読んでくれる人には感謝だな
どうも十六夜・聖だ。すずかの家に招かれいつものメンバーでお茶会をしているとジュエルシードの反応がした。なんでこんな時まで・・・しかも敷地内とかやめろよ。そこへ向かってみると、巨大化した猫・・・。
「すずかのやつ、まさかこんな兵器を飼っているとは・・・」
「どう考えてもジュエルシードなの!あんなにおっきなネコさんはいないの!」
なのはにツッコまれた。
「た、多分あの猫の大きくなりたいって願いを正しく叶えたんだと思う」
ユーノが呆然と猫を見上げている。大きくなりたいって、限度があるだろ。
「だが、これはこれでありだな・・・」
猫は特に暴れるとことなく、のんびりとアクビをしている。とりあえず携帯で写真を撮ってすずかとアリサに送信っと。
「今回は私一人で封印できるね」
「そうだな 早く終わらせて戻ろう」
なのはが動き出そうとした瞬間、突然、金色の光が猫に迫って来た。
――ズガァン!!
閃光は直撃して猫が悲鳴を上げた。攻撃がきた方向をみると、数日前に見かけた少女と犬のような耳の女性が木に立っていた。あの恰好恥ずかしくないのかな・・・。
「魔導師・・・それに使い魔?」
ユーノが二人を見て呟く。やはりあの子は魔導士なのか。ていうか使い魔? あのけも耳が?
なのはが猫を守るように背に飛び乗り、金の魔導士と対峙した。
「あの、お話したいの あなたも魔法使いなの? どうしてジュエルシードを・・・」
「フォトンランサー・・・ファイア」
金の魔導師が再び攻撃を放つ、さっきと同じ金色の無数の魔力弾が向かい、それをなのはがシールドで防ぐ。その隙をついて金の魔導士の持っていた斧が魔力刃を出して、鎌へと姿を変える。
「ふっ」
金の魔導士はそのまま、なのはに切りかかるが、なのはは空中に飛びかわす。そこに魔力刃が飛んでいき再びシルードで防ぐが、なのはの前に金の魔導士が現れる。
「えっ」
「はっ!」
金髪が鎌を振りかぶり、なのははそれを杖で受け止め、少女に問う。
「どうして、こんなことをするの!?」
「・・・答えても、多分、意味がない」
再び金の魔導士は鎌を振り切りなのはは耐え切れずに吹き飛ばされた。
金の魔導士の鎌がもとの斧の形へと戻った。
「フォトンランサー」
金の魔導士の10数発もの高速弾がなのはに向かって放たれたが、聖がそれを魔術障壁で防ぐ。
「誰ッ!!」
「聖君!!」
「弾は速いが・・・捉えられないほどではない それに火力不足だな なのは、僕を無視して一人で戦うな 君は少し休んでろ」
そういって聖は拳を構え、魔術で身体を強化する。
「さて、相手は魔導士といえど僕と同じくらいの少女か ならマホウを使うわけにはいかないな それじゃあ魔導士 今度は僕のお相手を願おうかッ!」
そういい聖は地面を蹴り周辺の木を蹴りながら跳躍し、高次立体移動をしつつ背後に回りこみ、金の魔導士の背中に鋭い蹴りを放ち地面に叩き落とし地面に落下するのを追いさらに木を蹴って加速し追撃を加えた。
「がッ!」
「フェイトッ! 貴様あぁぁぁ!!」
さっきまで動かなかった使い魔がこちらに向かってくるが、その動きを冷静に分析し、
「動きが短長だな」
向かってくる勢いを利用し、相手の手を取りそのまま投げ飛ばした。しかし使い魔は空中で姿勢を立て直し、着地した。こちらの様子をうかがってるのか構えたまま動かない。しかしこちらに突撃してきてた。金の魔導士もそれに合わせ、獲物を鎌にして反対側から切りかかってくる。
「いいコンビネーションだ だがッ!」
聖は自身の魔術を一気に周囲に解放し、凄まじい衝撃波が放たれる。それに耐えきれずに使い魔と金の魔導士が吹き飛ばされる。
「二人同時に仕掛けてきたのはよかったが、相手が悪かったな さて、なんのためにジュエルシードを狙っているかは知らないが、この場は引いてくれないかな? これ以上やるのなら・・・死ぬかもよ」
僕は膨大な魔術を拳に込め、神話魔術クラスの一撃を用意して敵意を全開にしながら二人に警告した。そうしたらジュエルシードをあきらめ二人はどこかに飛び立っていった。
「いったか なのは大丈夫か?」
僕は魔術を霧散させ構えを解き、なのはに声をかけた。
「う、うん でもお話聞けなかったの なんでジュエルシードを集めてるの?って」
「どうせあの子も探してるんだ 次に会えば聞けばいい」
「うん、 そうだね今度こそお話してもらえるように頑張るよ!!」
「あぁ そんなことより早くあれ封印してよ あの猫、屋敷の方に向かってるよ」
そういい屋敷の方に走り出した猫を指す。いつのまに結界が解けてる・・・このままだと面白いことになるよ。
「にゃああぁぁぁー!! 待って~」
慌てて猫を追いかけて無事に人前につくまえに回収できたようだ・・・ちッ!
「あの使い魔 金の魔導士のことをフェイトって呼んでたな」
「うん それにあの衣装に杖、魔法もそうだ、僕と同じ世界の住人だ」
「そうか 管理局とは無関係なんだな」
「もしそうなら状況確認に僕に話しかけてくるはずだから無関係のはずだよ」
「しかし、なのはが手も足も出ないとはな~」
先の戦闘を思い出し呟く。相手はスピードタイプ。固定砲台のなのはでは厄介な相手だな。
「いつあの子が現れてもいいようになのはを特訓させるか そうだユーノ、飛行魔法もしくは空中で足場をつくれるような魔法があれば教えてくれ 空中で動けないのは不便だ」
そういい戻ってきたなのはと共に、屋敷に戻った。
そしてアリサとすずかの所に戻ると
「ちょっと聖! なんなのよこの写真は!!」
アリサが携帯の画面を見せながら問い詰めてきた。あっ、巨大猫か。
「アリサちゃん どうしたの?って にゃあぁぁー!!」
なのはがその写真をみて驚いている。写真をとったの気づかなかったのかな。
(聖君! どうしてあの猫さんの写真を!?)
(ん、なんとなく面白そうかな~ってすずかとアリサに送っておいた)
念話でなのはが慌てているが、問題ないだろ? ただデカいだけだ。編集でもしたんだと思われるだけだろ。
「ユーノを追いかけたら見つけたんだよ 驚いたよ すずか 森の中にこんな兵器を隠しておいたとは・・・」
「いや、たしかにすずかの猫だと思うけど、あきらかに編集かなんかしたでしょ!」
「うん、たしかにうちの子だけど・・・」
ほら、やっぱり信じられないって感じだよ。 そりゃあこんなデカい猫いるわけないと思うよね~
「それじゃあ 二人とも戻ってきたところだし、お茶会を再開しますか!」
とりあえず勝たせてみた