紺碧の艦これ-因果戦線-   作:くりむぞー

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今回は査察編の導入ですので短いです


第17話 偽りの仮面

 

「……そうか、南西諸島の方はとりあえず一段落ついたか」

 

 北海道の室蘭にて駐留する後世世界における旭日艦隊の面々との会合を終え、再び独り車上の人となった建御雷は出発前に受け取った報告書を眺め、海軍所属の艦娘らの最新の活躍ぶりについて呟きを漏らしていた。

 資料によれば、猛訓練を経て新たに戦列へと加わった赤城と飛龍の操る航空機群と、比叡が作戦を少しでも有利進める為に用いた三式弾が相乗効果をもたらし、制空権の確保に見事成功。……結果的に、損害軽微のまま防衛線上の敵は陽動として動いていた第二艦隊と共に一掃され、深海棲艦の支配下にあった台湾を始めとした近隣諸国を含めた南西諸島の一部地域は解放、一時の安全が確保される運びとなったという。

 これには思わず頬を緩める建御雷であったが、戦況は予断を許さぬまま突き進んでおり、次なる課題が待ち受けていることを理解するとすぐに硬い表情に顔を戻した。

 

「海上輸送ラインの確立に、太平洋へ本格的に進出する為の諸準備……依然として負担は減らんな」

 

 紺碧艦隊の調査により、南西諸島は全体的に見て資源が豊富であるという確認は既にとれていたが、そうした反面で周辺に蔓延る深海棲艦の部隊は強力であるとの聞きたくない悪い報告も存在していた。

 特に、ポートワイン付近では陸上施設型らしき深海棲艦の存在も確認されており、不用意に接近すれば予想も出来ない危機的状況に追い込まれることは必然であると言えた。

 

「触らぬ神に祟り無しとはよく言ったもの……眠り姫には悪いが、起きてもらうのは大分先になりそうだ」

 

 対地攻撃については海軍内で検討されてはいるも、具体的な案の中ではまだ実行に移されてはいない段階であった。優先順位的に見れは仕方がないことではあるが、いずれにせよ後々は何とかしなければならない。何時までも先送りにし続けるのには限界がある。

 こうした諸問題についても査察の中で解決すべきだと判断し、建御雷は合わせて処理が出来そうな課題を報告書に書かれた文から探っていった。

 ――そこで、彼女は興味深い一文を発見し、お土産と称して日本武尊から半ば押し付けられる形で渡された電探メガネを掛けて全体を読み解いた。見出しには『敵航空戦力に対する三式弾の有効性』とあった。

 

「……先の防衛線における戦闘を踏まえ、三式弾等の対空装備が今後劣勢な状況を覆す可能性を秘めているか。――なるほど、それは最もな意見だ」

 

 深海棲艦はその傾向からして航空主兵論に基いて戦っているとされており、比率から見ても展開している部隊には空母クラスの深海棲艦が混じっていることが多かった。つまり、大艦巨砲主義とは相反しており、前世において帝国海軍が連合国側に教えることとなってしまった航空戦の海戦における偉大性を把握しているということである。

 これに対抗するには、航空戦が絶対的なものではないということを深海棲艦に悟らせることが求められるのであるが、如何せん今のままではどうすることも出来ない。

 

「見極めなくてはな……彼女達を」

 

 列車の走る振動で細かく揺れ動くテーブルに紙の束を置き、建御雷は差し込む光が眩しい外を肘を付きながら眺め、帝都に着くまでの間やや陽気に鼻歌を歌い続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……午後になり、数日ぶりに帝都へ舞い戻った彼女は、海軍により手配がなされていたそれなりのセキュリティを誇るホテルでチェックインを済ませていた。

 現在は、入室した室内にて服をだらしなく脱ぎ散らかし、Yシャツと下着姿のままベットへとダイブしている状態であり、その様子からは旅の疲れがじわじわと滲み出ている。

 纏めていた髪はリボンという拘束から解放され、彼女ごとベットを覆い尽くさんと掛け布団の上で艶めかしくも扇状に広がっていた。日本人らしかぬ髪色もあって、彼女をよく知らぬ者がその姿を瞳におさめたのであれば、異国の女性が無防備に寝ていると勘違いしたことだろう。

 

「……だるい」

 

 なお、当の本人はというと意識だけは朧気ながら保っており、只々時が流れていくのをその身を持って感じ取っている最中であった。近くに置かれた備え付けの時計を見れば、時刻はとっくに空が暗くなっている時間を示していて、それに呼応してか腹の音が虚しくも室内へと響いた。

 一度目は我慢した建御雷であったが、リズムを奏でるように続けられては敵わなかった。

 

「食欲が湧かない……と言いたいところだが、腹が減っては戦はできないか」

 

 気分が優れないのを理由に此処で何も食べずに寝込んでしまっては翌日の査察に影響しかねないとして、彼女は腫れたように痛む額に手を添えながら、ゆっくりと体を動かしベットに座り込む形で起き上がった。その調子で彼女は、床に脱ぎ捨てられていたスカートを足の指先を器用に使いたぐり寄せると、部屋の外に出ても特別おかしくはない格好になる。

 ――その時であった、入室するなり反射的に鍵をかけた扉からノックの音が2回ほど鳴り響いたのは。一気に目が覚めた建御雷は立ち上がってみせると、ドアに張り付くのではなくその近くの壁へと転がるように迫り確認の声を上げた。

 

「――誰だ?」

 

『……情報部の日向です。明日のスケジュールの打ち合わせに参りましたが、お時間は宜しいでしょうか?』

 

「………」

 

 相手がホテルを手配した情報部の人間であると認識した彼女は、用心深くチェーンをしたたま扉を開いてみせた。するとそこには、第二種軍装に身を包んだ眼鏡の男性が直立しており、建御雷の顔を見るなり頭を下げた。

 聞けば、個室を別に確保しており食事を希望するのであれば用意は可能であるという。閑散とした室内で話すよりも食べながらのほうが話が弾むだろうと考えた彼女は、素直に日向のその誘いに乗り、エレベーターを用いて上の階層へと向かいVIP専用と思われる部屋に辿り着いた。

 テーブルには人数に見合った量の料理が既に用意されていて、二人が席に着くや否や中でも独特な匂いを持つカレーが鼻腔をくすぐった。

 

「此処のカレーは美味しいと評判です、冷めないうちに頂きましょう」

 

「そうですね。……スパイスが効いてそうな香りだ」

 

 行儀よく手を合わせてから早速カレーを口に含んだ彼女は、広がる旨味と辛さを堪能し疲れを感じさせない笑みを満足そうに浮かべた。その様子を見て日向もスプーンを口に運ぶと同様の表情となり、競い合うようにして動きを早めていく。

 盛られた色とりどりのサラダにも手を出し甘酸っぱいドレッシングをかけると、建御雷は大きく頬張った後に日向中佐に対してようやく話を切り出した。

 

「――報告書は読ませていただきましたが、そちらの日輪会での読みは我々の考えとほぼ一致していると思われます」

 

「それは本当ですか!?」

 

「ええ……深海棲艦は知識のない人間が見れば、何のルールも持たずに群れて縄張りを拡大し続ける生き物のように思えるのでしょうが、軍事的な観点から見ればやはり奴らには信じて止まないルールや思想が存在しています」

 

 建御雷は深海棲艦が第二次世界大戦のなぞりを行おうとしている可能性を混じえ、敗北した世界の帝国海軍が生み出してしまった負の遺産を、己の力として昇華していることを重ね重ね述べた。

 

「海軍では艦娘の艤装への研究があまり進んでいないことから、軸にすべき理論を決め倦ねているようですが、相手の対空迎撃に着眼点を置くのは間違いではありません。むしろ、推し進めていくべきでしょう」

 

「……というと?」

 

「私が居た世界では、ハワイを攻撃したことによりその先の戦いが航空戦力の有無によって左右されることになるという懸念がありました。……その予想は見事に的中し、連合国側もまた持ち前の生産力と工業力を活かして対抗し始めたのです。国の規模を考えれば上手い手立てを得た連合国が有利であり、戦い方が定着してしまえば資源や技術力の発展が急速に見込めない日本が負けるのも時間の問題となる」

 

「――しかし、そうならなかったのには対空迎撃に関する何かが絡んでいるのですね?」

 

 コクリと頷き、彼女は如何にして月虹艦隊が属していた日本が問題をブレイクスルーしたのかをたった一言で物語った。

 

「……理屈は簡単です。相手に航空戦に軸を置くことを諦めさせれば良いのです」

 

 言い換えれば、相手が物量作戦となる航空決戦へと移行する前に、如何に強力な航空戦力を持とうとも無駄だということを理解させればよいのである。そうすれば、航空決戦とは別の決戦思想に否応なしに軸を置くことになり、航空戦力を持った自軍は相手に振り回されることなくアドバンテージのある戦略思想を保ったまま戦い続けられるのである。

 もっとも、それを実現するには相手の航空戦力を圧倒するだけの強力な対空システムが必要であるのだが、今世においてその実現は些か遅すぎていた。

  

「深海棲艦側に航空決戦思想が定着してしまっているのが難点ですが、まだ巻き返せる段階にはあります。……そうした意味でも既に使われている三式弾へ目を向けたのは正解でしょう」

 

 後世世界において帝国海軍が敵航空戦力に対して対抗ができていたのは、勿論使われた航空機の性能が高かったことも挙げられるが、それ以上に貢献していたのは改良され数々の派生した砲弾を生み出すこととなった三式弾……『新三八弾』であった。

 新三八弾とは即ち、気化燃料弾の事を指し示している。砲弾から散布されたエアゾールが周りの酸素を奪って燃やし尽くし、まずは強烈な爆風を相手にぶつかる。航空機は木の葉のように揉まれついで強力な熱波が燃料を爆発させるのである。

 

「元の三式弾とは運用方法が異なりますが、『新三八弾』は撃墜することにおいて遥かに通常の三式弾を勝っています。――その気になれば、空を埋め尽くさんばかりに迫り来る航空機群を一瞬にして葬り去ることも可能です」

 

「では、今回の査察では……」

 

「そちら側の艦娘に提供可能かどうかも含めて行わせていただく所存です。……まあ、大丈夫なのであれば、派生系についても検討の余地がありますので、その際にはカモフラージュを頼みます」

 

 取り決め通りの対応を行うと、続けて仮に技術提供が十分な形で成立した場合を想定し彼女は話を進めた。はにかんだ笑顔から一転して表情は憂いていた。

 

「……問題は、深海棲艦の航空決戦思想を崩すことが出来たとしても、その後の決戦思想がどうなるかです。対処が行い易い艦隊決戦思想に転ずることもあれば、より強力な決戦思想に縺れ込むことになるかもしれません」

 

「より強力な決戦思想、それは一体……」

 

「航空決戦を悪い形で発展させたとも言うべき、重爆撃機による決戦思想です。……流れを考えるのならば、深海棲艦が重爆撃機クラスの航空機を使って挑んでくることも十分あり得ます。そうなれば、提供済みの蒼莱の数を幾ら増やしたところで日本は……守りきれません」

 

「そんな……」

 

 今世では存在しない理論ではあるが、前世世界・後世世界では『ドゥーエ戦略爆撃理論』なる理論が存在していた。

 掻い摘んで内容を解説すれば、この理論は攻撃する側はいつどこを攻撃するかという点で常に主導権を握っており、防御側は甚だ不利な立場に立たざるを得ないことを物語っているのである。

 よって、この理論に基づくのであれば、月虹艦隊の支援を受けて何百機蒼莱を始めとした局地戦闘迎撃機を揃えた所で完全な防御は不可能に近いのであった。

 

「総長には話しましたが、深海棲艦が原子爆弾クラスの兵器を有する可能性もあります。ましてや、重爆撃機がそのような兵器を運用してきたとなれば―――」

 

「……全てが終わってしまう」

 

「日本だけの問題ではなく、今度こそ世界は深海棲艦によって滅ぼされることになるでしょう……何としても阻止しなければなりません」

 

 人類同士が争い合うなど愚かなことだと早く気づいた今世の人類が、何故このような仕打ちに晒されなければならないのかと日向はこの時深々と思った。どのような理由があるにしろ、滅べと言われて滅びを受け入れるなど誰であろうと御免である。

 建御雷もまた自ら話していて、是が非でも救わなければならないという思いをさらに強めると、査察が無駄にならないことを祈り静かに手に持っていた箸を置いた。

 

「……大丈夫です、奴らが大量破壊兵器を持っていたとしても撃たせないよう努めます」

 

「どうか、よろしくお願い致します」

 

 ――それから、二言三言交わして出発の時間などを細かく確認し合った彼女は、夜が明けると海軍技術少将『高杉建美』として彼の前に現れて敬礼を行い、黒塗りの車へと乗り込んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……聞いての通り、本日技術部の方から査察が来ることになっている。目的は君達自身の艦娘としての評価……ではなく、君達の半身もしくは相棒たる艤装への点検等だ。この先、激戦が想定されることもあっての確認であるので、皆粗相のないよう注意してほしい」

 

 査察当日。行われる地となる横須賀鎮守府ではというと、責任者である富嶽少将の口から査察についての詳細が所属する艦娘に対して行われていた。前々から噂程度にあることが鎮守府内ではほのめかされていた模様であるが、よもや今日あるとは覚悟していなかった少女達には少なからず動揺が走っていた。

 それを察してか、気配り上手である金剛型戦艦の三女である榛名は皆を代表して手を挙げると、富嶽の許可を得て恐る恐る疑問を口にした。

 

「この場にいる全員の艤装が対象になるのでしょうか……?」

 

「良い質問だ。査察官の方曰く、出来ればそうしたいとのことだが時間的に無理があるそうだ。したがって、査察の対象となる艦娘は一部に限定されることになる」

 

「……選ばれるのには、何か基準はありますか!」

 

 今度は駆逐艦の艦娘らのまとめ役を成り行きから請け負っている吹雪からの問いかけであった。

 

「無論ある。……知っての通り、先の防衛線での敵侵攻部隊の撃破によって南西諸島海域と位置づけられるエリアへの進出が可能となった。これに伴い、我々は海上輸送ラインを構築し周辺諸国との物資における連携、太平洋方面へ進出する段階的な準備に取り掛かることになるわけであるが、特にマリアナ方面から接近する敵勢力は並大抵ではない戦力を有している。現状のままでは突破は恐らく容易ではない」

 

「では、突破のために編成されるメンバーが対象となるわけですか」

 

「そういうわけだ、既に選出も済んでいる。攻略部隊として出撃してもらう予定であるのは――比叡、榛名、伊勢、日向、赤城、飛龍の以上6名だ」

 

 発表を聞き、戦艦や空母以外が含まれていないことに気を落とす者達が現れたが、それだけ敵が強大であることは言うまでもなく伝わっていた。また、選ばれた者達も自身らに今後の命運が託されていることを知り、無意識に緊張の思いを露わにして手を固く握りしめた。

 

「今挙げた6名のいずれかの艤装は査察後、再設計が行われ改良が加えられることになるだろうと思われる。それがマイナーチェンジに留まるか大幅な改良となるかどうかはまだわからん」

 

「……今後同じように査察が繰り返されることはあるのでしょうか? その度に改良される艤装は出てくるのですか?」

 

「査察が何度も行われるかどうかは今回の結果次第だと言っておこう。……だが、改良されることになる艤装が選ばれるのは本日限りではないことは聞いている。――つまり、6名以外にもこの先十分チャンスはあるということだ」

 

 半ば蚊帳の外の気分であった少女達はその報によって安堵した。今回は機会に恵まれなかったとはいえ、時が来れば現状の装備よりも上位互換の物が手に入るかもしれないのである。今の装備に不満があるわけではなかったが、使えば使うほどに変化を欲するようになるのは致し方ないことである。加えて、戦いやすくなるのであれば乗り換えずにいる道理はなかった。

 

「査察官の方はどのような方なのですか?」

 

「――私と同じ海軍少将で一応、海軍内では私以上に君達の装備には詳しい人物だ。戦略家でもあるので装備以外でも考え方で学ぶところがあるはずだ」

 

 富嶽はそこで話を区切り、時間的にそろそろやってくる頃だろうということを艦娘の少女達に伝えた。……数分後、言葉は現実となり作戦会議室の窓から見える正門からは彼が公務の際に用いているものと全く同じ車が敷地内に現れ玄関の前へと停車した。

 少女達は一足先にその姿を垣間見ようと窓際に押し寄せるが、数の多さからしっかりとした形で見れない者が相次いだ。しかし、奇跡的に来訪した査察官の姿を捉えることが出来た者は、その身体的特徴を正確に記憶した。選出された6名に含まれた比叡もまたその一人であった。

 そして、車から導かれるように降りてきたのは外見的に20代の、やや脱色したような灰色の髪を持っていた金縁の眼鏡を掛けた女性であった。長髪はうなじ付近で1箇所に纏まられており、濃緑のリボンが風に流される度に揺れ動いている。

 

『………』

 

 女性はすぐには庁舎内には入らず、暫く辺りを見回し続けていた。その表情は、懐かしみを覚えるようなそうでないような複雑なものであり、まるで別の何かを見据えているようでもあった。

 暫くして、気が済んだのか周辺の景色を見回すのを止めた彼女は、次に一歩だけ踏み出して庁舎を仰ぎ見る。少女達は視線の矛先が自らに向くのではないかとにわかに活気立つが、そうは思わないものも当然いた。……その一人であった比叡は、女性を見ている中である違和感を覚えていた。

 

(――何でだろ、もう一人誰かがいるような気がする)

 

 視覚的に見れば間違いなくその場にいるのは女性一人であるはずなのであるが、彼女には顔の特徴がよく見えない男性が背後に立っているように思えていた。されど、同じように見えている者がいるはずもなく、彼女の妹である榛名でさえも認識している様子はなかった。

 

(疲れているのかな、最近出撃しっぱなしだったし……)

 

 首を大きく横に振った後に頬を叩いてもう一度見てみると、やはりそこにいるのは女性だけであった。――やがて、意を決したのか女性は建物の中へと入ると、接近するにつれて迫る足音を強めていった。散らばっていた少女達も元の席へ戻り、息を飲んで室内に入るのを待ち構える状態になった。

 ……そして、聞こえていたコツコツというリズミカルな音も鳴り止み、前方の引き戸が開かれる。富嶽の掛け声と共に一斉に敬礼が行われると、女性も敬礼を返し鋭い視線の下名乗り上げた。

 

 

 

 

「―――帝国海軍技術少将、高杉建美です。本日より貴女方の査察を行わせていただきます」

 

 

 

 

 偽りの名を持った月虹艦隊に属する航空母艦の艦娘、建御雷。……海軍に保護された前世世界の艦娘達は彼女の正体を知らぬまま、こうして邂逅を果たしたのであった。

 ――運命は巡る、果てなき明日の未来を奪わせないために。悲劇を回避するための壮大な計画が今始まろうとしていた。




おや、比叡の様子が‥‥‥?

思わせぶりな展開ですが、まだ彼女は覚醒しません。
彼女にはふさわしい場を用意するので楽しみにお待ちください。

来週は執筆環境を変える予定ですので投稿がやや遅れるかもしれません。

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