前回から一か月近く開いてしまいましたね。まぁ待っている人なんてそんなにいないと思いますが……。
どうも執筆に力が入らなくてあれを買いました。なのはMOVIE 2ndのDVD。見たらいろいろ湧いてきて書けましたよ。このまま一気にいきたいですね!
今日届いたエンジェルビーツのゲームをいかに我慢するかによるけど
「管理局の管理を受けている世界の、書籍やデータが全て収められた超巨大データベース。いくつもの歴史が幾つも詰まった、いうなれば世界の記憶を収めた場所。それが無限書庫だ」
というわけでやってきました無限書庫。ユーノが調べ物をするから出掛けると言っていたのでついていった。闇の書については僕も気になるしね。
「凄い量の本だね。まさに無限書庫だ。しかしまぁ整理されてないカオス空間なんだが」
「まあ、中身のほとんどが未整理のままだしね」
「混沌書庫に改名した方がいいのでは?」
「あはは……。ここでの調査はチームを組んで年単位で取り組むものだしね」
「過去の歴史の調査は、僕らの一族の本業です。検索魔法も用意してきましたから、大丈夫です」
「そっか、君はスクライアの子だっけね」
「私の中でのスクライア族のイメージがフェレット一族なのは謝った方がいいかな?」
「私もロッテも仕事があるけど、出来るだけ手伝うよ」
「クロ助の頼みだしね」
ユーノの他にはクロノの師匠である猫の使い魔が2匹いた。名前?覚えてないな。
ユーノのように検索魔法があるわけではないが、今回はためしにつくっていた魔法をつかってみるか。
「さて、やるか」
「今更だけど学校はいいの?」
「あと数日もすれば冬休み、2週間ほどの休みだからね。今年はもう行かなくていいかな~って。 それにこっちの方が面白そうだから来てみた」
「いいのかな……。ところで聖は前線に出ないの?」
「まだ戦略機工魔導兵装はいろいろ不安定な部分があるからね。しばらくはなのは達に任せるよ。ここで闇の書の資料と一緒に使えそうなデータがないか探すよ」
「そっか」
「そうそう、今から僕に話しかけても多分通じないから」
そう言って僕は下の方に降りていき、ある魔法を使い本を調べ始めた。その名も兆速複合思考。
魔力によりマルチタスクを強化し、複数の思考を展開、それを超高速回転させることで異常なほどの処理能力を得ることができる力。
分裂させた思考を超高速回転させ本の内容を瞬時に読み取り情報を収集していく。もっとも聖の思考分裂は3つしかないが、その異常なほどの処理速度で作業をこなしていく。
視点は変わり、ユーノとリーゼ姉妹。
「器用なもんだねぇ、それで中が分かるんだ」
「ええ、でもあれに比べると……」
「まあ、そうだけど……」
視線の先には聖の姿があり、その周囲には本が異常な速度で飛び回っている。
「思考分裂の数は少ないみたいだけで、どうしてあんなに早く作業ができるの?」
「聖が言うには思考を強化することで処理能力を高めていると言っていましたが……」
「思考の強化って……。そんなこと普通できないよね。彼っていったい何者なの?」
「さぁ、僕も詳しくは知りませんが、人智を超えた存在。召喚せし者といっていました」
「マホウツカイ……」
作業をすること数時間、突如目の前に数冊の本が飛んできた。
「うわぁ! って聖! いきなり何するのさ!?」
何とかその本を受け取ると聖は投げた体制のまま笑顔で言った。
「使えそうな資料見つけたよ! 後はよろしくね。僕はもう限界だ……」
そういい聖は倒れた。
「それにしても
僕が目を覚ますと休憩室のようなところだった。僕が倒れてすでに5時間たっていたらしくユーノはその間待っていてくれたようだ。
「ほんとに無茶しすぎだよ。よく考えたら、複数の思考の処理速度を上げるなんて、人間の脳が処理しきれるわけないじゃないか。聖なら大丈夫かなと思ってやらせなければ良かったよ」
「いや~僕人間じゃないし、もしかしたらいけるかな~なんて」
「いくら不死性を持っていたとしても心配するんだから、今後は無茶な魔法は使わないでね」
「……わかった。それで必要な情報は揃ったかな」
「うん。闇の書は本来、夜天の魔導書と呼ばれていて、元々は各地の偉大な魔導士たちの知識を収集し研究するためにつくられた魔導書。魔導書の完成と共に破壊を行うようになったのは歴代の主がプログラムを改変したから」
「そのせいで一部のシステムが暴走っと。原因は自動防衛運用プログラム、ナハトヴァール。ほんと厄介なものを組み込んだものだな。それで、クロノさんには報告はしたのか?」
「うん、したよ。今後は停止や封印のための資料を探そうと思う。それと…」
「ん?なにかあったのか?」
「聖が倒れている間に守護騎士を見つけて戦闘になったんだけど、今度はフェイトがリンカーコアを奪われた」
「フェイトが!?」
「戦闘中に仮面の男に不意を突かれたみたい」
また仮面の男か。それにしても仮面の男は何が目的だ? 守護騎士でもないのに闇の書の蒐集に手を貸すなんて。闇の書の力を奪うつもりか、それとも暴走させることが目的なのか?どちらにせよデバイスの調整を急いだ方がよさそうだな。
「最近は守護騎士たちの動きが活発になっている。もしかしたら完成がちかいのかもしれない。もっと情報を集めなきゃ」
「そうか。僕はこれ以上役に立てなさそうだからデバイスの調整をするよ。いくつか資料も見つかったし」
そういい本を数冊もって僕は整備室に向かった。
「やっぱり駄目か」
僕は整備室でデバイス調整を行っていた。数日籠って機能の方は大分安定させることができるようになった。しかし
「どうしても強度の問題はクリアできないか」
「それもそうですよ。マスター。そもそもこれほど精密な機器ではマスターの魔術に耐えられません。キセキの力を一部でも組み込めただけでも十分だと思います」
「カメリアの言うとおりかな。それに神話輝術を何発も撃たなければ壊れることはほとんどないんだし」
「そうですよ。ところでマスター、今回の事件今後はどう動くつもりですか?」
「そうだな。もういっそのこと闇の書の完成でも待つかな。そうすれば主も分かるし暴走の原因、ナハトヴァールも表に出てくる。それを討つ」
「ですがあれには無限再生機能があるのでは?」
「たしかにそうだがその源であるコアを潰せば再生はできない。僕のマホウの能力を最大限に使えばコアごと破壊することができる」
だが、魔術の収束する間は無防備になる。完全に破壊するにはかなりの量の魔術を収束しなければならない。その間みんなには時間を稼いでもらわなければならない。
「世界を滅ぼせる相手を魔導士たちがどこまで抑えられるかが心配だけどね」
「あっ、マスター。通信です」
「聖!!」
「クロノさん!?どうしたんですが?そんなに慌てて」
「なのはとフェイトに通信が届かないんだ! それに海鳴市に結界が張られている!! 僕はこれから現場に向かう! 聖も急いできてくれ!!」
「っ!わかりました。僕も直ぐにそちらに向かいます!転移をお願いします!」
直ぐに転送ポートに向かい結界内に転移した。
僕とクロノさんが結界内に行くとそこには仮面の男が二人とそして、
「闇の書の管理人格と自動防衛プログラム、ナハトヴァールか」
禍々しいオーラを放っているパイルバンカーのようなもの、おそらくあれがナハトヴァールだろう。そしてそれを左腕に装着し、右手には闇の書を持っている銀髪の女性。
しかし、なのはとフェイトの姿が見当たらないな。それに守護騎士はどうした?
「クロノさん。仮面の男を頼めますか? 僕は闇の書を討ちます」
「あぁもともとそのつもりだ。少し心当たりがあるかな。 だが気をつけろよ。相手は闇の書。いくつもの世界を滅ぼしてきた相手だ」
「わかっていますよ。ブリューナク、セットアップ」
僕はデバイスを起動。ただし今回はバリアジャケットのみで、武器は展開しない。
「魔術兵装」
言霊を紡ぎ、自身のマホウを顕現させた。闇の書を討たなければ世界は滅ぶ。闇の書に取り込まれた名前もしならい人物を助けるなんて考えは捨てる。なのはとフェイトだったら助けようとするかもしれないが。
「マスター、本当にやるんですね」
「あぁ、もしこれが知り合いだったら躊躇うかもしれないけど」
深呼吸をして気分を落ち着かせ、戦闘に意識を切り替えた。
「僕は戦うよ。善も悪もなく、ただ僕の信じる正義のために!!」
世界を滅ぼすほどの力を持ったもの同士の戦いが始まった。
善も悪もなく、ただ僕の信じる正義のために!!
使おうと思っていた名セリフ遂に使えた! まだいくつか使いたいセリフあるけど、カッコいいよねこのセリフ。
次回は戦闘!気合を入れて頑張りますよー!!