魔法少女リリカルなのは 召喚せし者の軌跡   作:月宮如月

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今更ながら気づいた
瞬間魔力兵装ではなく瞬間魔力換装だった・・・


第7話 お茶会ってまさにお嬢様って感じするよね

 

サッカーに誘われたり、人間に取りついたジュエルシードを封印したりと濃い一日を過ごした翌朝、僕は今とてつもなく機嫌が悪い。ただでさえ学校の始まる月曜日は毎週鬱になるのに早朝からなのはとユーノに念話で呼び出された。

魔法の練習に付き合って?ふざけるな! 僕は朝に弱いんだ! ぎりぎりまで寝かせろ!

そう思いながらある程度支度を済ませた後、仕方なく待ち合わせの場所に向かった。

 

「で、魔法の練習に付き合えと言ったがどうしろと?」

 

僕は不機嫌なのを隠さずに質問した。

 

「あの~ 聖君? なんか怒ってない?」

 

「ん? 怒ってないよ 決して安眠を妨害した挙句、朝の貴重な時間を潰されたことなんて怒ってないよ」

 

僕は笑顔でそういった。なんか二人の顔色が真っ青になって震えだした。僕は怒ると逆に笑顔になってしまうが、そんなに怖いのかな? このときの笑顔は・・・

 

「で、実際になにをすればいいのかな 魔導に関してはなにもできないよ?」

 

「なのはに身体強化の魔法のコツを教えてほしいんだ なのはは砲撃タイプだけど少しは強化魔法を使えないと接近されたらどうしようもないからね 聖は初めて会ったときからかなりの錬度でしようしていたよね」

 

「確かにそのくらいなら教えることもできるな ユーノ結界を張ってくれ」

 

ユーノが結界を張ったのを確認し、魔力魔術兵装(エインフェリア)を行った。

 

「これは僕が魔力魔術兵装と呼んでる技術だ。体内の魔力を自らの肉体や肉体の一部と同化させることで通常では到達できない身体能力の強化等を可能にすることができる 自身の魔力を感じ取りそれを纏うような感じでやってみろ」

 

「自身の魔力を感じ取り・・・体に纏う・・・」

 

なのはが目をつむり呟く、するとなのはの体の周囲が魔力光と同じ桃色に輝く。

 

「強化は一応できているみたいだが、無駄が多いな しかも時間のかけすぎ とりあえず瞑想でもして体内の流れ魔力を感じ取れ まずはそこからだな」

 

「うぅ うまくできないの・・・」

 

「ちなみに極めるとこんなこともできる」

 

そういって僕は瞬間魔力換装(フリューゲルブリッツ)を使用し100mほど移動した。

 

「ふぇ!?」

 

「瞬間移動!? 魔力を感じなかったのに!」

 

「今のは魔力魔術兵装の亜種、瞬間魔力換装(フリューゲルブリッツ)さ 魔力を感じなかったのは魔力を一秒にも満たない瞬間に限定して使用したからさ 魔力を身体能力強化に特化させ、時空間をも歪める神速行動を可能にする技能だ 体への負担が大きからあまりお勧めしないけど」

 

そういいなのはには瞑想をさせといて自分は公園周辺を走ることにした。

 

 

 

 

「で、ユーノ どんな感じ?」

 

30分ほど走り回りなのはの様子を見に来た。

 

「さっきよりかは効率よくできるようになってきてるけど・・・」

 

「あまり強化ができてないみたいだし、なのはには向いてなさそうだな 前衛は僕に任せて固定砲台として砲撃系の練習をさせたほうがいいな あと接近された時のための防御系 とゆうわけでユーノ、後は頼んだ」

 

そういって僕はあまり役立てそうにないので一度帰って学校に行くことにした。途中で合流したなのはが置いて行ったことに文句を言っていたが気にしないことにした。

 

 

 

 

そして学校で

 

「今日、すずかの家でお茶会をやるからアンタも来なさい」

 

「どうした? いきなり」

 

教室に入った途端アリサが話しかけてきた。

 

「聖と友達になってからいつものメンバーで一度もお茶会を開いてないことを思い出してね 今日やることにしたの」

 

「それは突然だな 行くのはいいが、すずかはいいのかい? いきなり押しかけて」

 

「うん、大丈夫だよ 来るのを楽しみにしてるね」

 

「じゃ、決まりね 放課後、一度帰ったらすずかの家に集合ね」

 

「僕はすずかの家を知らないんだが」

 

「じゃあ 一緒にいこ聖君」

 

なのはが案内をしてくれるそうだ。しかしお茶会か・・・なにをやるんだ?

 

 

 

 

放課後、一度帰って着替えた僕は待ち合わせ場所のバス停へと向かった。そこには既になのはがいた。

 

「あっ 聖君!」

 

「悪いなのは 遅れたかな?」

 

「ううん 時間通りだよ ユーノ君も連れてきたよ」

 

僕たちはバスにのりすずかの家へと向かった。

 

 

 

 

「なにこれ・・・ 本当にここなの?」

 

「驚いた?ここがすずかちゃんの家だよ」

 

 すずかの家に着いた僕が見たのは大きな屋敷だった。

 

「すずかってお嬢様だったんだ」

 

「うん、アリサちゃんの家もこれくらいあるよ?」

 

「なん、だと?」

 

―ピンポーン

 

なのはがインターホンを鳴らした、中の人を呼ぶと出てきたのは

 

「ようこそいらっしゃいました、なのは様、十六夜様」

 

メイドだった そう、あのメイドだ。

 

「・・・メイドがいるのか」

 

「うん、お金持ちってすごいよね」

 

「はじめまして、十六夜様。私は月村家のメイドのノエルと申します」

 

「十六夜・聖です こちらこそ よろしくお願いします」

 

「はい、以後お見知りおきを」

 

 華麗にお辞儀をするメイド。これがメイドか。

 

「どうぞ、中へ」

 

 そうして、僕たちは家の中へと案内された。

 

「やっと来たのね」

 

「いらっしゃい、二人とも」

 

 通された部屋に入ると既にアリサとすずかがいた。

 

「なんだこの数・・・ 多すぎだろ」

 

そして、周りには大量の猫たちがいる。この部屋だけで10匹はいるよ、まさに猫屋敷だな。

 

「キュ―!!!」

 

 その悲鳴に全員が下を見ると。ユーノが猫集団に追いかけ回されている。

 

「皆ダメだよ!追いかけちゃダメ!」

 

「猫たちよ そのフェレットもどきをを喰らってしまえ!」

 

「いや、あんた何言っているのよ!!」

 

調子に乗って猫に命令したらアリサがすかさずツッコミを入れてきた。あれ?僕の声に反応したのか、今では部屋中の猫すべてがユーノを追いかけてるよ・・・

しばらく眺めた後、ユーノを猫たちから回収し、お茶会を始めた。

 

「ところで聖、あんた今度の連休暇?」

 

「ん、特に予定はないがなにかやるのか?」

 

「ええ、うちとなのはとすずかの家で毎年温泉に行ってるのよ だから、あんたも行かない?」

 

「温泉か、うん、いいよ」

 

「即答ね、親に相談しなくてもいいの?」

 

「問題ないよ 親はいないから」

 

「「「えっ!?」」」

 

「ん?」

 

何をそんなに驚いている?ってそういえば家族のことは話してたことなかったな。

 

「そういえば言ってなかったか 僕の親はすでにいないよ 少し前まで教誨にお世話になってたけど、こっちで一人暮らしを始めたんだ」

 

「そうだったの・・・」

 

「一人暮らしって大変じゃない?」

 

「聖、なにか困ったことがあれば何でも相談しなさい」

 

「ありがと 今のところは問題なく暮らせているよ こっちに来る前に教誨でいろいろ教えてもらったしね」

 

それにしても温泉か、楽しみだな。

 

 

 

 

(魔力反応だ! 近くでジュエルシードが発動した!!)

 

ユーノが突然走り出した。おそらく向かった先にあるのだろう。

 

「あ、ユーノくん!なにか見つけたのかな? わたし、おいかけてくるね」

 

そういってなのははユーノを追いかけて行った・

 

「一人で大丈夫かな?」

 

「いや、大丈夫じゃないと思うけど 運動音痴のなのはのことだから怪我をして帰ってきそうだ」

 

「ありえそうね・・・」

 

「と、いうわけで僕も追いかけてくるよ」

 

僕がなのはを追いかけるとそこには

 

「猫!? しかもデカい!!」

 

巨大化した猫がいた・・・

 

 

 




誤字直しておこう

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