なぜこの字で読みが『ごう』ではなく『カルマ』なのでしょうか?
中国語読み? それともただの当て字? 知っている人がいれば意見感想で送って下さい。
あれから何日もたちクラスのもと野球部の杉野が殺し損ねて触手ぜめにあったり、クラスのみんなで植えたチューリップを殺せんせーがもいで植え直したり、防衛省の烏間さんが体育教師として赴任してきたりと色々あったが今は、体育教師として来た烏間先生の体育の授業を受けている。
『イチ、ニ、サン、シ!』
「八方向から正しくナイフを振れるように!」
そして俺らは新しい体育教師である烏間先生の指導のもと、ナイフの素振りを行っている。体育と言ったら『二人組作れ』で俺はぼっちになり目立ってしまうので嫌だったが殺せんせーと烏間先生はそういったことをしなくて安心した。
殺せんせーは烏間先生が授業の邪魔だと言って、砂場で遊んでいる。
まあ、殺せんせーの体育の授業はさんざんだったからな……
……。
…………。
………………。
「では反復横跳びをして見ましょう。まずは先生が見本を見せます」
そう言うと殺せんせーは三人に分身しながらマッハで反復横跳びをしだしたのだった。
『できるか!』
全員、そう思った。殺せんせーは人間離れした身体能力……と言うか人間ですらないので、体育ばかりは教えるのには向かないのだった。しかも反復横跳び中にあやとりまではじめやがったし……体育は人間の先生に教わりたいです。
……。
…………。
………………。
と言うことで烏間先生の出番と言うわけだ。するとクラスの誰がか烏間先生に質問した。
「でも烏間先生。こんな訓練、意味あるんすか?」
確かに正しいナイフの振り方を覚えてもマッハの殺せんせーにあたるようになるのか? しかも当の本人の前で。
「前原君、磯貝君。そのナイフを俺に当ててみろ。一撃でも当たればこの授業は自由時間でかまわない」
一見、俺らをなめきっている台詞に聞こえるが、俺にはわかる。今の俺らじゃ烏間先生ですら一撃も与えられないだろう。クラス全員でかかってもだ。
「「うわっ!」」
予想通り、磯貝と前原は一撃も与えられずに終わったのだった。
「このように多少の心得があれば素人二人のナイフ裁きは俺でもかわせる。俺に当たらないようではマッハ20の奴に当たらないのがわかるだろう?」
充分すぎるほどわかりました。しかも今の攻防の間で殺せんせーは砂場に立派な城を作って着替えてお茶をたてていた。
俺はとりあえず、ひたすらナイフの素振りをしていた。
授業が終わると烏間先生は防衛省の仕事があると行ってしまった。
すると校舎に俺ら以外の人影があった。
「カルマ君」
はて? カルマ?
「誰?」
すると、回りが俺に注目する。アレ?
「ヒキタニ……クラスメイトの名前くらい覚えてやれよ」
前原に言われた。いや、お前も覚えてねえじゃねえか!
「赤羽業(カルマ)。去年から問題が多くてE組に落ちた奴だ。停学が開けて登校してきたんだよ」
磯貝が説明する。ああ、赤羽ね。そんなやついたな。下の名前は業(ごう)だと思ってたよ。あの字でカルマなんて読みなのかよ。変な名前だな。俺も人の事いえないけど。
すると赤羽は校庭に降りてきて殺せんせーを見て言う。
「ふーん、アレが例の殺せんせー? うわぁ、本当にタコが先生やってるよ」
殺せんせーの事は停学中に防衛省の人たちが説明したようだ。そして赤羽は殺せんせーのもとへ向かう。
「はじめまして赤羽カルマ君。しかし、停学開け早々遅刻とは感心しませんね」
「アハハ、生活リズムが戻らなくてさ~」
まあ、俺も夏休み明けとかだと生活リズムが戻るのに1ヶ月はかかるからわかるな……なに? 長いって? 別に俺の事はいいだろ。
「気軽に名前で読んでくれていいよ。よろしく、殺せんせー」
そう言って、赤羽は殺せんせーと握手をする。
すると……
「(グチャ)ヌニャ!?」
「へ!(ブン!)」
赤羽は自分の手のひらに対先生用ナイフを切って張っていた。そしてその手で握手をした殺せんせーの触手が溶け、その瞬間、赤羽が対先生用ナイフで突き刺す。殺せんせーは避けたが、クラスメイトは驚く。
今日来たばかりのやつがはじめて殺せんせーにダメージを与えることが出来たのだから……
「なあんだ、殺せないから殺せんせーって聞いてたのに、ひょっとして先生ってちょろい人?」
明らかな挑発を殺せんせーに与える赤羽。
そうして停学開けの赤羽がE組に加わったのだった。
殺せんせー連想教室で寺坂と磯貝の台詞の間に『買い食いつったら屋台だろ』をいれたいです。金魚すくいは買い食いではない!