再び人里に入る。
腹が減ったので、腹ごしらえできる店を探す。
蕎麦屋を見つけたので、入る。適当な席に座り、お品書きを見て、何を食べるか考える。
結局、普通のざるそばを頼んだ。
手を合わせてから、頂く。
箸で麺をつかみ、つゆにつけてから、すする。
「む」
美味い。久しぶりだからかもしれないが、今まで食べたことはないくらいに美味かった。
すぐに完食した。
勘定を払い、店を出る。
さてと。
人里を歩き、さっき見つけた店に寄る。色々な物が売っている店だ。
商品を見ていると、店主に声をかけられた。
「姉ちゃん、見ない顔だな」
「ああ、まだ来たばかりなんだ。あと、俺は男だから、そこのところよろしく」
「へぇ、そんな見た目で男なのか。変わってんな」
「よく言われる」
「来たばかりってんなら、上白沢先生には会ったかい?」
「ああ。子供を1人助けてな。それで」
「子供を助けたって、妖怪からかい?」
「そうなるな。小さい奴らだった」
「言葉も通じない部類のか」
「そうだろうな」
話しているうち、1つ思い付いた。
「店主、幻想郷の地図って、置いてないか?」
「地図?旅でもするつもりかい?」
「ああ」
「それなら、これがいいんじゃないか?」
店主が見せてきた紙。色々な場所への行き方や、道などが記されたものだ。
「お、これはいいな。幾らだ?」
「こんくらいだ」
代金を払い、受けとる。
「また来いよ」
店を出るときに、店主に言われた。
「ああ、ありがとう」
そう言って、店を出た。
さて、そろそろ寝る所を決めなければ。
人里のすぐ外にでもテントをはるか。それともストレイドの中で寝るか。
宿か何かあればいいのだが、今までそんな感じの建物は見つからなかったから、ないのかもしれない。
と、すれば野宿か。
そう結論付け、俺はいい場所を見つけるため、里の外にむかう。
少し人里の周りを歩き回り、結局入り口近くにする。
ストレイドに積んだ野宿道具を出さなければ。
呼び出したストレイドのキャノピーを開けて、ボックスから野宿道具をまとめて出す。
洗浄ユニットに入れっぱなしだった服も出し、畳んでボックスにしまっておく。
キャノピーを閉める。離陸しながら光学迷彩で姿を消すストレイドをみあげながら、できればどこかに停めておきたいのだがな、と独りごちた。
テントを建てる。
俺の持っているものは、全てが進化した科学の産物だ。テントも例外ではないが、組み立て方は昔ながらの物だ。
程なくテントが完成した。
寝袋などを中に置き、入る。
まだ外は明るい。しかし、疲れた。
寝袋には入らず、その上に寝転がる。
「………」
今日は濃い日だった。追っ手を殺し、旅に出て、異世界に来た。
これだけでこの疲れだ。これからどうなるのか。
考えるが、すぐに眠気に教われる。
このまま寝るのはまずい。夜、冷えるかもしれない。
もう寝てしまおう。そう考えながら寝袋に入り、すぐに意識は途切れた。
いるかどうかもわからない読者の皆様へアンケートです。
次回は妹紅が登場しますが、口調は原作よりのほうがいいでしょうか?
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なお、回答がない場合男口調となります。
期限は3月3日までとします。
回答よろしく御願い致します。
3/29
確認してみたところ、コメントでのアンケートは禁止でしたので、メッセージにて回答をお願いします。
すみませんでした。