紺碧の艦これ-因果戦線-   作:くりむぞー

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艦これは知っていてもクロス先がわからないかもしれないと思い、設定メモとして公開したいと思います。

残念ながら本編ではないので、本編が早く読みたいという方は読み飛ばしてもらって構いません。ただし、次話については現在執筆中ですのであしからず。

あと、一言評価ですが文字入力必須を解除しました。よろしくお願いいたします。


世界観&用語一覧①

◇世界観◇

 

 

●艦これ世界 通称X世界

 

 

 平正という元号を持った作品の舞台となる世界であり、現実とは違い第二次世界大戦が起こらなかった。(第一次世界大戦も別の形で決着した)

 また、早期から国際協調主義が成立しており、技術は世界中で共有すべきだと推奨されており、各国は最先端を目指しながら切磋琢磨している。なかでも、米国とドイツは随一の科学力を持っていた。

 しかし、約10年前から突如として何の予兆もなく出現した深海棲艦によって広大な土地を持たぬ島国は支配下に堕ち、辛うじて難を逃れた各国は鎖国状態を取ることで延命していた。されど、何時迄も持ち堪えることは不可能であり、滅びを迎えるのは時間の問題であった。

 そんな中、抑止力的存在から命を受けて転生した大淀と明石は、密かに海軍内に潜入し世界情勢を把握、それに続いて初期艦と呼ばれる5名の駆逐艦が転生し派遣されることになる。なお、この間に生存組の幾人かと後の月虹艦隊の幾人かが同じく転生している。月虹艦隊にとっての後々世とも言える。

 その後、後世世界より転生してきた月虹艦隊とこの世界の日本海軍の間に密約が交わされ、深海棲艦への反攻作戦が開始。両勢力は攻略中に転生してきた艦娘や建造によって呼び寄せられた艦娘と共に練度を高めながら侵略された海域の解放へと向かうのであった。

 

 

●後世世界 通称A世界

 

 

 昭和ではなく照和と呼ばれる元号を持つ可能性分岐世界。第二次世界大戦は発生したが日本は敗北はせず、大戦中盤以降に米国と講和によって停戦している。しかし、米国に対し上手く立ち回りすぎた代償でドイツが増強し、第二次世界大戦が終了後、第三次世界大戦が勃発してしまっている。

 最終的には第三次世界大戦も終結し、戦乱を引き起こしていた元凶である影の政府と呼ばれる存在も滅び、世界連邦政府が樹立することとなった。

 こうした背景には、原爆によって無条件降伏を強いられた前世世界から憑依に近い形で転生してきた山本五十六改め高野五十六が率いる紺碧会と大高弥三郎率いる青風会の活躍があり、彼らは『より良き負け』……即ち、和平交渉を成立させることで激化するであろう戦争の末路にある悲劇を回避しようと尽力した。

 この世界では金食い虫であった大和型戦艦建造の為の予算が、紺碧艦隊と呼ばれる潜水空母の艦隊を創りあげる為に回されている。後に大和型戦艦を超える日本武尊と呼ばれる超戦艦が建造されることになるが、これは政策による立ち回りによって資金提供を受けたためである。

 なお、前世では同型艦ではなかった幾つかの艦が同型艦として扱われていたり、未着工艦が普通に活躍していたりと大きな差が存在している。

 

 

●前世世界 通称B世界

 

 

 現実世界とも呼べる世界で、日本が原爆によって無条件降伏を強いられた世界。

 その後日本は復興し、世界に誇れる文化を発信できるまでになったが、戦争は規模に関係なく世界各地で続けられており、争いは絶えることはなかった。また、原爆の恐ろしさを知っても核の兵器への転用を止めることはなく、保有しているか否かによって実際抑止力の強さは決まっていた。

 よって、偽りの平和が続いており、いつ第三次世界大戦が起こるかは定かではない。

 

 

●前世分岐世界 通称C世界

 

 

 B世界と基本的に構成する要素は同一であるが、その延長線上で異なった歴史を辿っている。

 多くは語らないが、この世界では各国の防衛組織(軍隊、自衛隊を含む)の繋がりが強く、未知なる脅威に対しても勇敢に立ち向かっている。

 作品中では、ミズーリがこの世界からやってきており、宇宙人との交戦経験がある。彼女はリーガン保護の下で現在は地道に戦力を整えている。

 

 

●???世界

 

 

 上記に挙げたX・A・B・Cに該当しない世界。現在はどのような世界なのかは不明であるが、深海棲艦や宇宙人とは異なる脅威にさらされているとの噂が……?

 

 

 

 

◇用語一覧◇

 

 

●紺碧艦隊

 

 大和型の建造のための予算を回して造られた秘匿潜水艦隊。後世世界では一部の者しか知らないまま数々の戦いで活躍し、大戦を終結まで導いた。前原一征少将によって指揮されており、彼を含めた紺碧艦隊の人員は皆戦死者扱いとなっている。

 

●旭日艦隊

 

 大和型戦艦を超える兵装を備えた超戦艦、日本武尊を旗艦とした英国救援艦隊の総称。司令長官は大石蔵良であり、奇想天外な作戦を繰り出すため、一部では不気味で恐ろしい男と言われていた。第二次世界大戦終盤にて壊滅したかに思われたが、紺碧艦隊同様に英霊扱いとなって陰軍としてその後も世界を支えた。

 

●紅玉艦隊

 

 大戦序盤にて捕獲した米戦艦を奇想艦(航空戦艦)として改造した艦隊。川崎弘によって率いられ、ロスアラモスの原爆研究施設などの破壊作戦で活躍した。後に、壊滅的打撃を受けたことから第一連合航空機動艦隊へと編入され、大戦後は米利蘭土を始めとした戦艦は退役している。

 

●高杉艦隊

 

 別名、東部太平洋艦隊とも呼ばれる高杉英作司令長官が指揮する航空艦隊。旗艦は電子及び対空装備を充実させた金剛型戦艦の2番艦『比叡』。新三八弾や時雨弾を繰り出し様々な作戦にて活躍した。

 インド戦にあたって高杉艦隊・坂元艦隊・紅玉艦隊は統合され、第一連合航空機動艦隊として編成される事になる。ここで旗艦は戦略空母『建御雷』へと変更される。建御雷と高杉提督の繋がりは此処にある。

 第三次世界大戦時では電子戦・対潜能力に特化させる大改造を施した金剛を新たに旗艦に据えて、シーレーン防衛に務めた。

 

●月虹艦隊

 

 主に上記の艦隊に属していた艦によって構成された後々世における新たな連合艦隊。

 名称が付く前は紺碧艦隊による自警団に近い集まりだったが、建御雷が加わったことで本格的に始動。マーシャル諸島群の一つである紺碧島からトラック島、硫黄島を制圧し、日本海軍とコンタクトを持つ。

 現在は、全ての始まりの戦いであるハワイでの戦いに備え準備を進めているが、不穏な空気が少々流れている。なお、旭日艦隊の面々が加わったことで国内に室蘭という拠点を新たに持つこととなった。

 

●深海棲艦

 

 少なくとも人の手が加えられて誕生した生物ではないことが明らかとなっている存在。霊的な力によって対抗することが出来ると判明しているが、そのような力を持った人間だけではとてもではないが対抗しきれない。

 恐らくは怨念に近く、呪いめいた存在だとされているがそれ以上は不明である。

 2000年代に入ってから突如として出現し、人類を蹂躙し鎖国へと追いやった。月虹艦隊の調査によってBやC世界、つまりは日本が敗北した世界を再現しているのではないかという疑惑が持たれている。

 月虹艦隊では原爆がトリガーになったのではという推測がされているが証拠は不十分である。

 

●棲地

 

 深海棲艦によって侵略された地の総称。場所によっては侵略前とは見る形もない姿になってしまっているところもあり、その土地自体が深海棲艦と同化してしまっているとの情報もある。

 また、攻略が特に難しい危険地帯が存在しており、アイアンボトムサウンドやミッドウェーは艦娘に精神的負担をおわせるとして警戒されている。

 恐らくは深海棲艦の大規模拠点が存在していると見られているが、制圧したところでどうなるかはわからない。因果的な何かがある。

 

●紺碧島

 

 紺碧艦隊の秘密基地のある島。マーシャル諸島のラタック列島に存在しており、この世界では紺碧艦隊が後世世界に肖って名付けた。基本的な設備は同じ。

 

●トラック島

 

 月虹艦隊の表向きの前線基地。月虹艦隊の戦力は主に此処に集結し、作戦へと参加している。

 

●硫黄島

 

 紺碧艦隊が管理する本土近海防衛の為の補給基地。蒼莱が配備されており、有事には警戒にあたらせることも可能。

 星電改を追ってきた尊氏と信長との連絡場所にも使われた。

 

●室蘭地中基地

 

 深海棲艦の出現の影響を受けて工事が中止された港を日本武尊一派が海軍の支援を受けて改造している秘密基地。海軍に提供予定の装備はこの場所にて開発される予定である。

 

●転生

 

 この作品においては、よく似た世界の自分に記憶と人格を引き継ぐという形で使われる。現在のところは、後世世界の記憶を持ったリーガンのみが該当している。その他にいるかどうかは不明である。

 リーガン曰く、記憶自体は約60年の間に引き継いだとされ、その間にX世界では特に大きな出来事はなかったとされている。したがって、他の世界での約60年が鍵となるのではと建御雷は少なくとも睨んでいる。

 

●改二実装計画

 

 高野らが海軍に属すこととなった艦娘が史実と同じ末路を辿らぬように計画した強化プランのこと。

 建御雷率いる月虹艦隊の技術支援によってペーパープランに終わった計画、発想は良かったが見劣りしてしまった計画、奇抜な発想による新たな未知の計画などの検証が行われ、沖ノ島沖の深海棲艦完全掃討作戦に向けて取り組まれている。

 しかし、あくまで因果ともいうべき悲劇を回避するためのきっかけに過ぎず、その力を真に引き出すためには艦娘自体の変化が必要である。場合によっては艦娘の変化が早く、艤装の提供は後からになることもあり得る。

 

●月虹会

 

 基本的には月虹艦隊の別名。ある意味、紺碧会と同等なもの。

 

●日輪会

 

 高野磯八を中心とした勉強会であり、この世界における紺碧会。ただし、名前の似たそっくりさんがいるだけであり転生者はいない。

 

●提督

 

 日輪会より推薦された艦娘のまとめ役兼カウンセラーのようなモノ。指揮については一任されている。

 本名は富嶽征二(とみたけ せいじ)という。彼の父もかつては日輪会に属していた一人であったが、深海棲艦との戦いによって行方不明(死亡説もある)になっている。絵が得意であったらしい。

 

●建御雷

 

 この作品における主人公。紺碧艦隊らによって建造され、月虹艦隊の代表を務めることになった。

 責任感は強く少々堅いが、コミュ症というわけではない。ただし、何かしら抱え込んでしまう性格である。

 和弓ではなく洋弓を用いており、飛行甲板は腰から伸びる艤装に接続されている。

 後世世界では輸送船として戦車を載せた経験もある。前世世界における信濃の生まれ変わりだが、信濃だった頃の記憶は持っていない。

 

●日本武尊

 

 もう一人の主人公。大石司令官の性格を引き継いだのかやることが大胆極まりない。

 生存組とは正体を隠して接触しており、室蘭へ旭日艦隊の面々を集合させる前はアドバイスを与えて回っていた。基本的に男勝りな性格をしていることから、どちらかと言うと女性が好みらしい。

 51cm砲を備えた艤装を持っていることから実質最強の戦艦である。新・日本武尊になると代わりにレールガンを備えるようになり、海中に潜れるようになる。最終的にネオ日本武尊と呼ばれる形態になるとかならないとか(

 

●須佐之男

 

 紺碧艦隊の最終的な旗艦であるが、現在所在は不明である。建造によって呼び寄せることも出来なければ、同じ世界にやってきているともわからない。最強の潜水艦。

 後世世界では、第二次世界大戦終盤で前原少将を海の目の息がかかった潜水艦による雷撃から救っている。

 




いずれ話が進み次第、第二弾とか行う予定です。

それでは次回をお待ちください。

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