由比ヶ浜視点。
本校舎で、トップ50が張り出された。あたしは理事長のお陰で15位でクラス1位にはじめてなった。しかし……
「な、なんで優美子や戸部っちまで!?」
優美子が25位。戸部っちが26位。いつもなら二人ともトップ50にも入ってないのに……それどころか、六英傑の六人以外のA組の人が一人も入っていない!?
「結衣、あんた目ぇ覚めた?」
優美子が話しかけてきた……
「あんたが理事長に何言われたか知んないけどさ、あんたがずっとあのままになったら、あーしらが困るんだよね。たしかに理事長のお陰で成績は上がるかもしんないけど、あのままだったら、もっと大事なもん無くしてたよ?」
「!?」
そうだ。あたしは……
「結衣、気づかない? トップ50に入ってるE組とA組以外の面子。あんたの署名活動に参加した奴等だよ」
あたしは、改めてみる。そうだ。優美子、戸部っち、川崎さん、さがみん、進藤君、元副会長(本牧)………みんな、あたしの活動に参加してくれた人だ……
「雪ノ下さんに言われたんだよね~、A組の人はE組に負けたら目が覚めるけど結衣はそれだけじゃ、足りないって、だから残りのトップ50をあーしら、署名活動参加者で埋めてほしいって……本当はあーしらで雪ノ下さんやE組の奴等をもトップから引きずり下ろす予定だったのに……」
ゆきのんが……
「あーしらはあんたが活動始めて最初は無理だと思ってた。だからノリの部分もあったけどあんたが本気なんだってわかったからこそ、あんたの目を覚ますためにメッチャ勉強したんだから……それこそA組の理事長の授業を覆すくらいに」
あたしは理事長の個人授業を受けたからわかる。どれだけみんなが勉強したのかが……そうだ、あたしが活動をしたのは……
すると――
「やあ、由比ヶ浜さん。クラストップならびに総合15位おめでとう。すばらしい成果でした。『このまま』私とともに続ければ、貴方ならいずれはこの学園のトップになれる存在だ。これからもがんばりましょう」
浅野理事長がやって来た……
あたしは今の気持ちを伝える。
「……たしかにあたしは今回のテストは理事長のおかげで急激に上がりました……でも、それはたぶん、理事長に頼らなくてもできたはずの事だったんです。現に優美子達は自力で今回の50に入りました。だから次からはあたしも自力でトップをとりたいと思います」
理事長は目を丸くしている。
「今回、成績をあげてくれた事には感謝しています。ですが、やはり自力で頑張りたいので『このまま』理事長とともにはできません。ごめんなさい」
あたしははっきりと言う。
「それを認めてもらえないなら、どうかあたしをE組へ落としてください」
理事長は『そうですか……』と言って、去って行った……そして――
「よく言ったわ、由比ヶ浜さん」
「ゆきのん!」
あたしはゆきのんに抱きつく。
「ごめんね……あたし……」
「いいのよ、目が覚めたなら……それにしても、最後の対決で、引き分けるなんて……」
そうだ。今回、ヒッキーとゆきのんは総合同率3位だった……すごいよヒッキー……
「で、由比ヶ浜さん。活動は続けるの?」
「うん! もちろん、たとえE組の誰一人内部進学を希望しなかったとしても最後までやる!」
「なら、あらたに署名を書いてくれる人を連れてきたわ……」
ゆきのんに言われて見た方には……
書き方を忘れました……
トップ50に戸塚や葉山、材木座をいれたらよかったとか感想で送られてきて色々と思いましたが、その通りです。
次回は理事長 対 殺せんせー編に入りますが、番外編も進めたい。
更新が遅くはなりますがよろしくお願いします。