白く滑らかな肌。ほど良い大きさの尻。うつ伏せ状態で地面に押し付けられた胸が形を変えているのが、上から見ても分かる。太郎へサンオイルを塗って欲しいと頼んだセシリアは、無防備にうつ伏せになっていた。
「それでは早速塗りますよ」
太郎がサンオイルの蓋を開け、左の手のひらへと溶液を出した。そして両手をすり合わせた後、まずはセシリアの肩甲骨付近に手を置いた。
「ああっん」
セシリアの口から
「どうしたんですか?」
「い、いえ、オイルが冷たくて驚いてしまっただけですわ」
太郎の問いにセシリアは顔を赤らめながら答えた。太郎はその答えに頷きながら、もっと先程のような声を聞きたいと秘かに考えていた。
太郎の手はセシリアの肩甲骨付近からゆっくりと上へ移動して肩にサンオイルを塗り込んだ。その後、太郎の手は下へと移動する。その過程で不意に太郎の手つきが変わる。それまでサンオイルを肌の上に延ばしていくような手つきだったのが、時折すり込んだり揉むような動きを見せ始める。その変化にセシリアが劇的な反応を見せた。
「んんんっ……。そこっ、!!!」
セシリアの反応に太郎は気を良くして、セシリアの背中に直接サンオイルを追加する。
「きゃっ、た、太郎さん、サンオイルを直接掛けられると冷たいので……」
「これは失礼しました」
もちろん太郎はわざとやったのだが、それをおくびにも出さず謝った。そして謝罪もそこそこに、より際どい事へ挑戦し始める。太郎の両手がセシリアの背中を撫でながら下へ、下へと移動を続ける。腰を通り、ついにはお尻に到達した。
セシリアの尻は一級品であった。表面は滑らかでいて、しっとりと吸い付くような肌。形の良い垂れる事を知らない尻は、適度な筋肉と脂肪の割合のおかげで揉み心地も素晴らしい。太郎は丁寧に、とても念入りに尻へオイルを塗りたくる。
「あっ、あっ、そこ……そんな、そんなに撫で回しては……ダ、ダメですわ」
「んー、何が駄目なんですかね。私の塗り方に何か問題でも?」
艶かしい声を漏らすセシリアに、太郎はいけしゃあしゃあ聞いた。当然、この間も太郎の両手は動き続けている。
「んんんっ、い、いじわるしないで……」
「意地悪?何の事でしょう」
セシリアの懇願にも太郎は
「ちょ、ちょっと、お待ちになって、あっ、ダメ見えっ!」
「大丈夫、大丈夫です」
慌てるセシリアに太郎は「大丈夫」と繰り返す。
そう、大丈夫である。セシリアの痴態もバッチリ撮っていた。撮り逃しなどない。大丈夫である。今、この砂浜には太郎の専用機・ヴェスパの索敵・観測用ビットが至る所に存在し、あらゆる映像を撮影し続けているのだ。
これは盗撮ではないのか。そう考える者もいるかもしれない。しかし、そうではないと思われる。
太郎には邪な心など欠片も無い……かもしれない。
学校行事には付き物の写真撮影だが、IS学園の場合はセキュリティの関係から外部のカメラマンを雇い、臨海学校へ参加させる事が出来なかった。その為、太郎は生徒達の貴重な青春の1ページを自分が残してあげようと、ボランティア精神で皆を撮影している……そういう可能性も否定出来ない。
オ、オイルが…
オイルが塗りたいです。
金髪美少女にオイルが塗りたい。手じゃなくて全身を使って塗ってあげたい。そんな紳士を必要とする美少女はいませんか?
お読みいただきありがとうございます。
次は金曜日更新です。薄い本を予約しすぎた……。