緋弾のアリア 欲望の交差   作:彩花乃茶

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counttheMedal!現在オーズの使えるメダルは

タカコア×1
プテラコア×1
トラコア×1
ゴリラコア×1
ウナギコア×1
トリケラコア×1
バッタコア×1
ゾウコア×1
ティラノコア×1

サソリギジ×1


コアとスピリッツと魂のキック

 俺がヒステリアモードでオーズに変身して最上階へと目指して跳んでいる頃、1号と2号のダブルライダーはショッカーグリードに苦戦をしていた。

「ショォォォォォカァァァァッ!!」

 

「「ぐおぉぉぉぉっ!?」」

 

 ショッカーグリードの放ったエネルギー弾に吹き飛ばされてしまったダブルライダーはオールライダー達が戦う場所とは別の部屋まで転がってしまう。

「大丈夫か隼人?」

 

「あぁ・・・だがあれほどの怪人では俺達のライダーキックが通用するかどうか・・・」

 

 ショッカーグリードの戦闘力がこれまで戦ったエヴィル怪人以上と悟った2号は1号に対抗策を聞くと・・・1号は右の拳を強く握り握りながら立ち上がった。

 

「力が足りないならば俺達のライダーパワーを全開にしたキックを叩き込むだけだ。いけるな隼人!」

 

「当然だ!」

 

 そして1号に釣られるように立ち上がった2号はショッカーグリードを掴んで階段から飛び降りた。

「あの場では少し狭いんでな!場所を変えさせてもらうぞ!」

 

「ライダーきりもみシュート!!」

 

 ショッカーグリードをさっきまでディケイド達が十面鬼と戦っていた場所まで突き落とすと・・・1号が地面に叩きつけられたショッカーグリードに追い討ちを掛けるかのようにきりもみシュートを決めてやった。

「ショッカァッァァァ!!」

 

「「くっ!?」」

 

 強烈な光を放ったショッカーグリードから一旦離れたダブルライダーは、次々と放たれるエネルギー弾や火球を回避しながらも少しずつ近づいていく。

「仮面ライダーはどんなに強い悪にも屈しない!!」

 

「この世の悪はすべて俺達が打ち砕く!!」

 

 ダブルライダーはライダーチョップやライダーパンチといった必殺技でショッカーグリードの技を相殺しながらも少しずつショッカーグリードとの距離を縮めていく。

「おのれ!?・・・ショ、ショッカァァァァァァ!!」

 

 どんなに攻撃を喰らっても諦める様子を見せないダブルライダーの気迫に押され始めたショッカーグリードは少し焦ったような反応を見せながら空中に飛び上がった。

「行くぞ隼人!ライダーパワー全開だ!!」

 

「おうっ!!」

 

 ダブルライダーは空中に跳び上がるとそのまま飛んでいるショッカーグリードに脚を向ける。

「「ダブルライダァァァキィィィック!!」」

 

 1号と2号のダブルキックはショッカーグリードの攻撃を喰らっても怯まずに・・・そのままショッカーグリード目掛けて突き進む。

「「ウオォォォォォ!!」」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 そしてダブルライダーのキックを喰らったショッカーグリードは天井に叩きつけられてから足元へと落下すると・・・・

「ショオォォォォォカァァァァァッ!?」

 

 最後にそう叫んで爆発して辺りに無数のメダルが散らばった。

「やったな本郷!」

 

「あぁ・・・ん?」

 

 1号が何かに気づいて爆煙に視線を向けると・・・そこには空間の切れ目のようなものが発生していて、そこにオレンジのコアメダルが3枚吸い込まれていってしまった。

「本郷・・・今のはいったい?」

 

「分からない・・・おそらくはショッカーグリードがオーズのメダルを大量に吸収した力が俺達のライダーキックとぶつかり合ったことにより発生した次元の裂け目だとは思うが・・・」

 

 1号はその場に散らばるコアメダルを拾い上げようとすると・・・

「こいつはもらっていくで!」

 

 中央に置かれていた水晶玉からアックスが飛び出てきてメダルを何枚か拾い上げた。

「くっ!?新手か。ライダーチョォォップ!!」

 

 メダルをそれ以上奪われないように1号はアックスにチョップをしようとするも・・・そのチョップはアックスがベンタラに逃げ込んでしまったことにより当たらなかった。

「コアメダルはマッキーやカザリンが色々とやるために必要なんや。あんた等やオーズなんかには渡さへんで」

 

 そう言い残したアックスは1号と2号が見ている水晶に映らなくなってしまった。

「マッキー・・・ドクター真木のことか。どうやらエヴィルを抜け出た後も何かをしでかすつもりのようだな」

 

「おっと!それよりも残ったメダルをオーズに届けないとな」

 

 1号が真木博士の計画を怪しがる中・・・2号は4枚の赤いコアメダルとショッカーコア、そして見知らぬ桃マークのコアを拾い上げる。

「なぁ本郷・・・もしかしてこのショッカーのメダルもオーズが使うことができるんじゃないか?」

 

 2号は拾い上げたショッカーコアを1号に手渡すと・・・1号は何かに気づいたかのように足を進める。

「これはもしやイマジンメダルか。だとすればグリードのメダルとイマジンのメダル・・・そしてショッカーのメダル。もしかしたらこの3つの力を1つにすることができるのかもしれないな」

 

 ダブルライダーは再び最上階へと目指して走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

 ダブルライダーがショッカーグリードを倒した頃、他の仮面戦士達は自身の分身達と対峙していた。

「本物のV3の力と技を見せてやる!トォゥ!」

 

 跳び上がったV3は右腕にエネルギーを込めながら一気に振り下ろす。

「V3電熱チョップ!!」

 

 V3電熱チョップを喰らった偽V3は後ろに吹き飛ばされたが体勢を立て直そうとすると・・・V3はもう一度跳び上がっていた。

「V3フル回転キックッ!!」

 

 空中で前方に3回転をして勢いをつけたV3は両脚で偽・V3にキックを叩き込むと・・・・偽・V3は無言で爆発して消えていった。

「・・・分身は倒すと消える仕組みなのか。ロープアーム!!」

 

 その戦闘の一部始終を見て自身の偽者をロープアームで引き付けたライダーマンはそれを地面に叩きつけたと同時にアームをドリルアームに切り替える。

「喰らえっ!!」

 

「次はお前だな!」

 

 ドリルアームで自身の偽者を倒したライダーマンは次に偽者のバースへと戦いを挑んだ。

「ライドル!」

 

 Ⅹライダーはライドルを巧みに降り回しながら偽・Xライダーが使ってるディケイドと同じような武器を弾き飛ばす。

「Ⅹキック!!」

 

 空中でライドルを使って大車輪を行って加速をつけたⅩライダーはⅩの体勢を取ってエネルギーを集束すると、そのまま偽・Ⅹライダーに蹴りこんで偽者を撃破した。するとⅩライダーのところには偽者のG3-Xがやってきた。

「来るなら来いっ!」

 

 自身の偽者を撃破したⅩライダーは次に偽・G3-Xと戦いを始めた。

「アァァァァマァァァァゾォォォォン!!」

 

 アマゾンは野獣が獲物に襲い掛かるかのように偽者に襲い掛かると・・・噛み付き技のジャガーショックで噛み付きに掛かる。

「くっ!?」

 

 偽・アマゾンは腰についてるホルダーを剣に変形させて本物に斬りかかる。

「本物のアマゾン、そんな戦いしない。キキィィィィ!!」

 

 攻撃を回避したアマゾンは大きく跳び上がると、かわら割りでもするかのように大きく腕を振り上げる。

「大切断ッ!!」

 

 大切断によって真っ二つにされた偽・アマゾンが爆発した途端・・・アマゾンに向かって偽者のギルスが走ってきた。

 

「お前達、心無いニセモノ。本物の俺タチには勝てない。キキィィィ!!」

 

 アマゾンは次に偽者のギルスとの戦いを始めると・・・ストロンガーは自身の偽者と同時に偽者のコーカサスと対峙していた。

「おっと!そんな程度じゃ俺に攻撃を当てることはできないぜ!」

 

 偽者のコーカサスの攻撃を軽く流したストロンガーは両腕を擦り合わせて右腕に電気を溜め込むと・・・それを地面に押し付ける。

「エレクトロファイヤー!!」

 

 すると導電体を通して伝わっていった電気は偽・コーカサスに直撃した。

 

「次はお前だ!ストロンガー電キック!!」

 

 偽・コーカサスを倒したストロンガーは同じくエレクトロファイヤーを放とうとしていた偽。ストロンガーに対して必殺のストロンガー電キックを繰り出して撃破した。

「セイリングジャンプ!」

 

 滑空しながら偽・スカイライダーを攻撃するスカイライダーは一度地面に着地すると、再び跳び上がる。

「スカイキィィィィクッ!!」

 

 スカイライダーは空中前方宙返りからキックを叩き込むと・・・偽者のスカイライダーは爆発した。

「スーパーライダー月面宙返りキック!!」

 

空中で一定の型を決めて、その後大の字になって、前方月面宙返りをしてからキックを叩き込んで撃破した。

「さぁ掛かって来い!赤心少林拳の力を見せてやる!」

 

 自身の偽者を撃破したスーパー1は偽者のケタロスとの戦いを始めた。

「衝撃集中爆弾!」

 

「十字手裏剣!」

 

 衝撃集中爆弾で偽者を怯ませたZXはさらに十字手裏剣で偽者を怯ませる。

「ZXイナズマキィィィィクッ!!」

 

 そして十字手裏剣を中断したZXは、ZXのポーズから赤い雷と共に破壊力の増したキックを決めた。

「悪事をするものは俺が許さん!!キングストーンフラッシュ!!」

 

 ディエンドに召喚されたとはいえ心の芯は光太郎さんと同じブラックは偽者のブラックに向けてそう叫ぶとキングストーンフラッシュで偽者を吹き飛ばす。

「ライダーパンチッ!」

 

「ライダーキックッ!!」

 

「ぐあぁぁぁぁっ!?」

 

 そしてさらにライダーパンチからのライダーキックを喰らわされた偽者のブラックはそのまま爆発した。

「仮面ライダーの力を悪事のために使うなど・・・この俺が許さん!!リボルケイン!!」

 

 ブラックRXはリボルケインを手に取ると偽ブラックRXへと突き刺そうとすると・・・偽者はベルトがダークディケイドのものなので、ダークディケイドのホルダーを剣に変形させると、その剣でリボルケインを受け止めた。

「何っ!?」

 

「見くびるなよRX。たとえ偽者と言っても一体一体がこの俺の分身なんだ。初撃で倒せるほど弱いはずがないだろ」

 

「なるほど・・・さすがは首領だけあって一筋縄ではいかないようだな」

 

 後ろに下がって距離を取ったブラックRXはもう一度偽ブラックRXに立ち向かっていっく。

「性懲りもなく・・・オラ来てみろよ!」

 

 偽RXはブラックRXの腹部を突き刺したかと思うと・・・

「・・・残念だったな」

 

 剣が刺さった部分だけがゲル化をしていた。そしてRXの全身がバイオライダーになって全身をゲル化させると・・・そのまま偽者の後ろに回りこんだ。

「いくら他の仮面ライダーに変身できるとはいえ・・・すぐさま姿を変えることはできない。それがお前の弱点だ!RXキック!」

 

 後ろに回りこんだバイオライダーはゲル化状態からブラックRXに戻るとキングストーンの力を溜め込んだRXキックで偽者を蹴り飛ばす。

「トドメだ!リボルケイン!!」

 

「ぐおぉぉぉっ!?」

 

 そして蹴り飛ばした偽者にリボルケインを突き刺すと・・・・偽者はそのまま爆発した。

「ガァァァァァッ!!」

 

 ベルトが付いていて明らかに偽者と分かりやすい自分の偽者を掴み上げたシンはそのまま偽者の頭をがっちりと掴む。

「ガァァァァァ!!」

 

 そしてシンは偽者とはいえ自分と同じ姿の相手の脊髄を引っこ抜いた。

 

「ちょっ!?・・・幾らなんでもそりゃないだろ」

 

 するとダークディケイドと剣をぶつけ合うディケイドは世界を旅するとは言ってもシンの技が脊髄抜きだったことを知らなかったようで・・・そのグロイ光景を見てだいぶ引いてしまっていた。

「ライダーパンチッ!」

 

「ライダーキック!!」

 

 偽者を殴り飛ばしたZOは同じく偽者を蹴り飛ばしたJと背中を合わせる。

「まだまだいけるよなJ」

 

「あぁ!先輩達や武偵高の生徒達にも負けてられないからな!」

 

「「ハァァァッ!!」」

 

 そして同時にそれぞれ反対方向に走り出したZOとJはそれぞれ自分達の前にいる偽・1号や2号を殴り倒した。

「俺達も続くぞ!」

『LIGHTNINGBLAST』

 

「しゃぁ!」

 

『FINAL VENT』

 

 ブレイドや龍騎などの仮面戦士科のそれぞれも次々と偽ライダー達を倒し始めた。

 

 

 

 

・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

 俺がようやく最上階に到着すると・・・目のまえの状況はさっきショッカーグリードに落とされた時とはだいぶ変わっていた。

「ライダーロケットドリルキィィィク!!」

 

「破っ!!」

 

 目の前にはフォーゼや響鬼・・・仮面戦士達が黒いディケイドと同じベルトをした仮面戦士と戦っている光景が広がっていた。

 

「アンク・・・これはどういう状況なんだ?」

 

「お前こそどうしてヒステリアになってやがる。・・・まぁいい。簡単に言うと黒いディケイド・・・ダークディケイドが大量に分身して、その姿を仮面戦士達に似せてきたって訳だ」

 

 なるほどな。だからそれぞれ自分との戦いっぽくなっている訳か。

「遠山!後ろだ!」

 

 ブレイドは後ろから襲い掛かってくる相手のことを俺に知らせてくるが・・・・ヒステリアの俺にはすでに分かっていた。

「・・・・・」

 

 後ろを振り向かずに偽者のオーズのトラクローを左手で軽く弾いた俺はそのまま回し蹴りで偽者を蹴り飛ばす。

「偽者に用はない。下がっていてくれ」

『スキャニングチャージ!』

 

「せいやぁぁぁぁっ!!」

 

 タトバキックで偽・オーズを撃破した俺はそのままダークディケイドへと足を進める。

「なっ!?遠山ってあんなに強かったのか!?」

 

 ブレイドは今までとは全然違うオーズの強さに驚いていた。・・・そういえばヒステリアモードの状態を剣崎に見せたことはなかったな。・・・まぁ見せる気なんてまったくなかったけど。

 

「キンジ!復活したんならコイツを使えっ!」

 

『シングル・スキャニングチャージ!』

「ハァァァァァッ!!」

 

 アンクから受け取ったジャリバーにセルメダルを1枚入れてスキャンした俺は襲いかかってきた偽者のグレイブとドレイクをすれ違い様に切り伏せる。

「なぁ陽・・・。キンジがヒステリアになってたとしてもよぉ・・・あのヒステリアの強さは前にブラドと戦ったときのレベルじゃないぜ?」

 

 Wに変身するようになってからは陽に負担が掛かるとのことでヒステリアからの変身を控えるようになった正太郎は、俺のヒステリアの戦いを見て違和感を感じていた。

「ヒステリアに関しては正太郎の方が詳しいとは思うんだけど・・・ヒステリアモードはたしか今までのことを一瞬で思い出せたりするんだろ?だとすると今までの戦闘経験をすべて思い出して戦い方を考えて・・・ヒステリアで足りない分をオーズのスペックで補っているとしたら、あの戦闘力にも合点がいくよ」

 

「そしておそらくはグリードやヤミー。それにエヴィルの幹部とか怪人達をヒステリアにならない状態で相手にしている内に、ヒステリアにならなくてもそれなりに実力がついてきて・・・・ヒスったらその力を全力で引き出してるってところだろうな。・・・ん?」

 

 陽の考えに追加をするようにアンクが自分の考えを述べると・・・アンクの隣には1号がやってくる。

「お前ら・・・ショッカーグリードは倒したのか?」

 

「あぁ。何枚かは横取りされてしまったが・・・これは戦利品だ」

 

 アンクに4枚の赤いコアメダルを渡した1号はさらにもう2枚のメダルを取り出す。

「キンジ君!・・・いや、仮面ライダーオーズ!これを受け取れ!」

 

「おらっ!!」

 

「・・・使わせてもらうぞ」

 

 メダルを掴もうとするのを妨害しようとしてきたダークディケイドに・・・俺はディケイドから受け取ったとあるカードを手裏剣のように投げつけて強制的にカードをセットさせる。

『ATTACK RIDE ORESANNJOU』

 

「俺、参上!・・・って何だよこれ!!」

 

 ダークディケイドが電王の姿に変わり残念な名乗りをしてくれている隙に・・・俺は1号の投げつけてきたメダルをキャッチする。

「っ!・・・これは・・」

 

 

 そのメダルが何なのかを見てみると・・・それはショッカーのマークが刻まれているコアメダルのショッカーコアだった。ってことはダブルライダーがショッカーグリードを倒してくれたのか。もう一つは・・・知らないな」

「そのショッカーコアメダルとイマジンコアメダルというのを使ってみるんだ!」

 

 

 ショッカーコアと・・・このイマジンのコアを?

 

「どうなるかは分からないけど・・・とりあえずやってみます」

 

 

 ベルトを横にした俺はトラとバッタのコアメダルを抜き取るとバッタコアが入っていた場所にイマジンとショッカーのコアメダルをセットするとオースキャナーを手に取ってベルトを一気にスキャンした。

『タカ!イマジン!ショッカー!タマーシー!タマシー!タマッシーー!ライダァァァッ!魂(タマシー)ぃ!!』

 

「「おぉ!」」

 

 スキャナーから聞こえる音声と共にトラアームだった部分はイマジンの力が宿っているイマジンアームに変わり、バッタレッグだった部分は金色のコンドルレッグのようになっているショッカーレッグへと変わった。

 

「オーズ・タマシーコンボ・・・なんてのはどうだキンジ?」

 

 新たなオーズの姿を見たW・・・正確に言うと正太郎は新たなオーズの姿に名称をつける。・・・タマシーコンボか。悪くない名前だな。

 

「遠山!お前が決めろ!今のお前ならきっと勝てる!」

 

「遠山君!頑張って!」

 

 ブレイドや響鬼・・・仮面戦士科の奴らは俺がトドメを決めろと押し進める。

「行け!仮面ライダーオーズ!」

 

「俺達のライダーパワーを受け取れ!」

 

 後ろに立っているレジェンドライダーの皆さんは俺にありったけのライダーパワーを分けてくれる。

「ここまでやられたら・・・俺が決めないわけにはいかないよな。五代さん・・・後は俺が決めますんで下がっていてください」

 

『スキャニングチャージ!!』

 

「・・・任せたよキンジ君」

 

 俺がベルトを再スキャンしながら前に出ると・・・クウガは俺を信じるように頷いて後ろに下がる。

 

「タマシーコンボか。・・・その姿を見たのはショッカーの支配する世界以来だな。まさかお前もなれるとは思ってなかったぜ」

 

 どうやら別世界でこのコンボを見たことがある様子のディケイドは久々に興味深いものを見たような口調でそう呟きながら後ろに下がる。

「「「仮面ライダー!!」」」

 

「「「頑張って!仮面ライダーオーズ!」」」

 

「っ!・・・いくぜ!」

 

 そして外から聞こえる声援にアリア達の声を聞こえた感じがした俺は両手でエネルギー弾を作るかのように構えると・・・そこにはイマジンの砂のようなものと共に全てを焼き尽くすかのように燃え盛る炎が集まっていく。

「上等だ!かかって来いよ仮面ライダーオーズ!」

 

 いつの間にかもとの姿に戻っていたダークディケイドに向けて視線を移すと・・・しっかりと狙いを定めた。

「ハァァァァッ!セイヤァァァァァァッ!!」

 

 最初にイマジンメダルの桃のようなシンボルを描いたエネルギー弾を放った俺は、さらにタカとショッカーのシンボルを描いたエネルギー弾を飛ばす。

「くっ!?たしかに中々の威力だが・・・この程度じゃ俺には敵わないぜ」

『FINAL ATTACK RIDE DA・DA・DA・DARKDECADE』

 

 しかしダークディケイドはタマシーコンボのエネルギー弾を銃から放っている光線で相殺していた。

「くっ!?このままじゃあ・・・」

 

 このままじゃ押し負けてしまう。

「俺達のライダーパワーも受け取れ遠山!」

 

「みんなの声援から受け取ったライダーパワーだ!受け取れキンジ!」

 

 ブレイドやW・・・この場にいる仮面戦士科のみんなが俺に力を分けてくれる。

 

「遅れて済まない遠山!」

 

 カッターウイングで飛んできた後藤・・・バースも不安定ながらもライダーパワーを分けてくれる。

「オーズ!!俺達のライダースピリッツで・・・エヴィル首領を!」

 

 レジェンドライダー達もさらにライダーパワーを俺に分けてくれるなか・・・クウガとディケイドはポツンと立っていた。

「ねぇ・・・ピンクの仮面ライダー。俺みたいな一度は道を間違えかけたのでもさぁ、仮面ライダーを名乗っていいのかな?正義の味方でいていいのかな?ずっと昔から・・・ぞれが気がかりだったんだ」

 

「さぁな。だがどんなに強い奴でも・・・誰かが付いていなくきゃ簡単に間違った道へといってしまう。・・・俺もそうだったようにな。仮面ライダーっての人を守るために戦って・・・だけど時には人に守られたりもする。仮面ライダーってのはそういう助け合いでなりたってんなんだよ。それとついでに言っておくが俺のこの色はマゼンタだ。断じてピンクなんかじゃない」

 

 そうクウガに言ったディケイドはホルダーから飛び出てきた1枚のカードを掴み取る。

「・・・新しいカードか?まぁいい、使ってみるか」

 

『ATTACK RIDE SCARLETAMMO』

 

 そのカードをベルトにセットしたディケイドはホルダーを銃へと変形させると緋色に輝く弾丸をダークディケイドの光線へと放った。するとその弾丸は俺の放ったエネルギー弾と混ざり合って真紅のエネルギー弾になって少しずつダークディケイドの光線を押し始めた。

「昔のお前がどうだったかは知らないが・・・お前を支えてくれる仲間はいたんじゃないか?そいつ等のおかげで道を踏み外してなかったら・・・お前はれっきとした仮面ライダーだと思うぞ」

 

「ライダーは助け合い・・・か。キンジ君!俺の力も君に!」

 

「ウオォォォォォォォッ!!」

 

「なっ!?まさか!?うわぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 そしてこの場にいるディケイド以外のオールライダーからライダーパワーを分けて貰った俺はさらにエネルギー弾の威力を上げて・・・・ダークディケイドの光線をぶち破ってエネルギー弾をぶつけてやった。

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

 オールライダーからライダーパワーを受け取って打ち出すなんて荒技を使った俺は膝をついて変身が解除されてしまう。

「さすがに首領もただでは済んでいないだろ・・・」

 

「・・・くっ!?」

 

 俺は爆煙に視線を移すと・・・そこには変身が解除されてボロボロになりながらもその場に立っている首領がいた。

「まさか俺様がここまで追い詰められちまうとはな。・・・こうなったら最後の手段だ」

 

『MEMORY』

 

「俺の身体を器にして・・・計画を実行してやる!!」

 

 後ろにある機械から黄緑色に輝くエネルギーを受け取った首領は・・・メモリーメモリを自身の右腕に挿し入れると数十メートルの炎に包まれているような仮面戦士に姿を変えた。

「くっ!?こいつはやばいんじゃないか・・」

 

 

 この場にいる仮面戦士のほとんどはライダーパワーを出し切っていて戦いのも辛そうな状態。唯一まともに戦えそうなのはディケイドだけだと思っていたその時・・・・

「エヴィル首領・・・俺はお前を仮面ライダーだとは思わねぇ」

 

 矢車・・・キックホッパーがゆっくりとこの場に歩いてきた。

「俺が仮面ライダーなのを否定?ハッ!別に理解されようとも思わないぜ!俺は仮面ライダーを超越した最強かつ究極の存在!仮面ライダーコアなんだからな!」

 

 仮面ライダーコアと名乗った巨大な怪物はキックホッパーに巨大な拳を振るってくるが、キックホッパーはギリギリのところで回避する。

「結局は仮面ライダーを名乗ってんじゃねぇか。・・・まぁどっちみち俺はお前を否定するけどな。お前は究極の存在でも何でもない。・・・人々を苦しめた最悪で最低な奴だ」

 

『RIDER KICK』

 

 キックホッパーはコアに向かってライダーキックを放つも・・・そのキックはあっさりとコアの右手に止められて捕まえられてしまう。

「その程度の攻撃で俺を倒せると思ってんのか?俺は地球の中心から無限にあふれる力を常に身体に取り込んでるんだぞ」

 

「テメェが地球の力を補充してるってんなら俺は宇宙の力だこのヤロウ!」

 

『LAUNCHER・ON』

『RADER・ON』

 

 何だか変なところで対抗してきたフォーゼはふらふらしながらも立ち上がると右脚にミサイルランチャー、左手にレーダーを装備した。正直その装備からはあまり宇宙っぽさを感じられないんだが・・。

 

「ロックオン!喰らいやがれ!」

 

 レーダーでコアの右手を狙ったフォーゼはミサイルを一斉に放ってキックホッパーを助けようとするも・・・・

「そんなものは効かねぇよ」

 

 コアはキックホッパーを放していないどころか無傷だった。

「だったら俺達がメモリブレイクしてやる!」

 

『JOKER MAXIMUM DRIVE』

 

「「ジョーカーエクストリーム!!」」

 

 Wもマキシマムを発動して右と左に別れた半分のキックを決めるが・・・ここまでの戦闘やライダーパワーを俺に分けたこともあってかいつもの半分以下の威力だったようで当たってもビクともしなかった。

「これでどうだっ!」

 

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE・DECADE』

 

 10枚のホログラムのカードを自分の前に出現させたディケイドは武器を剣から銃に変形させるとマゼンタの光線を放って一瞬だけ怯ませる。

「・・・こうなったらもう一度俺がタマシーコンボになって・・」

 

 ショッカーコアを握った俺は何とかして立ち上がろうとするが・・・・やっぱり力が入らない。

「相棒も・・・それに本郷さん達も下がっててください。あいつは俺が倒します」

 

「いや・・・さすがに1人じゃあいつは無理だろ・・・」

 

「・・・・・」

『CLOCK UP』

 

 フォーゼは加勢しようとしてキックホッパーを呼び止めようとするも・・・キックホッパーはクロックアップをしてしまう。

「・・・・・」

 

『CLOCK OVER』

 

「これでも喰らえ!」

 

 そしてクロックアップを終えてすでにコアの目の前まで近づいていたキックホッパーは、クロックアップに反応していたとしか思えないコアの拳が真正面から直撃する。

「・・・・がはっ!?」

 

「矢車!?」

 

 Wとバースは真っ先に地面に叩きつけられたキックホッパーへと駆け寄ろうとするが・・・1号がそれを止めた。

 

「本郷さん。どうして止めるんですか?」

 

「君達も双君の仲間だろう。だったらここは双君の言葉を信じて見守ってあげるんだ。それにまだあの必殺技を・・・特訓の成果を発揮していない」

 

 特訓の・・・成果?そういえば矢車はエヴィルと戦う直前まで7人ライダーと特訓をしてたんだったな。

「オラァ!」

 

「・・・・くっ!?」

 

『RIDER KICK』

 

 コアが口からビーム状の超熱線をライダーキックで受け止めるキックホッパーだったが・・・相殺しきれずにまたもや吹き飛ばされてしまう。

 

「いい加減諦めて死んだらどうだ?」

 

「・・・誰が諦めるかよ。お前は俺が倒す・・・・ライダーパワー全開」

 

 ボロボロになりながらも立ち上がったキックホッパーは全身から青白い光を放つと・・・その光は左脚に集まり始める。

「受けてみろよ。・・・これが仮面ライダーの魂を込めた必殺技だ」

 

 左脚を青白く輝かせたキックホッパーは普段のライダージャンプよりもさらに高くジャンプをする。

「そんなキック!避けるまでもないぜ!」

 

 コアは避けようともしないで殴り飛ばそうとすると・・・キックホッパーの後ろには半透明の7人ライダーが見えた気がした。そしてそれらの姿が消えたかと思うとキックホッパーは空中で身体を捻らせて3回転をしながら破壊力を増大させると、そこからの急降下をしてキックの体勢になった。

 

「・・・あれが俺達のライダースピリッツを受け継いだ双君・・・キックホッパーが左脚に全ライダーパワーを集中して7人ライダーの必殺キックを組み合わせた必殺技だ。その名も・・・」

 

「ライダースピリッツキィィィィク!!」

 

 キックホッパーの新しい必殺キックはコアの腹部にあるベルトを貫いた。するとコアは先ほど自身にエネルギーを送っていた機械へと倒れこんでしまう。

 

 

「まさか・・・俺の計画が・・・こんなところで・・・・畜生っ!!仮面ライダァァァァァどもめぇぇぇぇ!!」

 

ドオォォォォォォン!!

 

 

 機械と共に爆発したコアからは壊れたメモリーメモリと首領の人間態が出てきた。

 

「何故だ!?なぜ俺が負ける!!究極の力を手に入れたはずのこの俺が、こんなクズ共の集まりに勝てないんだ!!?」

 

 首領が俺達に向かってそう叫んできた途端、ディケイドは俺達の前に立って首領を指差す。

「こいつらにはお前にはないものがあるからだ」

 

「何だと・・・・!」

 

「人は誰だって一人でやれることなんてたかが知れてる・・・だがらこそ、仲間がいる。互いに助け合い、それを超えていく・・・それが仲間の、仮面ライダーの絆の力だ!」

 

「俺にそっくりな見た目をしやがって・・・ディケイド!貴様は一体何なんだ!!!」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!!」

 

 ディケイドの発言と共に首領が消滅すると・・・さっきのコアとの戦闘のせいで最上階・・・いや、それどころか城の全体に亀裂が生じた様子で何時崩れてもおかしくはない状態になっていたことに気づいた。

「やばいな、このままじゃ崩れるぞ!」

 

「・・・・・」

 

『キャッスルドラ~~ン!!』

 

 このままでは不味いと思った様子のキバはベルトのキバットに1つのフエッスルを吹かせると・・・城のすぐ近くにはキャッスルドランが迫ってきた。

「皆さん!はやくキャッスルドランに乗ってください!」

 

「あぁ。すまない・・・」

 

「「っ!?」」

 

 キバは召喚したキャッスルドランにレジェンドライダー達を次々と乗せるが・・・崩れてきた瓦礫が俺達の行く手を阻んでしまいキャッスルドランに乗れなくなってしまった。すると足元には一気に亀裂が広がってしまいクウガのところから崩れ始めた。

「ゴウラムっ!」

 

 クウガはゴウラムを呼んで前脚に掴まって落下を回避する。

 

「キンジ君!掴まって!」

 

「くっ!?」

 

 俺はクウガの差し伸べてきた手を伸ばそうとするが・・・足元が崩れてしまいその手を掴みきれずに落下をしてしまう。

「ハッ!」

 

 アギトはトルネイダーと言う自身のバイクをスライダーモードにしてそれに跳び乗って空中を飛ぶ。

「こりゃ駄目だな。・・・落ちるしかないか」

 

「ほら城戸君掴まって!」

 

 馬鹿の信司・・・龍騎にはドラグレッダーを召喚するという発想は浮かばなかったようでそのまま海へと落ちようとしているとアギトに助けられていた。

「・・・・・」

 

 ファイズはベルトの携帯を外して3・8・2・1という数字を押している。たしかあの番号ってジェットスライガーとかいうデッカイマシンだよな。

「ウェェェェェ!?」

 

『FUSION JACK』

 

 ブレイドは慌てながらもジャックフォームになって空中を飛び始める。

「・・・これも特訓かな」

 

 そもそも‘飛ぶ’という概念がない響鬼はすでに海を泳ぐ気満々で飛び込みの体勢になっている。あそこまでの覚悟だといっそ清々しい。

「・・・・・」

 

『CHANGE BEETLE』

 

『CLOCK UP』

 

 一度変身を解除して再び変身したカブトはクロックアップを発動して目の前から消えてしまった。おそらくは光速で瓦礫を踏み台にして地上へ降りてるんだろうな。そう思ってる間にクロックアップを終えて地上に足をつけて変身を解除した天道は「さぁどうする?」とでも言いたげな感じでこちらを面白そうに見てきやがった。

「てめぇ!何見てんだよっ!」

 

 逆様になって落下しているモモタロスは天道に向かって怒鳴るが・・・見事にスルーされてる。今更ながら何だかこいつ周りからの扱い可哀想に思えてきた。

「まぁまぁ先輩。亮太郎は僕がついてるから大丈夫だって」

 

 いつの間にか水中でも活動が可能なロッドフォームになっていた電王はそのまま飛び込む体勢になっている。

「誰か助けてぇぇぇ!!俺泳げねぇぇぇぇんだぁぁぁぁ!!」

 

「まったく・・・」

 

 ここに来て残念なことをカミングアウトしたモモタロスはブレイドに掴まれて何とか助かった。

「ブレイドのジャックは被るとして・・・他に飛べる方法といえば・・・こいつだな」

 

『FORM RIDE OOO TAJADORUCOMBO』

 

 ディケイドはオーズ・タジャドルコンボに変身してゆっくりと降り始める。あの野郎、俺の姿までパクりやがって。

「悪いキンジ・・・ハードタージュラーは最大2人なんだ」

 

「ごめんね・・・」

 

 陽の身体の都合で変身を解除したWの2人はいつの間にか呼んでいた飛行ユニットのハードタービュラーに乗っていた。

「・・・・・」

 

 バースはカッターウイングを装備して飛行していた。そう言えば足元が崩れてから矢車が見当たらないな。

「後藤・・・矢車はどうした?」

 

「矢車なら瓦礫が崩れる寸前で気を失ってしまい、本郷さんに助けられていたぞ」

 

 そうか。ってことはキャッスルドランの方に乗っているから大丈夫だってことだな。

「ところで後藤・・・できれば助けてほしいんだが・・・」

 

「あぁ待ってろ。今・・・・ん?おわっ!?」

 

 バースが手を伸ばして俺がその手に掴まろうとした途端、カッターウイングに瓦礫が直撃して機動が不安定になってしまったバースは地上へと墜落していった。一応それほど勢いがあるものじゃなかったから助かっていたが・・・結局のところ俺は助かってない。

「えっと!?たしかこういう時は・・・」

 

『PARACHUTE・ON』

 

 フォーゼは左腕からパラシュートを広げてゆっくりと降下し始める。お前・・・どれだけスイッチってのは便利なんだよ。・・・しかも助けてほしいにも俺からは遠い位置にいるし。

「アンク・・・できればタジャドルコンボを使わせてほしいんだが・・・」

 

「ざけんな。貴重な俺のメダルを水に落ちる程度で使うな。落ちたら引き上げてやるから素直に落ちろ」

 

 アンクはそう言いながら翼を羽ばたかせてゆっくりと降下している。手持ちは実質飛ぶことはできないタトバだけなんだぞ。こんな状況でトラとバッタに何ができると思ってやがる。ヒステリアの俺だったら瓦礫を跳んで何とかできたかもしれないが・・・生憎タマシーコンボとかライダーパワーを受け取ったりした上に、さっきのショッカーへの特攻でヒステリアは終わってるし・・・てかそれ以前にもう動く力すらない。つーか動けない俺が海に落ちたら溺れて死ぬんじゃないか?

「俺を抱えて飛ぶって選択肢はないのか?」

 

「コアメダルを5枚取り込んでてもセルメダルが足りないせいで、お前を抱えて飛ぶ力はない」

 

 そっかないのか~。そういえば最近ヤミーを相手にしてなかったからセルメダルを補充できてなかったな。・・・本当に俺死ぬかも。そう思った瞬間・・・俺は後ろから何かに挟まれた。

「大丈夫かいキンジ君?」

 

 どうやら助けてくれたのはクウガ・・・五代さんらしいけど・・・ゴウラムの鋏で挟むのはどうかと思う。

「はい・・・何とか大丈夫ですけど・・・これはちょっと・・・」

 

「ごめんね。悪いけどもう少し我慢して」

 

「・・・はい」

 

 俺はそのままゴウラムの鋏に挟まれている状態で地上に下ろされることになった。正直に言うと挟まれ心地は最悪だった。クワガタに挟まれた昆虫の気持ちが嫌というほど理解をできた気がするぜ。

 

 

 俺達はようやくエヴィルを倒すことに成功はしたが・・・それは同時にこれまで影を潜めていた組織が動き出す鍵にもなってしまった。

 




名前:ジンガ

 オールライダーが挑み、ようやく壊滅させることに成功した秘密結社エヴィル首領。仮面ライダーダークディケイドに変身する。元々500年ほど前までは人々を怪物から守る騎士でナツミというパートナーを連れて各地に足を運んでいた。とある村で怪物を鎮めようと小さな子供を生贄に捧げるのを辞めさせ、ナツミをその場に残し1人怪物を倒しに向かい数時間の激闘の末に何とか勝利をして帰還するも、自分を信用していなかった村人達はナツミを生贄として殺害していた。それに激怒したジンガは村長に掴みかかろうとした途端、村人達に袋叩きにされて一度命を落とすも謎の白服達にダークディケイドライバーを与えられ蘇生する。執事であった月影も改造手術を受けたのち500年かけてエヴィルという組織を作り上げ、人類を支配するため活動し始めた。白服達によって肉体が改造させられているため長寿となっていて黒い狼のような怪人態もあったが、作中ではその姿にはならないまま最後を迎えた。

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