やっぱ漫画でもアニメでもコロナが可愛いな。
あの襲撃の後、僕達はアースラに向かい比較的に軽症だったフェイトはそのままデバイスの修理の為デバイスルームへ、なのはは戦闘で無理をしたそうで医療室に。
フェイトがなのはの所に向かったころには既になのは戦闘が困難な状態になっていたそうだ。フェイトは赤い少女と戦いデバイスを壊されたそうだ。僕はデバイスのメンテついでに二人のデバイスの修理でも手伝おうかと思いデバイスルームへいった。
「これはひどいな……」
そこには罅割れている、待機モード状態のレイジングハートとバルディッシュだった。その前にはユーノがコンソールを操作していた。
「で、状況は?」
「正直、あんまり良く無いよ。今は自動修復をかけてるけど基礎構造の修復が済んだら一度再起動して部品交換しないと」
「修復にどのくらいかかる?」
「部品とか取り寄せも考えて………一週間ぐらいかな?」
一週間か長いな。その間何も起きなければいいが。
いくら僕でもあのレベルを複数人相手するのはきついな。
「そう言えば、あの連中の魔法ってなんだ? デバイスや魔方陣からして別のものか?」
「アレは多分ベルカ式だよ。かつては、ミッド式と魔法勢力を二分した魔法体系だ」
「ベルカ式?」
「ミッド式を遠近に適した汎用性の高い魔法体系だとすると。ベルカ式は対人戦闘、つまり一対一の戦闘スタイルを得意とする魔法体系。優れた術者はミッドで言う大魔導師と同じように騎士と呼ばれている」
「そのベルカ式の最大の特徴はカートリッジシステムで特殊な儀式で圧縮した魔力を弾丸に込め、それをデバイスに組み込み弾く事によって瞬間的に爆発的な破壊力を得ることができる」
ユーノの説明を受けているとクロノさんが入ってきて補足をしてくれた。
カードリッジシステムか。魔力を瞬間的に消費して爆発的な力を得るというところが
「なら、そのパーツを2機に組み込めばいいのでは?」
「いや、それは無理だ。ミッド式と相性が悪く、制御が難しい。ミッド式どころかベルカでもこのシステムの扱いづらさがベルカ式魔法の衰退の一原因に挙げられている。それより聖。今回の事件で説明したいことがあるから会議室に来てくれ」
僕はクロノさんに言われた通りに会議室に行き今回の事件の説明を受けた。
どうやら今回もロストロギアが関わっているそうだ。ロストロギアの名は闇の書。
僕たちが戦ったのはヴォルケンリッターと呼ばれる闇の書が有する機能の一つ、「守護騎士システム」によって発生した騎士だそうだ。
闇の書本体や当代所有者を護衛し、また所有者の命令に従って行動し、リンカーコアの確保を行うことが主な役目。その体は生粋の肉体ではなく、魔力で構成された疑似的なものとのこと。
「んで、そのためになのはは魔力を抜き取られたと」
「あぁ、魔力を抜かれたとなると起きた後もしばらくは体を動かすのが辛くなるだろう」
「それにしてもまたこの町で魔法絡みの事件か。僕にはリンカーコアがないから襲われることはないだろうけど、そいつらの目的はなんだ?」
「いや、そこまでは分かっていない」
「そうか、まぁ魔力を集めるなんてろくなことが起きないからな。早めに対処しないとね。情報収集頼みますよ」
そういい、僕は部屋を出た。さて、向こうが動くまでデバイスの調整と改良をしておこうか。
そう思っていたが艦長さんたちが地球に今回の事件を担当するので拠点をつくるとのことで、一緒に下された。もう少しアースラにいたかったがさすがに学校に行けと艦長さんとなのはに注意された。
というわけで久しぶりの登校。
「おはよ~」
「おはよーってアンタ今まで何してたのよ!? ていうかなんて恰好してるのよ!!」
「聖君、久しぶりだね。どうしたの?その恰好……」
「うん、久しぶりだね。そんなに服装おかしい?」
僕は制服の上にコートやマフラー、手袋などの防寒具を多めに着込んで完全防寒装備をして登校した。
「あんた着込みすぎよ。そこまで寒いの苦手なの?」
「あぁ、まさか本島の冬がここまでとはなめていたよ……。なんなの?外が冷凍庫並みに寒いし、よくこの気候で人類生きてられるよね」
「そういえばアンタ、ここ来る前は月詠島に住んでいたって言ってたわよね」
「あそこは常夏だもんね。それにそこまで寒いかな……。これから雪が降ったりすると、もっと寒くなるよ」
「……月詠島帰ろうかな」
「なんでそうなるのよ。少しは本島の気候に慣れようとしなさい」
久しぶりの学校で友人と話すのは結構楽しかった。最近はずっと研究してたからな。
学校に来なかった理由は本当のことを話すわけにもいかないから教誨にいた時の恩師が倒れたから見舞いついでに教誨の手伝いをしていた。と先生に言っておいたが、とても感心された。なんか心が痛む……。
そして今日は転校生が来るとのことだが、フェイトだった。あの人たちがこそこそ動いていたがこれだったのか。
なのはとフェイトが仲良く話しているときに、とりあえずアリサとすずかにあの子がこの前なのはが探していた女の子だよと言ったら、複雑そうな顔をして二人を見ていた。
まぁ、そんなこんなで普通の生活をすること数日、ようやく動く時が来た。
「さて、守護騎士たちを見つけたから結界を張る、と言われていたがなんで僕は結界内に取り込まれていないんだ?」
「結界の設定の所為ではないですか?結界は魔力を持たないもの、というよりもリンカーコアを持たないものを取り除くのではないでしょうか」
「あ~そっか。それに魔導師の魔力は自然界のエネルギーを吸収し変化させたもの。召喚せし者の魔力は
結界に入れず取り残された聖は冷静にカメリアと分析していた。
「とりあえず艦長さんに連絡かな。まぁなのはとフェイトのデバイスも強化されたみたいだし、僕の出番もないかもね」
艦長さんに連絡をとったところ直ぐに結界内に転送してくれた。
そして結界内に入ると通信が届いた。今回の僕の役割はクロノさんとともに闇の書を所持している守護騎士の捕獲。他の騎士3人はなのは、フェイト、アルフが相手をしているとのこと。
なにか問題があれば3人のフォローに回れと言われたが、問題なさそうだ。進化したデバイスのおかげで善戦している。
「聖、闇の書を所持している騎士を見つけた! 直ぐに来てくれ!」
「了解です!」
聖は送られてきた座標に向かって跳躍した。
(クロノさん、対象を目視しました)
(よし、僕は守護騎士に近づいて投降を呼びかける。聖は上空で待機してくれ)
(了解)
クロノと念話で連絡しあい、聖は上空で待機した。そして守護騎士にS2Uを突き付けて、クロノが投降するように呼びかけた。
だが、何処からか現れた仮面をつけた男のとび蹴りによってクロノはフェンスに叩き付けられた。
「クロノさん!」
聖は空を蹴り、仮面の男に斬りかかるがあっさりと回避されバインドで拘束される。
「バインドか! しかも、硬い!!」
聖を拘束した後、仮面の男は守護騎士に話しかけていた。
「貴方は……」
「使え」
「えっ……」
「闇の書の力を使って結界を破壊しろ」
「でもアレは!」
「使用して減った頁はまた増やせばいい。仲間がやられてからでは遅かろう……」
「……っ!」
仮面の男と守護騎士が何かを話し合っていが向こうからしても予想外の人物のようだ。
聖はバインドを外そうと魔術
「はあああああぁぁっ!!」
聖の膨大な魔術を外側に放出させバインドを強引に解除する。
「なにをするつもりかは知らないが、君たち二人を無力化させてもらおうか!
聖の言霊をトリガーに空中に数百もの魔力弾が現れた。聖は待機している間に空中に魔力弾を無数につくりだしそれを透明な状態にして固定しておいた。
術式や魔力をという概念を固定、解除する技術。
「この弾幕の嵐、凌げるものなら凌いで見せろ!
固定しておいた術式が解除され数百もの魔力弾が降り注ぐ。青白く光る雷が雨のように降る、それはまさに雷光の嵐。
「ぐああああぁぁー!!」
「きゃああああぁぁー!!」
聖はすかさず守護騎士に攻撃を仕掛けるが仮面の男に阻まれた。
「ちっ、はぁっ!!」
デバイスを槍の形状に変化させ斬りかかるがことごとく防がれる。
「なら! 十六夜流槍術―朧!!」
「なっ!」
聖は今までの攻撃とは違う素人のような攻撃を仕掛けた。先ほどとは違う太刀筋に虚をつかれた仮面の男は一瞬硬直した。そして次の瞬間、本気の攻撃を仕掛ける。本命は二の太刀!!
「そこだ!!」
聖の攻撃は直撃し派手に吹き飛んだ。
そして魔導書で何かをしようとしている守護騎士のもとに向かおうとした瞬間、聖に向かってどこからか砲撃が放たれた。
「なっ!?」
なんとか回避し、その方角を見ると驚愕した。
「今の砲撃、魔力光からして守護騎士ではないが……。 なっ! 仮面の男だと!? あいつはさっき倒したはず……まさか複数人いるのか!?」
もう一人の仮面の男の登場に驚いていると、結界に凄まじい威力の雷が落ち、結界を貫いた。どうやらこれが闇の書の力のようだ。
結界が一部破壊され、その隙に守護騎士たちは転移で逃げて行った。
書けた~
次はオリジナルの方も書くか。