐き捨てると同時に前面へとスラスターを集中して瞬時加速。

 後退し、得意の遠距離戦闘へと持ち込む腹積もりのようだ。

 

どうやら、まだ諦めやがらないらしい……めんどくせぇ女だ。だけどな!

 

「こいつは、遠距離だってやれるんだよ!」

 

 非固定部位を収納し、新たに展開したのは大型のキャノン砲。そこから超硬度のISの装甲すら貫く槍状の弾丸を発射する――が、間一髪のところで奴の右側に逸れ、ダメージは回避されてしまった。クソッ、当たればあの女を殺せたってのに……!

 

「狙いが甘――!?」

 

 だが、怪我の功名とでもいうべきか。奴をビビらせるには十二分の威力だったらしい。

 

 まぁ、無理もねぇか……後ろのビルが、たった一発で崩れちまったんだものな。

 

「なんて威力……!?」

「そら、どんどん行くぜェ!」

「だったら!」

 

 次弾を装填したこっちに対し、向こうがとったのは射線上に身を乗り出しての突撃。なんだ、破れかぶれにでもなったのか……!? まぁ、こっちとしては好都合だがな。

 

 なんて、呑気に考えていた時だった。

 

「オルテュギア・シフト――発動!」

 

 奴はそんな言葉を叫ぶと、次の瞬間。なんとレクスのすぐ真上へと、いきなりワープしだしていた。

 

 だけどなァ!

 

「死ねッ! ――ハサミ!?」

 

 元々ダーク・ルプスの原型ってことはな、近接戦が得意ってことなんだよ!

 

 優奈が驚いた通り、再び四本腕モードに戻ったレクスが使ったのは超大型シザース。それをメインアームの両手を使って持ち、躱し損ねた奴のライフルを真っ二つにしてやる。

 

「だけど、そんなもので!」

 

 だが、本体にダメージを与えられなかった以上、奴が抵抗するのも当然だった。すぐに爆散寸前のライフルを放り投げ、目くらまし代わりにして。

 今度は両手にビームカービンを展開し、銃口から刃を伸ばしだす。

 

「これで、終わりだぁぁぁぁッ!」

 

 緊急の回避によって致命傷は避けられたものの、それでも完全に躱すことは叶わなかった。仮面に覆われた頭部に直撃し、徐々に罅割れて崩れ落ちていく。

 

 とはいえ本体は無傷。戦闘に支障はない、か……。

 一瞬焦ったものの、逆にラッキーだぜ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「――ッ!?」

 

 完全に崩壊した仮面の下、そこにあった無表情な女の顔を見た途端に。優奈は目を見開き、衝撃のあまり固まってしまったが――まぁ、無理もない話だろうな。

 

 なにせ、そこにあったのは――。

 

「おねえ、ちゃん……!?」

 

 偽骸虚兵と化してから、今まで温存していたあいつの姉。そして、俺を蘇らせた恩人兼バカ女――神崎零のものだったのだから。


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