俺の事が好きなのであろう人形使いが毎回付きまとってくるのだが一体どうすればいいのだろうか?   作:エノコノトラバサミ

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 どうもお久しぶりな変態です。
 ここ最近くっそ忙しい生活を送っております。こう見えて(?)私バリバリ部活ガチな学生なので、ホンキで毎日疲れてるんです、ええ。合宿もしょっちゅう行きますし。

 今回からは紅霧異変! ぶっちゃけ次はいつ更新できるか分かりませんし、相変わらずホントテキトーに書いてますので、まあ暇すぎて死にそうっていう人が見てくれるだけでありがたいです( ´,_ゝ`)



紅霧異変? ①

「エクストラボス、やって頂戴」

 

 ……ハァ!?

 

 

 

 

 もう何度言ったか分からないある日の事。

 ふと、紅魔館のメイドが家に現れた。どうやら、レミリアが俺の事を呼んでいるらしい。

 暇をもて余していた事だし、俺はこいしと小傘を差したフランとの四人で紅魔館へと向かった。

 

「よく来たわね」

 

 レミリアはまるで玉座の様な豪華な椅子に座ってふんぞり返っていた。

 なんかムカつく。

 

「久しぶり、お姉さま」

「あらフラン、元気にしてた?」

 

 おや、大好きな妹を目の前にしても暴走しないぞ?

 お姉さまも成長したんだな。

 

「見てみなさい、これ。メイド総出で作らせた、紅魔館の主のみが座ることを許される豪華で気品溢れるこの椅子を!」

 

 ドヤ顔で自信満々に威張るお姉さま。

 

「すごぉい! ねぇねぇお姉さま、私も座ってみたい!」

「ダメよ、これは主である私しか座ってはいけないの」

「お願い……お姉さま♥」

「やっぱり私は座布団でいいわ」

「わぁい、ありがとう!」

 

 椅子に座るフランの隣で座布団に正座するお姉さま。

 やっぱ成長してないわ。

 

「えっと、それで今日はどんな用で呼んだんだ?」

「あぁ、そうね」

 

 メイドが持ってきたお茶を飲み、一息つくレミリア。

 ……紅茶じゃなくて緑茶。

 なんか、服装以外は哀れである。

 

「実は、異変を起こそうと思うの」

「異変?」

 

 幻想郷には時折異変が起こるのは、もう皆承知してるだろう。

 この吸血鬼も昔は、紅霧異変とかいう騒動を起こしたものだ。

 

「それで、どんな異変?」

「紅霧異変」

「……は?」

「だから、紅霧異変をもう一度起こすのよ」

「何でだよ」

「作者が時間取れない癖に異変書きたいって訊かなくてね」

 

 作者ぁ……

 

「じゃあ、何で俺は今日呼ばれたんだよ」

「貴方、エクストラボス、やって頂戴」

「……ハァ!? なんでそうなるんだよ!? それって確かフランの筈だろ」

「フランに出来る訳無いじゃない!」

「そんなの分かんないだろ?」

「……それじゃ、聞いてみるわよ」

 

 レミリアは立ち上がり、椅子に座るフランの前に立つ。

 

「……ねぇフラン」

「何、お姉さま?」

「私達、もう一度紅霧異変をしようと思うんだけど……エクストラボス、やる?」

「……エク……ス、トラ……ボス……」

 

 途端、フランの顔が青ざめて行く。

 

「……ぁぁ……ごめんなさい……もういや……剥がないでェ……あぁぁぁ……アアァァァァァァァァァォァァァ!!!!!」

「ほら、発狂しちゃったじゃない」

 

 待って、一体何があったんだ!?

 剥がないでって何!?

 

「という訳だから、お願い♥」

「絶対嫌に決まってんだろ!!」

「殺すわよ」

「こういう時ばかり実力行使かよぉ……」

 

 

 

 

 途端に無理難題を押し付けられ、途方に暮れる俺。

 というより、まず弾幕ごっこすらしたこと無いのに……

 ていうか弾幕出せないし……空飛べないし……マジでどうしよう。

 

 一人で悩んでも仕方がない。

 

「──と、いう訳なんだけど……」

 

 皆を集め、相談を始める。すると文が提案した。

 

「一から飛ぶ練習しますか?」

「飛べるようになれるのか?」

「二、三年位練習すれば」

 

 遅すぎだよ。

 

「誰かが服の中に入って代わりに飛ぶのは?」

 

 今度はこいしだ。

 

「それじゃ、誰が飛んでくれるんだ?」

「「「「……」」」」

 

 やっぱりな。

 

「魂だけなら飛ばせるんだけど」

 

 やめて下さい藍様。

 

「……打つ手無しですね」

「天井から誰かが吊り上げてでもしないと無理ですね」

 

 ──ん?

 

「待て、いるぞ。天井から吊り上げられる奴!」

 

 

 

 久しぶりに訪れたら魔法の森。ここに来たからには、もうアイツしかいない。

 そう、最近見かけないあのストーカー女だ。

 

「お~い、アリス~、いるか~」

 

 返事はない。扉は開いている様だ。

 

「勝手に入るぞ~」

 

 そうして勝手にリビングに上がるが、アリスの姿はない。

 アリスを探しに手当たり次第部屋を調べると、一通の手紙を見つけた。

 

 そこには、こう書いてあった。

 

 

 

 

『これが読まれているという事は、私はここにはいないでしょう。

 私は、ある人の事が好きでした。毎日毎日ある人の事を想っては、濡らして愉悦に浸っていました。

 しかし、最近ある人は私の事を相手にしてくれませんでした。いくら作者が「なんか出すタイミングが浮かばない」って言っても、酷すぎると思います。私、タイトルにも出てるのに。

 そこで私は決意しました。

 もう、変態キャラでは人気は出ません。だから私は変わります。私の心にあるありとあらゆる性欲を全て消し去って、悟りを開いた変人人形使いとして新たにデビューするのです。

 私は命蓮寺にいます。止めて下さい。

 

 アリス・マーガトロイド』

 

 

 

「…………」

 

 手紙を捨て、俺は家を出た。

 ……とりあえず、行くか。


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