暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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三浦、戸部登場。
一色や葉山も出したかったけど、うまくいきませんでした!
悲しい。


八十八時間目 正体の時間

雪ノ下さん(姉)の相手をさせられていると……

「おにーちゃーん! 来たよー」

「はーちゃん! やっはろー!」

小町が到着。川崎姉妹、けーちゃんと共に。

けーちゃん……そのあいさつ誰から教わったの?

「あ! 陽乃さんも来てる!」

「小町ちゃ~ん、やっはろ~」

そして川崎姉は……

「……よ」

それだけ言った。

「お兄さん、お久しぶりです」

大志もいた。

「お兄さん言うな、殺すぞ」

「す、すみませんッス!?」

俺はとりあえず全員分のどんぐりつけ麺を運んだ。小町達は雪ノ下さんが注文したサイドメニューを食べている。

すると……

「アレ? ヒキオじゃん?」

「うっは! ヒキタニ君もいた! そしてこれ、マジうまいわ~」

三浦に戸部。去年のクラスメイトだ。こっちは海老名さんが目的で来たようだ。海老名さんが接客をしている。

このように知ってる顔が増えると同時に……

「烏間サン、手土産だ」

……かつて殺せんせーを殺せなかった殺し屋が増えてきた。キジと銃を持った修学旅行の時の狙撃手の人が現れた。おいこら!?

「ちょっ!? お兄ちゃん!? なにあの人!? 銃持ってるけど!?」

「あー、落ち着け。あの人は担任の知り合いの猟師さんだ。俺ら学生じゃ鳥とかの動物捕まえるのは危ないから担任のコネでプロに頼んだんだよ。ボランティアでやってもらってるんだ」

「そ、そうなんだ……」

俺がそう言って、一応納得する。すると今度は……

「よく「死神」を倒せたものだ。奴だけは次元が違うと思っていたからな」

……ロヴロさーん!? こんなタイミングで出てこないでぇ!? 川崎(姉)と小町は……

「な、なに……? あの超怖いオッサン……」

「こ、殺し屋だよお兄ちゃん!? 学園祭に殺し屋が紛れ込んだんだよ!?」

……うん、殺し屋だよ。冗談抜きで殺し屋ですよ……

「いや、あの人は……」

俺がなんとか言い訳しようとすると……

『お笑い芸人!? あの怖いオッサンがお笑い芸人なのか!?』

向こうで接客をしている潮田の客が叫ぶ。恐らく赤羽と中村が言い訳のカンペを出したのだろうが……なんでよりにもよってお笑い芸人なんだよ!?

『銃うめぇ……ガキが作った味とは思えねぇ』

『うーむ、この味だったら毒混ぜても喜んで食うな』

『ぬごぉ!? モンブランにわさびがぁ!?』

『ねえねえ、そこのぼーや。私と暗殺(デート)しない?』

沖縄離島で出会った殺し屋達……大人しくしてろ!?

「ちょっとちょっと、ヒキタニ君!? さっきから怖い人が増えてんだけど!?」

「E組とどういう縁なわけ? ヒキオ、姫菜」

「ええっと……」

海老名さんが助けを求めてくる……いや、俺に助けを求めるなよ……

「えっとだな……ほ、ほとんど登山家だ」

『『『登山家!?』』』

全員叫ぶ。そりゃそうだ。

「メニューを見てわかるように、このE組校舎のある裏山は意外と登山家には穴場で豊富な所らしくてな、下校中とかによく会うんだよ。んでその登山家から山の幸のノウハウを教えてもらったりとかでな」

すると、雪ノ下陽乃さんは……

「ああ、なるほどね~、サングラスや帽子被ってる人が多いし、確かに登山家っぽいかも」

他のメンバーも……

「なるほど……」

「ま、なら、いいわ」

と川崎と三浦が中心に納得してくれた。

「それにしても、本当に自給自足でここまで出来たね。お持ち帰りできるの? 結衣さんに持ってかないと……」

小町が言う。持ち帰り? 由比ヶ浜に?

「ここに呼べばいいだけだろ? 食べにこれないほど忙しいのか?」

A組の雪ノ下雪乃ならともかく、由比ヶ浜がこれない理由がわからん。すると小町は……

「あれ? お兄ちゃん知らないの? 結衣さんの署名活動」

署名活動? なんのだ……

「結衣さん、E組が内部進学出来ないのが嫌で校則変更のための署名を集めてるんだよ? こっそりとではあるけど」

なんだと!? 由比ヶ浜の奴、そんなことしていたのかよ……前に言った『あたしはあたしでがんばる』って、そういう意味かよ……

「あ、その署名、あーしも書いてやったから感謝しなよヒキオ」

「俺も俺も!」

さらには川崎姉弟も、高等部の陽乃さん、城廻先輩も書いたらしい。

「この学園祭中に生徒の半分は集めるって張り切ってたから、来る時間ないと思うよ?」

いやいや、理由はわかったが……

「いくら署名集めても、浅野理事長がそんなこと認めるわけねぇだろ……」

というか、見つかれば由比ヶ浜がE組行きになるだろ……

「結衣さんも覚悟の上らしいよ……」

そうなのか……

「まあ、持ち帰り用にできるか聞いてくるわ」

俺はそう言ってその場を離れて、原にメニューの一部を持ち帰り用に包んでもらい、小町に渡した。

そのほぼ同じタイミングで、皆店を出たのだった。

「つか、比企谷~。お前、ぼっち貫くとか言ってたわりに、めっちゃ美人揃いと知り合いじゃねえか!」

居なくなったのを見計らったかのようにふもとから登ってきた前原に言われた。いや待て!

「全くね~、こんな腐った目のぼうや相手にするのはおねーさんだけかと思ってたのに……」

“スレッド”さぁん!? こんなときに来ないで!?

なにはともあれ、学園祭の初日が過ぎる。




暗殺俺ガイル オリジナル暗殺者紹介

この女にとって、暗殺はデート
殺し屋“スレッド”
危険度 B
性別 女
出身 リビア
身分 フリー
武器 糸、ワイヤー、麻酔ガス(スモッグの所持品を拝借)
暗殺方法 糸、ワイヤー等で首をしめる。
弱点 暗殺を標的とのデートと認識しているため、同姓が標的だとテンションが上がらないこと。

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