ISー(変態)紳士が逝く   作:丸城成年

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第51話 深夜のカーニバル 1

 ついに禁断の宝具を手に入れた太郎。

 

 彼は超人的な速度で疾走し、自分専用の個別整備室に飛び込んだ。太郎は荒くなった呼吸を整える間もなく扉の鍵を閉める。懐からジップ○ックを取り出す。太郎はジッパーを開いた。そして、鼻をジップ○ックの中に突っ込み、ジップ○ックの中に充満した千冬の匂いを吸引した。

 

 

「くぅぅうううっっっ!!!!!!」

 

 

 太郎は強烈な雌の匂いにヤラれ、足元が覚束無い太郎はそのまま尻餅をついてしまう。まだ頭がくらくらしているのか太郎は頭を振って意識をはっきりさせようとしていた。

 

 

『マスター、大丈夫ですか?』

 

「ええ、流石世界最強の雌だけあります。フェロモンも世界最強ですよ!」

 

 

 心配する美星に太郎は興奮気味に答えた。

 

 太郎は震える手でジップ○ックからブラを取り出した。先ずはブラの方から味わう事にしたようだ。直接嗅いだ後、恐らく千冬の乳○が触れていただろうと思われる部分に口付けする。唇で啄ばみしゃぶり付く。千冬の乳○と間接的に接触していると思うとそれだけで太郎の思考はスパークしそうだった。

 

 ブラを味わい尽くした太郎はそれを頭に被り、次にパンツを取り出した。太郎は贅沢にも、いきなりクロッチの部分から攻めた。そこからはアンモニア臭だけでなく、少し甘酸っぱいような香りを太郎は感じた。太郎はいきり立つ○棒を扱○始めた。扱いなれた相棒を巧みな手技で天へと誘う。それはあたかも熟練の演奏家が名のある楽器を演奏するかの様な技巧であった。

 

 

 

 

~中略

 

 

 

 

 

 太郎は激しいソロパートの演奏を終えるとぐったりと床に横たわった。すっきりした太郎は今持っているお宝と自室に運び込んだ他のお宝についてどうするべきか考えた。千冬の部屋から得た物は今使った下着だけではない。相当な数があるので太郎の部屋に全て保管すると場所をとって仕方が無い。

 

 悟りを開いたかのような状態の太郎は普段では思い付かないような事を思い付いた。

 

 この幸福を皆で分かち合うべきだと。

 

 

 

 

 

 太郎は直ぐに学園内にいる同族達に連絡をとった。今夜のオカズは私の奢りですと。

 

 学園内の淑女達に激震が走り、淑女達は直ぐに集合した。熱く長い夜が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 とあるIS学園の警備員(更識家所属)視点

 

 

 今はまだ季節的には夏と言うには早い時期にもかかわらず、今夜はうだる様な暑さだった。こんな日はさっさと仕事を終えてキンキン冷えたビールでも飲みたかった。彼氏もいなけりゃ、こんな時間から急に飲みに誘って付いてくるノリの良い友達もいないので1人家で飲む事になるのだがそれで十分満足であった。しかし、そんな小さな幸せは延期となった。

 

 上司である更識 楯無から急に学園内のセキュリティーのチェックをするという話が入ったのだ。その為に今日の20:00以降、一般生徒は寮から出る事が禁止となる。【セキュリティーチェック】に直接関わりの無い職員もそれまでに帰宅する事が義務付けられた。警備員達は学園の敷地内に誰も残っていないか監視カメラのチェックと巡回を繰り返す事になった。私は監視カメラのチェックが担当だが、長い夜になりそうなのでコーヒーを淹れに給湯室に来ていた。

 

 更識 楯無という上司は基本的には優秀であるがこういう無茶を偶にやるのが厄介な所だった。溜息交じりにコーヒーを淹れてモニタールームへと帰る。モニタールームでは学園内に設置されている全ての監視カメラの映像と音声が確認出来る。普通の監視カメラは映像だけなのだがIS学園のそれには集音マイクもセットされている。何故か普段ここの担当ではない矢矧 三代がいた。

 

 彼女は直接的な戦闘力が売りの人材なのでモニタールームでの監視業務など割り振られない。

 

 

「矢矧さん、こんな所でどうしたんですか?」

 

「楯無さんの命令だ」

 

 

 不思議に思って聞いた私に三代は簡潔に答えた。楯無さんの命令なら仕方ないけれど、わざわざ三代でなくてもいいんじゃないのかと不思議に思っていると監視カメラの映像に変化が起こった。

 

 

 

 

 

 

 寮から校舎へと繋がる道を映したモニターに目が釘付けになる。普段は夜になると外灯に明かりが点いているのだが今日は消されていた。その外灯に寮に近い物から1つずつ順番に明かりが点いていった。光の道が伸びていく様だ。

 

 

 軽快なリズムの音楽が流れ始める。サンバであった。

 

 

 そして、その道にほぼ全裸の男性が現れた。黒いブラを頭に被り、黒いパンツを顔に被った筋骨隆々の男が一定のリズムを刻みながら腰を振って歩いている。

 

 その後ろから続々と頭のおかしい格好をした者達が現れ、男性に続いて踊りながら歩いている。

 

 ストッキングを頭から被ったISスーツ姿の者、裸にワイシャツだけを着た者、布団で簀巻きになっている者などが行進を続ける。

 

 

 

「・・・・・な、な、なんなんだ・・・・これは・・・・」

 

 

 私は自分の見ている光景が信じられず無意識のうちに呟いていた。この意味不明な状況に頭は混乱したままだったが、とりあえず情報を集めようと無線で巡回中の仲間に現場へ向かうように指示を出そうとした。しかし、邪魔をする者がいた。三代が無線のスイッチを切ったのだ。

 

 

「何をするんです!」

 

「アレに関しては何も問題ありません」

 

「どう見ても問題しかないでしょうっ!!!」

 

 

 無線のスイッチを切った事に抗議したが三代は取り合わない。それどころか、この異常事態に関して何の問題も無いと言った。むしろ問題しかないでしょ。

 

 三代が私の両肩に手を置いた。直接的な戦闘力を売りにしているだけあって恵まれた体格で威圧感も十分だ。

 

 

「上からの指示だ。お前は何も見ていない。頭の良いお前ならこの意味が分かるな」

 

 

 私の両肩に置かれていた手は、今凄まじい力が込められ両肩を握りつぶさんとするかのようだ。そこに込められた力が私に対する警告なのだろう。暗部に所属する者としての心得があるなら、この後どう対応するかは決まっていた。

 

 

「・・・・・・・今日は暑いですね。今日は何も問題無い(’’’’’’’’’’’’’’’’)みたいだし早く帰ってビールでも飲みたいですね」

 

「そうだな。・・・・・・早く帰りたい」

 

 

 私は何も見なかった。それで良い。この業界で長くやっていくのに必要なのは余計な事に首を突っ込まない事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 先程の光景をふと思い出す。先頭のほぼ全裸の男の体は凄かった。筋肉のつき方も無駄が無く実戦向きの体だった。○○○もまるで天を突くかのようにそびえ立っていた。改めて彼氏が欲しいなーと思った。ただし、ああいう変態は勘弁である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




男のオナヌーシーンは需要が無いと思ったので省略しました。


\カーニバルダヨ!!/\カーニバルダヨ!!/\カーニバルダヨ!!/\カーニバルダヨ!!/\カーニバルダヨ!!/



さあ、カーニバルの始まりですよ。



読んでいただきありがとうございます。

次は水曜日に行進、もとい更新します。

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