魔法少女リリカルなのは 召喚せし者の軌跡   作:月宮如月

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なのは 初砲撃


第6話 魔砲少女の覚醒?

日曜日、僕はいつもなら体を休めるようにしている。本来なら運動をあまりせずに本を読んだり、カメリアに入っている予言の巫女(ヴォルスパー)のデータに目を通したりと決めている。しかし今日は仲のいい3人娘、もといなのは、アリサ、すずかに誘われて士郎さんが監督をしているサッカーチームの試合を見に来ていた。

 

「しかし僕は今、なぜかチームのユニフォームを着せられている これはどうゆう状況でしょうか士郎さん」

 

「いや~、皆用事とかでメンバーが集まらなくてね なのはに聞いたよ、運動が得意だって」

 

確かに僕は元々父に鍛えられてたし、マホウツカイとなってからさらに身体能力が向上している。

 

「それで 僕を出そうと 別にやってもいいですが詳しいルールとかは知りませんよ?」

 

「構わないよ、流石に一人少ないのは問題だからね」

 

仕方ないな、そう呟き僕は準備運動をして配置についた。

 

(さて、せっかくだから思いっきりやろうか!)

 

僕は魔術で身体能力と動体視力を強化した。結果、近くを通ろうとする者は一瞬にしてボールを奪われ、僕は奪ったボールでロングシュートを決めていった。

 

「お疲れ様 今日の試合、すごく良かったぞ。勝利祝いに翠屋に行くか!」

 

士郎さんはそう言って、チームの皆を連れて行った。試合の最終スコアは5対0でこちらの勝利で終わった。そして翠屋で昼食をとることになった。

 

「聖君、お疲れ様」

 

「アンタ、凄いじゃない!」

 

「凄かったの!」

 

クラスメイトの3人娘は僕を褒めた。

 

「身体能力では同い年の人に負けたことはない」

 

僕が自信満々にいうとユーノから

 

(聖 魔法を使ったでしょ)

 

(確かに使ったけど、少し身体能力と動体視力を上げただけだよ)

 

魔力が無駄にあるのだから使わないでどうする。

 

「それにしても、改めてみるとこの子、フェレットとは少し違わない?」

 

「そういえばそうかな? 病院の先生も変わった子だねって言っていたし・・・」

 

 そして現在、アリサとすずかに掴まれて撫で回されている愛玩動物ユーノがここに――

 

「雑種の類じゃないか?」

 

 適当に嘘を付いておく。ユーノが念話で助けを呼んでるが無視で。

 

「ユーノ君はちょっと変わったフェレットで良いんじゃないかな?」

 

「そう言えば知ってる?キーパーとマネージャーの」

 

「うんうん!知ってるよ!後、キーパーの人がプレゼント渡すって」

 

「それ他の人に聞いてみたら、確か宝石みたいな・・・」

 

 ユーノを撫で回しながら別の話題になっている。

 

「・・・」

 

「・・・?」

 

 二人の話題に入らずなのはは黙っている。どうしたんだろ?

 

「あ~面白かった!! はい、なのは!」

 

「ふぇ?」

 

「きゅ~」

 

 呆けてたなのはにアリサがユーノを手渡す。アリサとすずかは思う存分ユーノを愛でて満足したのかスッキリした顔をしいる。ユーノはぐったりしているな。

 

そして他愛もない会話をしつつ、そろそろお開きとなった。

 

 アリサとすずかは用事があって早めに帰宅。僕もそろそろ帰ろうと思ったところユーノから念話で―。

 

(魔力反応だ!!)

 

(ッ!了解 いくよ なのは! ユーノ!)

 

僕は会計を済ませ魔力反応がする方に走り出した。

 

 

 

 

「何あれ?」

 

(多分、ジュエルシードを人間が発動させたんだ)

 

現れたのは巨大な樹。枝や根っこが伸び始め、成長にともない枝や根っこが周囲の建物を壊していく。

 

「面倒な事になりそうだな ユーノは結界を! なのはは封印を頼む! 僕はこっちに根が届かないように切る!!」 

 

そういって僕は駆け出し、結界が張られたのを確認すると、マホウを具現化し魔力魔術兵装(エインフェリア)で限界まで身体能力を上げ、高速で動きつつ次々と根を切り裂いていった。

 

(僕が根を切るスピードよりも若干成長スピードの方が早い―ッ!)

 

封印はまだか!と思っていると、ユーノが念話で

 

(聖! 封印準備ができた! そこから離れて!!)

 

ようやくか!と思いその場から離れると頭上を桃色の閃光が走り、なのはに向かってくる枝や根を消し飛ばしながら本体に直撃。 一瞬にして封印してしまった。

 

(なに? あの砲撃・・・)

 

 

 

 

結界が解けて二人と合流するとなのはが突然謝ってきた。

 

「キーパーの子が持ってたのを見たのに、気のせいだと思って ゴメンなさい!」

 

「仕方ないよ!発動前は僕でも分からないんだから!!」

 

「でも、たくさんの人に迷惑かける所だったの・・・」

 

「なのは・・・」 

 

「1度の失敗でそこまで落ち込むな 失敗は誰だってあるんだ 何時までも落ち込んでないでこの失敗を次に生かせばいい そのくらいできるだろ? なのは」

 

「聖君・・・ そうだよね 今度はもっと頑張るよ!!」

 

なのははいつもの笑顔になりそういった。

 

「よし、それじゃ 早く全部のジュエルシードを見つけるために僕はこのまま町を探索するよ」

 

「じゃあ 私も・・・」

 

「君は帰れ 先の砲撃でかなり消耗したんじゃないのか?」

 

あれほどの威力の砲撃、いくら魔法の才能があるといっても小学生の体には負担が掛かるだろう。そう思いなのはは帰らせようと思った。

 

「大丈夫なの! だから一緒に探すの!」

 

「駄目だ 今は大丈夫でも後から疲れがくるかもしれない いいから帰って休め 」

 

そういってなのはを帰らせ、僕はジュエルシードを探しに出た。

 

 

 

 

「結局みつかったのは1つだけか」

 

みつけたジュエルシードを今度は触らないようにハンカチで包み持って帰ったきた。

 

「明日にでもなのはに封印してもらうとして、今日は疲れたな~」

 

そういって僕はソファーに寝転がるとカメリアが話しかけてきた。

 

「お疲れ様です マスター でも最近は楽しそうですね」

 

「あぁ 楽しいよ 未知の魔法や技術に出会えて友達にも恵まれた。この町にきて正解だったな それよりこの石・・・」

 

「ジュエルシードがどうされましたか?」

 

「ユーノは膨大な魔力が内包されているといってたな それも次元を揺るがすほどの・・・」

 

「まさか! マスター!!」

 

「僕は思うんだ これがいくつかあれば究極魔法に至ることができるのではないかと」

 

「・・・」

 

「でも、これがどれほどの力を秘めているかもわからないし、さすがに使わないよ 究極魔法にはもう興味ないんだ それ以前にこれはユーノのものだ 勝手に使っては怒られる」

 

そういって僕はカメリアとの会話を切り上げ夕食の支度をすることにした。

 

 

 

 




戦闘シーンをうまく書けるようにfortissimoを再プレイ中・・・

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