なんでこんなに遅くなったというとあれだ…ゲームに夢中になっていて放置していました。 仕事の研修とかで忙しいのもあるけどついPCつけるとゲームの方を起動させちゃってなかなか書けなかったんだよね。 書こうと思っても納得がいかなかったり試行錯誤してたら遅れてしまいました。
プレシアの部屋にたどり着くとフェイトが前に出て、プレシアに話しかけた。
「あなたに伝えたいことがあって来ました」
フェイトは語り始めた。
「私は…私はアリシア・テスタロッサじゃありません。貴女が作ったただの人形なのかもしれません。だけど、フェイト・テスタロッサは貴女に生み出してもらって、育ててもらった貴女の娘です」
「…フフフ、アハハハハハ!! だから、何!? 今さら貴女の事を娘と思えというの!?」
「貴女がそれを望むなら・・・・・・それを望むなら、私は世界中の誰からも、どんな出来事からも貴女を守る。私があなたの娘だからじゃない。あなたが私の母さんだから!」
「くだらないわ」
プレシアは構わず、杖を振り上げた。突如炸裂した眩い光が視界を真っ白に染め上げ次の瞬間には世界が変わっていた。
「えっ!?」
「なっ! …まさか
先ほどまでとは異なり、見渡す限りの荒野、空には雷雲が広がっている世界に変わった。聖はこの感覚を知っていた。かつての戦争、
「さぁ、始めましょうか。
「まさか
そういって、持っていたジュエルシードの半分を渡した。
「えっ、でも!?」
フェイトは何か言いたそうだが聖は念話でフェイトに話しかけた。
(この世界、
プレシアの力は未知数。フェイトが下手に二人の戦いに介入したら生きていられるかはわからない。そこで聖は
(うん、わかった)
フェイトが返事をして下がっていったのを確認し、
「カメリア、外套を」
「了解です」
カメリアに出してもらったのは白い外套。この外套には自身を対象としたマホウの力を無効化するバリアジャケット、
「さぁ、始めようか! 人智を超えた戦いを!!」
「私は召喚せし者(マホウツカイ)よりも高みにいる最強の人間よ。 たかがマホウを扱えるだけでいい気にならないで! その道は私がすでに通りすぎた道。 教えてあげるわ戦略破壊魔術兵器(マホウ)を統べるとはどういうことかをね!!」
「
次の瞬間、プレシアの気配が変わった。何か得体のしれないものが目の前に存在している感覚に陥った。
(なんだ、この感じは!? 奴はセイズと唱えたが、確か北欧神話にでてくる降霊術だったはず…)
「
次の瞬間、凄まじい威力の雷が天から降り注いだ。
「「なっ!?」」
聖は瞬間的に
(雷!? これが奴のマホウか? しかしこれとセイズに何の関係が……)
聖はプレシアの能力について考えているとプレシアがさらなる攻撃を放ってきた。
「人形は逃がしてしまったけど、まずはあなたからにしましょう! 百の雷光、対象マホウツカイッ! 打ち抜けツ!」
プレシアの周囲にいくつもの魔弾が出現し、そのすべてが紫電を纏いながら、聖に向かってきた。
「クソッ!」
聖は
(奴は言霊により攻撃を行っている。 そして降霊術……。 まさかプレシアの能力は!?)
「貴様の能力は…魂の操作だな。 高次元の魂を宿すことで、言霊を魔力により概念化することでこの世界に干渉したか」
「えぇ、そうよ。 最も相応にリスクもあるけれど、この世界は能力を存分に発揮できるような魔術を施してあるわ」
「概念魔術使いか」
概念魔術使い。世界の理に干渉できる稀有な存在。おそらくプレシアは自らの周辺の空間に新たな概念をつくりだすクロノスタイプだろう。
聖は
「十六夜流槍術―狼牙!」
繰り出したのは単純な刺突。しかし
「無駄よ。 私には届かない」
「なッ!?」
プレシアがそう言葉を放つと、聖の攻撃は見えない何かに阻まれたようにプレシアにあたらなかった。聖は動揺し、動きを止めてしまった。次の瞬間、プレシアの背後に現れた新たな魔弾が降り注いだ。
「グアアアアァァッ!!」
聖は咄嗟に魔術障壁を展開したがその魔弾の威力は凄まじく吹き飛ばされて地面を転がった。
「はぁ、はぁっ なぜ攻撃が届かなかった。
「その外套の力は知っているわ。 だから空気に干渉することで壁を創ったからよ。 さて、そろそろ終わりにしましょう」
プレシアはそういい魔術を練り始めた。マズイと思い体を動かそうにも再び空気の壁が聖の行動を阻み動けなかった。
人智を超えた存在同士の戦いでは一瞬の躊躇いや情、油断は即敗北や死につながる。しかし、聖は躊躇っていた。自分の力で人を殺してしまうかもしれないということに。今まで本気で戦うことがなかった聖は自身の能力を存分に発揮することができずに追い込まれていた。
「これで、終焉よ!
天から星すら破壊できるような黒い雷が落ちてくる。まさに世界に破滅をもたらす光。天からの裁きが聖に降り注いだ。
「はぁ、はぁっ…。 思ったより魔力を消費してしまったようね。 さて、後は人形の持っているジュエルシードを回収すれば」
プレシアが動こうとした瞬間、世界が元に戻った。
「
「どうやら、うまくいったようだな」
「なっ!? あなた、どうして生きていられるのよ!!」
「
「なによ、そのでたらめな力……」
「貴様の能力は機械仕掛けの戦闘があっての能力だろ? フェイトには核を破壊するように言っておいたのさ。 これで形勢逆転だ、プレシア・テスタロッサ!!」
聖は自身のマホウに魔術を練り、込めはじける。聖の膨大な魔術が槍に込められ黄金色に輝きだす。
「ふざけないで…。 ようやくここまで来たのよ! こんなところであきらめるわけにはいかないのよ!!」
プレシアは残り魔力のほとんどを使い魔術を練った。プレシアの前に魔導のとは少し違うような魔方陣が現れる。
「
聖の渾身の神話魔術が放たれた。それは神話で決して外れることはない不可避の一撃。黄金色に輝く閃光はプレシアのマホウを破壊せるべく、プレシアの左腕を貫いた。
「ああぁぁぁぁっ!!!」
プレシアの左の肩から先がなくなり、大量の血が流れた。プレシアは直ぐに魔法で止血をした。魔法を施しながら聖に問いかけた。
「なぜ、私に攻撃が当たったの? 最後の防御魔法はマホウに魔導の次元跳躍を合わせて攻撃の対象を変える私の最高魔法だったはず…」
プレシアが最後に展開した魔方陣。あれは次元跳躍魔法と自身の
「僕の持つ本来の能力は概念を殺して対象を射抜く力だ。 どんな防御も意味をなさない。 貴様が刻を
聖のマホウは射抜く対象を目視して投擲することでその能力を発揮する。ゆえに
「本当に、化けものね…」
そういい痛みのショックでプレシアは倒れた。どうやら気を失ったようだ。
「……終わったか」
聖もその場に倒れた。緊張が解けて一気に疲労が出てきた。
「みんなが来るまで、少し休もう」
そう呟き、聖は眠りについた。
プレシアの能力の使い方、無理がありすぎるかな
次もいつ出せるかはわかりません。 ゲームは一区切りついたのでもしかしたら早めにだせるかな…。