「今日から学校か~ めんどくさいな~ 鬱だな~」
目を覚まし、ベットでだらけながら呟いた。
「いやいや 昨日は楽しみだとか言っていたくせに何言っているのですか! ほら! 早く起きて支度しないと間に合いませんよ!!」
「大丈夫だよ カメリア まだ時間に余裕があるし」
そういって時計をみてみる。 うん、まだ学校が始まるまで1時間はある。
「マスター 忘れてませんか? 転校初日なんですから職員室によって先生に挨拶をするのが普通ですよ」
カメリアの指摘に僕は慌てだした。
「そうだった! すっかり忘れていた! ありがとうカメリア 転校初日から遅刻するところだったよ!!」
僕は大慌てで顔を洗い、朝食に買っておいたパンを食べながら制服に着替える。ここまで15分。バスなら15分で着くだろうが、バス停までの距離と待ち時間を考慮すると走ったほうが早いだろう。学校までは徒歩で30分 違和感ない程度に魔力兵装(エインフェリア)を使って走れば15分程 これならいける!! 僕はそう思考しながら外に飛び出た。
なんとか30分前には学校についた僕は職員室により先生に挨拶をして今、教室の前で先生に呼ばれるのを待っている。さて、せっかくだからミコト姉さんが「転入するときはインパクトが大事! とゆうわけで インパクトのある登場方法を教えよう!」なんて言って教えてくれた方法を試してみよう。そう思いながら僕はバックからクラッカーを取り出し待機した。
Sid out
なのはsid
今日の教室はいつもより騒がしい。どうやら転入生が来るみたいでみんなその話でもちきりみたい。
「転入生って聖のことよね」
「そうだよね 今日から転入するっていってたし」
「同じクラスになれてうれしいの!」
アリサ すずか なのは はいつも通り3人集まって話していると、担任の先生が入ってきた。
「みんなさん おはようございます! すでに耳に入っていると思いますが今日から一緒に勉強する転入生を紹介します。 それでは十六夜君入ってください。」
先生が入室を促し、みんな前の扉に注目するが一向に入ってこない。
「十六夜君? 入ってください」
先生が不審に思い扉のほうに行こうとすると、後ろのほうから「パーン!!」と大きい音が聞こえた。
Sidot
聖sid
「それでは十六夜君 入ってください」
先生の声が聞こえたので、僕はあえて後ろのドアからゆっくり入った。みんな前のドアを見ていて僕に気づいているのは数人だが、静かにとジェスチャーで伝えた。そして用意していたクラッカーを鳴らし、「パーン!」という派手な音が鳴るとともにみんな一斉にこちらを向いた。そして僕は笑みを浮かべながら先生の隣に立ち自己紹介を始める。
「みなさん おはようございます 十六夜・聖です 趣味は神話関連の本を読むこと 特技は槍術です この中に魔術師、異世界人、超能力者がいても受け入れるような心の広い人間です どうぞよろしく」
そういい、みんなに挨拶をした。
「えーと・・・ とりあえず十六夜君は後ろのほうの空いている席に座ってください。1時間目は十六夜君への質問の時間とします。そして十六夜君、放課後職員室に来なさい」
(あれ? なんだろうこの空気・・・ それに先生怒ってるのかな~)
僕は放課後怒られるだろうな~ と思いながら席に着いた。
そして、1時間目は先生がいった通り僕への質問タイム。みんなが一斉に質問してくるから混乱したがアリサがうまく仕切ってくれて何とか乗り切れた。
「疲れた・・・」
午前中の授業を終えた僕は、なのは、すずか、アリサの3人で屋上で昼食をとっていた。
「大丈夫? 聖君」
「うん大丈夫だよ、すずか まぁ転校初日なんだし覚悟はしていたけど休み時間の間も質問攻めとは・・・」
「まぁ あんな登場の仕方に随分と個性的な紹介をしていたから話してみたいって人は多いんじゃないの? それよりもなんであんな登場の仕方をしたのよ」
「そうなの あのときはびっくりしたの」
アリサとなのはが朝のことを聞いてくるが、やはりあれは失敗だったのだろうか
「あれはね 僕の姉さんみたいな人が、こうゆうのはインパクトが大事だって教えてくれたんだよ 折角だから実践してみました」
「そんなしょうもないことを実践するなー!!」
アリサが怒鳴っているが無視しよう。
「ところで今日の授業で将来に夢が~ とかの話があったけど3人は将来なにになりたいの?」
僕は話題をそらすように質問をした。
「私は、パパの会社を継ごうかと思ってるいわ」
「私は機械系が好きだから工学系かな」
「二人ともすごいね」
「なのはは翠屋を継いだりしないの?」
「うーん、それもあるけど、他にやりたいことがあるような気がしてはっきりしないんだ。私、特技とか取り柄とかないし・・・」
「ばかちん! 自分からそうゆうこというんじゃないの!!」
「なのはちゃんにしかできないことがきっとあるよ」
「そうだよ 今からそんなに視野を狭めていては本当に何もできなくなるよ 僕たちはまだ小学生なんだ 努力をすればその分だけ選択肢が広がるんだから」
僕はアリサとすずかに続いてなのはを励ます。
「みんな そうだよね 私にしかできないこときっとみつかるよね!」
話しているうちにあっとゆうまに昼休みが終わり、僕たちは教室に戻った。
そして、放課後―
「そういえば 放課後呼び出されてたんだった・・・」
僕は思いだしため息をつく。
「あんなしょうもないことするからでしょうが」
「だが、後悔はしていない!!」
「威張っていうな! さっさと職員室に行って叱られてきなさい!」
「しかたない さっさと逝ってくるか・・・ それじゃ また明日~」
アリサと話した後、職員室に向かった。
職員室では担任の先生に少し叱られる程度ですんだ。そして、家に帰ろうと学校を出たところで、
(・・・・助けて・・・・・)
と、頭に直接届くような感じで声が聞こえた。最初は気のせいか? と思ったが何度も声が聞こえてきた。
(気のせいなんかじゃない・・・ まさか魔術師(マジシャン)か?)
少し気になったので僕は周辺を少し調べてみてから帰宅し、カメリアにこのことを話した。
「そんなことがあったのですか」
「あぁ おそらく魔術師の類のものと思われる。 学校周辺に異常がないか調べてみたが、何もなかったよ。 明日の放課後にまた見回りをおこなうよ」
「そうですね 今のところ情報が少なすぎます 厄介な事が起こらなければいいのですが・・・」
そして夜。日課となっている槍術と魔力の訓練のために公園で槍を振るっていると、再び声が聞こえた。
「またこの声か、この町でなにか起こっているのは間違いないようだな」
「そうですね さっそく声の感じるほうに向かって状況を確認しましょう」
声が感じるほうに急いで向かってみると、黒い獣を前に小動物となにか会話をしている高町なのはがいた。
(小動物がしゃべっている・・・ なんなの? この状況・・・)
文才がほしい・・・